とちの観てきた!クチコミ一覧

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Leo of hearT〜怪盗レグルスからの予告状〜

Leo of hearT〜怪盗レグルスからの予告状〜

BIG MOUTH CHICKEN

ウッディシアター中目黒(東京都)

2015/07/07 (火) ~ 2015/07/12 (日)公演終了

満足度★★★★

怪盗もの良ミステリー
とても良質のミステリー作品だと思います。
まず脚本が良くできていたと思いますし、舞台美術も◎。
個性的なキャラクターたちは存在感があって良かったです。

かなりコメディ寄りの雰囲気なので、そのノリが合わないと楽しめないかも。
ただし、謎解きの部分はしっかりしていると思います。
不自然だなぁと思っていたところがきちんと伏線になっているあたり上手いなと思いました。
ちなみに犯人当ては見事に外した!(笑)
(半分は当たってたけど・・・)

ネタバレBOX

気になった点
・向坂は椿が現れた時点でなぜ報告しなかったのか?
・男女が同じ楽屋ってありえるの?
・頭をはたくだけの単調なツッコミが多かった
・今泉、過去泉、未来泉の3人が何言ってるのか聞き取れないことが多々(わざとだと思うけど)

ノックスの十戒がふと気になったのだけど
「探偵自身が犯人であってはならない。ただし犯人に変装するなどの場合は除く。」
おお、ちゃんとクリアしてる!





[memo]
予告現場に新人刑事1人しか寄越さなかったのは、
警察は予告状が身内の出した偽物だと分かっていたため。
 →レグルスの出す予告状のフォーマットと明らかに異なっている

予告状を出したのはオーナー。話題になるから。
パジャマ姿のオカマがオーナー。
 →劇場から出た人は居ないという証言より。

ティアラを盗んだのは椿に変装したレグルス。
予告状が偽物であることを説明するために椿が予告時間とサインを書き込む
 →正式な予告状になる
 →オーナーに猿ぐつわをして話せないようにしたのも椿だった

時間が無いのでみんなで探す。その混乱の隙にレグルスは脱出。
結局ティアラは盗まれ、舞台で使うことが出来なかった。
15 Minutes Made Volume12

15 Minutes Made Volume12

Mrs.fictions

王子小劇場(東京都)

2015/07/08 (水) ~ 2015/07/14 (火)公演終了

満足度★★★

盛りだくさん!
すべて初見の劇団さんでした。いろんな劇団さんの作品を一度に観られるのは良いですね。

各作品の個人的な満足度
Mrs.fictionsさん★4
20歳の国さん★2
MUさん★3
第27班さん★5
ジエン社さん★3
シンクロ少女さん★4

なにか余韻を残す系の話が多くて、スパッと明快に終わる話が無いなぁと思っていました。
アフタートークで「20分あればかなりちゃんとしたものが作れる。15分だと少し足りないのでいかに削るか」みたいな話をされていたのを聞いて納得しました。

私が観た回は冷房が効きすぎていてとにかく寒かった!
手がかじかむくらいに寒くて後半は観劇どころでは無かったです・・・。

ネタバレBOX





[memo]
Mrs.fictions
 幼稚園?の子供を殺したい。
 昆虫図鑑の上から虫を食べさせられる。タガメ
 ダイナマイトの入った箱にタバコを投げ入れる。
20歳の国
 サッカー部の引退試合で大敗してから疎遠に。
 マネージャーの結婚式で再会。globeの曲を歌う。
MU
 HMG。エロを取り締まる。
 すき家でヤるカップルとレビュアー。
 コナンがドピュッシー。
第27班
 かち割り、ポテト、ケバブの出店三兄弟。
 前髪切りすぎた幼なじみを慰める。憧れの人?と夏祭りデート。
 幼なじみは目が見えない?
ジエン社
 死んでるさん。自転車
シンクロ少女
 妻が部下?と不倫。作家が問いただす。
 作家の隣でセックス。
みんなの宅配便

みんなの宅配便

EPOCH MAN〈エポックマン〉

明大前KID AILACK ART HALL 5F ギャラリー(東京都)

2015/06/27 (土) ~ 2015/07/12 (日)公演終了

満足度★★★★★

小角まや(♀)×小沢道成(♂)バージョン
当日券にて観劇。小さい劇場だったのでキャンセル待ちでしたが幸運にも観ることができました。

まず目を引くのが、もう一つのバージョンでは全て紙で表現していた小物たちが、こちらのバージョンでは全て本物になっていました。
他にも口で表現していた効果音がこちらのバージョンではきちんとしたSEが使用されている、といった違いもありました。

