とちの観てきた!クチコミ一覧

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一人芝居&自主企画発表会2014

一人芝居&自主企画発表会2014

サードステージ

新宿シアター・ミラクル(東京都)

2014/10/18 (土) ~ 2014/10/19 (日)公演終了

満足度★★★★

盛りだくさん!
研修生2人の劇団員昇格を賭けた一人芝居が2本、
現劇団員2人による短編作品、鴻上さん、関取花さんによる朗読&弾き語り。
さらに、千秋楽には武道館での解散ライブを終えたばかりのandymoriの小山田壮平さんによる弾き語りまで!
チケット代金から考えると破格の内容でした。

観劇した2公演はどちらも満席状態。
あの狭いロビーを考えると、エレベータを使った少人数単位での移動など
スムーズな誘導はさすが。

レディー!ファイト!
 今回お目当てだった木村美月さんによる一人芝居。
 トップバッターにふさわしく、勢いは一番あったと思います。
 後半のスピード感ある展開も良かった。
 ラストのオチと赤裸々な告白が面白い。

空白のふたり
 いやー、引き込まれたなぁ。
 基本どシリアスなのだけど、緩急の付け方が凄い上手いと感じた。
 ラストのビンタもかなり効果的。
 BLチックとまではいかないけれど、2人の関係はなんか少し面はゆい感じがした。
 特にヨウジ役の三上さんの演技が素晴らしくて印象に残った。
 「水」がとても効果的に使われていた。

今日の公園
 突飛な展開ながら起承転結がすっきりしていました。
 冒頭にオチの一部を持ってきて興味をぐっと引き寄せる構成は上手いなぁと思いました。

ネタバレBOX






[memo]
レディー!ファイト!
 塾講師の女性は同僚と内緒で付き合っている。
 持ってきたはずの日記が見当たらない。周りに聞いてみるが見つからない。
 トイレに行くと同僚の女性が。
 日記を拾ったのはその同僚で、中身を読んでいた。
 日記にはBL妄想が書き込まれていた。
 彼氏の事を片思いしていた同僚は、日記の内容を彼氏にばらすと脅す。
 2人はバトルを始める。

空白のふたり
 不安から暴力をふるってしまうヨウジはクローンのクロと同居している。
 以前ペットのクロを殺したように、クローンのクロにも暴力をふるう。
 このままでは自分は汚れてしまうとクロを追い出す。
 1年後戸籍を取得したクロは再びヨウジの前に戻ってくる。
 戸籍は取ったが人間になった気がしない。2人で空っぽになろう。

今日の公園
 カフェでバイトしている女性。
 玉木宏似のコーラの補充員が気になる。
 バイト最終日に連絡先を渡し、付き合い始めるが3度目のデートで別れる。
 1年後コンビニ強盗をしている元彼と公園で遭遇。
 やっぱり好きだと気付く。
かわいいはつくれる、かわいいはつかれる、鏡に映ったわたしで泣ける

かわいいはつくれる、かわいいはつかれる、鏡に映ったわたしで泣ける

MacGuffins

シアターKASSAI(東京都)

2014/10/08 (水) ~ 2014/10/13 (月)公演終了

満足度★★★

勢いが凄い
これまで観劇した作品同様、
ノリと勢いが良く、とてもテンポの良いスピード感ある作品でした。
序盤の勢いは爆発力があって爆笑の連続でした。
演劇作品というよりはお笑いのコントライブを見ているような感覚がしました。


気になった点
前作もそうだったのですが、兼ね役の区別が付きづらく、
一瞬戸惑うようなことが多々ありました。
マチコを除く男性陣全員が似た系統の衣装となっていたのも、
一層分かりづらくさせていたと思います。
もう少し演じ分けをするなり、衣装を変えるなりの工夫が欲しいです。

ネタバレBOX

マチコとナツキが仲違いした理由、ラストで仲直り?した理由が今ひとつ腑に落ちませんでした。
逆さ言葉の演出は良かった。






[memo]
容姿はアレだけど両親から可愛いと言い続けられて育ったため勘違いしてしまったマチコはアイドルを目指す。
尋ねた事務所では一旦は断られるが、所属していた100人のアイドル全員が辞めてしまう事態が発生。
アイドル関ヶ原に参加するためマチコは採用される。
ライバル事務所の所属タレントは幼なじみのナツキ。
何故かマチコ人気は沸騰。しかしスキャンダル報道で一気に人気を落とす。
アイドル関ヶ原はファン10万3000人対10万2500人がリアルファイト。
アイドルが辞めたのもスキャンダルもライバル事務所の社長が画策したもの。
マチコが所属する事務所社長への逆恨みが原因。
マチコ側は追い詰められるが、最後ナツキが降参して勝利。
六悪党

