DANCE:M
ROGO
ザ・ポケット(東京都)
2016/02/06 (土) ~ 2016/02/07 (日)公演終了
満足度★★★★★
無題1739(16-029)
12:00の回(晴)。
予約メールには「受付開始は開演の45分前」とありましたが、その前から始まっていたようです。11:15ロビー開場、11:30開場。
12:01前説(90分、後方宙返り付!)、12:10開演~13:39終演。
ROGOの公演は「銀河鉄道の夜 2015(2015/9@BASE)」が初めてで2公演目です。演出振付に梅田さん、ということで観に来ました。
梅田さんは「ぱらいそ(2015/5@APOC)」で初めて観ました。そのときの方が本作でも出ていらっしゃいました(客席には木谷さんの姿も)。
第一部:ダンス作品集
第二部:「100万回生きたねこ」より
「100万回生きたねこ」という作品のタイトルは知っていましたが、観ることないだろうと思っていました。「銀河鉄道の夜」のときもそうでしたが、梅田さんに手を引かれたからこそ観ることができたと思っています。
最近、ダンス公演ばかり観ていますが、表現の多様さ、どれも観ていて楽しいし、刺激的。
もう少し、使用楽曲の低音(ベース)を強調したほうがダンスには似合うと思うのですが...
La saison de l'ananas
セッションハウス
神楽坂セッションハウス(東京都)
2016/02/06 (土) ~ 2016/02/06 (土)公演終了
満足度★★★★★
無題1738(16-028)
19:30の回(曇)。
18:50ちょっと早いのですが、外が寒くなってきたので中へ入れてくださいました。19:00開場。
太田さんは「Time to go(2015/12@)Site)」。蓬澤さんと手塚さんは「プロジェクト N゜5(2014/2)」、柳下さんは、なーんと「yuragi ゆらぎ(2011/7@イワト)」を観ていました。しばらく療養されていたこと存じ上げませんでした。
19:29前説(休憩有、90分)、19:31開演~20:09、休憩、20:20~21:01終演。
「4分の1が四つ」ということで4組の競演。
観ながらいろいろな感情が湧き出てきます。
【余談】マドモアゼル・シネマでは終盤Metallica「Orion」のカバーバージョンが使われます。
原曲は86年リリース「Master of Puppets」収録のヘヴィなインスト、この年、バンドは初来日、11/15@渋谷公会堂に行きました。オープニングでながれるエンニオ・モリコーネ「黄金のエクスタシー」、
この時、会場は一気に沸点へ、バンドの音よりずっと大きな叫び声が響き渡ったのでした。数多く観た(洋楽来日バンド)ライヴで一番のものでした。
ミルフィーユ
aibook
OFF OFFシアター(東京都)
2016/02/03 (水) ~ 2016/02/10 (水)公演終了
満足度★★★★★
無題1737(16-027)
19:30の回(晴)。
18:46会場着、受付(整理番号券あり)、19:00開場、最前列は少し小さな椅子+座布団。
19:27前説(105分)、19:31開演~21:14終演。
舞台上、そこかしこに物が置いてあります。中央にはビールケースのテーブル、奥に操舵輪、下手にヨットをおもわせるハンモック、横に消火器、棚には消火バケツ、朱いポリタンク、メガホン、道具類、網、浮き、上手は裏口で、たらい、木戸...みんな雰囲気十分の汚れ具合。
こちらは初めてですが、菊池さんは「MAN IN WOMAN(2015/12@明石)」、中野さんは「泳ぐ機関車(2015/12@すみだ)」、村田さんは遡って「Every Day(2011/6@OFF OFF)」や東京カンカンブラザーズの作品、もたいさんはブス会「淑女(2011/4@リトルモア)」他。
震災物だからというのではなく、役者さん、脚演出がよかったのはもちろん、、飲みっぷり、酔いっぷりが巧いし、感情の爆発、秘めていた心情の吐露など見事としかいいようがない。
No.31「静か」
KARAS
KARAS APPARATUS(東京都)
2016/01/28 (木) ~ 2016/02/04 (木)公演終了
満足度★★★★★
無音1736(16-026)
と、ちょっとタイトルを変えてみました。
20:00の回(晴)。
19:52開場、20:06開演~21:10終演、21:18トーク終了。
タイトルにあるように身体から生じる微音、機材の音以外には「無音」で「静か」なここAPPARATUS、勅使川原さん、佐東さんのお二人と照明が描く不可思議で緊張感を伴う1時間でした。左右のスピーカーが舞台ではない客席側に置かれています。
いつものように暗転後なんとか見えてくる2つの像は宙に浮かんでいるようで、初めは手前に佐東さん、奥に勅使川原さんですが、時間の進み方が違うようにしかみえない。
近いのに遠い空間..このとき「2001年宇宙の旅」の無音の宇宙空間のイメージが浮かぶのでした。
時には屏風のようにみえる照明効果、遥かな星団のようなゆっくりとした動き、ブラックホールに捉えられたような静止状態から激しい動き。
こんなにいろいろ雑念がうかぶのは「無心」になれないからかもしれません。
会場に行く地下鉄内で次のUpdate Danceは鰐川さんのソロ「米とりんご」2/12~22を知る...のでいろいろ予定変更が必要。
さて、はたして「トーク」はあるのでしょうか?
