満足度★★★★
女の壁。面白い。90分。
ネタバレBOX
リナ(大竹沙絵子)…すずと友達。元ネジ部。東京で大学生するも寂しい毎日を送る。
すず(永井久喜)…リナと友達。元ネジ部。地元で大学生するも、不良に毎日カツアゲされリナの分も支払っている。
しまちん(石澤希代子)…今日卒業した女子高生。ネジ部。優子さんがセカンドとして考えてた男と付き合うもけっこうすぐフラれた。
優子さん(武川優子)…リナたちの級生だが、ラブレターの男がやってくるのを待つため留年し続けている。
出口(金佳奈美)…優子さんの舎弟。優子さんへのラブレターは自分が書いたものだと嘘をついた心優しい舎弟。
とある高校の体育館裏。リナとすずは、校舎立て壊しを前にタイムカプセルを掘り出そうと訪れるが、優子さんや出口にからまれる。そこにしまちんも参加し、優子さんの過去が明らかになり、女子トークを繰り広げる。そして、残った優子さんの前にラブレターの男が現れる…。
序盤から終盤までボケがバシバシ決まり笑える快作。それでいて優子さん絡みのストーリー的な揺れ動きもあって楽しめる。キャラクターも愛すべき性質で舞台と客との距離が近くに感じられるのがいい。
満足度★★★★
H。90分。
ネタバレBOX
木村(武川美聡)…オリジナリティも出しつつ、強い部長像を打ち出せてた。大山を打ち据えるとこからパーフェクトのシーンとか超かっこよい。
熊田(上田健介)…けっこういい感じ。いろんな表情だせればもっといい。
大山(田中圭)…一本調子な感じがなんかコミカル。あっさりした大山という意味では面白い。
万平(関屋裕太)…感情的な表現はみててわかりやすい。
舞台的な面白さもあったし、内容もよかった。
満足度★★★
70分。
ネタバレBOX
精神静養のため療養中のレンツとレンツに慕われる牧師との関係を描く。
冒頭の「これから演技します」という役者が観客に向けたような言葉が、次第にレンツ自身のものに変わっていくような感覚になった。作品と舞台が溶け込むようなね。
林ちゑの基本笑顔な演技が、いいアクセントだった。
満足度★★★★
E。95分。
ネタバレBOX
木村(有本恵)…小柄だけと声はそこそこ出てる。決め台詞なとこが細くなっちゃうけど。ニラむ表情とかもっと鋭いといいかな。拳を突き上げる?ポーズはとてもサマになってた。
熊田(込山弘一)…なかなか熱い演技。情的な表現はもっとほしいかな。
大山(岡澤由樹)…やや細いがそれなりにパワフル。序盤はあんまりパワフルじゃなかったけど。
万平(川口徹治)…ところどころプラスアルファな演技で安定感があった。以前見た際の熊田演技の方が好みだけど。
総じて満足した。安定していた。
満足度★★★★
80分。
ネタバレBOX
「面と向かって言えないけれど2」(上野友之)
中学時代友人だった綾子としおり。先輩(山本ハル)の葬儀をきっかけに10年振りに会い、メールで当時の苦めな想いと感謝を打ち明ける…。
「合唱部部誌」(登米裕一)
部誌でやりとりしてたココロ(清水彩花)、ハル(皆本麻帆)、ホノカ(宮菜穂子)。サッカー部の翼先輩のことでココロとハルはギクシャクする…。
「フナムシ」(藤原佳奈)
地味で存在感のないサエ(佐藤みゆき)は、腕に障害を負った翼先輩と偶然会い、付き合いだす。ハルの葬儀後、ハルの手紙に泣き崩れる翼先輩を前にやるせない想いを抱く…。
月ノ原合唱部と翼先輩が絡むオムニバス短編。
好みなのは「合唱部部誌」。「フナムシ」も内省的な感じと、話の奥行が感じられて好きだけど。劣等感を抱くサエがフナムシと対話するとことか、グッてなる。
「面と向かって~」も、淡い感じと同性愛なしおりの告白というアクセントがあってよかったけどね。
「合唱部部誌」の恋と友情というストレートが迫ってきたのかもしれない。
満足度★★
65分。
ネタバレBOX
緑地に住む浮浪者とか、公園にいるだろう夫を探す妻とか、住所のない封書を届ける人とか、そんな人らを描く。
封筒で埋め尽くされた舞台で、その中の便箋を読み上げながら進むという演出。当初結構面白いかなと思ったけど、そこまで変化もなく、途中で興味が失せてしまった。
満足度★★★★
面白いが、お尻が痛い。140分。
ネタバレBOX
