天使は瞳を閉じて 公演情報 虚構の劇団「天使は瞳を閉じて」の観てきた!クチコミとコメント

  • 満足度★★★★

    楽しかった
    鴻上尚史さんの作品とは、今回初めての出会いでした。
    舞台の上で弾ける若い役者を見守る、大高さんの優しい眼差しがとても印象的でした。

    重いテーマはありつつも、そこにある人間模様は面白く、歌やダンス、セットなどエンターテインメントとしてもしっかり成立していて、爽やかな気分にさせてもらえました。

    ネタバレBOX

    永年に渡り連綿と作られた安全神話の壁は厚く、人類は未だ核エネルギーを卒業出来ていないわけです。
    20年前に書かれた戯曲が、現在進行している事象への鋭い告発となるとはなんたる、舞台の力を感じるとともに、深い悲しみや怒りを惹起させます。

    呑気に芸術を味わっている場合か、何か行動を!という思いもあるが、同時に人間らしい文化をきちんと作り続ける努力がなければ、土地を奪い生活を破壊したものとたたかい、当たり前の人間らしい生活を回復することは出来ない。

    衣食住を満たすことだけでは、人間はこの社会を持続することさえ出来ない、というのが今の事態から汲み取られる教訓だと強く思いました。

    つまりは、どんどん舞台を観に行くぞ、という事です。

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    2011/08/17 19:42

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