樺澤 良の観てきた!クチコミ一覧

1-15件 / 15件中
葡萄

葡萄

THE SHAMPOO HAT

ザ・スズナリ(東京都)

2008/09/10 (水) ~ 2008/09/23 (火)公演終了

満足度★★★★★

血のつながり
ものすごい良作だと思います。

ネタバレBOX

それぞれは熟しているけどひとつの枝につながっている葡萄の実。個人個人は独立しているが、不器用の枝になっている実(人)はどこか同じで……。

どこに行ってもつながりから逃れられない小さな世界では枝から離れて生きる事はできない。だからそれをやり過ごそうとするものもいれば堂々と向き合うものもいる。

葡萄を食べさせる行為は輸血のようにも感じられて……。ラブシーンを超えてもっと深いつながりを持ったように思いました。

そして関係が深くなったからこそ、不器用で反発してきた人生も結局は笑い飛ばすしかない。

当日パンフに書かれていた文の意味はまさにそこにあったように思えました。
幽霊船

幽霊船

劇団サーカス劇場

夢の島公園 特設テント劇場(東京都)

2008/05/16 (金) ~ 2008/05/26 (月)公演終了

満足度★★★★

あえて★4つ。もう少し外枠をみてみる方がよいのではないですか?
─若い。それがまず観劇後の印象として残ったのは確かだが、それでもこの世代の演劇人としてこれからを温かく見守る事は重要だと思っています。

現代口語演劇が幅を利かせてき始めている昨今の小劇場演劇界でこの方向は貴重です。荒削り万歳だと思います。今後2、3年以降が楽しみです。

前作の下高井戸の時の公演のクオリティには残念ながら及ばなかったのは事実だとしても、今回の公演が爪痕を残さなかったとは思いません。

そしてこの世代の演劇人の中で、観る人にこれだけ雑多で王道とも言える作風を嫌な気持ちにさせないように見させるポテンシャルとテンションを買います。舞台に立っている出演者も、舞台の上に乗っている脚本も演出も照明も素直に見すえている舵は取れているので応援するべきではないでしょうか。

劇団としては初のテント公演(劇団名にしては意外にも)ですが普通の劇場とは相当相違があるわけでところどころに工夫が仕掛けられていました。

ネタバレには楽屋裏的なことを。

ネタバレBOX

夢の島は周囲に人がいない土地柄ですが、毎晩テントの見張りのために誰かしらが寝泊まりをしているらしいです。自分たちの芝居への愛を感じます。

そして周囲に居酒屋がないために公開打ち上げも会場内にて。観客への愛を感じます。

そして打ち上げ終盤には打ち上げ参加者への寄付金徴収。カンパニー運営の責任もしっかりあり。

まだまだな部分も多々ありますが個人的には応援したいと思う劇団でした。

この労力に★4つ。

ピンポン、のような[07再演版]

ピンポン、のような[07再演版]

時間堂

王子小劇場(東京都)

2007/04/26 (木) ~ 2007/04/30 (月)公演終了

満足度★★★

落ち着きすぎた気もするが……
丁寧に公演全体を作り上げてきたという雰囲気がよく伝わります。前半戦の台詞や芝居にやや難ありなものの、仕掛けが見えてきた時からは実にひきこまれました。役柄のせいもあるのかもしれませんが、私個人の趣味からいくと、もうすこし額縁から外れて欲しかったという気持ちはあります。今後に期待。

大ギンギラ博覧会 2007 流通戦争スペシャル

大ギンギラ博覧会 2007 流通戦争スペシャル

ギンギラ太陽's

西鉄ホール(福岡県)

2007/04/19 (木) ~ 2007/04/30 (月)公演終了

満足度★★★

素晴らしいです
福岡で3,000人動員するというお化けカンパニー初見。

実にすばらしかったです。

アリスの愛はどこにある

アリスの愛はどこにある

G-up

新宿FACE(東京都)

2007/04/04 (水) ~ 2007/04/08 (日)公演終了

満足度★★★

音響効果に頼りすぎずに
このテイストは嫌いではないです。
ただ、ちょっとやりすぎという感はいなめないですね。
もうちょっとスマートに創ってくれた方が、良質な笑いが期待できると思います。

サボテンの花

サボテンの花

演劇集団キャラメルボックス

シアターアプル(東京都)

2007/03/14 (水) ~ 2007/04/01 (日)公演終了

満足度★★★

観点は違うところに
とにかくキャラメルの照明を観に行きました。
天井の隙間が見えないほどの照明仕込みに開場時点から期待大。
実際、トータルで観ると物足りなさは感じましたが、観客に支えられている力は大きいなと正直に感じました。

Adam:ski

Adam:ski

スロウライダー

三鷹市芸術文化センター 星のホール(東京都)

2007/03/16 (金) ~ 2007/03/25 (日)公演終了

制作的視点
制作的視点からの評価はとても高いです。三鷹をあのように使うのは実に面白い。ただ、段差が急で最上段は相当高さがあるので、足元周りに枠が欲しかったですね。それだけで観客の不安は全然違うと思います。

いやむしろわすれて草

いやむしろわすれて草

五反田団

こまばアゴラ劇場(東京都)

