miss_youの観てきた!クチコミ一覧

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さん吠えめ 「明日は天気」「わたしのお父さん」

さん吠えめ 「明日は天気」「わたしのお父さん」

コマイぬ

森のテラス(東京都)

2014/02/08 (土) ~ 2014/02/11 (火)公演終了

満足度★★★★★

無題996(14-035)
11:30の回(曇、寒い)。動画で予習済みなのでスイスイ歩く、途中で確認、何回か角を曲がり会場へ。急な斜面にあるロッジという佇まい。10:50会場着、入口(玄関)で受付し、会場の一つであるリビングへ、中では熱いお茶が振舞われ、ひと息つく。戸外、庭、林、七輪、枯れた色合いのテラスの木々、葉が風に揺れ、少し残った雪が「寒い」と言っているよう。

「花束を渡すのは誰だ?(2013/3)」も素敵な会場でしたが、此処は住宅街にぽっかりできた異空間のようでした。

芝原さんは「犬と花(2011/4)」が最初で、その後は「とても個人的な〜」などの南さんの作品。平佐さんは「夜と耳(2012/7)」、オノマさんの作品「テヘランで〜(2013/1)」、shelf「弱法師 (2013/6)」。若林さんは「蝶を夢む(2013/8)」「アクアリウム(2013/12)」…あとは「38mm」のライブにも行きました。加藤さんは本作が初めて。

「わたしのお父さん」は、2012/3@ST、オノマさんご自身の演出で観ていて、今回が2回目です。

11:10和室へ移動、11:32前説、「明日は天気」〜12:10、階下のリビングに移動、「わたしのお父さん」12:12〜12:58終演。この家の造りを生かし、和室(旅館)/洋室(自宅)と雰囲気も変え、外の庭(自然らしさがいっぱい)も使った演出。

ネタバレBOX

此処、ルーサイトギャラリー(水辺のデッサン)、gallery園(女/生/徒)、ギャラリースペースしあん(くもりぞら)、民家を使った個性的なお芝居は、その場所、天気なども含めずっと記憶に残るようです。本作も、障子に映る庭の池からの波紋が幻想的、キッチンや上階/下階を使った展開がこの家に住んでいる家族のお話によく合っていました。

やはり、海、雨、チベット...「自然」を感じながら観劇できる環境での公演がいいですね。
哀しみのフーガ。そして、

哀しみのフーガ。そして、

マドモアゼル・シネマ

神楽坂セッションハウス(東京都)

2014/02/08 (土) ~ 2014/02/09 (日)公演終了

満足度★★★★★

無題995(14-034)
18:00の回(晴)。17:30開場、人形が二体(裸体)、その頭上には白い蜘蛛の巣のようなもの、手前にメモ台付の椅子がひとつ。ごぼごほと音がしています。

今回で「マドモアゼル・シネマ」は4作目、会場はお客さんでいっぱい。18:05前説(60分)、18:09開演~19:10終演。ピンと張りつめた緊張感、スーツや椅子、映像の中で揺らめく白い羽根、柔らかくなびく水中の藻、流れてゆく雲。「寄せては返し、寄せては返し、返しては寄せる波の音」が聴こえてくるようでした。

龍とオイル

龍とオイル

wonder×works

SPACE107(東京都)

2014/02/07 (金) ~ 2014/02/11 (火)公演終了

満足度★★★★★

無題994(14-033)
19:00の回(曇)。18:15会場着、受付、そのままロビーで待ち、18:30開場。ドアに「喫煙シーン」がある旨の貼り紙あり。此処は「STRAYDOG」の公演(2013/7)以来。

舞台、右半分は古びた居間、板の間、襖や壁の黒ずみ、テーブル、イス、玄関への廊下、台所、家族の部屋、父の部屋(襖の前に書籍)。左半分は戸外、スレート壁の隣家、「龍」のイラストがあるガレージ(?)、葉を落としきった細い木...、木の電柱、外灯。

劇中、はっきりとした年代が語られるのではありませんが、世事、時折聴かれるラジオ放送からなんとなく察せられます。

何もなかったら観劇の機会を逃していたと思います。「振り付け」に大石さんのお名前があり観に来ました。説明にあるように「帰国した中国残留邦人の家族」のお話。バイクの切り裂く轟音(男)と庭の片隅で実を結び生命を育む木々(女)とを対比させながら、母から孫娘まで、3代の物語。