六悪党

トライヲンズ

下高井戸 HTS(東京都)

2014/10/01 (水) ~ 2014/10/13 (月)公演終了

満足度★★★★★

圧巻
しびれるなぁ。
重厚な世界観、目と鼻の先で繰り広げられる迫力の殺陣や人間ドラマ
に圧倒された2時間でした。
ひりつくような緊迫感。静から動への一瞬が特に素晴らしかった。
ラストの「間」は思わず呼吸を忘れそうになるほどでした。

役者さんも皆素晴らしかった。
特に、結城役 山崎さんの殺気溢れる目力、
松田役 土田さんの野性味溢れる演技が印象に残った。


気になった点
・過去のエピソードへの転換がちょっと分かりづらくて、戸惑うことが何度かありました。
・対面にも客席があるので、ふと目線がずれた時に観客が目に入ってしまって現実に戻される気がしてしまう。

ネタバレBOX






[memo]
山田宗有を闇討ちにしようとするが、事前に計画が漏れていた。
命からがら逃げ延びるも檜垣は瀕死の状態。
6人の中に犬(間者)が居るのではないかと疑心暗鬼に陥る。
松田は檜垣に殺害される。
葵、須貝と結城が対峙。3人とも倒れる。
犬は檜垣だった。もう一人の犬とは?
シャンタンスープ

シャンタンスープ

バンタムクラスステージ

シアター風姿花伝(東京都)

2014/09/18 (木) ~ 2014/09/28 (日)公演終了

満足度★★★★★

コメフェスで無ければ……
素晴らしく良かった。
コメフェス6作品の中で物語に一番引き込まれた作品でした。
コメディという縛りが無かったなら、この作品に一票投じたかもしれない。
ただ、あまりにシリアスな部分の印象が強くて、笑いの場面も引きずられてしまいました。

全体的に印象に残るキャラクターが多かったです。
特にマネージャー役の土谷さんが良かったなぁ。
おどけている姿とブラックな姿のギャップが素晴らしかった。

ネタバレBOX

「つって、つって、なんつって」 が地味にツボで頭から離れません(笑)




[memo]
お笑いコンビシャンタンスープは泉丘師匠が主宰するお笑いイベントでトリを務めることに。
女が苦手な長谷川と、合コンに明け暮れる杉本の仲はギクシャク。
マネージャーの中嶋は、実はそのイベントは資金集めのための嘘イベントで、
師匠はお金を持ってとんずらするつもりだと指摘する。
中嶋は2人にイベントに出演しないよう恫喝する。
シャンタンスープをはじめ、全出演者は恫喝を無視して舞台に上がる。
ハッピーちゃん

ハッピーちゃん

8割世界【19日20日、愛媛公演!!】

シアター風姿花伝(東京都)

2014/09/18 (木) ~ 2014/09/28 (日)公演終了

満足度★★★

うーん
すごいテンションで作品から熱量は感じるのですが、
笑いどころがわかりませんでした。

ネタバレBOX






[memo]
代々お掃除ロボットを憎んできた家系に生まれた少年が、
懸賞でお掃除ロボット ハッピーちゃんを当てる。
人の心も綺麗にするはずが、痴漢や窃盗で逮捕される事例が発生。
ハッピーちゃんは回収される。
しかし冤罪だったことがわかり、ハッピーちゃんが戻ってくることに。
ハッピーちゃんは改良され、少年の片思いの相手と同じ姿形になっていた。
出会わなければよかったふたり

出会わなければよかったふたり

Aga-risk Entertainment

シアター風姿花伝(東京都)

2014/09/18 (木) ~ 2014/09/29 (月)公演終了

満足度★★★★★

面白い!
全6作品の中では一番コメディしていたように思います。
会場の笑いも一番多かったように感じました。

ちょっと設定がややこしく感じるところもありましたが、
笑いとしてはシンプルでスピード感があって非常に良かったです。

ネタバレBOX

元カノと今カノが遭遇する。
そんな割とありそうなシチュエーションに、
「タイムスリップ」と「時間を操れる未来人」というスパイスを投入することで俄然面白さが増していました。