全国新人舞踊公演(通算第122回) DANCE PLAN 2016
(社)現代舞踊協会
こくみん共済 coop ホール/スペース・ゼロ(東京都)
2016/01/31 (日) ~ 2016/01/31 (日)公演終了
満足度★★★★
無題1735(16-025)
16:00の回(晴、暖)
15:00会場着、受付後、階段に整列、そのまま15:25ロビー開場、15:30開場。
6列目(中ブロック前列席)に座ります。1部~4部まであるのですが3部までで会場をあとにしました。通しで観たら3時間超えだったと思います。
16:17開演〜
Opening「1950年初演江口隆哉「プロメテの火」ができるまで」
テルプシコラjr.「Encounter」
吉川絢子「はだしの時季」
赤川詩織「いつの日か」
有路蘭「向こう側の私」
齋藤理絵「それでもぼくは飛んでみる」
桧彩香「鼓動」
曲沼宏美「百年の孤独」
~16:50
休憩10分
17:03~
竹前友里・森淑那「恋セヨ乙女」
中村泉輝「分離していく細胞」
蓬田真美「追憶からの一歩」
菱沼彩奈「空想 らくがき」
小林えり「薄紅の夜明けに」
唐澤利文「今」
司奈画・花輪洋治「ローズ ローズ」
~17:36
休憩15分
17:58~
江藤裕里亜「forgotten」
荒生由莉香「瓦解する聖女」
富田陽子「夢幻」
小俣裕美「夜とあそぶ」
近藤碧「私の中の私」
杉浦萌「Rubeus」
井上依里子「symbiosis」
~18:29
休憩20分 ここで退場。
新人公演ということでいろいろなダンスがありました。なかでもスピード感、躍動感あるもの、振り付けの妙を感じるもの、驚異的な身体能力を遺憾なく発揮しているものがいいなと感じました。
近藤さんは日本女子体育大学の方...「ぴちぴちちゃぷちゃぷ」「イマココニアル」を観ていました。
ペルセポリス
かもねぎショット
ザ・スズナリ(東京都)
2016/01/28 (木) ~ 2016/01/31 (日)公演終了
満足度★★★★★
無題1734(16-024)
14:00の回(曇)。
13:25会場着、受付(全席指定)、13:30開場。
席の前後が狭く一旦座ると身動き困難。「ペルセポリス」イランの世界遺産、マルジャン・サトラピ著「ペルセポリス」に激励されて、とサイトにあります。
こちらは3公演目...「赤と白(2013/11@セッションハウス)」「新・赤と白(2015/3@B1)」。日芸の公演から観ている藤谷さん(5公演目)が前作に続いて出ているので観に来ました。
14:01前説(105分)、14:05開演~15:53終演。
爆弾が落ち、人の背丈より高い本のページがバラバになる。イランから女性がやってくる。刑事が2人いる..ここは修道院らしい。
2人の女性が旅をしながらいろいろなシーンに出会う。現実なのか、記憶なのか、かつての夢だったのか。コミカルで暖かい演出、ついくすくすっと笑ってしまう、ひょうきんな役者さんたち、ダンスシーン(思わず笑う)、歌(ここでも笑う)。
B/O/N/E
奥野美和
TEMPORARY CONTEMPORARY (東京都)
2016/01/30 (土) ~ 2016/01/31 (日)公演終了
満足度★★★★★
無題1733(16-023)
18:00の回(曇)
17:25会場(2F)着、17:30、2列に並び受付、開場。
高い天井、L字の客席はベンチシート&(後方に)椅子、立見の方もいらしたようです。
BGMなし、壁に「手首/足首」の映像。18:04前説、18:07開演~19:01終演。
奥野さんは初めて、他の公演で手にしたパンフを読んで興味を持ち観に来ました。
「骨」と「肉体」が分離した状態..オープニングでは全身骨格を前に抱え、たどたどしい足取りで登場、途中から両者は分離し、肉体はよりどころを喪いながら動き続けます。ここで「心」も分離すると面白いのですがそれは無理。
横たわる、たちひざ、立ち上がるもよろめくしかない「肉体」。「骨」は自らは動けないのでじっとしているしかない。
照度を落したシーンでは衣装の色が肌色なので純粋な「肉体」に近いイメージ。「骨」を取り戻そうとしているようにみえるが、分離したものは融合しないようです。
