miss_youの観てきた!クチコミ一覧

1021-1040件 / 2395件中
Breath 御息

Breath 御息

Camale hoju

アサヒ・アートスクエア(東京都)

2014/11/08 (土) ~ 2014/11/08 (土)公演終了

満足度★★★★★

無題1297(14-346)
19:00の回(曇)。18:25受付、開場。桟敷+ベンチ+椅子席(7列)。

2つの円柱に白い布が巻きつけられ、下手の出入り口には布が大きな漏斗状に織り込まれ世俗から遠く離れた異界の冷やかさを感じます。

「Camale hoju」は「Breath(2014/4@六本木)」を観ていて2作目です。

最前列の桟敷席には若干空席がありましたがほぼ満席、お客さんの年齢はやや高めで、ご婦人グループは賑やか...ふと前(私は2列目のベンチシート)の桟敷席をみると一人のご婦人がとなりのクッションを手に取り、ご自身のに重ねました。なんと大胆な(まだ客入れ中です)、もちろんチラシは床の上、堂々と胡坐。

19:07前説(アナウンス、90分)、19:09開演~20:37終演。

全11演目、蜜月さん、田辺さんのチーム、ソロ、最後は6人で。
白い衣装が巫女(神子)、ギリシャ神話の女神のようにみえます。

厳かなものからビートをきかせたものまで音楽も多彩。

爆弾魔メグる

爆弾魔メグる

あたらしい数字

王子小劇場(東京都)

2014/11/07 (金) ~ 2014/11/10 (月)公演終了

満足度★★★★★

無題1296(14-345)
20:00の回(曇)。19:33受付、開場、初日です。

舞台は先日の「公開通し稽古」とほぼ同じ、座席が増え、字幕が映るようになっていて、上手手前に帽子と白いマスク、19:59(前説)、20:03開演~21:33終演。

衣装、照明、字幕が加わってわかりやすくなったこと、逆に、省かれてしまったことや印象が変わったことなど、とても興味深い体験でした(通し稽古の3日後の観劇)。評価は稽古との比較も含めて。

ネタバレBOX

ひとつ:ピエロのポジションが変わっていました。黒い風船は「常に」心に刺さっていた...と稽古では思っていたのですが、本番では所々登場。ややもすると、「ソウダッタ、ピエロヲワスレチャイケナイ」と思ってしまうのでした。稽古の方が好み

ふたつ:「めぐる」の表情の変化(幅)が小さくなった(ように感じました)。極端に言うと「(右目のみの)一つ目」か「二つ目」、伏し目がちのめぐるか、周囲に合わせているめぐるか、の違い。照明のせいなのか...

みっつ:高校/大学/社会人...衣装が変わるので分かりやすかったです。

よっつ:アイドルのところは、やはり、よく分かりませんでした。

いつつ:字幕を投影する位置はなかなか気がつきにくい。

4771-72

4771-72

水中めがね∞

吉祥寺櫂スタジオ(東京都)

2014/11/06 (木) ~ 2014/11/09 (日)公演終了

満足度★★★★★

無題1295(14-344)
14:00の回(曇)。13:30受付、開場。先日観た「その揺れでふれる手」、「カミグセ」のつくにさんが、こちらで制作とありましたので観に来ました。

桜美林の芝居は「劇団はへっ(2013/4@画廊)」を入れて3作目になります。ミニ椅子2列、通常の椅子、右壁際にも1列、この会場でこんなに入っているのは初めて。抽象的、幾何学風の舞台「窓枠」「ドア枠」のようなものと、中央にステンドグラス風のもの。

13:59前説(85分)、14:03開演〜15:26終演。揺れる少女の想い、自我との葛藤、見るものが蒼く輝き、愛おしく思える時期。成長し、忘れることが安寧をもたらすことに気がつく時期。夢見る頃の小さくも鋭い痛みを感じるココロ。女優陣好演、爽やか。

よーく確認してみると。炭田さん「IN HER TWENTIES 2013(2013/2@王子)」「フリル(2012/9@王子)」「矢印(2013/4@画廊)」でスタッフにお名前、林さん、水口さんも「ピュア魂2」。

終演後、話し合う役者と多くの観客。台本を購入、つくにさんと少しお話し。今後、桜美林ダンサーの公演をいくつか予定しています。まずは月曜日に「TABATHA(@渋谷)」、月末は@セッションハウス。