実物を使ったセットだと、ステージ上に見える押し入れの中の乱雑な状況が桐子の精神状態を表しているようで、
開演前からメッセージを放っているように感じました。
2バージョンの観劇順によってはその感じ方も違っていたのかな?と思うとこの演出はとても効果的だったのだと思う。

桐子のでたらめな距離感や佐竹との噛み合わない会話がおかしみでもあるのだけど、
桐子の抱える孤独感や不器用さに愛おしさを感じる以上に怖さを感じてしまいました。
ラストが前向きな締めになっていたのは救いがあって良かった。

Full Of Liars!

Full Of Liars!

劇団ICHIGEKI☆必殺

シアターブラッツ(東京都)

2015/07/02 (木) ~ 2015/07/05 (日)公演終了

満足度★★★

まさかの展開!?
基本はホラーサスペンスですが、コメディとしてもしっかり笑いが取れていたと思います。
雰囲気は割と好みだったのですが、ラストは投げっぱなしにせず何かしらの結末が欲しかったですね。
なんかモヤモヤします(笑)

個人的には舛花さんの存在が良かったです。
コミカルなシーンでのはっちゃけぶりが面白かった。
そして観客のミスリードを誘うような演出が◎

ネタバレBOX

まさか、あれだけ登場人物が居て、全員(悪魔?意外)死ぬとは思いませんでした(笑)





[memo]
死者(妻?)を生き返らせるために人を殺す兄妹、
儀式?のために生け贄を探す男性らによって登場人物が殺されていく。

舛花はストーカーに殺されたウルミの相方の幽霊?
生きていた頃の記憶が無い。
実はストーカーの方だった。一緒に島を脱出しようとしていた木賊を殺害。

ストーリーテラー的存在の烏羽は悪魔?

最後に生き残った常磐(兄妹の兄)と舛花が殺し合う。
ラストは観客のご想像にお任せします的な締め。
映日果-アンジール

映日果-アンジール

XZM

遊空間がざびぃ(東京都)

2015/07/01 (水) ~ 2015/07/05 (日)公演終了

満足度★★★★

好みの作風!
横山秀夫作品を彷彿とさせるようなドシリアスな刑事物。
裏世界、血みどろの抗争、警察の暗部、なんてものが好きな人にはたまらない作品だと思います。
ストーリーとしての完成度も高く、最後まで息をつかせぬ展開で非常に面白かったです。
勧善懲悪(かな?)もので爽快感があってスカッとしました。

主役の土田さんの演技がすごいツボでした。
完璧な役作りだったのでは無いかと思います。(シリーズ化して欲しい!)
飄々とした無気力やれやれ系のようで、穏やかな口調から発せられる鋭いセリフ、辛辣なセリフの数々がとても爽快でした。

今回一番楽しみにしていた鈴木さんの演技は、私が期待していたものとはちょっと違うかなぁという感じでした。
いつもと違った役所なのは新鮮だったのですが、声質的に凄みや迫力が出づらいのだと思います。
声を荒げても違和感を覚える事が多かったです。

ネタバレBOX

[気になった点]
・中途半端な笑いは要らないと思う
・関西弁と標準語が入り交じっていて舞台設定が分からなかった
  「公演詳細」のページの「説明」を読んでようやく理解
  パンフにも書いた方が良いのでは。
・贅沢を言えばバイオレンスなシーンにもっと迫力が欲しかった。
  効果音が一部にしかなかった
  トイレで射殺されるシーンをはじめ、血のりがあるともっと良かった
・(分かっていたけど)暑いです。雨の日だったので湿度も高く、
  観劇のコンディションとしてはかなり厳しい回でした





[memo]
アンジールは新しい「クスリ」
劉(弟)を殺したのは石井。
石井に子供(出戸の孫)が生まれたばかりだったので、出戸課長が身代わりに。
出戸を慕っている刑事たちが事故に見せかけた。
不審に思って独自に調べていた根路銘は支倉、伊崎と曽根に殺される。
支倉、伊崎はアンジールの権利を狙っていた。
その3人も加藤に殺される。
佐久間が完オチして全てを白状。
みんなの宅配便