かなり刺激的なシーンがあり、ゆっくり楽しむというものではないように感じましたが、女性陣の柔らかく優しい想いが全体を包み込んでいました。大石さんの振り付けも、最初はたおやかに、後半は迫る暗闇を思わせるものでした。

開演前のBGMは控えめの音量、客席はパイプ椅子が1~4列目でフラット、5列目以降が備え付けの座席(ひな壇)、18:55前説(アナウンス)、19:06開演~21:19終演。

さりげない「時」の移り変わりが印象的、女性はどんどん強くなる。

ネタバレBOX

常にハイテンション、加えて乱闘シーンが長く、かなり過激...役者さんたち相当な体力。

中国語の会話部分が多いが、全然違和感がないので驚く。

チェン・チューさんの踊りがとても上手だと思ったらダンスの経験があるのですね。

舞台にバイクが出てきてふかしたのは「(大昔の)Judas Priest」ライブ以来、目の前から伝わる響きはなかなか心地よい。
春の遭難者

春の遭難者

B.LET’S

「劇」小劇場(東京都)

2014/02/05 (水) ~ 2014/02/12 (水)公演終了

満足度★★★★★

無題993(14-032)
19:00の回(雪)。18:00受付、18:30開場。L字の客席、いつもの客席4列+上手に2列、テーブルと椅子(5つあるが揃いではない)、ストーブがある居室。大雪のため予定していたアフターイベントは中止(振替)。

東京ハンバーグの光藤さん客演ということで観に来ました。また、土田さんは「キトキト企画」に客演したのを観ました(2013/12)。

19:04、10名程遅れているため開演を遅らせる旨の説明(この時間、横殴りの雪)、19:12開演~20:59終演。

本作品の初演(2010)の前に「性犯罪被害にあうということ」を読んでいました。

ネタバレBOX

ひとつ気になった点。遭難しかけた堀内がようやく気が付いたとき、背後からいきなり由宇の手を握る..感謝の現れだとしても...のは、とても不自然。ここは本作が採りあげているものと密接に関連しているのだろうけど、凍傷になりかけていたのではないか...、そういった行為そのものに無理があると感じました。すぐに手を離さない、土下座する...かな?

「美和」が空気をかき混ぜたり、話の方向を変えたりしているのは巧い(そして理解しやすい)構成だと感じたのは、如月さんのよさにもよるのだと思いました。
水と油でバシャバシャ!

水と油でバシャバシャ!

〒機巧ぽすと〒 (からくりぽすと)

ART THEATER かもめ座(東京都)

2014/02/05 (水) ~ 2014/02/09 (日)公演終了

満足度★★★★★

無題992(14-031)
14:00の回(よく晴れていますが残雪で歩きにくい)。13:30受付、開場。千葉さんが速水役の「油team」を観に来ました、2回目。客席右の壁に2月の出勤表があるのに気づきました。高橋、立岡、阪本、中田、夏木、速水、水沢、油原。出張予定などが書いてあり、中田からは新入社員らしく、本日(2/9)の予定は「新人研修討論会」、日曜なのに研修する商社(ウー)マン、2013/4入社だろうから、この時期に一人前の口をきくのもなんだかリアル。

2回目なので考えが飛躍する。

なぜこのような構造にし、特定個人(プライバシー)について語ることにしたのだろう。自分を守ろうとしている防壁を取り払うため?

なぜ自社が置かれた環境、同業他社との比較、ビジネスの分析手法を駆使し中期計画をまとめる…研修ではないのだろう。

人事の狙いは?

前説にあるように「昔のこと」なのか「何か参考にする」ものなのか、ではなく、社会に生きるならいつも近くにあること。

途中で挿入される水沢「建前の乱用」、油原「閉鎖的」、夏木「真面目すぎる」、速水「道徳心の欠如」がキャラクターの背景にあるようにも思える。

この4人がこれから(個人として、チームとして)どう成長するのかを見てみたい気がする。

やや押して14:11開演〜15:18終演。

佐々木さんは2作目、千葉さんは実質1作目、また観に行くようにします。

ネタバレBOX

「S.H.」の存在と「宇野」の役割がもうひとつわからず。

対立する2極とは異なる因子を配し、なりたての新入社員なら許される「議論のための議論」を避けるため?普通に考えると、社内研修を外部に開放することは考えにくいし、宇野がやろうとしていたことから考えるとカウンセリングのようにもみえる。