先日クジカンキカクで上演された「みんなのへや」(原作は同劇団)にかなり近いですね。
スッキリとしたオチが用意されていた分、今作の方が好みです。






[memo]
家の風呂場から別れたはずの元カノが出てくる。
元カノは5年前からタイムスリップしてきた。(なんで?)
時間を操る事ができる未来人(主人公の子孫)の協力の元、
今カノに元カノのことがバレ無いように策を講じるがことごとく失敗する。
もう一人の未来人が登場し、事情を説明して丸く収まる。
別れることを知ってしまった元カノのために、もう一度時間を戻して気付かれないようにして元の時代に返す。

元カノは2014年ではピザ屋の妻。
殿(しんがり)はいつも殿(との)

殿(しんがり)はいつも殿(との)

ポップンマッシュルームチキン野郎

シアター風姿花伝(東京都)

2014/09/18 (木) ~ 2014/09/29 (月)公演終了

満足度★★★★

抜群の安定感
期待を裏切らない安定の面白さ。
自分の中では、序盤の爆発力は6作品中断トツでした。

ネタバレBOX

江戸時代の展開が抜群に面白かったです。
特に、家康と宗肉の無礼講のくだり、斎藤とまつの稽古のくだりがお気に入りです。
ただ、そこからの展開がちょっとペースダウンしたように感じました。
(それでも十分面白いのですが)

タイトルのオチが今ひとつ腑に落ちなかったのと、
ヤカンのネタ(舞台裏を走る)がちょっとひっかかりました。




[memo]
とある文学賞作家の死後、遺品の中から私小説が見つかる。
宇宙船で地球を脱出。とある惑星で謎の光を浴びて不老不死になった兄妹の話。
それから数千年が経ち、江戸時代に。
その時代では殿様として暮らしていた。
家康から切腹を言いつけられるも死ぬことができない。
襲いかかってきた家康たちを返り討ちにして、その後家康に成り代わる。
妻と出会ったことでやっと死ぬことができた。(だから悲しまないで?)
私小説は妻を殿(しんがり)から見守っているよというメッセージ?
U&D&O

U&D&O

おぼんろ

シアター風姿花伝(東京都)

2014/09/18 (木) ~ 2014/09/29 (月)公演終了

満足度★★★

風変わりな作品
不思議な世界観の作品でした。

どうも私の笑いのツボとは違っていたようで、
あまりノリについて行けませんでした。

ネタバレBOX

ピンポイントですが、ツタヤのくだりは笑えました。




[memo]
ランドセルがおろせなくなった青年グギャは、
下ろせるようにして欲しいと神様の元へお願いをしにいく。
神様の命令でウドを摂ってくることに。
地下でウドを栽培する農家は実はグギャの実家だった。(グギャは家出ののち記憶喪失)
ランドセルの中には言えなかった言葉?が入っていた。
真っ白で背の小さかったウドは日の光を浴びて大木に。
黄金のコメディフェスティバル2014

黄金のコメディフェスティバル2014

黄金のコメディフェスティバル

シアター風姿花伝(東京都)

2014/09/18 (木) ~ 2014/09/29 (月)公演終了

満足度★★★★

千差万別
一日通し券で全6作品を観劇。

PMC野郎さん以外は全て初見の劇団です。
それぞれに特色があっていろいろな「コメディ」を漫喫できました。
投票するにあたっては、やっぱり「笑える作品」という観点で選びました。
個人的なツボにハマったのが3作品、残念ながら好みではなかったのが3作品という感じでした。

1度にいろんな劇団の作品を観られるのが良いですね。
お目当ての劇団以外にも新たに観たいと思うような劇団や役者さんに出会えるのも楽しみの一つだと思います。

ロビーや通路があまり広くないのですが、
整理券を使った入場や誘導はとてもスムーズだったと思います。
ただ、終演後の役者面会が始まると通路がかなり混雑していたので、
場所を変えるなどもう少し工夫して欲しいです。

作品の感想はそれぞれのページにて。

クジカン×キカク

クジカン×キカク

シアターKASSAIイベント部

シアターKASSAI(東京都)