ダンサー、映像、音響(骨を叩く音でしょうか)がホラーになる手前で巧く構成されていてとても面白い作品に仕上がっていたと思います。
奏
日本女子体育大学舞踊学専攻
なかのZERO(東京都)
2016/01/28 (木) ~ 2016/01/28 (木)公演終了
満足度★★★★★
無題1732(16-022)
18:30の回(晴)
18:20会場着、1階では当日券待ちの列、2階へ上がり受付。
1階は指定席で19列目とかなり後方でしたが、全体はよく観えます。
3部構成、18:37開演~19:02、休憩、19:12~19:47、休憩、19:58~20:39。4年有志3作、舞踊学専攻推薦2作、各研究室6作、エンディング。友人から大きな声がかかるのは卒業公演らしい。
とにかくすべての点で素晴らしい。ダンサー、(表情を含む)振付はもちろん、舞台装置、衣装、照明など、ひとつも欠かせないダンスの要素。
当パンによると80名強のダンサー。
この卒業公演、以前は府中の森芸術劇場で行われていたもので、毎年、高い水準の作品が上演されてきました。さらに卒業公演ということで客席も盛り上がります。
ニチジョは毎年5月に@アサヒ・アートスクエア「ぴちぴちちゃぷちゃぷらんらんらん」という公演を行っていて、こちらは会場の関係もあり、あまり凝った美術はないこと、奔放な発想から生まれる奇抜な作品も採り上げられ、ときどきついてゆけないこともあります。
本作は寸分も目を離すことができないほどの完成度、弾ける身体、色とりどりの衣装が揺れる夢幻の群舞の美しさはなんともいえません。
弾け、漂い、佇み、寄り添い、駆け抜ける...こんな作品を観ることができるとはありがたいことです。
ダンスがみたい!新人シリーズ14
「ダンスがみたい!」実行委員会
d-倉庫(東京都)
2016/01/13 (水) ~ 2016/01/24 (日)公演終了
無題1731(16-021)
19:30の回(小雨~曇)
18:45会場着、受付、18:59開場。
舞台には小さな脚立、最前列にミニ椅子。19:38開演~三浦健太朗、プロスペクト・テアトル~20:18、休憩、20:28~A La Claire、矢野青剣~21:12終演。榑松さんが出るので観にきました。
脚立リレー、修行僧、回転する台と人形、ゾンビの4組(印象です)。
いろいろなカラダの動きは個性的というか、奇抜というか。榑松さんは、チームもソロも観ているので自然とイメージが浮かんでくるのですが、他の3組は視覚に入ってくるものを追うので精一杯。
THE GAME OF POLYAMORY LIFE
趣向
KAAT神奈川芸術劇場・大スタジオ(神奈川県)
2016/01/21 (木) ~ 2016/01/24 (日)公演終了
無題1730(16-020)
14:00の回(晴)
13:35会場着、受付。2011/5@KAAT公演から6公演目にしてはじめての洋風の作品。
海外戯曲、海外を舞台としたものはとても苦手で、それは本作でも変わりませんでした。
長~い長方形、長辺に対面の客席、後方は通路、最前列はベンチシート。ベッド、街路灯、テーブル、キッチン、(オレンジの)冷蔵庫..遠くのお客さんからは中身がよく見えないと思いますが、英語表示のものばかりのようでした...Shopping listは英語、パッケージも英語(Bran Flakesなど) ...緑(植物)、高い天井から吊らされた灯り、床には青い線で設計図、ナスカの地上絵のような模様が客席下まで。
14:05開演~15:47終演。
2016年のお話し。
マイクを使っているので役者さんがどの位置にいてもセリフはよく聴こえました。おしゃれな衣装、カタカナで呼び合う5人、広~い居室空間。話していることは聴けばわかるけどすべて空間に吸収され脈動として感じるものを探すのに苦労する(これはきっと私の問題)。だれかハッピーな人はいたのだろうか、「polyamory」ってなんだろうか。
「8 -エイト-(2014/7@アツコバルー) 」を観たときもそうだったようにもどかしさだけが残りやけにリフレインする。