議論の果てに得られたものは何だったのか、深い絆か底なしの溝か...終演の挨拶の後、油原がみせたものがその始まりなのでしょう。
横浜ダンスコレクションEX2014

横浜ダンスコレクションEX2014

横浜赤レンガ倉庫1号館

横浜赤レンガ倉庫1号館(神奈川県)

2014/02/04 (火) ~ 2014/02/11 (火)公演終了

満足度★★★★★

無題991(14-030)
19:30の回(曇、激寒)

「馬車道」から歩く…冷たい風が肌を刺す夜の横浜港は、ビル群の灯りがモザイク模様のようで、真っ黒な夜空に浮かび上がっています。18:35会場着、チケットは購入済み(早い段階で完売とのこと)なのでそのままロビーで待つ、低い天井、数台のモニターや壁面にダンス作品の映像、19:00開場、舞台に柱2本あり、客席の最前線はもう一対の柱の間、満席の様子。

岩崎さんは、「ttu」のお芝居を先に観ていて、ダンスをしていらしゃるということはだいぶ後になって知りました。で、今回がダンス3回目(「À La Claire」で2回)。

去年は「コンペティションⅠ 作品部門(2013/2/11)」で木村さんのパートと表彰式を観ました。この時受賞された中村さんは前日が公演日で未見でしたが、その後、セッションハウスの公演に行ってます。

今夜は5人の振付。
①「脱皮したての女はよく食べる」。振付:渡邊愛祐美、出演:渡邊愛祐美、千田美智子。②「たとえば秘密がたちこめて」。振付・出演:岩崎彩葉。③「Dear dryhuman」。振付・出演:福岡小百合。④「古き悪しき慢性固執シンドローム-日本人編-」。振付:中村駿、出演:中村駿、歌川翔太。⑤「あいまいな沈黙」。振付・出演:水越朋。

創意工夫、静/動、無音/轟音、一体/分離、光(明)/影(暗)。5つの「才」。それぞれ10分ほどの作品でしたがいずれも個性的。

19:30前説(アナウンス、日米)、19:34開演〜20:11、休憩、20:26〜20:50終演。

終演後、岩崎さん、榑松さん(À La Claire)がいらしたので声をおかけする。岩崎さん、5月の「ttu」公演に出演されるとのこと。前作「女/生/徒」が2013/4でしたので1年ぶり。

水と油でバシャバシャ!

水と油でバシャバシャ!

〒機巧ぽすと〒 (からくりぽすと)

ART THEATER かもめ座(東京都)

2014/02/05 (水) ~ 2014/02/09 (日)公演終了

満足度★★★★★

無題990(14-029)
19:00の回(やや曇)。18:30受付、開場。此処は約1年ぶり、こちらは初めてですが、佐々木さんを「半神2013/12(@絵空箱)」で観たとき、観に行ってみようと思いました。

初日、team水です。場内案内はtem油のみなさん。舞台手前にホワイトボード「第38期新入社員研修討論会」、いままで検討されたことが描かれているようです。ボードの後方、左右にテーブルと椅子、グレーのタイルカーペット、ここは会議室。

19:03この場に似つかわしくない男が登場し自己紹介&前説、開演~20:12終演。対立(水と油)した意見をどうするのか...議(感情)論が交わされる...。「ナイゲン」も高校生活最後の文化祭が開催されるかどうか、生徒による議論のお話でしたが、こちらはお互い触れれば切れるほど鋭利な言葉の応酬。だれもが少しずつ持っている一面を巧くキャラクターに反映させ、「感情」に任せた場面や自身の内実に触れられた痛みを現す場面などがきめ細かく織り込まれていたように感じました。

現実にどうであるのかは、それこそ観る人それぞれ。長く会社人間をやっているといろいろありました。自分の内にも「そうだ」「いやこっちだろう」と揺れ動くものを感じました。

佐々木さんは、もちろん「半神」とは違った印象、素直で誠実なキャラクターなんだと思います。

team油の千葉さん、なーんと東京ハンバーグ「口紅を初めてさした夏」にでていらした方。なので、日曜日、もう一回観に行きますね。

壁あまた、砂男

壁あまた、砂男

劇団わらく

【閉館】SPACE 雑遊(東京都)