ネタバレBOX

とはいうものの、「JQK」の役回りはよくわかりませんでした。冒頭「きれいは汚い、汚いはきれい(マクベスの魔女ですね)」という言い回しに似たセリフがあると思うのは考え過ぎか...せっかく3人いるのだから、もっと預言じみたセリフや仕草、シーンをもってくれば心の奥に迫った物語になったのではないかと思いました。

夫婦と共通の友人のエピソードもちょっと唐突に感じ、最後の「和解」みたいなシーンはないほうがリアル。
爆弾魔メグる

爆弾魔メグる

あたらしい数字

王子小劇場(東京都)

2014/11/07 (金) ~ 2014/11/10 (月)公演終了

【公開通し稽古】無題1294(14-343)
19:30の回(晴)、19:15受付、開場。今夜は「公開通し稽古(無料&台本付)」でした。

20人強のお客さん、「※衣装・小道具・音響・照明を着用、使用しない状態での上演」ということで舞台には椅子やテーブルに見立てた台があるくらい。

その素っ気なさは、ほぼ同じレイアウトで行われた「ツヤマジケン」に似ています。その時観た西山さん、駒沢ではデコトラに乗って暴れていた田中さん。

19:30佐々木さんの挨拶、19:32開演~20:58終演。

稽古なので評価は控えます。「対自核(名訳)」というアルバムタイトルがあり、そんな印象を受けました。

いくつかのエピソードが組まれていますが、全体の構成がややわかりにくかったように感じました(衣装や照明でわかりやすくなるのかも)。

登場人物の心情に共感できないところがあるのは個人的なこととして、ピエロの視線の先にある(いる)のは何(誰)だったのか。どうやって風船は膨らみ、最後はどうなるのか。

ヴェニスの商人 [Kingdom Come]

ヴェニスの商人 [Kingdom Come]

獣の仕業

pit北/区域(東京都)

2014/11/01 (土) ~ 2014/11/03 (月)公演終了

満足度★★★★★

無題1293(14-342)
18:00の回(晴)。17:30受付、開場。2回目、今夜は入って左に。

先日観た後、図書館で「光文社古典新約文庫版(安西徹雄訳)」を借り、3/4ほど読みました。

82ページ「モロッコ王」が黄金の箱(われを選ぶ者、万人の求むるものを得ん)を開き、読んだのは「輝くもの 必ずしも 黄金ならず」...All that glitters is not gold.

英語のことわざのようですが、Zeppelin好きならば「There's a lady who's sure all that glitters is gold」を思い出すはず。こんなところでつながっていたのかと思いました。

この曲(Stairway to Heaven)の展開と本作の珍しく(?)ドラマチックで哀愁を伴った展開がシンクロし、演者たちの渾身の演技が身近に迫ってきました。
会場がpit北...どちらかというと小さな(=演者と近く好み)会場ということもよかったようです。汗が碧い照明に銀色に光り、シャイロックは闇に溶け込んでゆくようでした。

※全部読んで追記できたら...

ネタバレBOX

ということで、立夏さん、いつかサラ・ケインをお願いします。

観劇歴
「4時48分サイコシス/渇望」2011/5@SENTIO 七ツ寺共同スタジオ
「4時48分 サイコシス」2011/6@バビロン 深谷水プログラム
「フェードラズ ラブ」2013/10@タイニイアリス Doubtful Sound
「Viva Death」2013/12@SPACE EDGE 鴎座
「4時48分サイコシス」2014/5@テルプシコール 笛田宇一郎演劇事務所
わるくないもん

わるくないもん

人間嫌い

STUDIO543中野店(東京都)

2014/11/03 (月) ~ 2014/11/03 (月)公演終了

満足度★★★★

無題1292(14-341)
14:00の回(晴)。昨日、JR中野駅下車ではないと気がつきました(都立家政駅)。

13:30受付、開場、会場は地下。ベンチシート+椅子席、正面は鏡のようでブラインドがおりています。下手が控え室、床は4色のジョイントマット、服が点在、下手にレジカゴ、上手に会議室用のテーブル(辞書、ペン)、椅子。

主宰の岩井さんが「神奈川総合高校」在学中というので観に来ました(同校出身ではttuの山田さん、ダンサーの木村さん)。ご本人は小柄ながら、ここまでやり切ることに感心しました(★×4)。