みんなの宅配便

EPOCH MAN〈エポックマン〉

明大前KID AILACK ART HALL 5F ギャラリー(東京都)

2015/06/27 (土) ~ 2015/07/12 (日)公演終了

満足度★★★★

川本ナオト(♂)×小沢道成(♀)バージョン
小沢さん演じる桐子がとてもリアルだった。
「ひとり」をこじらせてしまった女性の不器用さがとても上手く表現されていたと思います。
自分からは中々想いを伝えられず、勢いで伝えてしまってからは暴走開始。
暴走っぷりが怖くもあり、面白くもあり。
ラストが桐子にとって前向きな感じだったのは良かった。

段ボールや紙を使った小道具の数々は面白い演出だと思った。
麦茶入れ、通販で買った洋服、携帯、お財布、送り状・・・全部紙。
想像力を掻き立てられて楽しかったです。

もう一つのバージョンも是非観てみたい!当日券あるといいな!

ネタバレBOX

「電話一つで指定した時間に来てくれる」みたいなセリフは、
もうストーカーの発想だよなぁとゾクッとしました。





[memo]
桐子が送ろうとしていた荷物の送り先は佐竹の住所。
告白するが佐竹には拒絶される。
正義のみかた

正義のみかた

充実夜祭

要町アトリエ第七秘密基地(東京都)

2015/06/26 (金) ~ 2015/06/28 (日)公演終了

満足度★★★

舞台美術が非凡
会場に入るとベンチが一つだけのシンプルなセット。
旗揚げ公演なのでこんなものかしら、と思っていたら見事に予想を裏切られました。
セットを始め、衣装、武器など舞台美術のクオリティが驚くほど高いです。
特に、狭い会場を3つのセットに転換させる仕掛けが素晴らしい。

肝心のストーリーは、やや説明不足かなと感じました。
設定・シチュエーションは面白いです。

ネタバレBOX

ブルーが怪人を拳銃で撃ち殺した後の展開が異常に重いです。
銭湯と戦闘とか結構バカっぽい笑いも全部帳消しな空気。
最後までその雰囲気を引きずったまま終演でした。

ちょっと展開が唐突過ぎるので、向こうの世界とこっちの世界の関係とかが理解出来なかった。
もう少し説明なり推測する材料なりが欲しかったです。






[memo]
女湯で男が一人倒れている。
警察には「異世界から戻ってきた」と供述。

警察の一人(警官1)が異世界へ。
戦隊ヒーロー4人(レッド・ピンク・グリーン・イエロー)。警官1がブルーになる。
怪人2人が出現、戦闘が始まる。最後にブルーが怪人を射殺。
傷つけないのがここのルールとみんなから責められる。

ブルーは追い詰められるあまり、自分の拳銃で自殺。
元の世界の女湯で目覚める。

上司(警官2)も異世界から戻ってきた一人だった。
女湯に居合わせた女性が警官2の娘?(ここ良く分からなかった)
不倫探偵 ~最期の過ち~

不倫探偵 ~最期の過ち~

大人計画

本多劇場(東京都)

2015/05/29 (金) ~ 2015/06/28 (日)公演終了

満足度★★★★

初観劇!
大人計画さん初観劇です。
いやー、思った以上に下ネタ満載ですね(^^;)
女性と観に行くにはちょっと厳しい?(笑)

皆さんの感想を拝見していると、いつもとは違う作風だった模様。
次回作も観てみたくなりました(チケットが取れればですが・・・)

さすが人気劇団さんだけあって、本格的なセット、目を惹く演出の数々は凄いなと思いました。
プロジェクションマッピングの完成度も高く、とても格好良いです。
特に、麻薬(ハッピーターンですが 笑)で世界が歪む演出が非常に素晴らしかった。

昔のネタからつい最近の時事ネタまで幅広く取り入れられていて、
会場はかなりウケているようでした。
演出はどこか昭和の香り漂う感じのものが多かったですね。

個人的には、キャンディの台詞回しが良かった。
特に一人称の「あーし」がツボでした。

売春捜査官/カム・ブロォ・ユア・ホーン

売春捜査官/カム・ブロォ・ユア・ホーン

モウムリポ(ポップンマッシュルームチキン野郎課外活動)

ステージカフェ下北沢亭(東京都)

