Electronの観てきた!クチコミ一覧

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こうして二人は幸せになりました、とさ

こうして二人は幸せになりました、とさ

MacGuffins

シアターKASSAI(東京都)

2015/02/10 (火) ~ 2015/02/15 (日)公演終了

満足度★★★★★

ハッピーセット
ハイテンションな王様たち。(×4)

ネタバレBOX

ゲームが大好きな人でしか書けないストーリーです。そして見ている側も『ゲーム』というものに思い入れが深ければ深いほど話に没入できる展開。逆にゲームを知らない人やゲームが嫌いな人が見た場合、どう感じるのだろう?と思いました。SFCやPS1の初期ぐらいまでちょくちょくゲームをプレイしていた私は懐かしい気持ちと共にしっかり入り込むことができました。
「桜の季節に死ぬなんてずるいわ、だって桜を見るたびにあなたを思い出してしまうから」という感じのセリフが心に残っています。前半から積み重ねてきた同級生たちとの関係性が後半盛り上がり、全員集合して最後の敵に立ち向かうところや、互いに「あなたに生きてほしい」と思っている恋人同士の心情の吐露に、胸がしめつけられるような思いでした。
国本サチを演じた金魚さんが本当に良かった。有村優太さん、黒岩拓朗さんの助演もすばらしかったです。
赤鬼

赤鬼

MacGuffins

pit北/区域(東京都)

2013/09/04 (水) ~ 2013/09/08 (日)公演終了

満足度★★★★★

見事
「マクガフィンズらしさ」というものがもしあるのなら、見事に表現されていたと思います。
大胆で骨太な演出と、それを体現するキャスト、スタッフ、すべてが融合しているように感じました。

ネタバレBOX

とにかくキャスト4名のポテンシャルが高い。NODA-MAPで上演された赤鬼と同じく、4名という人数で幾つもの役を兼ねて演じているのですが、体勢や声色をすべて変える、各々のキャラづくりが非常に秀逸で、わかりやすかったです。
特に今回は衣装が素敵でした。世界観とマッチしていて、小屋の雰囲気も相まってぐっと引き込まれました。
その他、印象に残ったのはラストシーンで流れる曲。お話はあんな最期を迎えるのに、流れてくる曲は悲しげではなく、メロディアスなロック(アッパーチューンとでもいえばいいでしょうか)だった事によって逆に悲しさが際立っていたように思います。あの女、赤鬼、ミズカネの退場の演出も非常に好み。観終わった後にどんより暗くなってしまうのではなく、一種の爽やかさのようなものを感じさせてくれるので、お芝居を強烈に「観た」という感覚と共に、しっかり心に残るものがあります。
何度もすみません

何度もすみません

MacGuffins

シアターKASSAI(東京都)

2013/05/23 (木) ~ 2013/05/26 (日)公演終了

満足度★★★★★

新境地
マクガフィンズのお芝居をかなり初期から観ていますが、今回の公演で大きく変わったというか、一段階上がったような気がしました。

ネタバレBOX

ざっくりとはいつものマクガフィンズなのですが、ジェットコースターのようなセリフまわしとアクションに磨きがかかっただけでなく、張り詰めるような空気の間や、芝居進行を妨げない効果的な映像の使い方など、今までも確かにあったものですが、精度が上がったように思います。主人公が自分の意志で過去に戻ると決めた時の逆回しの映像・シーンなどは特に感動しました。そのシーンからクライマックスに向けての流れは特に秀逸で、相変わらず選曲も素敵。満足です。
僕から見れば僕が正しい、君から見れば君が正しい

僕から見れば僕が正しい、君から見れば君が正しい

MacGuffins

シアターKASSAI(東京都)

2012/11/07 (水) ~ 2012/11/11 (日)公演終了

満足度★★★★★

押して押して引いて
この劇団の早いセリフ回しや舞台上をかけまわる姿、テンポや熱量は、80年代の小劇場ブームの頃を思い起こさせます。その頃のお芝居が好きなのでつい観にいってしまいます。
今回は数本からなるオムニバス形式の公演でしたが、話の内容もわかりやすく、つい笑ってしまったり、つい考えさせられてしまったり。90分が経つ頃には「しっかり観た」という倦怠感(満足感?)に包まれて、足取りも軽くなったように思えるので不思議です。
声を張って走り回ってとにかく押しっぱなしではなく、静かなところは本当に静かに引くところは引く、バランス感覚がいいです。