14:02前説、開演〜14:39終演。説明にあるように「女子刑務所」でのお話。刑務官1名、犯罪者4 人。

ネタバレBOX

幾つか個人的に

・当パンに役名を併記したほうが覚えやすい。

・座っての演技が中心でしたが、後方席でも見えていたでしょうか。

・客入れ時のBGMは繰り返さない方が良い。

・4人ともグレーの衣装はなるほどと思いました。

・最後、「くるみ」が自身の内面に崩れ落ちてゆくのは、ちょっとありがちかもですが 面白かったです。

・そこから振り返ってみて、他の3人の(罪を犯さざるを得ない)エピソードとも絡み合っているとお話に深みが出たのでは、と思いました。

・身代わりで…というのは無理がありませんか。
色のない虹

色のない虹

ポムカンパニー

シアター711(東京都)

2014/10/30 (木) ~ 2014/11/03 (月)公演終了

満足度★★★★★

無題1291(14-340)
18:30の回(晴)。17:45受付、18:02開場、ミニ椅子(2列)、舞台中央にイーゼル、木枠それを囲むように大きな木枠が斜めに空間を仕切っています。正面、左右にも歪んだ木枠。客席、前方左、後方右にも演技スペース

客入れ時のBGMは弦楽器...sting、U2、M.jacksonなどのカバー、18:15/18:30前説(120分)、18:34開演~20:30終演。

演出部にお名前がある野宮さん。企画団体シックスペース「吟遊演舞/オロチ(2014/9@pit北)」を観たとき、こちらの公演のチラシがあったので観に来ました。お聞きすると野宮さんは「シックスペース」の主宰、日芸在籍で...ちょうど今日、日芸の芸術祭に行ってきたのでした。

こちらは初めて。澤木柚季江さん、升望さんは「眠る男(2014/6@絵空箱)」、丸本陽子さんは「LAST BLACK FISH(2014/1@プラザソル」を観ていました。


ネタバレBOX

深海生物のお話を読むと、水深ごとに「見える(届く)」波長の違いによって色の識別能力に差が発生する、というようなことが書かれています。

「色のない虹」というタイトルは、はじめどういう意味なのかと思っていましたが、終わってみるととても奥深いものに感じます。

主人公と「教師たち」「画家たち」「医師夫婦」「姉と母」との関係が(私には)少し曖昧なまま(何があったのか?)で、なんとなくのところで終わってしまったのが残念です。水原のまっすぐな視線、岩井の個性が特によかったと思います。
落下

落下

劇団3人のゴリラ

日本大学藝術学部 江古田キャンパス(東京都)

2014/11/02 (日) ~ 2014/11/03 (月)公演終了

満足度★★★★

無題1290(14-339)
15:00の回(晴)。江古田キャンパスは混んでいました。

ここは時々、ダンス公演を観に来ているのですが、普通の土日はいつも閑散としていました。

昨日(@早稲田)に続いて、学祭の公演です。こちらは7月に「ハロー、マイサム(@吉祥寺)」を観ました。

いろんなサークルの発表、イベント、模擬店と定番の催し物。南棟の4階、S401、教室での公演です。予約不要とありますが、最前列に桟敷席を追加しても大人数は入れませんので、早めに並んでおくのがお薦め。

教室、奥が舞台、少し離れて椅子2つ、左の椅子には旅行鞄(牛柄?)。手前(廊下側)が客席。床には何機もの紙飛行機。14:57...3人は舞台に、14:58前説(35分)..の間もお客さんが入ろうとするので次の回を案内しつつ..

作家の個性なのか、ぼやけた構造の中で物語が展開しています。姉と弟、姉の友人、閉じた社会のお話はその重さをゆっくりと感じるのでした。

ネタバレBOX

学園祭の雰囲気を味わいながらフラッと観劇できるのもいいな、と感じました。

親御さんなのか、ご近所の方なのか、入学志望の学生さんなのか、いろんな人が観に来ていました。

当パンをはじめ、手作りという感じがよかったです。
ヴェニスの商人 [Kingdom Come]

ヴェニスの商人 [Kingdom Come]

獣の仕業

pit北/区域(東京都)

2014/11/01 (土) ~ 2014/11/03 (月)公演終了

満足度★★★★★

無題1289(14-338)
19:00の回(雨)。18:30受付(手塚さん)、開場。

階下へ下りると、立夏さん。舞台に白いライン、正方形が4×4、壁にもたれてうずくまっているのは小林さん。

18:56前説(80分)、19:01開演~20:16終演。物販コーナーがあり前作「空騒ぎ」のDVD(立夏さん、小林さん、藤長さんのコメンタリー付)、本作の台本を購入。