2014/09/08 (月) ~ 2014/09/09 (火)公演終了

満足度★★★

ライブ感が面白い
初日の「7人の役者と1人の演出家」を本番から観劇。

面白かったです。腹を抱えて笑いました。
最終的な完成度としては今ひとつ(後半はかなりセリフがとんでいました)でしたが、
アドリブやつっかえつっかえなぐだぐだ感も笑いにつながっていました。
ただ、これは一回こっきりだからこその笑いなのかなぁ、という気がします。

役者さんでは泥棒役の松田さん、ゲイ役の奥田さんが恐ろしくはまっていたと思います。
逆にちょっと残念だったのが一番楽しみにしていた佐藤さん。
演出家さんが変わることで、いつもと違う演技が観られるのかなぁと思っていたのですが、
わりといつも通りだった気がします。
演じた役が一番損な役所だったのもあると思います。
個人的にはゲイ役なんかが観てみたかったかな。

稽古から全部通して観るとまた面白さが変わってくるのだと思います。
次やるときは是非、休日にやって欲しいです。

ネタバレBOX






[memo]
カップル
カップル男の彼氏?(ゲイ)
カップル男のストーカー
カップル女の浮気相手
泥棒
大家
が1つの部屋に。
オチはなくドタバタのまま終わる。
アガサ・クリスティー サスペンスオムニバス 『最後のディナー』『フェイからの電話』

アガサ・クリスティー サスペンスオムニバス 『最後のディナー』『フェイからの電話』

PureMarry

博品館劇場(東京都)

2014/07/23 (水) ~ 2014/07/24 (木)公演終了

満足度★★★★

演出の妙
ミステリーの女王アガサクリスティ原作ということで、
謎解きや犯人探しを描いたお話なのかと思っていたのですが、
どちらもホラーテイストなサスペンス劇といった感じでした。

本作はジェイスン・アーカリ氏による独特な演出が印象的でした。
パントマイムやコミカルな人形劇のような演出、名画をモチーフにした絵画的な演出などなど
目を引く演出が随所に差し込まれ、視覚的にも楽しめる作品になっていました。
舞台転換も全て演者を使って作品の一場面として演出されていました。

元宝塚のトップスターの高汐さんをはじめ、熟練の演者さんたちによる演技の数々も素晴らしかった。
声を張っている風でもないのに良く声が通るので台詞がとても聞きやすかったです。

ネタバレBOX

『最後のディナー』
 高汐さん怖い!
 音響効果、視覚効果も相まってラストのシーンにはもうゾクゾクと来ます。
 どんでん返しとしては弱いものの、思わずゾッとするラストの演出が秀逸。

『フェイからの電話』
 電話の主は一体誰だったのか?
 なにかトリック的なものを期待していたので、
 そのオチが声が似ている実母と幽霊でしたってオチはちょっと肩すかし。





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『最後のディナー』
女好きの訴訟代理人ルークは謎の美女に誘われ彼女の別荘へ。
実は彼女は以前ルークが死刑送りにした連続美女殺人事件の犯人の妻で、
その殺人の数々も、夫に近づく女性に嫉妬した妻の犯行。
ルークは薬を盛られ、金槌と釘で頭を打ち抜かれる。

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『フェイからの電話』
新婚のジェームズ、パム夫妻の元に死んだはずの元妻フェイから電話がかかってくる。
真相を知るためジェームズとパムはフェイの亡くなった現場の駅に向かう。
駅に突如フェイが現れ、恐怖に駆られたジェームズは線路に落下し電車に轢かれて死亡。
実はジェームズは妻となった3人の女性を次々と殺害していた。
(保険金目的では無さそうだったので動機が分からず・・・)
ジェームズに電話をしたのはフェイの母親で、警察がジェームスをおびき寄せるのに協力した。
パムに電話したのは母親ではなく、フェイの幽霊だった。
朱の半宵 ―アケノハンショウ―

朱の半宵 ―アケノハンショウ―

お茶の間ゴブリン

d-倉庫(東京都)

2014/08/06 (水) ~ 2014/08/10 (日)公演終了

満足度★★★

和風ファンタジー
祭、生け贄、神隠し、狐狸、あやかし、そんなキーワードの数々には思わずワクワクしてしまう。
日本人のDNAに響いてくるような和風ファンタジー。

ロビーで夏祭り的な出し物があったり、作中登場する踊りの振り付け講座があったりと、
作品以外でも色々と楽しませようとする気持ちが伝わってきました。

気になった点。
作品の世界観と外れるアドリブや、前作にもあった無茶振りのコーナー的なものは必要なのかな?と感じました。
2時間という長めの舞台なので、その息抜きとしては良いのかもしれませんが、
それなら90分くらいでぎゅっと詰め込んでくれた方が私は好みです。