2014/01/31 (金) ~ 2014/02/04 (火)公演終了

満足度★★★★

無題989(14-028)
14:00の回(快晴)。13:00受付(整理券あり)、13:30開場、粉塵防止のためマスクを手渡される、ベンチシート+椅子席で7列くらい、正方形、床から15センチほど浮かせた舞台、各辺に照明。13:45、男女1名ずつ登場、続いて…結局、全員出てきたのかな?グレーで統一された衣装、車座になって干し芋を食す、ペットボトルを転がし各人、喉を潤す、「あいつ」について語っているが、本編には関係なさそう。でも、トイレとか言ってる。

14:05前説〜15:46終演。パフォーマンスは面白いと思いました。砂の壁は概念的なもので、越えてはならない境界線だったのでしょうか。幾つかの集団グループ、誰も見たことがない砂男という存在、目耳足の三姉妹は自ら確かめよ、と言いたいのか。無数の軍手が骸骨や墓標に見えてくる。

「行こう 行こう 火の山へ」とはどこを目指し、何を求めて行こうとしていたのだろう。全然、スッキリしませんでしたが、強く印象に残るお芝居でした。

人魚の夜

人魚の夜

青☆組

こまばアゴラ劇場(東京都)

2014/01/10 (金) ~ 2014/01/20 (月)公演終了

満足度★★★★★

無題988(14-027)
19:30の回(晴)。19:00会場着、受付。19:10開場、入るとかなり暗く、3段の舞台、床下にも灯りがあるようで漏れ出している。低いテーブル、湯呑み、椅子が囲っています。客席中央に通路、白い石と砂、オブジェのような木組み、閉じられているようでいて、どこにでも開かれているように見えます。どこからか泡の音、19:29下手から男、線香をあげている様子。19:30前説(吉田さん、100分)、19:34開演〜21:16終演。終演後、台本を購入。

静かさは嵐の中のほんのひと時、襲いくる猛威と喪ったもの、黒い背景に立ち上る味噌汁の湯気…その温かさすら儚く消えてゆく。

冬子の最後の言葉「私が、ちゃんと覚えているから。」…鈍感な私にはすぐにはわからず、台本を読む車中で気がつく、それは永遠の幸せを求めることだったのですね。

「マリーン」のラストにも感じたこの想い。

DANCE PLAN 2014

DANCE PLAN 2014

(社)現代舞踊協会

こくみん共済 coop ホール/スペース・ゼロ(東京都)

2014/02/01 (土) ~ 2014/02/02 (日)公演終了

満足度★★★★★

無題987(14-026)
17:50の回(曇)。17:00会場着、受付後、列に並びます。此処のダンス公演は
結構前から並ぶので早めに行ったのですが、すでに15人ほど。開場時には外にあふれていました。

17:30開場、17:45ブザーが鳴り(前説、アナウンス)、17:50オープニング企画(フラメンコの手拍子)~1801。18:05開始~19:07、15分の休憩、19:23~19:59終演。13演目の新人公演+5演目のスペイン舞踊。

先月、劇団みどり「セントエルモの灯は揺らめく」に出ていた田中智子さんが踊るということでしたので観に来ました。終演後、ちょっとただけお話ができました(ダンスは小さい時からやっていたそうです)。今日はダンスなので当たり前ですが、芝居とはまったく印象が違っていて、とてもご本人とは思えないくらいでした。ウェディングドレス風の純白の衣装が天女を思わせ、ゆったりとした動作が照明に映えます。

他の演目も多彩で、後半のスペイン舞踊は、生演奏(ギター、歌、手拍子)とエネルギッシュなダンスで場内を圧倒。

ひだまり、の樹

ひだまり、の樹

明樹由佳

アトリエ・カノン(東京都)

2014/02/01 (土) ~ 2014/02/02 (日)公演終了

満足度★★★★

無題986(14-025)
14:00の回(晴)。13:40受付、開場。入って左側にパイプ椅子席(緩やかな半円、2列)。ピアノには布が掛けられ、上手奥にはBGM用のオーディオ機器(ブラック、ビクターのRV-NBに似ています)。13:48前説、14:01BGMを流し開演〜14:35終演。3人姉妹、母、この会場を思わせるカフェとギャラリー。日常のやりとりが1曲ごとにゆったりとした振り付けで表現されていました。