「説明」にあるようにシャイロックは語り始めました。周りに現れては姿を変え、役割を移し替えながらの4人。

本作では、特に音楽が(好みのせいかとも思います)よく聴こえ、演者のセリフも勢いを感じました。今回は、あらかじめ原作を読んでいません(なのでおおざっぱなところを知っている程度)が、原作との比較に気持ちが行ってしまうこともなく、ずっと観入ることができました。

シンプルな白(女性陣の爪先も)と黒(と瑠璃色が少し)。

シェイクスピア劇は、いつも自分の頭上を通り過ぎてゆくような感じがするのですが...いや、こちらが首をすくめているのかも...本作では、シャイロックが観客に語りかけるというフォーマットが効いたのかもしれません。

詩人なき詩Ⅱ

詩人なき詩Ⅱ

KARAS

KARAS APPARATUS(東京都)

2014/10/29 (水) ~ 2014/11/04 (火)公演終了

満足度★★★★★

無題1288(14-337)
20:00の回(晴)。19:35会場着、受付、20:00開場、20:13開演~21:14終演、
21:27トーク(佐東さん)終了。

2回目です。

トークより(一部)
あらかじめ考えて話をしているのではなく、踊り終わった時に感じていることを話そうと思っている。

18年目、年の半分が海外、なかなか日本での公演ができなかった。

日本にいる間、稽古場と劇場の間、もっと観てもらいたいと考えていて、昨年
この場所をインターネットで見つけた。

手作りで始めてやっと1年、本公演、昨年ものと映像と音楽は変わっていないが、舞は繰り返しではなくアップデート(固定されてはいない、新鮮)させている。

感情の揺れ、時間の経過とともに空間の意識も変わってゆくのではないか。

本作のためのものではないが、映像は個人で撮った写真を編集、使用している。

「窓」...何かないか、何もないのか、ただ見ているのか、開放された意識。

ひとまず

シアターわせだ2014【今年で5年目を迎えるオムニバス企画】

シアターわせだ2014【今年で5年目を迎えるオムニバス企画】

シアターわせだ

早稲田大学学生会館(東京都)

2014/11/01 (土) ~ 2014/11/02 (日)公演終了

無題1287(14-336) 「透き通ったキミの〜」」
12:30の回(雨)。11:55会場着、チケットを受け取ります。書いてある番号は整理番号ではないので、列を離れると最後尾に並び直すというシステム(そうしなければならない理由不明…が、入替時間短縮か)。

12:16開場、奥から座るように指示、ベンチシート。舞台前面に白い幕。12:25前説(30分、途中退場不可って言ってたかな?)、12:30開演〜13:00終演。「ポーラは…」の公演で観た福井さんが出ているので、在学中は一度も来なかった早稲田祭、観に来ました。

30分×6作品。本作しか観ていないので、どのような特色、テーマのようなものがあるのかはわかりませんが、(作、演出とも)力を入れていないような印象でした。客席では結構ウケていたので、仲間内のノリは良かったのかもしれません。

ネタバレBOX

当パンに「貞操観念啓蒙芝居」とあります。エロい、というほどでもない、ぎこちないシモネタで笑いを誘う。オーバーな演技と中途半端な間合い。それもこれも演出によるものだとして...今までこの学生会館で観た芝居は、みないい印象を持っているのですが、本作はダメでした。
In The PLAYROOM

In The PLAYROOM

DART’S

新宿シアター・ミラクル(東京都)

2014/10/31 (金) ~ 2014/11/09 (日)公演終了

満足度★★★★★

無題1286(14-335)
14:00の回(雨)。13:35会場着、受付(フジタタイセイさんがいらっしゃいました)。客席は対面式(各3列)、最前列はやや小さな椅子。入って右に座ります。上手、会議室用のテーブル、ホワイトボード、不用品。下手、たたまれたパイプ椅子。聞こえるのは雑踏…足音、店員の声、バイク、車…13:58前説(110分)、14:00キャスト6人が客席(あらかじめ空けてある)へ、14:04開演〜15:54終演。

複雑に絡み、どちらが表か裏か、あり得ないものがリアルに見える筋立てと隙を見せない演者たち。高い緊張感が現実時間に並行して続くsane or insane。

愛フォンブース

愛フォンブース

劇団フルタ丸

「劇」小劇場(東京都)