2007/03/15 (木) ~ 2007/03/25 (日)公演終了

好評のようですが
個人的に趣味が合わなかったとしか言いようがありません。
ただ、繊細さはもちろん素晴らしいと思います。

狂想のユニオン

狂想のユニオン

イキウメ

吉祥寺シアター(東京都)

2007/03/16 (金) ~ 2007/03/21 (水)公演終了

隠す事によって……
イキウメらしさを表現していたと思います。
ただ「散歩する侵略者」の脚本の出来の良さが秀ですぎていたために少々、物足りなさ加減を感じたのも確かです。
今後に期待。

紅の舞う丘

紅の舞う丘

風琴工房

ザ・スズナリ(東京都)

2007/04/04 (水) ~ 2007/04/11 (水)公演終了

満足度★★★★★

傑作
風琴工房の大傑作だと思います。シンプルながらも真っ向から勝負している言葉の芸術度合いは素晴らしい。是非とも観に行ってください。

激情

激情

ポツドール

本多劇場(東京都)

2007/03/04 (日) ~ 2007/03/11 (日)公演終了

満足度★★★★

安藤玉恵、町田マリー達の魅力勝ち
 が率直な感想です。

 登場人物全員イヤなヤツを演じていますが、一番悪さを演じずに精神的な悪さを観客の心に蓄積させてくれた町田マリーが良いですね。

 もちろんポツドール独特のグロさは町田マリーらしくないという感もありますが、あのグロさは町田マリーだからこそだと思います。

ネタバレBOX

 脚本・演出に関しては正直難を感じました。

 ストーリーに魅力を持たせようとしているわけではないでしょうが、やはり話の展開がやや安易かと。すぐに先が読めてしまうのが大きかった。作品全体に嘘はないけれども東京人たちのくだりは嘘ですよね。人間の内面を描くのに長けているはずなのに、そこは残念でした。激情をさそいだすために当たり前すぎるエサという点です。

 作品の世界観の良さはもちろん実証されていますが、ただひとつ決定的に挙げるとすれば、この作品は駅前劇場の方が良いですね。

 安藤さん、町田さんの魅力に評価です。
「僕を愛ちて。」

「僕を愛ちて。」

劇団鹿殺し

シアターグリーン BOX in BOX THEATER(東京都)

2007/01/11 (木) ~ 2007/01/22 (月)公演終了

満足度★★★★★

女優面に注目したが……
女優面に注目していた菜月さんですが、本番を観ていて思ったのは演出家面の逸脱感でした。

女優として素晴らしいのはもはや当たり前なのかもしれませんね。

女性演出家として“超える”べきところを確実に超えてきています。

とある舞台の引用(ネタバレBOXに書きます)以外で取り上げるとすれば、台本と向かい合う役者が絶対に想像できるはずがない、細かなニュアンスや、空気感の面を作ったのはおそらく演出家ではないのかなと私は思います。

ネタバレBOX

歌舞伎の「義経千本桜」に大いにインスパイアされた作品でした。
劇団のブログで以前、歌舞伎観賞に行った事が紹介されていましたが作品を観て<なるほど>と合点がいきました。

とにかく座長である菜月さんのキメダマの<歌>は本当に素晴らしい。

ガツンと殴ってギュっと抱きしめるを見事に実践しています。

いわば凱旋公演でもある劇団鹿殺しの大阪、神戸公演は本拠地でもある関西圏の方々に是非とも観て欲しい作品です。

すべては“想い”でしょう。間違いなく。
江波戸さんちのにぎやかな正月

江波戸さんちのにぎやかな正月

危婦人

駅前劇場(東京都)

2007/01/06 (土) ~ 2007/01/09 (火)公演終了

これからに期待
ハードとしての企画や考え方は悪くなく、カンパニー自身の特性も理解しているとは思いますが、これからは作品そのものに自分たち自身で向き合っていって欲しいと思います。

どんなにオプションを構築しても最終的には観客は作品を求めて劇場に足を運ぶわけですから。

お台場SHOW-GEKI城

お台場SHOW-GEKI城

フジテレビジョン

フジテレビメディアタワー マルチシアター(東京都)

2006/12/16 (土) ~ 2007/01/03 (水)公演終了

満足度

うーん。
年末の周りの賑々しい空気があってか、客席はほぼ満席でした。
が、作品の質はやや不満。
もちろん、参加団体によっては評価の高いものもあるのでしょうが。

贋作・罪と罰

贋作・罪と罰

NODA・MAP

Bunkamuraシアターコクーン(東京都)

2005/12/06 (火) ~ 2006/01/29 (日)公演終了

満足度★★★★

思い出す
コクーンの舞台側に客席を作っているという話を聞いて
是非とも舞台側の客席を取ろうと思って、オークションで席番がわかっているチケットを購入しました。
やはり普段観ているコクーンとは一味違って、なんとも不思議な感覚に襲われました。
ここで数々の名作が生まれたんだなと思った瞬間、なんだか変なものが沸き起こってきて、そのせいだけではないけれども、芝居も良かったのでした。

このページのQRコードです。

拡大