2人で(DVDか)映画をみるシーンで流れるのはバッハ、それはタルコフスキー版「惑星ソラリス」、登場人物のひとりはSF小説が好き..で終演後オノマさんにお訊きすると「当たり」でした。
「ソラリス」ではコミュニケーションできない海、海が生み出した実体とのコミュニケーション、どちらも曖昧なままで終わります。関係が成り立たない(あるいはそのやり方がまだわからない)もの同士の関係。
劇中、渦巻きながら降りてくる霧はタルコフスキーの水とはちがって、表面には何も映さない。ただ、滴りがぽつりポツリと落ちてたてる音には決して満ることがないこの空間の広がりを感じるのでした。
松崎さんは「見ズ溜マリニ映ル青空ハキレイデ。(2015/7@サブテレニアン)」に出ていた方だと思います。
余談ですが、昨年11月、さいたま芸術劇場で観た芸術総合高校の「Q体」、関東大会では最優秀賞だったそうで、いまさらながらそうだろうな、と思うのでした。
錆色の瞳、黄金の海 2016
劇団ショウダウン
シアターグリーン BASE THEATER(東京都)
2016/01/21 (木) ~ 2016/01/24 (日)公演終了
満足度★★★★★
無題1729(16-019)
14:30の回(晴れなれど寒!)
14:00受付、開場。14:30前説、開演~16:20終演。やはり本作も2回観たことになります。
神話、古来からの伝承、古文書に残されたある歴史の記述、未来なのか、過去なのか、それとも異次元なのか、膨らむ想像。
ロボット三原則、平成ガメラと浅黄の関係にも似た絆、舞台奥、黄金に輝くのは麦の穂のように見える。
本日2回目の公演でありながら、役者7人、スタッフに一分の隙なく楽しませていただきました。
ダンスがみたい!新人シリーズ14
「ダンスがみたい!」実行委員会
d-倉庫(東京都)
2016/01/13 (水) ~ 2016/01/24 (日)公演終了
満足度★★★★★
無題1728(16-018)
19:30の回(晴)。
19:00開場、19:30舞台には木製の椅子がひとつ。本日は予定されてた豊川さんが出演できなくなり3組。鈴木瑛貴 / 根本紳平 / 下島さん家の中川さんの順。
いずれの組も、異色、部分的には強烈な違和感。今回、投票はしていません。とても「同じ」モノサシで測り、比較するのは無理。
下島さんは客席を向いたまま動かない、ののしられ打たれても動かない(KARASの佐東さんも「ゴドー」では後ろ向きのまま約1時間立ったままだった)。
鈴木さんは「仮病ガール(2011/12@上野)」「青森県のせむし男(2014/5@ここ)」「作品№9(2015/3@サニーホール)」。根本さんは「ピュア魂2(2013/7@PRUNUS)」、セッションハウスや「水中めがね∞」で。下島さんと中川さんは「RAFT BALL(2015/9@RAFT)」他。つぎ、下島さんは横浜ダンスコレクション@赤レンガ、中川さんはBaobab@あうるすぽっと。
錆色の瞳、黄金の海 2016
劇団ショウダウン
シアターグリーン BASE THEATER(東京都)
2016/01/21 (木) ~ 2016/01/24 (日)公演終了
満足度★★★★★
無題1727(16-017)
19:30の回(曇)
19:00受付、開場。「マナナン・マクリルの羅針盤(2014/8@風姿花伝)」から4作品目。19:28前説(105分)、19:30開演の挨拶~21:15終演、~21:28アフタートーク終了。
守られる存在の少年は仲間と共にいくつもの困難を乗り越え、冒険の終わりには大きく成長している。
冒険物の王道をゆく作品。役者さんたち、音響、照明が舞台を揺すぶり、お客さんはそれぞれの巨人をイメージしながら同行者として物語に入り込む。
見えない巨人が自然と見えてくる。人造物が主人の命に従う...「鉄人28号」「ジャイアントロボ」がそうだった。子供は心を持たないマシーンにも感情移入ができる。特に「ジャイアントロボ」は草間少年の命令にのみ従い、最後には自ら...。
もうふたつみっつ、主人公が危機に陥るエピソードがあるともっともっとスリリングになるなぁ、というのは贅沢か。
冒頭のシーンはそういうことだったのですね...。
気になって調べてみると。上野さん、「非常の階段(2014/9@吉祥寺)」を観ていました。