2014/10/29 (水) ~ 2014/11/03 (月)公演終了

無題1285(14-334)
19:30の回(晴)。18:45受付(整理番号あり)、19:00開場。

下手、(たぶん)大きな道路沿いにある「ショップ」...ロゴでそれとわかる、外壁に時計。上手、少し離れたところに汚れが目立つ電話ボックス。

19:30前説(アナウンス、110分)、19:35開演~21:23終演。

きっといろなんところでみることができる「一番乗り」、それは劇場でも同じなんだろうと思うのでした。

ネタバレBOX

画期的、想像を超えているだろう「新製品」を待つにしてはほとんど高揚感がなく、あっさりした仕上がりだと感じました。それは行列をつくる人物たちの「用意周到さ」、「万全の態勢で臨む」というイベントに対する熱量が低いからなのかもしれません。

10人並びましたが、これを11人にして、屁理屈でもいいから「11人いる!」にしたら面白かったのに。

暗転すると時計の針が進みますが、時間の経過がわかりにくかった。

順番を売る、という行為(経済価値を設定する)は面白かったです。

ショップによる調査だとすると、(実際にあったと仮定してみて)相当な非難が集まってしまうだろうと思いました。
詩人なき詩Ⅱ

詩人なき詩Ⅱ

KARAS

KARAS APPARATUS(東京都)

2014/10/29 (水) ~ 2014/11/04 (火)公演終了

満足度★★★★★

無題1284(14-333)
20:00の回(晴)。19:30会場着、受付、しばらく待ち、19:45階下へ、20:03開場、20:13開演〜21:12終演、21:18トーク(佐東さん)終了。

正面中央部に映像、四角い坑道のような空間の先(遠近法)にヒトが見えます、こちらを向いているのかそうではないのか。

年内、UPDATE DANCEが2回、両国と池袋で各1回。

ネタバレBOX

「詩人なき詩Ⅱ」とあるように、最初の20分ほどは映像とヴァイオリンだけ…(そこに「いない」ということ)演者不在…開演後暫くは何が演じられているかよくわからないまま。中から外を見ている構図では薄めの青と、輪郭を持たない白い雲、ぼやけた夜空の星、梢…「不在の存在」というアート作品のタイトルが浮かんできました。

心穏やかに待っていることもできず、過去の作品などが目に浮かんでしまう…。

暗転して、ようやく佐東さん。色を持った明るい背景、客席側には明かりはないのでシルエットが、薄い一片、黒い切り絵のように見えますし、舞台手前に下りた時にはすぐそこにもかかわらず闇と同化したのか気配すら消えてしまいました。横たわったり、座ったり、今まで見なかった動きが多かったのですが、終始、淡々とした一つの儀式のようでもありました。

半円の空が描かれたイラスト…青い地球と暗黒の空間に見えます。
空から降る小さな愛

空から降る小さな愛

ジ~パンズ

銀座みゆき館劇場(東京都)

2014/10/27 (月) ~ 2014/11/03 (月)公演終了

満足度★★★★

無題1283(14-332)
19:30の回(晴)。19:18会場着、受付(全席指定)。

2010年版(太平さん、川村さん、宮田さん)とは少し間取りが変わっていました。

細部も微妙にアップデートされているようです。ロック→パンク、頭ポンポン→壁ドン…。4年も経つと記憶が思い入れに変わってしまい、なかなか馴染めませんでしたが、太平さんが出てくるとその辺の感覚はなくなりました。

19:28前説(アナウンス、105分)、19:35開演〜21:15終演。

前回も感じましたが、冒頭、もう少し抑えた方が…こんなに悩んでいるんだよ…感が出ていいのではないかと思いました。

やはり、クイーンが聴きたい。

未開の議場

未開の議場

カムヰヤッセン

王子小劇場(東京都)

2014/10/22 (水) ~ 2014/10/27 (月)公演終了

満足度★★★★

無題1282(14-331)
19:00の回(晴)。18:15受付(整理券あり)、18:30開場。

客席は対面式(3列)、1列目は立っている人の腰あたりの高さ、ギャラリー席あり。長テーブル2つ、周囲に椅子、入口からみて下手奥に黒いソファ、上手にはポット、急須、お菓子、湯呑、鍋、IHヒーター、上部の両サイドに字幕。ビデオ機器3台。