トモの帰り道【ご来場ありがとうございました】

トモの帰り道【ご来場ありがとうございました】

演劇ユニット・マルイロ

ステージカフェ下北沢亭(東京都)

2014/01/31 (金) ~ 2014/02/02 (日)公演終了

満足度★★★★★

無題985(14-024)
20:00の回(曇)。19:30受付、開場。此処は初めてで会場前に着いてもどこから入るのかすぐには分からず。左側の外階段を上がって2階でした。もしかすると受付はもっと早かったのかもしれません。初めての方向けに貼紙などあるとよいのではないかと思いました。

入って右に客席パイプ椅子が4列(ひな壇)、真中に通路、開演時には最前列の前に追加席5つ。手洗いは入って奥の左手、案内がないのでみなさん訊いてました。入り口すぐ左にカウンター、ドリンクはここで注文。

舞台中央に(白)木製のベンチ、床は黒。19:52前説(60分)、20:03開演~21:01終演。

二人の会話にト書き担当が一人、三人で一つの章を担当、途中で入れ替わり、話が展開。

単に脚本をリーディングしました、というものではなく...風景、心情が深く伝わってくる良作でした。役者さん、みなさん達者。ちょっとした仕掛けの中にも「家族」の思い遣りが描かれ、なんとも温かさに満ちた、味わい深い作品でした。

場転のときにかかっているひょうきんなBGM...はQueenやDeep Purple。

これはぜひ次回作も。

アンケートに「一般的な演劇(ストレートプレイ)」にすることについて、という項目があります。これだけのものを先に観てしまうと、しばらくは「関心ある」とは答えにくいものです。

神村恵『訪問者』VOL.6

神村恵『訪問者』VOL.6

神村恵カンパニー

SNAC(東京都)

2014/02/01 (土) ~ 2014/02/01 (土)公演終了

満足度★★★★

無題984(14-023)
18:00の回(晴)。17:32受付、開場。入って左、ゆるい半円の椅子席(2列)。此処は「XTC(かもめマシーン 2011/7)」の公演で初めてきました。その時は廃屋のようでしたが約1年後に「ロロ」を観たときは今のようになっていたと記憶しています、白い壁と天井。

神村さんの公演は初めてで、椅子の上に「指示書」があり「X」と称されるものがなんであるか、また、シーン「0」~「4」の章建てで、何をなすべきかが書かれていました。

17:58遅れてくるお客さん待ちで少し押すとの説明、18:02開演の挨拶~18:50終演、アフタートーク18:55~19:42。

目の前で何が行われているのかほとんどわからず。隣りの駅の森下にはよく開座の公演を観に来ていて、こちらも相当わかりませんが、少なくとも「文字」と関連付けるものがないため感覚だけで観劇することができます。

本作品では、ダンサーが「指示書」を読み上げてから自身の思い描く動きに入るという形式をとっているため、事前に情報がインプットされ、その理解と目の前の動きとのギャップがストレスを生み出します。

こういったシステムはたいへん面白く感じましたが、ライトや音楽、ピンクや緑のテープ、ゴミ箱などのアイテムにも何か意味があるのではないかと考え出すと意識がそちらに移ろってしまうことがしばしば。

ダンスらしくない動きでしたが、トークでそのことについても触れていたので、なるほどと思いました。

デカレオン伝説

デカレオン伝説

チームホッシーナ

APOCシアター(東京都)

2014/01/29 (水) ~ 2014/02/02 (日)公演終了

満足度★★★★

無題983(14-022)
19:30の回(曇)18:48会場着、受付(チケットレス)、19:04開場、階段を上がるとそこでは...ドアが閉まっていたので開けて、開ければ当然スタッフがいて...何事もなかったような目と合うが、お客さんが自分で開けて入るシステムなの?と言いたくなってしまう...ちゃんと準備していたようには思えず。

入って、手前3列、奥2列の対面式、奥の右側は多少見切れるようです(スタッフの方の案内あり)、奥に座ります。左右の高い位置に白いスクリーン、舞台真ん中に小さなテーブルと椅子(2脚)、上手に「ドア(だけ)」、下手にはコートハンガー。

こちらは初めて、当パンをみると3名の役者さん、いろいろな作品に出ていらしたそうで、谷内さんは劇団四季にも。

19:30前説(2階からアナウンス、90分)、19:35開演~21:01終演。2つの思い違いを織り込みながら、絡まってしまった糸を解きほぐしてゆくような展開でした。