2015/06/24 (水) ~ 2015/06/29 (月)公演終了

満足度★★★

『売春捜査官』
ものすごい熱量、勢い、迫力のある作品で圧倒されました。
小説版の『熱海殺人事件』は読んだことがあるのですが、演劇作品として観るのは初めてです。

PMC野郎さんおなじみの着ぐるみや特殊メイクを使った演出はありませんが
際どいネタ、下ネタは通常運転な感じです。

あのテンションで、長セリフの数々を繰り出し続ける役者さんたちはとても凄かった。
ただ、後半はさすがに疲れているのかな?と感じる場面もありました。
PMC野郎さんとしては珍しい?ダンスもとても良かったです。

上演時間100分。こちらはただ観ているだけなのですけど、ひどく疲れました・・・。
前述の通り、ものすごい熱演で、それは凄いなぁと感心しているのですが、
終始その調子なので息つく暇がありません。
観る側にも体力が必要なのかな(^^;)
浜辺の再現シーンが長過ぎて、その辺りでお尻と背中が限界でした。

売春捜査官/カム・ブロォ・ユア・ホーン

売春捜査官/カム・ブロォ・ユア・ホーン

モウムリポ(ポップンマッシュルームチキン野郎課外活動)

ステージカフェ下北沢亭(東京都)

2015/06/24 (水) ~ 2015/06/29 (月)公演終了

満足度★★★

『カム・ブロォ・ユア・ホーン』
アメリカンホームドラマを彷彿とさせるような小洒落た台詞回し、言い回し、オーバー気味なリアクションが良いですね。
とても雰囲気が出ていたと思います。
「HAHAHAHAHA」みたいな笑い声が今にも聞こえてきそうです。

父親役のNPO法人さんの演技が抜群に良かった。
ダンディな頑固親父。時に威厳たっぷりに、時にコミカルに演じられていて、非常に魅力的に映りました。
野口オリジナルさんのドグサレ化前後の変わり様もお気に入り。
逆に女性陣2人が今ひとつピリッとしていないような印象を受けました。
そして、全体的にセリフを噛んでいる場面が散見されました。

上演時間は90分だったのですが、体感時間で2~3時間に感じました。
セリフ量が多かったからなのか、それてもテンポが悪かったのか。
兄弟2人がクビになったあたりで集中力が切れてしまいました。

脳しんとうのままで

脳しんとうのままで

GORE GORE GIRLS

王子スタジオ1(東京都)

2015/06/11 (木) ~ 2015/06/14 (日)公演終了

満足度★★★★

面白い!
ゴミ拾い、ボランティアだけでここまで話を広げられるのが凄い(笑)

不条理なシチュエーションがさも当然のように繰り広げられる世界観を最後までブレずにやり遂げていて、
話が進むにつれてどんどんツボに入ってきました。
特にサイトウの一般の人目線でのツッコミが面白かったです。

ただ、後半少しダレたように感じました。
あと、場面によってはもうちょっと勢いで強引に押し切った方が爆笑できたかな?という気がします。

昔のごっつええ感じみたいなコントが好きな人にはハマるんじゃないかなと思います。
是非、本公演も観てみたくなりました。

大正浪漫探偵譚-東堂探偵事務所-

大正浪漫探偵譚-東堂探偵事務所-

はっぴぃはっぴぃどりーみんぐ

ザ・ポケット(東京都)

2015/06/10 (水) ~ 2015/06/14 (日)公演終了

満足度★★★

初日
推理エンタメものとして良く出来ていると思います。
今まで観劇したはぴどりさんの舞台と比べて、舞台美術が格段に向上。
本格的なセットにまず驚きました。
衣装も良く出来ていて、雰囲気作りは◎です。

前回のろまたんからキャストを一新。
主人公の東堂解はちょっとキャラが変わりすぎじゃないかな(^^;)
どちらの東堂もそれぞれの味が出ていて良いですけど。

推理物ではありますが、謎解きの論拠に後出しの物が多く、本格ミステリでは無いと思います。
ただ、興味を煽る展開、構成は上手いなと感じました。
前作のようなあからさまなどんでん返しが無かったのも自分的には好印象。
観客が一緒に楽しめる謎解きが用意されているのも良いですね。


私は十分楽しめましたが、
ザポケで5000円オーバー(前方1/4は6500円、自由席はI列以降)というのはちょっと高いんじゃないかなぁ、と感じました。


週末にまた観に行く予定なので詳細は後日。

呪い。或いは、偶然のおふざけ

呪い。或いは、偶然のおふざけ

やくぶつ

新宿シアター・ミラクル(東京都)