AKEGARASU―明烏 転生
NPO法人WOMEN’S
座・高円寺1(東京都)
2016/01/14 (木) ~ 2016/01/20 (水)公演終了
無題1726(16-016)
19:00の回(晴)
18:30会場着、受付、開場(1-35番まで整理番号順)、19:05開演~21:09終演。もちろん原作等知らずに観に来ています。
@絵空箱公演でお世話になっている蜂谷さんが出ていらっしゃるので観にきました。指定席ではなく自由席なのでやや前方席(中央)に座ります。
広い舞台のものはほとんど観ないので、ある意味新鮮。
「吉原」については数冊本を読んだ程度。「時を超えて」約束を...という設定は、先日の学生演劇にもあったパターン。重過ぎない内容、演出なのでだいぶ薄味。
No.30「青い目の男」
KARAS
KARAS APPARATUS(東京都)
2016/01/16 (土) ~ 2016/01/23 (土)公演終了
満足度★★★★★
無題1725(16-015)
20:00の回(晴)
19:45会場着、受付、19:55開場、20:08開演~21:00、~21:07トーク終了。
シアターXでの公演(2015/7)から半年、APPARATUSでのUpdate Danceとして再演。いつものように薄暗くほとんど見えない舞台、暗転し衝撃音と共に3本の閃光が走る。佐東さん、鰐川さん、勅使川原さん。光を強引に身に纏い超高速で動き、回転する。鰐川さんは回転速度と安定感が格段に増している。
そのビッグバンのような明滅が静まると闇から青い「夢の共和国」が生まれる。
夢(青)とうつつ(白)の色の間を交互に行き来し、感覚が麻痺したかのように魅入る。
はっきりとした輪郭を持たない曖昧な夢の住人は、自らの影との戦いや恐れをみせながら静かに闇に戻る。
照明に加え、音楽もナレーションやシーンにあわせ自在に変化する。聴こえるか聴こえないか、耳の錯覚かもしれない、という思いさえしてしまう。
ダンスがみたい!新人シリーズ14
「ダンスがみたい!」実行委員会
d-倉庫(東京都)
2016/01/13 (水) ~ 2016/01/24 (日)公演終了
満足度★★★★
無題1724(16-014)
19:30の回(空は晴)。
18:35着、受付、19:00開場。最前列にミニ椅子。
19:30前説(5分休憩あり、90分)、投票の説明、19:35開演~宮崎さん、田村さん~20:10、休憩、20:18~白井さん、tantan~21:01終演。
みなさん、セッションハウス他の公演で観たことがある方(チーム)なので「新人」という感覚があまりありませんが佇まいから激動まで幅広く、意味とは異なる多様な感性(のように思える)が舞う不思議な世界でした(なのでよくわからない部分もあり)。
「tantan」の「生きるために食う」「指切った」はYou Yubeで観ることができます。
はつこいの味はうにの味
うに茶漬けスペクタル
中板橋 新生館スタジオ(東京都)
2016/01/16 (土) ~ 2016/01/17 (日)公演終了
無題1723(16-013)
18:00の回(少し雲)
17:31受付、開場。正面は白、両サイドは黒、床に「うに(軍艦巻き)..きゅうり付)」が一貫。
18:11開演~19:26終演。
「某女子大」に通うダンサー16名によって結成されたダンス集団、とありますが、お茶の水女子大のメンバー。ということは「プロジェクト大山」のみなさんの出身校。毎年、4月(今年は4/28)には中野でダンス公演があり質の高いダンスをみせてくれます。
全体の印象ですが、各パートがぼやけてしまい中途半端に感じました。純粋なダンス部分(ここはいいと思います)は少なく、演劇的な構成が必ずしも成功していないようです。流れが細かく途切れてしまったこと、不自然なストップシーンが構成を台無しにしかねないこと...等々。
また、「メガネ」といえば「TABATHA」。
振付・構成をもっと磨きあげればよい作品ができると思います。
贋作・怪人二十面相
白昼夢
ウエストエンドスタジオ(東京都)
2016/01/13 (水) ~ 2016/01/17 (日)公演終了