これはたまたまなのでしょうが、隣に座った女性の方、観劇中、ガムを噛み続けていて上手を向くとどうしても視界に入って…時々、ごくりと飲み込む(ガムじゃないですよ)音が聞こえてくるのでした。明るい舞台、音楽はなく、客席もシンとしているので気になってしまいました。

ネタバレBOX

「レオン(雑誌)」「レオン(映画)」を混在させているのはなんとなくわかったのですが「映画」の方はビデオで観ただけで殆ど覚えていないのでした(なんで観葉植物かもわからず…)。また、「清掃業者」の社員(町田/マチルダ)、派遣、アルバイトという設定は「ニキータ」の掃除屋にも関係ありそうですがこちらは未見。ベッソンを好きな方ならそんな設定も楽しめそうです。

ジャン・レノは「グラン・ブルー」「GODZILLA」くらいで、ナタリー・ポートマンは「スター・ウォーズ」、ゲイリー・オールドマンは「ダークナイト」あたりを観ました。

もう一つのアルバイト(男)と社員(女)の関係、明らかになるまでかなり引っ張っていましたが、ちょいと長すぎるように感じてしまいましたし、実の姉弟だとわかってからもなかなか仲違いの理由がはっきりせず、そこにある深い溝を埋めてゆくはずの後半の盛り上がりが欠けていました(個人的な感想です)。

場転のときに両サイドのスクリーンに映像がでてくるのですが、「本編とは関係ありません」でした。映像で何をしようとしたのか(ないと困るもの)だったのかわかりませんでした…オープニングのドアを開けて…はよかったです。

せっかくベースをアンプにつないだのにもったいない、たくさん練習したことになっていたのでは?
まめ芝。その陸

まめ芝。その陸

まめ芝。事務局

レンタルスペース+カフェ 兎亭(東京都)

2014/01/24 (金) ~ 2014/02/02 (日)公演終了

満足度★★★★

無題982(14-021)
19:30の回(晴)、19:00受付、開場、19:29前説(斉藤さん)。
①蛻皮表演 19:32〜19:58
②Aqua mode planning 20:05〜20:41
③1+1の兎団 20:48〜21:24

「蛻皮表演」は、11月に「SENTAKU type02」(これも短編)を観ました。
今日はさらにスピードをあげています。表がいつの間にか裏になっていたようなお話(混乱物語)。

「Aqua」(リーディング)は初めてですが「ジョニーは戦場に行った(未読)」に近いのかなと直感、いい感じで終わり…(拍手)…かと思ったらオチがついていました。この部分は必要だったのかな…と、お客さん(私だけかも)を混乱させながらの締めはどうかなと思いました。せめて暗転しないとか、冒頭に仕掛けを置くとか。

「1+1」(リーディング)では、「土神ときつね」は残念ながらあまり情感が伝わってきませんでした(もう少し柔らかく、ゆっくりと読むのがいいのではないかと思いました)。「おぎん」は、さすが斉藤さん、なかなか聞きごたえがありました。「ボレロ」はだいたい15〜17分くらいだそうですが、どうやって収めたのでしょう?

k.a.n.a's wonder world vol.2

k.a.n.a's wonder world vol.2

k.a.n.a

キッド・アイラック・アート・ホール(東京都)

2014/01/25 (土) ~ 2014/01/25 (土)公演終了

満足度★★★★★

無題981(14-020)
19:30の回(曇)。19:04受付、開場。入口からみて正面と左側(通常の客エリア)が客席で、席数は今までで一番多かったのではないかと思います。床面のほとんどをペイント用の用紙(?)が覆っていて、中央には天井から柔らかそうな布が垂らされています。会場の図面には床から天井まで5400とあり、かなりの高さです。ぐっと見上げると天井面に白い風船が幾つも…。

k.a.n.aさんは2回目(vol.1 2013/7)、10月に風戸蒔さんとの公演があることに気がつかず…。あすかさんの「エアリアルダンサー」というのが何かということを知らずに観に来ましたが、凄いですね。チラシの写真、縦横が変だなと感じたのですが、実際、こういった位置関係でした。

高さのあるステージは過去2回観たことがありまして、「LUXURICA(2013/3@角筈区民ホール)」…ポールダンスです…と「G-CIRQUE(2013/11@スペースゼロ)」。