大阪のとある個人洋食店。不機嫌なマスター(緒方晋)の店に35歳で一人旅してる若者(井上和也)が立ち寄りオムライスをご馳走になる。味を絶賛する若者に、小型イヤホンを無理やり装着し、ワシが指示するから調理しろと店を任すマスター。ドタバタしつつも次第に料理や客のリアクションに充実を覚える若者。そして、この店に脱サラした一人旅の男がやってきて…。
若者に指示を出すマスターの声を、客も配られたイヤホンで聞くという臨場感あふれる演出。という点もさることながら、マスターと若者のシンクロとか、ほかの人もイヤホンつけるとか、中国人の産業スパイとか、監視カメラとか異様にメカニック店内とか、ところどころに引っかかるシーンがあって、思考に迫ってくるとこがいい。コメディなとこもあるし、社会派なとこもあるけど、呪われた食堂というホラーな印象かな。
けっこう急ぎで平らげないといけない役者たちは大変だなと。
満足度★★★
K。90分。
ネタバレBOX
木村(真柴恵美)…色々固い。でも、ところどころよかった。終盤の熊田とのシーンとか。
熊田(上田健介)…ややネバっとした演技だけど好印象かな。
大山(山口将也)…スマートな体系だけどエネルギッシュさもあって、演技も上々。浜辺のトコとかよかったし。
万平(大石拓磨)…ちょっと情的なとこが足りない気もした。ダンスはなかなかいい。
序盤はあまりノれなかったけど(ゴキブリネタはウケたけど)、進むにつれて良くなっていった。
満足度★★★
90分。
ネタバレBOX
「青春、さよなら、母さん、フリー」
母(鈴木智香子」と息子(門田寛生)という母子家庭。息子がバンドやるといって上京して、けどあんまいい感じじゃなくて…。
小さな関係性での話なのはいいけど、心掴まれる感じがなく、冗長な感じがした。やや内向的過ぎるからかな。
「最低・観察時間」
小学生時代いじめられてた引きこもり的な女(声優志望)の、同窓会と小学生時代を振り返った話。
けっこうおもしろかった。笑えるという意味で。
満足度★★★★
面白い。95分。
ネタバレBOX
原作未読。
前半は、やや面白味に欠ける気もしたけど、後半面白かった。演出的にもキャラ的にもユニークで、話の引き込み具合とマッチしてたと思う。カンパネルラ(木母千尋)の死を赤い蝋燭で表現した、シャボンのシーンのジョバンニ(山本晃子)の表情が得も言われぬ感じで好き。
満足度★★★★
面白い。100分。
ネタバレBOX
カメラマン(橋本恵一郎)は、見初めた女の最期の瞬間と撮るために殺人を犯しているが、自分がやっていないものまで一連の殺人事件として扱われその犯人を探りだす。フォトジェニックというフォトスタジオに何かあると狙いをつけ、核心に迫るが、死んだ女はオカルトな能力(黒魔術)を持った「女」で、カメラマンはそんなものないと取り合わないが…。
町田(小崎愛美理)…フォトジェニックの店長。綺麗な顔立ちで女っぽいが男。高校時代に犯され、犯人の死をきっかけに「女」とともに、世の浄化を目的に行動する。
月子(奥野亮子」…フォトジェニックのモデル。DV彼氏のため、モデルをしながら身体で稼ぐ女。オカルト能力もあって町田から重宝されている。生きようと決意した矢先にカメラマンに殺された。
瑠衣(堤千穂)…フォトジェニックのモデル。オカルトなものは信じないタイプで月子が嫌い。
三崎(川添美和)…フォトジェニックの店員。彼氏が死に、「女」の能力を信じ日々おびえている。
「女」…妹へ虐待していた両親を能力で殺すなどしていて、のちに町田の協力を得て殺人を犯し続けた。妹の蘇生のため、町田の子を身ごもった状態で町田に殺された。
「女」の妹(福永マリカ)…「女」の腹を内側から破って復活したが、実は「女」のことが嫌いで復活させられたことが不満。「女」以上のオカルト能力で、カメラマンやフォトジェニックの面々をどこかへ連れて行った。
不気味で怖くて面白かった。人間の狂気なとことか。それでいて、リアリストなカメラマンが、オカルトを信じざるを得ないっていう展開とか。なかなかシビれた。
満足度★★★
I。95分。
ネタバレBOX
木村(梅澤貴理子)…動作のテンポが遅いのかな。見栄えはいいけど。
熊田(大石拓磨)…いいと思う。弱さ的な表現とか。
大山(上田健介)…浜辺のとことかよかった気がする。もう一息という感じだけど。
万平(田中圭)…フラフラしてる感じで落ち着きがない。手とか。顔つきはよいけど。
全体的にややたどたどしい印象。悪くはないけど。勘弁してくださいのシーンは、見ごたえあった。
