ピアソラ-タ
劇団 浪漫狂
恵比寿・エコー劇場(東京都)
2012/11/08 (木) ~ 2012/11/11 (日)公演終了
満足度★★
惜しい
ストーリーや人物相関は分かりやすくて良かったのですが、テンポが悪くて、ずっとムズムズしました。
役者の力量にばらつきがあるのは、もう少し演出でカバー出来なかったかな?
アドリブより、本筋に力を尽くして欲しかったです。
イントレランスの祭
サードステージ
シアターサンモール(東京都)
2012/10/30 (火) ~ 2012/11/11 (日)公演終了
満足度★★★★
良かったですよ
皆さん手厳しいですね。
私は、軽くて盛りだくさんで楽しいのが鴻上作品の良さだと思っているので、とってもスッキリさっぱり楽しかったです。
重いテーマで深くてどーんと迫る系は、他でじゅうぶん充たされていますから、「そうそう、あるある、整理がつかないよね」って、ちくちく刺さるくらいがちょうど良いです。
映像やココロの声etc.の使い方は、上手くはないというのが正直なところですけどね。
異なる文化とどう付き合うか、自分が当事者にならないと分かりませんよね。
人と人が出会えば何らかの摩擦があって当然、舞台と観客、また観客の間でも同じな訳で、自分と全く違った感想を見かける事も、面白いものです。
摩擦を無くそうとするのか、摩擦を前提として七転八倒するのか。
両方あってこその人の世、だと私は思います。
常夏の星
とくお組
駅前劇場(東京都)
2012/08/22 (水) ~ 2012/08/30 (木)公演終了
満足度★★★
好きなタイプかも
バカバカしく、B級感たっぷりで、好きな雰囲気です。
狙いに行く笑いを思い切って削り、もっと大真面目に演じられていたら、と若干惜しく感じました。
最終盤の間延びというかテンポの悪さは、きっと公演期間に修正されるでしょう。
舞台美術が大変素晴らしかった。
see/saw
Nibroll
ヨコハマ創造都市センター(YCC)(神奈川県)
2012/07/20 (金) ~ 2012/08/12 (日)公演終了
満足度★★★★
ブラボー
ダンス系舞台は数回しか観た事が無いのですが、大変素晴らしくあっという間でした。
躍動するダンサーの身体に、美術、照明、映像、音声が有機的に絡み合い、生と死が情熱的に、静謐に提示されて行きました。
会場は石造りで、音の響きや振動が心地よい空間、それを最大限に生かす演出が冴え渡っています。
横浜の舞台芸術は、若手の台頭が素晴らしい状況です。
少し足を伸ばして、是非観にいらして下さい。
余談ですが、インスタレーションと一人芝居のコラボ、ワークインプログレスという事でしたが、こちらも本公演が非常に楽しみな仕上がり具合です。
義経千本桜
木ノ下歌舞伎
横浜にぎわい座・芸能ホール(神奈川県)
2012/07/20 (金) ~ 2012/07/21 (土)公演終了
満足度★★★★★
がっぷり四つ
若い演劇人が正面から古典と向き合った、情熱溢れる舞台でした。
所作や節回しなど、良く勉強されていたな。というだけに留まらず、今を生きる私たちにどうやって歌舞伎を伝えようか、と真摯に取り組んだ成果は、きっと思った以上のものだったと思います。
ああここに演劇の未来がある、希望を抱かせてくれてありがとう。こころから感謝したいです。
夜の森
虚構の劇団
新宿シアターモリエール(東京都)
2012/04/05 (木) ~ 2012/04/15 (日)公演終了
満足度★★
確かに変わってはいる、のかな。
木野花さん演出の舞台は初めて観ました。
星の王子様で、おとぎばなし、なんでしょう。
ううむ。
激しい場面が多いのですが、予測可能な範囲で、激しく心を揺さぶられる、という事にはなりませんでした。