2015/06/06 (土) ~ 2015/06/07 (日)公演終了

満足度★★

不思議な世界観
うーん、ごめんなさい。私には理解できませんでした。
具体的なようで抽象的で、噛み合っているようで噛み合っていないような
なんか不思議な観劇後感でした。

ネタバレBOX

椅子会?の面々と、ストリートミュージシャンに投げ銭するしないのくだりは面白かった。




[memo]
アナ雪のお葬式
自分が扇風機だと思っている兄
様々な呪いを解く儀式を行っている集団
椅子について語り合っている椅子会の3人
新田任太郎~1988殺人事件~

新田任太郎~1988殺人事件~

劇団 豆狸

要町アトリエ第七秘密基地(東京都)

2015/06/05 (金) ~ 2015/06/07 (日)公演終了

満足度★★★

悲しい真実
Bキャスト版を観劇。

古○任三郎を彷彿させるフライヤーですが、謎解きや推理成分はほとんどありませんでした。
参考人として呼ばれた被害者家族3人と幼なじみ、4人の供述場面を再現する形で物語は進みます。
犯人は誰なのか?よりも、事件の裏に隠された悲しい事実の方にスポットを当てた作品。

無力感を覚えるような展開で、観劇後感ははっきりいってあまり良くはありません。
色々と考えさせられるお話ですね。

ネタバレBOX

「敏樹がカミングアウトしたのは間違いだった」という新田の考えは
理解はできるけども私は賛同できなかった。
一般論では無く、あの家族だから、なのであれば一応納得。

ゲイであることをカミングアウトしたことで家を追い出され、挙げ句の果てに殺されてしまう敏樹。
本当の自分を拒絶されてしまった敏樹の胸の内を考えると切ない。
その辺をもう少し描いて欲しかったかなぁという気がします。

妹と実行犯の繋がりはちょっと唐突で現実味が薄いかなと思ったが、
その後、シラを切る妹のふてぶてしい演技は良かった。






[memo]
青年(敏樹)の死体が公園で発見される。
集団で暴行の形跡。財布がないので強盗目的か?
ポケベルが見つからないので知人の可能性あり。怨恨?

家族の様子がおかしい。何か隠している?

敏樹はゲイを家族にカミングアウト。激怒した父に追い出される。
 → 幼なじみの直美はそのことを警察に供述(家族はひた隠し)
現場の公園はハッテン場。ホモ狩りにあって殺された。
実行犯は逮捕。

妹は実行犯と付き合っていた。
実行犯に現場の公園について教えたのも妹。
その事実を突きつけるが、シラを切り通す。

新田が家族に逆上していたのは、実は自分もゲイでカミングアウトできずにいたため。
分かれ道ジャッジメント

分かれ道ジャッジメント

KAMAYAN

新宿シアター・ミラクル(東京都)

2015/05/28 (木) ~ 2015/05/31 (日)公演終了

満足度★★★

スウェット大好き!(笑)
分かれ道だけで話を広げて100分もたせてしまうのが凄い(笑)
テンポが良く、(いい意味で)バカバカしく楽しい作品でした。

役もそうですが、演じる役者さんたちに個性的な人が多くて面白かった。
個人的には森の番人の3人が良かったです。


観劇中に地震が発生。かなり揺れました。
揺れる中動じずに演技を続けた演者さんたちを褒めるべきか、迅速な対応を取らなかったスタッフを問題と見るべきか。
(他の舞台では一旦建物の外に避難したケースもあったと聞きました)

ネタバレBOX

スウェットを着る着ないの展開が好きです(笑)
森の番人役の湯浅さんの演技が非常に良かった。スウェット姿も◎!







[memo]
願いが叶うというマナの木の力を求めて9人の男女が分かれ道で遭遇
どっちに行くか?を多数決で決める

みなそれぞれ勝手に進むがループして元の場所に戻ってしまう。
→ 森の審判
実は3人は森の番人で、6人の邪魔をする。

マナの木の発見者、ユグドラシルアキオが登場。
マナの力と同化していた。
6人の中の1人に2代目にして力を譲る。
6人の中の1人はアキオの娘。
ギャンブル依存に愛想を尽かした嫁の離婚届を持参していた。
40minutes VOL2

40minutes VOL2

TABACCHI

スクエア荏原・ひらつかホール(東京都)

