満足度★★★★
あえて★4つ。もう少し外枠をみてみる方がよいのではないですか?
─若い。それがまず観劇後の印象として残ったのは確かだが、それでもこの世代の演劇人としてこれからを温かく見守る事は重要だと思っています。
現代口語演劇が幅を利かせてき始めている昨今の小劇場演劇界でこの方向は貴重です。荒削り万歳だと思います。今後2、3年以降が楽しみです。
前作の下高井戸の時の公演のクオリティには残念ながら及ばなかったのは事実だとしても、今回の公演が爪痕を残さなかったとは思いません。
そしてこの世代の演劇人の中で、観る人にこれだけ雑多で王道とも言える作風を嫌な気持ちにさせないように見させるポテンシャルとテンションを買います。舞台に立っている出演者も、舞台の上に乗っている脚本も演出も照明も素直に見すえている舵は取れているので応援するべきではないでしょうか。
劇団としては初のテント公演(劇団名にしては意外にも)ですが普通の劇場とは相当相違があるわけでところどころに工夫が仕掛けられていました。
ネタバレには楽屋裏的なことを。