今回過去2作より広めの劇場に変わり、ゆったりと観られたのが良かった。
ただ、客席を使った登場シーンの多用は正直見づらいです。。。

ネタバレBOX

あかねが再び神隠しにあう冒頭のシーンは、今後の展開を期待させるワクワク感に溢れていて非常に良かった。
中盤では、クシナが生け贄として選ばれる場面は真に迫っていて、
村社会における長の絶対的存在、集団催眠的な狂気みたいなものが感じられた。

少々中だるみは感じたものの終盤の勢いある展開も良かった。
特に鳥居がゴゴゴゴっと表れる場面はド迫力で目を引きました。
ラストのループ、あかねとクシナの立場が入れ替わっていたのは何を意味していたのだろう。
また時間が流れて・・・と理解したのだけど、違うかも。
ビー・ヒア・ナウ Be Here Now

ビー・ヒア・ナウ Be Here Now

文化庁・日本劇団協議会

シアターグリーン BIG TREE THEATER(東京都)

2014/07/10 (木) ~ 2014/07/21 (月)公演終了

満足度★★★★

印象に残る作品
ドタバタでハチャメチャな展開なのだけど、最初と最後がしっかり締まっていて、
スッキリと爽やかな観劇後感を覚えました。
特にフィッツジェラルドの一節を引用した冒頭のシーンが好きです。

遠隔操作事件など最近のネタも織り交ぜてはいるものの、
作中のネタの数々はやや時代を感じさせるものが多かった。

友部役の津村知与支さんの演技が素晴らしく良かった。
ボヤッキー役の小沢道成さん、デスラー総統役の渡辺芳博さんも、はまり役で印象に残りました。

ネタバレBOX





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「お前を誘拐した」
最初の2通の脅迫状を投函したのは北川の先輩友部。
作品作りに行き詰まった友部が、北川の行動を参考にして小説を書こうと企てた。
最後の一通はデスラー総統。

北川はモチベータとして初めて参加したセッションで発生した混乱時に耳にした言葉をノートに書き留めていた。
そのノート求めて、デスラー総統、柄谷、ドロンジョらが争う。
ドタバタの中、北川はノートを燃やし、激情した部下の一撃で北川は昏睡状態に。

ドロンジョのチャネリングなどを通して北川は友部との過去を思い出す。
ヒーローアゴーゴー!

ヒーローアゴーゴー!

劇団東京都鈴木区

大阪市立芸術創造館(大阪府)

2014/07/11 (金) ~ 2014/07/13 (日)公演終了

満足度★★★

大阪でレッツゴーイン!
千秋楽を観劇しました。
(恐らく)千秋楽のみ、終演後すぐに10分弱のスピンオフが始まり、
その流れで主題歌ライブも行われました。

テントの上に登場したり、客席を移動したり、
東京公演とは違った演出もあって楽しめました。

通し稽古の時はタイミングがチグハグに感じた場面が、
本番ではうまく修正されていて、面白さが増していたと思います。
(ただ、個人的にはまだテンポが早すぎるかな・・・という気がします)

今回の公演では照山氏役の長谷さんが素晴らしく良かった。
一番お気に入りの「めっちゃ光ってる!」のくだりは、
初演の時の演出に戻っていたと思うのですが、さらに爆発力が増していてとても笑えました。

エンターテイメント性が高く、
舞台観劇が初めて、といった方でも楽しめる舞台だと思います。

ネタバレBOX

初演、再演時から大きく変わっていたのは、
千菜の妊娠設定が無くなっていたこと。
それに変わるものが特に無く、ラストの千菜とゴウの場面が浮いてしまっていた気がします。
子供の頃の話+憧れ?+新しく追加された薬のくだりだけでは弱いかな。
星人ちゃんのお別れの場面が感動的だっただけに、
その余韻がうやむやになってしまったのはちょっともったいないと感じました。





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ピンク役のアクターが土砂崩れで足止め。
ヒーローショーには間に合わないため、司会役の小手川(千菜の友人)がピンク役の代打に。
が、雨でショー自体は中止。