2015/05/27 (水) ~ 2015/05/30 (土)公演終了

満足度★★★

会場が広すぎる気がする・・・
今回は3劇団とも初見でした。
演目別の個人的満足度は
 InnocentSphereさん ★4
 チャリT企画さん ★2
 口字ックさん ★3
です。

総じてこの規模の会場に対応し切れていない感がしました。
セット替えを考えると凝ったセットが使えない、というのもあるのかもしれません。
ちょっと会場が広すぎるのでは?と感じました。
(3劇団とも初見のため、普段どのくらいの広さの箱で上演されているのかは分かってません)
そして、内容以前にセリフが聞き取りづらかったです。

前回から比べると、今回は全席自由席に変わっていました(前回は指定席だったはず)。
演目間が暗転のみというのは変わらず。
(1演目40分で上演予定時間が2時間だったので予想はしていましたが・・・)
演目毎のカーテンコールが無いため、終演後の拍手が無いのは少し寂しいですね。

ネタバレBOX



[memo]

InnocentSphere『セイレン』
 下手側:3年前(震災前)聡美目線
 上手側:現在(震災後)敏彦目線
 
 敏彦は音楽の才能があり東京の楽団?に誘われているが、
 潜水士の資格を取って遺品の捜索を行っている。
 聡美の自転車を見つける。
 -----
 聡美が送ったメールは津波の数分前という話だったので、
 津波が来たときにその描写があると良かった。
 
チャリT企画『イスラム国がやってくる』
 日本人拘束事件についての話。ノンフィクション。
 戦隊物にした意図が良く分からなかった。
 安倍総理の批判?

口字ック『東京』
 ちょいちょいセリフが聞き取れなくて、
 話があまり理解できなかった・・・
 知的障害者のアイちゃん。
 主人公の女性はいつも本音が言えない?
僕は父のプロポーズの言葉を知らない

僕は父のプロポーズの言葉を知らない

劇団フルタ丸

小劇場B1(東京都)

2015/05/27 (水) ~ 2015/05/31 (日)公演終了

満足度★★★

父に歴史あり
劇団員6人による4編の恋の物語。
昭和の香り漂う懐かしい雰囲気。ピュアな恋愛模様が可愛らしく微笑ましかったです。

4つのストーリーを6人で兼ね役・早替えをしながら展開。
一人3~4役の兼ね役をきちんと演じ分けられていたのは凄いと思いました。
おかげで複雑なように見えて、とても分かりやすいお話になっていました。
(演じる側はもの凄く大変でしょうが・・・)

父親のプロポーズの言葉を想像してみよう、という流れが唐突に思えたのと、
ラストがちょっとあっさり気味かな、というのが気になりました。

ネタバレBOX

構成上、兼ね役・早替えで(恐らく)2カ所だけ間に合わない場面があったようで、
そこはうまく笑いに変えることで対応していました。
その2カ所だけ、というのがちょっともったいないなぁという気がします。





[memo]
ウェディングプラン会社の待合室に居合わせた男性4人。
それぞれの父親のプロポーズの言葉が何だったかについて想像を巡らす。

・都電の車掌
 デバガの女性。爆破テロ。

・民宿の2代目
 お見合い。相手の女性は実は再々婚。
 空手vs相撲

・小学校の教師
 同僚。モンペ(息子が給食費、ブルマを盗む)
 冷や奴食べたい

・焼きそば店員・詩人
 アルバイトで入ってきた女性。駆け落ち。
 Let it Be
蒼いラフレシアの鼓動

蒼いラフレシアの鼓動

東京ジャンクZ

早稲田大学大隈講堂裏劇研アトリエ(東京都)

2015/05/23 (土) ~ 2015/05/31 (日)公演終了

満足度★★★★★

今年一番の衝撃
ごめんなさい、甘くみてました。
前作がコッテコテのドタバタコメディだったこともあって、
軽めの青春群像コメディかな?くらいに思っていました。
ここまで期待を裏切られるとは(いい意味で・・・かな)思いませんでした。

賛否あると思うし、万人にはオススメできないけれど、
私はこの作品を観劇できて良かったと思っています。

演技もみなさん凄かった!
舞台セットも大変素晴らしかったです。
そして、前情報通り会場が熱かった!(笑)