受付してからロビーに下りると入口ドア前に松岡さん(!)。松岡さんは一人り芝居「鈍色の、ブルウ(2014/7@風みどり)」ともうひとつ貯水池での水没芝居を観ました。こちらの劇団でスタッフをしていたと聞いていたのでこの機会に観に来ました。

18:45、お一人登場...料理を始めました。18:50前説、19:00開演の挨拶~21:01終演。

会議といえば「ナイゲン」、13人というと「十三人の合議制」「最後の晩餐」、高い客席は何作か経験がありますが、対岸を見やると「壁」ですね。

落し物をするお客さんもいて注意が必要です。今夜はコートを下に落とされた方がいらっしゃいましたが、流石、新居さん(8月からだと4作目)、その対応に大変感心しました。

ネタバレBOX

「トメニア」は独裁者からきているのかな?

外国人労働者が...という設定に少々違和感、結局、「よそ者は...」ということでしょうかね。

席替えするのは親切。

セリフのタイミングを間違えた箇所がありましたが、全体にとてもよいテンポだったと思います。

「5ちゃんねる」、「連続暴行」「万引き」...などは、どうも安易なネタ揃えに感じてしまい(申し訳ないです)、大人数であるため、輪郭がぼやけてしまったような印象を受けました。
御処河原家の瞬間(ごしょがわらけのまたたき)

御処河原家の瞬間(ごしょがわらけのまたたき)

ビニヰルテアタア

3331 Arts Chiyoda B104(東京都)

2014/10/23 (木) ~ 2014/10/26 (日)公演終了

無題1281(14-330)
19:30の回(晴)。18:54受付、18:58開場。入って左が正面。桟敷(風呂桶似のもの)+パイプ椅子で囲んだコの字の客席。女優陣は桶に座り、男性は小さな提灯を手に誘導、室内は暗く字は読めない。

正面に2本の木、御椀や毬、竹筒...。客入れ、BGMはビートルズのカバー曲、ひそひそ声とスマホの明り。19:35前説、19:38開演~21:00終演。本作+前作の台本を購入。

薫子、紫子(ゆかりこ)、桜子、緑子、4姉妹、葬儀が終わったばかりの実家でのお話。

森さんは、開座、shelf、最近では「短編集:ノスタルジア(2014/7@APOC)」。

すみません、演出があいませんでした。

ネタバレBOX

何点か

受付前に着いたので受付開始時間をお訊きし(19:00とのこと)、待っていると、後から来た人が受付をしている(スタッフは受付だけでも先に..のようなことを言っている)、ときどきこういう経験をしますが、先に来て待っているお客さんをどう思っているのでしょう、「受付開始します」の声もかけることができないんですかね?「もう受付するのですね」と訊かなければ放置されていたような気がする。

座っているシーンが多く、2列目の椅子席からだと相当見えにくいし、横になったりすると視界に入ってこない。そういう演出が必要なら客席の設置を工夫すればいいのに...と思った。

上演中、かなり遅れてきたお客さんが隣に座ったのですが、もともとそこには椅子がなかったので役者さんが丸椅子を用意、お客さんはそこに座りました。ところがみんな横一線に並んでいるのにその方(あとでもう一人)は体一つ分前に位置しているので、視界がかなり遮られてしまいました。後ろにまだ余裕があるのに...と思った。

壺が2回落ちて撤去されましたが、事故になっても不思議ではない管理レベル。

台本に誤字がありました。

いろいろありますが「観る」という点ではどうしようないので、「観る」ことは諦めました(決して眠いから目を閉じていたのではありません)。

ということで久々に不満に満ちた(=来なければよかった)お芝居でした
その揺れでふれる手

その揺れでふれる手

カミグセ

王子スタジオ1(東京都)

2014/10/23 (木) ~ 2014/10/26 (日)公演終了

満足度★★★★★

無題1280(14-329)
19:30の回(曇)19:00受付、開場(靴は脱ぎます)。

入って右に客席、桟敷席1列+パイプ椅子席4列。舞台上手から、使い終わったダンボール、ダンボール製の(一人用)小屋、衣装の小山、テーブル、座蒲団、小さな鏡台、下手にはたくさんのカクテルと酒瓶...正面のガラス...カーテンがあるものの外がみえます、いろんな色に包まれた部屋、という印象。

「うみがめくれる(2014/8@プロト)」で久しぶりに嵯峨さんのお芝居を観て、本作も観に来ました。確認したら「平原演劇祭 2014 第三部(2014/10」にも出ていらしたのですね。私は、8月の@新しい村(東武等物公園)での公演は観たのですが、こちらは気がつきませんでした。