宇宙人のNo55は地球の情報収集のためマルゴツ百貨店に不時着。
テント内に忍び込むが見つかってしまう。
宇宙人であることがバレ皆に襲いかかるも、自分が司令官に騙されていたこと知る。
地球への侵略を防ぐため、司令官には地球は取るに足らない星であると報告。
皆の記憶を消すことを条件に母星に帰る。
オシラス

オシラス

電動夏子安置システム

シアターグリーン BASE THEATER(東京都)

2014/07/08 (火) ~ 2014/07/15 (火)公演終了

満足度★★★★

リピートしたかった
うーん、面白かった・・・はず。きっと。
ラストは全く予想だにしていなかったので、一瞬何が起こったのか分からず混乱してしまいました。
結末から逆算してみると、伏線なんかをいろいろと見落としていたのだろうなぁと。
ちょっともどかしいです。
どうしても都合が合わず、リピートできなかったのが悔やまれます。

ネタバレBOX

2時間の上演時間の間、場面転換は一切なし。
12名の陪審員による会話だけで進行する圧倒的なボリュームの会話劇。
何かが起こるはず、と期待感を煽る展開で
そんなにだれることは無かったと思います。





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はじめは12人の陪審員全員が有罪に挙手。
陪審員たちは機械を用いて当時の関係者たちの視点で事件を仮想体験する。
ある者は被告の妻。ある者は煎餅屋。そしてある者は桶。
またある者は、実は何も見えていなかったのに見てきたかのように振る舞う。

各自が見てきた光景を紹介しあい、
当時の状況を推察していくうちに徐々に無罪に挙手する者が増えて行く。
最終的には全員が無罪で全会一致を見る。

ようやく解放され、皆が帰り始めた時
由比から手渡されたペットボトルの水を飲んだ三好が突如倒れる。(毒殺?)
三好は過去、裁判員として死刑判決を下していた。(由比は関係者?)
うちの犬はサイコロを振るのをやめた

うちの犬はサイコロを振るのをやめた

ポップンマッシュルームチキン野郎

駅前劇場(東京都)

2014/07/04 (金) ~ 2014/07/13 (日)公演終了

満足度★★★★

一炊の夢
R18ステージを観劇。

笑いもバイオレンスも感動も突き抜けた爆発力があって、
その振れ幅のすごさに圧倒されました。
自己犠牲モノは下手すると安直なお涙ちょうだいものに見えてしまうものですが、
演出の妙もあって素直に感動できました。
特にラストの結びの演出が素晴らしかったです。

相変わらず濃いキャラクターのオンパレード。
私のお気に入りはマッサージチェアと吉田茂です(笑)

ネタバレBOX

いつもは血しぶきやグロ描写があっても笑いを含んでいてカラッとした印象だったのですが、
今回はあまり笑いにせず、ショッキングな印象を受けるような場面が多かった気がします。
(冒頭の射殺シーンや、四肢切断など)

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脳を改造され、未来を計算・予測する能力を得た犬、ゴルバチョフ。
爆弾の破片が脳に残り、失明、そして命をも失うことになるシヅ子のためにゴルバチョフは自身を犠牲にする。
ひとひら

ひとひら

はっぴぃはっぴぃどりーみんぐ

ウエストエンドスタジオ(東京都)

2014/07/02 (水) ~ 2014/07/06 (日)公演終了

満足度★★★★★

原作モノのお手本
とても良かったです。
役者さんたちの役作りに始まり、衣装や小物まで、
全編を通して原作の世界観が本当にうまく忠実に再現されていました。

原作モノというと下手にアレンジをいれて原作ファンからそっぽを向かれる、
という事態が少なからず見受けられますが、本作に関してはその心配は無用です。
原作の1コマ、さらにその細部の表現まで読み取って演じられている場面もあって、
徹底的に原作を読み込んで役作りをされているのだな、と感じました。

ネタバレBOX

原作の1巻~3巻を舞台化。
文化祭での演劇部と演劇研究会の対決までが描かれています。

合格発表の一コマから合宿、そして文化祭へと起承転結がしっかりしていて、
2時間という時間を感じさせないテンポの良い作品になっていました。

お気に入りのシーンは
美麗と野乃が倉庫に閉じ込められてしまうシーン。
そして、緊張でうまく声が出せないヒロイン麦にスイッチが入って大きな声が出せるようになるシーン。
どちらも涙腺を痛く刺激されました。

役者さんでは榊美麗役の葉山美侑さんの演技が大変素晴らしかった。
部長として、野乃の友人として、2つの顔をうまく演じ分けられていたと思います。
野乃に向かって感情をぶつけるシーンには圧倒されてしまいました。
ヒロアゴ壮行会!