満足度★★★★
C。90分。
ネタバレBOX
木村(蔵園千佳)…声量はそこそこあった。悦な表情は魅力的(パーフェクトのとことか)。声の表情がもっとほしい。
熊田…けっこう好き。ツバ飛びまくってたけど。浜辺のシーンはチンピラ加減が弱いかな。
大山(山端克尚)…いかにも大山金太郎な感じかな。イメージの問題だけど。
万平(今宮稜正)…昨年よりうまかった。李のトコはもっと熱い感じだと好みだけど。
満足度★★★★
面白い。75分。
ネタバレBOX
孫のヨシオを溺愛するおばあちゃん(串尾一輝)と、ヨシオの両親(小寺悠介・植浦菜保子)らの話。友人はいらない、自分がヨシオを一番理解しているというおばあちゃんだが、ヨシオはおばあちゃんを刺し、失踪、自殺してしまう…。
異様な家族ともいえるし、けっこうありがちな家族でもあるのかな。ばあちゃんの特異な性質に目がいくが、それぞれの家族の心の向き方が面白いのかな。ヨシオの日記のくだりで、ばあちゃんの偏愛加減がMAXになるけど、ヨシオの気持ちはどこに向かってたのかな。最後に自殺したのは、憎むことができなかったからなのか、自身を憎んだからなのか。なんか、心くすぐられる作品だった。
満足度★★★★
面白い。80分。
ネタバレBOX
地上が汚染され、金を持ってる人間は地下に作られた施設に移り住んでいるという世界。地下にも格差が存在していて、不満に思う川上はテロを起こすが、結局上級層の住む下層部分には全く影響なかった…。
京子(林ちゑ)…下層出身の夫は、隣の女子大生宅に入り浸っているという別居状態。下級にあたる川上と接し、さみしさを紛らわせている。
川上(吉田庸)…下級民。出稼ぎ的に地下に単身で入居し、京子が監視役となって日報を届けている。テロを起こすが失敗に終わる。
直(鶴田理紗)…京子の隣人。下層出身のいいとこの出だが、ワケあって追い出された。京子の夫と同棲しているが夫からの愛情は感じていない。
真矢(うらじぬの)…京子の妹。仕事をクビになり、姉宅に居候する。
上級民、下級民(という言葉は使われていないが)という、格差がはっきりとしているという、デフォルメされた世界観で、男女の愛情の衝突とか揺れ動きを内包した作品。
大々的に下級民をバカにするマスコミなどはよいとして、ほぼ同じ階層に住む4人でも、格差への意識が根強く、人間関係に影を落とすという寒々とした空気感。現実世界でも劣等感とか人から見下されてる感とか、いやーな感情を内面に抱えて生きている我々をチクチク刺すような感じかな(多分上級民でも同じだろうけど)。そんなとこが面白さでもあるし、一転して男女の狭い感情のぶつかりあいという等身大なとこもあるのが魅力に感じたのかな。
満足度★★★
面白い。
ネタバレBOX
女子中学生3人が集団飛び込み自殺をして、2人死亡、1人集中治療室という駅のホームで関係者が事件のこととか諸々を話し合う…。
最初の方見れなかったのでアレですが、命を扱う作品は難しいだろうなと思った。ちょこちょこ挟まれる笑いとか、鋭い指摘は健在だけど。
満足度★★★★★
面白い。
ネタバレBOX
出演者のぷらいべーととかで起こったことを演劇化した8本に小品。
あっさりした「ほほえみのタイ」も掴みはよかった。イヤなことがあると頭にトンカチを思い描く「トンカチ」も、演劇作品にありそうだなと。母親のキャラ性とかも演劇っぽい。
「『て』で起こった悲惨」はプライベートではないけど、ただただ面白かった。スナックで働く年増なきよこさんを描いた「きよこさん」は、妙にドラマ的で厚みがあった。
一番気に入ったのは「深夜漫画喫茶」。阿鼻叫喚な客とひねて冷めたバイトの先輩とバイトの新人、チンピラな客という組み合わせで、コメディしてた。新人が鋭く先輩の見抜くオチも好き。
満足度★★★
なんか安定した舞台だった気がする。面白味はもう一声ほしかった。
満足度★★★★
面白い。
ネタバレBOX
綾子と俊太郎の家に近隣住民らが集まっているとこへ、クレープ屋やってた春日部(墨井鯨子)がやってきて、今までさんざん見下してくれたことを謝れ、掃除機を寄越せと喚き散らす、という話。
ナカゴーなしつこさは控えめかな。普通に楽しめてしまった。店長(門松順)のキャラはあたり。
満足度★★★
面白い。
ネタバレBOX
病院の話と、会社の話と、病院内にいる母体の胎児の話。見せ方とか面白いなと思った。