役者はそれぞれに良い芝居していたと思います、が。正直なところ、トータルでは喰い足りない印象です。カタルシスはありません。
私の心理状態が噛み合なかったのか、或いは別の理由か。
後を引く、という意図であるなら正解なのかもしれません。まだ整理が着かないです。
【3日(土)完売!】ハイパーアトラス
川崎インキュベーター
ラゾーナ川崎プラザソル(神奈川県)
2012/03/01 (木) ~ 2012/03/04 (日)公演終了
満足度★★★
群像ヒーローモノ
役者の技量がデコボコなのはご愛嬌、分かりやすいSF物語で、ゲストにちなんだネタも良く出来ていました。
それぞれに見せ場を作るために仕方ないのかもしれませんが、あと30分短ければもっと良かったでしょうか。
美術、衣装、小道具などとっても凝っていて感心しました。
お祭り公演にふさわしい、情熱と勢いに満ちた舞台、楽しい時間を過ごしました。
あくびと風の威力
第0楽章
相鉄本多劇場(神奈川県)
2012/02/29 (水) ~ 2012/03/04 (日)公演終了
満足度★★★
再演だそうですが
思い出と心象風景が入り交じる、若者らしい作品でした。
やや冗長な場面がいくつかみられ、リズムを乱していたのは意図的なのかな?私はおしりがむずむずしました。
脚本、演出ともにさらなるブラッシュアップを期待したいです。
火葬
らくだ工務店
OFF OFFシアター(東京都)
2012/01/25 (水) ~ 2012/02/15 (水)公演終了
満足度★★★★★
何しろ面白い、是非沢山の人に観て欲しい
体育倉庫での出来事は、私たちの姿そのものでした。
原理原則や理想と現実に起る出来事とどう折り合いをつけるか、日々生きて行くなかで次々突きつけられる事です。
やり過ぎたり、はみ出したり、そのブレの大きさがその人の個性であり、もっとも人間らしい面と言えるでしょう。
衝撃のラストシーンは、曖昧模糊とした集団の意識を隠れ蓑にしている私たちは、実は互いに見透かされ合い、その姿は注視され合っているという事を意識させられました。
作者の意図とは違うものを感じたのかもしれませんが、それでもやはり人間は面白いし良い、人間の作り出す全てのものは面白い、良いものだ、と感じました。
拡散していく、彼女
Lab.
ギャラリーLE DECO(東京都)
2012/01/24 (火) ~ 2012/01/29 (日)公演終了
満足度★★★★★
爽やか!
良く練られた脚本と、役者の距離感が絶妙な、テンポの良い会話劇。
三人三様、噛み合なさと噛み合って行く過程が、「あるある...」です。
映像の使い方が非常に上手く、セットや場面転換にとっても効果的で感心しました。
「芝居って難しそうで敷居が高い」って思ってる人にはうってつけ、軽い気持ちでふらっと寄って、日常の澱を落とし、爽やかな気持ちで帰る。
もちろん、毎週舞台通いしている様な人にも満足出来るはず。
こんな舞台がどんどん増えて、「ちょっとカラオケ」って行くように、「ちょっと舞台」って観に行く人が増えたらいいな。
ガッツザセレソン
東京セレソンデラックス
シアターサンモール(東京都)
2012/01/06 (金) ~ 2012/01/09 (月)公演終了
満足度★★★
初セレソン
ずっと気になっていた劇団でしたが、番外編からの鑑賞となりました。
毎回出演者の前説があるのでしょうか?役者さんにとっては、開演前の集中したい時間だと勝手に思ってましたが、そうでもないのですかね。
客入れや受付もされていて、なじみのお客さんと挨拶を交わす姿が、とってもアットホームな雰囲気を作っていました。
本公演も是非、観に行きたいです。
アイドル、かくの如し
森崎事務所M&Oplays
本多劇場(東京都)
2011/12/08 (木) ~ 2011/12/29 (木)公演終了
満足度★★★★
あっという間!