ヒロアゴ壮行会!

劇団東京都鈴木区

要町アトリエ第七秘密基地(東京都)

2014/06/28 (土) ~ 2014/06/29 (日)公演終了

満足度★★★

これからの変化が楽しみ
来月大阪で上演される『ヒーローアゴーゴー!』の公開通し稽古。
初演、再演と比べると、後半はかなり大胆にシナリオが変更されていました。

ちょっと掛け合いなどのテンポが早いなぁと思って観ていたのですが、
終わってみればきっかり2時間でした。
少しつめこみすぎなのかな、という気もします。
ボケとツッコミに間がほとんどないまますぐ次に行ってしまうと、笑うタイミングに戸惑ってしまいます。

これからどんどん完成度が上がっていくのだと思います。
本番が楽しみです。

耳があるなら蒼に聞け ~龍馬と十四人の志士~

耳があるなら蒼に聞け ~龍馬と十四人の志士~

企画演劇集団ボクラ団義

ザ・ポケット(東京都)

2014/06/25 (水) ~ 2014/07/06 (日)公演終了

満足度★★★★

作品に引き込まれた
大変面白かったです。
謎多き近江屋事件をボクラ団義の解釈で描いたifの物語。
時代背景や人物像、人間関係が丁寧に描かれていて、2時間半をあっという間に感じるほど引き込まれました。
伏線やどんでん返しは控えめ、そしてダンスもやや短めで、
いつものボクラ団義とは少し違って直球で勝負してきたのかな?という印象で新鮮に感じました。

開演直後は早ゼリフと方言がやや聞き取りづらく不安に感じましたが、
徐々に慣れてきて違和感が無くなりました。

正直、どこが史実通りでどこがアレンジなのかが分からない程度の知識しか無いのですが、話の大筋は初見でなんとか理解できました。
アフターパンフレットに史実との差違が解説されているのは親切だなと感じました。
その辺を理解したうえで、リピートすると一層楽しめそうです。

個人的にはタイトルが今ひとつしっくり来なかったかな。
龍馬が咆吼するシーンは涙腺を刺激されるほど熱く感じられて、好きなのですが。

お願いだから殴らないで

お願いだから殴らないで

MacGuffins

シアターKASSAI(東京都)

2014/05/20 (火) ~ 2014/05/25 (日)公演終了

満足度★★★★

好みの作風
面白いです。中盤の展開はかなり好みです。
お笑いや漫才を見ているようなオーバーなアクションと表情、
コミカルな場面ではたたみかけるように笑いのネタが繰り出されテンポが良かったです。

作品の山場でかかる主題歌がかっこよくて良いです。
使用されているシーンとも合っていたと思います。
思わずサントラCDを買ってしまいました。

気になった点。
兼ね役を演じられている方が何名かいらっしゃいましたが、
同じ衣装だったので少し混乱してしまいました。
早替えは時間的に厳しいのかも知れませんが、何か違いを持たせような工夫があると良かったかなと思いました。
(私が気付かなかっただけかも。。。)

ネタバレBOX

リストラに遭い失業。その上、退職金の全てをひったくられ、生きる資格すら失ってしまった主人公相沢。
怪しげな男に誘われるまま、7億円を手にするため愛情仮面となってタイジン(たたいて・かぶって・ジャンケンポン)という名の大会に出場することに。

このタイジンが一番のツボでした。
スピード感溢れる序盤戦、順調に勝ち進み準決勝へ。
準決勝では武器がピコピコハンマーからナイフに変わり、対戦相手にはこれまで面倒を見てくれた人物が。
熱いです。熱すぎる展開です。
ナイフが出てコミカルからブラックな雰囲気へ一変する瞬間がとても好みでした。

決勝戦の相手として登場したのは家を出て行った実の息子。
そして武器はナイフからピストルへ。
本来負けるはずのないジャンケンに初めて負ける主人公。
野口のセリフにもあったように、彼の優しさからの行動だったということでしょうか。
ラストのオチは今ひとつ理解が及ばず。
時間があればもう一度観てみたかったです。

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