ネタバレBOX

実際の事件を題材に描いた一作。

事件が起こるまで、起こった直後、10年後
3つの時間軸を巧みに操り、情報を小出しに徐々に真相を描いていく。
その見せ方が抜群に巧いです。
行方不明の女子高生にどういった結末が待ち受けているのか。
はじめはコメディ調だった雰囲気から徐々に緊迫感が増していき不穏な空気が漂ってくる。
最後はもう心臓バクバクでした。

そして、衝撃のラストシーン。
絶対に触れるなと言われていたコーンの下に古市が見たものは・・・
この場面、私は恐らく一生記憶に残ると思う。それくらいインパクトがありました。
木村の「カット」の一声は、作品全体が「フリ」「演技」であったともとれるけど・・・。考えすぎかな。

不良ではあるものの、なんか目立ちたいという普通の高校生。
そんな彼らが集団心理で徐々にエスカレート、感覚が麻痺していく姿が非常に上手く描かれていたと思います。
見終えてみると、インタビューで爽やかに当時をふり返っていた彼らが本当に怖く感じる。
そして、10年後の世界にまりえちゃんが一切登場しないのもなんか不気味。(やはりそういう事なのだろうか・・・)

本作を見て胸くそ悪く感じる人もいるでしょう。
特に、暴力的なシーンが始まってからも笑いを入れてくる演出は結構ギリギリだと感じた。
正直、笑っていいものか迷いました。
七人のふたり

七人のふたり

クロムモリブデン

赤坂RED/THEATER(東京都)

2015/05/22 (金) ~ 2015/06/02 (火)公演終了

満足度★★★

ぶーりーざーど、ぶーりざーど
久しぶりのクロムモリブデンさん。
不条理でスタイリッシュな演出は相変わらず。

動画投稿と承認欲求、スマホ依存を皮肉った内容は分かりやすく面白かったが、
後半の展開は理解が及ばなかった。

ネタバレBOX






[memo]
友だちが居なくて暇でしょうがない高校生が教師と演劇部を設立。
スナッフ映像を動画投稿して1位を目指すことに。
ヤクザ事務所に赴く。

不謹慎映像を投稿する医者、警察官、ホテルマン?たち。

高校には以前演劇部が存在していた。
監禁事件の被害者?則平。監禁した人物は自殺。
もっと超越した所へ。

もっと超越した所へ。

月刊「根本宗子」

ザ・スズナリ(東京都)

2015/05/09 (土) ~ 2015/05/17 (日)公演終了

満足度★★★★

面白い!
噂には良く聞いていたのでいつか観に行きたいなぁと思っていたのですが、
ようやく観に行くことができました!
(平日19:30開始はありがたい!)

平日のスズナリがぎゅうぎゅうの盛況ぶり。
若い女性のお客さんが多いですね。
12~3分押しで開演。説明はありませんでした。

とても面白かった!
4組のカップルの日常を4分割セットで同時並行に描いた悲喜こもごもの物語。
みなさん上手いからコミカルでいてリアルさもありました。
伏線の数々、過去話とのリンク、相方シャッフル?、空間を超えた相互干渉など面白演出も好みでした。

ネタバレBOX

女性を女性視点で描いた作品だからかもしれませんが、
男性側がダメ男のまま何一つ変わらなかったのが気になりました。
あのままで「思い直してみようか?」という気になれるかな?
別れた方が正解な気が(^^;) (特にYouTuber。顔だけで?)





[memo]
4つの部屋に4組のカップル。
現在と過去の話。それぞれが元彼、元カノ。

2015.03.14
 右上:風俗嬢と元子役の売れない役者①
 左上:女性タレントとおかま②
 右下:服飾系?の仕事をしている女性とYouTuber③
 左下:DQNカップル④

2013.08.31
女性はそのまま。男性が入れ替わる。
 右上:④の子供を妊娠。へたれる。
 左上:①は自分に仕事が来ないことを逆恨み。
 右下:②は何でも話せる友達でいたかったが、女性の方は男として意識。
 左下:③は束縛したがる。同窓会に行くのも渋る。

2015.03末
 右上:エキストラなのがバレる。自分を馬鹿にしていると思い込む。
 左上:前カノと同じ
 右下:元カノからお金が振り込まれていることが発覚
 左下:子宮がんを告白。妊娠だと思っていたDQN男は安堵してしまう。

 今度もうまくいかず、一旦は男を追い出す。
 「完」 → ちょっと待って!
 自分にも至らない点はある、やり直そうと思い直す。
 時間を巻き戻して、男性陣が戻ってくる。
 TSUBAKI

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