舞台に釘付けで、2時間半を越えるとは感じないくらいでした。
宮藤さん夏川さんの夫婦、あるある、という会話でとってもしっくりしていましたし、伊勢志摩さんの怪演っぷり、岩松さんのやらしい感じ、など楽しめるポイントが多く、再度観たいと思わされました。
観客の想像に委ねる仕掛けの数々、見事です。
この世の果てまで
Bobjack Theater
シアターKASSAI【閉館】(東京都)
2011/11/16 (水) ~ 2011/11/20 (日)公演終了
満足度★★★
楽しめました
プロットがしっかりしているので、登場人物と笑いの小ネタをもっとぎゅっと絞り込んで、真っ向勝負でも行けるのでは?と感じました。
可能性を感じさせる、良いカンパニーですね。
客演の佐々木さんが、とっても良い空気を醸してました。
天使は瞳を閉じて
虚構の劇団
シアターグリーン BIG TREE THEATER(東京都)
2011/08/02 (火) ~ 2011/08/21 (日)公演終了
満足度★★★★
楽しかった
鴻上尚史さんの作品とは、今回初めての出会いでした。
舞台の上で弾ける若い役者を見守る、大高さんの優しい眼差しがとても印象的でした。
重いテーマはありつつも、そこにある人間模様は面白く、歌やダンス、セットなどエンターテインメントとしてもしっかり成立していて、爽やかな気分にさせてもらえました。
雨
新国立劇場
新国立劇場 中劇場(東京都)
2011/06/09 (木) ~ 2011/06/29 (水)公演終了
満足度★★★★★
しびれました
千秋楽ですから、Z席まできれいに売り切れていました。何とか残っていたS席に滑り込んで、観ることが出来ました。
聞き慣れない山形弁ですが、意味が分からないことはいっさい無く、力強い農民達の歌はすうっと身体にしみ込むように耳になじんで行きました。
地方に生きるものたちの中央政府を出し抜くしたたかさ、団結力、粘り強さ。井上さんが戯曲に綴った思いが、舞台上に溢れているように感じました。
最後の場面、ゾクゾクするほどの緊張感とカタルシスに飲み込まれました。
世の中、一番怖いのはやはり人間の所行ですね
永作さんはかわいらしく怖い女性を演じさせると天下一品!
鮮烈な印象を残した舞台装置、照明、音響、そして役者達渾身の演技、新国立にふさわしい最上の芸術を魅せて貰いました。
トリプルカーテンコールでは、亀治郎さんのにらみがあり、さらに得した気分になりました。
ゴッドストーリー
劇団K助
恵比寿・エコー劇場(東京都)
2011/06/21 (火) ~ 2011/06/26 (日)公演終了
満足度★
物足りない
いつも緻密な人物描写と見事なストーリー構成にうならせられているK助、高い水準を期待していたためか、残念でした。
舞台は現実離れした世界であったり、虚構であったりしますが、舞台上の人物達が真実そこで生きていると見えなければ、観客は物語に引き込まれて行くことができません。
場面、エピソードの中身によって心を動かされることがほとんどなく、力技の一発ギャグと多すぎる説明的台詞が、宙に浮かんだまま終幕した印象でした。
配役も含め、何か変わろうと試行錯誤しているのだと思いたいです。
好きな劇団なので、容赦なく厳しい点をつけます。
ペノザネオッタ
ONEOR8
赤坂RED/THEATER(東京都)
2011/06/18 (土) ~ 2011/06/26 (日)公演終了
満足度★★★★
独特のテンポが心地よい
舞台セット、照明がとっても印象深く、効果的でした。
場面転換や衣装の意外性に驚きましたが、違和感無く筋に没入することが出来ました。
戦争にはいきたくない
らくだ工務店
駅前劇場(東京都)
2011/05/20 (金) ~ 2011/05/29 (日)公演終了
満足度★★★★
良かった!
激しいセリフの応酬で、テンポ良く、すっと筋に引き込まれていました。
細部まで丁寧に作り込まれていたセットも、芝居の面白さを効果的に引立てているようで、たいへん印象的でした。
ハコの大きさと空気感にしっくり、ぴったりくる芝居でしたね。
初日の緊張感からか、ぎこちない場面もありましたが、全体としては大満足です。
いくつか解かれる事の無い謎が残りましたが、後でじわじわ考えるのも演劇らしい、良い感じです。
散歩する侵略者
イキウメ
シアタートラム(東京都)
2011/05/13 (金) ~ 2011/05/29 (日)公演終了
満足度★★★★★
凄まじい
今これを観ずして何を観る、「今一番面白いよ」と姉に勧められて、本当に良かった。
人と人間を分つもの、自分とは、生きるとは、鋭く胸に突き刺さるセリフ、激しく心を揺さぶる舞台との出会い、得難い経験であった。