満足度★★★★★
無題1722(16-012)
14:00の回(曇)
13:31受付、開場、今日は1列後ろに座ってみます。
14:08開演~16:15終演。
初日を観ていて2回目、お話がよく分かります。少し疲れがみえますが各キャラクターはフル稼働、役柄の「らしさ」がよくでていました。
小林少年は突き飛ばされ、簀巻きにされながらも燃える正義の心、大江夫人は品よく立姿よく、花崎さんは夢見心地でトリップ、作家トリオはいかにも怪しく何癖もありそう。
終盤、怒涛の叫びとダンスは何度見ても爽快。
ここは3回目。TOKYOハンバーグ「KUDAN(2013/11)」、Mono-Musica「アルバローザの花嫁(2013/12)」。
今後(3月まで)の予定では、お布団、あうるすぽっとのダンス、ゴーナナズ。
バケホーダイ/月
やみ・あがりシアター
東演パラータ(東京都)
2016/01/15 (金) ~ 2016/01/17 (日)公演終了
満足度★★★★★
無題1721(16-011)
14:00の回(快晴)
13:33受付、開場。此処は楼蘭の「グロテスク(2014/3)」以来。
こちらは初めてで、「座敷父さんと未来少女(2015/10@市田邸)」が印象的だった加藤さんが出ていらっしゃるので観に来ました。
正面、天井近くに渦巻、床にはフラフープ状の輪。
13:44/13:55前説(120分)、14:01開演~16:02終演。後説(笠浦さん)。
タヌキと人間世界とのお話。2つの対比がユーモアを含んだ演出と役者陣の演技で表現されていました。こども(夢見る頃)とおとな(夢破れて)の対比のようにもみえたり。
台本...物販..忘れてた。
イッポンのマイク
ゲニア星人
日本大学藝術学部 江古田キャンパス(東京都)
2016/01/15 (金) ~ 2016/01/15 (金)公演終了
無題1720(16-010)
19:00の回(晴)
18:30キャンパス着、守衛さんのところで受付、スタッフの指示に従い教室前に行くともうかなりの行列。18:56開場するもまだ作業中、案内係の指示に従い着席、長方形の「教室」に対面式の客席、椅子席に長テーブル席、廊下側では立ち見が1列。結構入っていてほとんど学生さんらしい。
日芸の教室公演は2回目、「落下(2014/11@S401)」を芸術祭で観ました。それ以外ですと上智大学「のばらのばらのばら(2012/7)」。廃校利用ではアガリスクの「ナイゲン(全国版)2015/10@にしすがも」、The Bambiest「Wrong ~(2011/11@ものづくり学校)」等。
19:12開演~19:30(劇中前説?)~20:40終演。
教室という制約のなかで、2日前には白昼夢の初日を観ているのでどうしても比較するような視点になっていました。
物語は...よくわかりませんでした、盛りだくさんなのは分かります、ただ年末によくある「今年1年の出来事」的な印象が残りました。
制作の谷さんが関わっているということと教室公演ということで観に来ました。
劇の外側に(ここの空間)リアルな劇があるという構成は面白かったので、もっとこの方向でお話が展開すれば、と思いました。
当パンに、ちょうど行こうかと思っていた戸塚でのダンス公演に宮本さんのお名前が載っていたので終演後少しお話を伺う。
いくつか気になったところ(教室公演だから無理なことも承知で)
・上演中は空調を止めた方が良い(寒いこともあり)
・ラップのとき音楽が大きすぎセリフが聴き取りにくいし
発声にバラつきがあるとなおさら
・長方形の会場をフルにつかうと首を振らないと両端がみえない
・アカペラは難しいと思う(ので、リードするような音を流した方が良い)
・少人数なのでデモなどのシーンに迫力が出てこない
・首切りシーンの繰り返しはいただけない
・コトバ遊びは相当なセンス(メッセージ)がないとダジャレで終わってしまう
・基本、教室内のどこかにいるのであるから、最後まで徹底的に役になりきらないと緊張感が途切れる。
・終演時の挨拶は、両面のお客さんに(ぐるっと回って)挨拶すべき
そんななかで
・電気屋さんはいい声、よく届く
・ダンサーはやはり表情がよい