19:41公演のコンセプト説明、19:43開演〜20:49終演。各30分はやっていたでしょうか…床に降りることなく、布を自在に扱い風に舞っているようでした。

五輝様 コノハナサクヤヒメ

五輝様 コノハナサクヤヒメ

開座

渋谷公園通りクラシックス(東京都)

2014/01/28 (火) ~ 2014/01/28 (火)公演終了

満足度★★★★

無題980(14-019)
19:30の回(晴)。19:00開場、此処は初めてですが「渋谷ジァン・ジァン」があったことは知っています。ずっと昔、渋谷公会堂、NHKホールのライヴに行くときには此処の前を通って行きました。

開座の公演はいつも森下なので、かなり会場の様子(広さ、畳/板、お客さんの数、街)も違っていました。19:41開演~20:50終演

太鼓、サックス、ピアノ、ギターがきしみ声をあげ、カマスが吊らされ、蚊帳が仕掛けてあって...やはり異空間でした。

地獄篇 ―賽の河原―

地獄篇 ―賽の河原―

鬼の居ぬ間に

王子小劇場(東京都)

2014/01/23 (木) ~ 2014/01/27 (月)公演終了

満足度★★★★

無題979(14-018)
19:00の回(曇)。18:31受付、開場。18:58前説(アナウンス)、19:06開演~21:04終演。こちらは初めてで「観たい!」にも書きましたように「Island」の津金さんがでていらっしゃるので観に来ました。

当パンを眺めていると「賽」来場割引(=リピート)とあったり、使っているフォントが地獄風といいましょうか、そんな気になってきます。

舞台は貸部屋の一室、「いい部屋」らしいのですが、1年中、陽が当たりそうもない陰湿なかんじ。一人の赤子の「死」が発する責め苦に満ちたこの部屋に呼び込まれた人々のもがき、慄き。ここで来ると...わかっていてもビビル演出。救いの入る余地などない閉じた世界が、薄暗い照明の中で蠢いているのがみえます。

ネタバレBOX

畳を拭き続ける姿をみて、以前読んだ本(孤独死などの後処理...)を思い出してしまうのでした。

絵本作家が意外とあっさりやられてしまったのはどうしてでしょう...「救い」が「救い」になどならない(ここ、賽の河原では無力)ことをもっと強烈に描くこともできたのではないかなと感じました。
ピンク

ピンク

ソラカメ

北池袋 新生館シアター(東京都)

2014/01/23 (木) ~ 2014/01/26 (日)公演終了

満足度★★★★★

無題978(14-017)
14:00の回(晴)。13:30開場、13:56前説、14:01開演~15:36終演。2回目になりますが、初日と同じようになんとも心地よい90分。

社会人の姉、大人の仲間入りをする同級生ふたり、世代を異にする女子高生、そして親との関係。人を想うことは、時には切なく、掴もうとしても手のひらから零れ落ちてしまうことがあります。心の片隅にそっと置いていたはずの想いが甦り、感情を揺さぶります。

「今」と「過去」を巧く対比させているので、観ているほうも自分自身に置き換えて観ていたりするのではないでしょうか。

今年初めてのリピート、リピートの予約に関して「愛」役の山形さんから丁寧なメールを頂戴しました。ありがとうございました。

何回も観たくなる良作。

ネタバレBOX

最後のシーン(壁の落書き)、「愛」が電気を消すより一瞬早かったように感じました...が、その後の同窓会でどんな展開になるのか観てみたいです。
シアター21フェスStep Up vol.50 "冬編"

シアター21フェスStep Up vol.50 "冬編"

セッションハウス

神楽坂セッションハウス(東京都)

2014/01/25 (土) ~ 2014/01/25 (土)公演終了

満足度★★★★

無題977(14-016)
16:00の回(曇)、15:28開場、15:56前説、16:00開演

「ヤマアラシのジレンマ」弥田理沙、多田佳織
「モンタージュ」三橋俊平
「ハムストリングスと朝食を」ムキ足(池田香織、池田彩織、鶴田麻子)
〜16:38、休憩〜
「絶対的脱皮」仙田麻菜
「唖蝉 おしぜみ」DEBEDEBE★company
17:19終演。

ムキ足:池田さんは来月の「マドモアゼル・シネマ」にも出演、赤、黄、オレンジの衣装と片足だけのソックス。「ハムストリングス」が筋肉の名称とは知りませんでした。

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