19:22前説(85分)、19:33回開演の挨拶~20:56終演。3人芝居、終演後、物販があったので台本を購入。

気になって帰宅後、検索してみると、中村さん「モンテ・クリスト伯(2012/3@APOC)」を観ていました。次の11月「りんごりらっぱんつ(@浮間)」...競泳水着版は観ています...は時間があえば。有吉さんは初めて。

母と娘、そして男。劇中、嵯峨さんはユニークな絵を書くんだと思いましたが、そもそも宣伝美術もしていらっしゃいました。

淡々とした進み具合ですが、お母さん役の中村さんが好演、下手でのアルバイトと上手でのアルバイトで疲れ切ってしまう役どころ。

桜美林の方でダンサーは何人か観たことがありますが、役者さんは嵯峨さんが初めて。お聞きすると中村さんつくにさんも同じだそうです.

ほのぼの村のなかよしマーチ

ほのぼの村のなかよしマーチ

シベリア少女鉄道

シアターブラッツ(東京都)

2014/10/17 (金) ~ 2014/10/26 (日)公演終了

満足度★★★★

無題1279(14-328)
20:00の回(曇)。19:12会場着、受付(整理番号付、前夜予約なので102番)、19:30開場。前2列が桟敷(隣との間に余裕あり)。緑の山、青い空に白い雲、絵に描いたような村の背景、「説明」や当パンの表紙の絵にあるような良い子向けのお芝居…だったかというと…

19:48/19:58前説(アナウンス)、20:05開演〜21:41終演(挨拶なし)。

2011/1に「もう一度、この手に」を観て…4作目です。

ネタバレBOX

やけに手前に迫った舞台だと思ったら暗幕があって、しばらくは客席側しか使っていませんでした。

登場人物は童話に出てくるような赤と青のかわいい姉妹、かわいくない花や鳥、一癖ありそうなおじいさんとおばあさん、というのは実は仮の姿で…突然、幕が引き落とされると、怒号が飛び交う「その筋」の男たちが睨み合う事務所の場面、ヤるかヤられるか。

中央にテーブル、左右にソファ、ロッカー、冷蔵庫、りんご箱、救急箱。

会場は、奥行き10mくらいあるので、裏に何かあると気づくべきでした。前に来たのは2013/5「お茶の間戦争」。

極道が演じる良い子はちっとも良い子などではなく、実は極道の女たちもいて、フェチ色に満ち満ちた、そりゃ、アイドルグループには見せられない痴態、キワモノ、甘いものに集まった(雄)アリンコか。

それを体験するためぜひ前方のお席で。

実は、初めの良い子向けのお芝居(劇中劇?)がなんだったのかわからず、わからずとも笑い続け、紅白の花吹雪、川田さんの歌で〆。
二人の夜

二人の夜

榎木ふく×勝部順子

テルプシコール(TERPSICHORE)(東京都)

2014/10/19 (日) ~ 2014/10/19 (日)公演終了

満足度★★★★★

無題1278(14-327)
18:00の回(やや曇)。17:30(もう暗いです)受付、開場。BGMでかかっていたのはD.ボウイでしょうか?

18:04前説、18:07開演~19:21終演。出演のお二人とも初めてです。舞踏という領域ですと、一番多く観ているのは「開座」で、先日、ようやく「大駱駝艦」を観ました。

薄暗い中、始まると下手からスタッフの方...と思ったら大きなビニール袋(どうみてもゴミ袋)を引いています...ひとつ中央に置いて、もうひとつ。

中身はお二人。丸くなっていて、長い間動きません、無音、息を潜めて観ていると少しずつ動き始め、羽化するかのように袋を破り外へ、立ち上がるまでにも長い時間、立ち上がってからもほとんど動きません。

指先で何かを探っているようにもみえ、中性的な表情が植物的なイメージに繋がります。

這う、立つ。お二人はそれぞれの空間を持っている。

終盤になるとBGMも加わり、舞台を走り回りました。

最後はゴミ袋をまき散らしていましたが、なぜか増殖しているようにみえました。

最前列ではカメラマンの方が多く、客席もほとんど埋まっていました。コンテンポラリーダンスのような華やかさはありませんが、光と闇との間を行き交う密やかな舞はかなり刺激的でした。

このページのQRコードです。

拡大