こうして二人は幸せになりました、とさ

こうして二人は幸せになりました、とさ

MacGuffins

上野ストアハウス(東京都)

2012/02/17 (金) ~ 2012/02/19 (日)公演終了

満足度★★★★

二つで一つ
言われたい台詞、胸に刺さる台詞がたくさんあって、最後泣いてしまいました。

ネタバレBOX


「お前が自分で決めてくれ」
「私が終われば世界も終わり、世界の終わりって狭い範囲で起こる」
「私はあなたじゃないから全部なんてわかるはずない」
「二つの物の一つがなくなったんじゃなく一つの物の半分がなくなった」
「つらい事があっても笑える人が素敵」

うろ覚えなので、実際とは違うかもしれません。
特に「自分で決めてくれ」という台詞が印象的。

つらい現実をやさしく包み込んだストーリーでした。
前半のドタバタしていた所で声が聞き取りにくかったりしたので、マイナス☆1つ。
お願いだから殴らないで

お願いだから殴らないで

MacGuffins

pit北/区域(東京都)

2011/05/19 (木) ~ 2011/05/22 (日)公演終了

満足度★★★★★

着々と化け始めてる。「次」を期待してしまう。
他の方々も書かれている通り、スピーディな展開と熱さ、テンションで物語を構築していく団体で、前回公演から気になり始めていました。
決して、しなやかなお芝居ではないし、粗さも見える。
でも、それがいい。
誰もが抱える「不器用さ」を具現化したような舞台に、釘づけになりました。

ネタバレBOX

語るべきポイントを最小限に、どんどん移り変わる展開を興味深く追っているうちに、とんでもないところへ連れていかれてしまったような感覚に陥りました。

探偵でもないのに彼のまわりでは殺人事件が起きてしまうという金田一を演じた相川雅史さんは奇抜なキャラクタで、「破天荒」という言葉が似合う。劇中で投影された映像も彼が製作しているという。ご本人の演技とはまた違った繊細な映像で、これも好きでした。

一家の息子と、借金取りのヤクザを演じた有村優太さんはハイスピードな展開の中でも抜群の安定感。どんなに大きな声を出しても、動きながらまくしたてるようにしゃべっても聞きとれるセリフまわしは、すごい。

劇中で「非実在青少年」とまで言われた、男性の理想像ともいうべき旅館の娘を演じた金魚さん。この役が「かわいい子」でないと成立しないこの脚本で、この方の存在は大きい。彼女に関しては芝居の前半と後半で、役のイメージががらっと変わる。80分の間に大人になってしまったような感覚。

横田純さんの演じ分けの振れ幅にも驚いた。80分の芝居の中で何度も役が変わるのだが、それぞれの役で体の可動域、表情、雰囲気が違い、「あっ今変わった」とすぐわかった。これは何気にすごいこと。

芝居に一本筋を通したのは主演の水越健さん。この方の情熱で、芝居が温度をもっていたような気がした。

本当におもしろかったです。見る人を選ぶ脚本や演出なのかもしれませんが、80年代から90年代にかけてのストレート・プレイがお好きな方にはおススメ。
ラスト・ワルツ

ラスト・ワルツ

劇団なのぐらむ

恵比寿・エコー劇場(東京都)

2011/04/20 (水) ~ 2011/04/24 (日)公演終了

満足度★★★

ラストの5分、10分ですとんと落ちる
起承転結でいうなら、承の部分がとても長い。
対照的に転、結の部分が時間で言うと5分、10分しかないため、
「こういうことだったんですよ」と急に言われてびっくりする。
話の筋を追って、謎がとけていく爽快感がサスペンスの醍醐味なのだとしたら、
上演時間はもう少し短くてもよかったのかも。と思った。

15 Minutes Made TOUR

15 Minutes Made TOUR

Mrs.fictions

シアターグリーン BOX in BOX THEATER(東京都)

2011/04/07 (木) ~ 2011/04/10 (日)公演終了

満足度★★★★★

15分の軽さと重さ
参加されている団体のクオリティの高さもさることながら、
こういう形式での公演を何度も続けて、成功をおさめているMrs.fictionsのポテンシャルの高さがすごい。
こういう「場」をつくるのはとても大変なことだと思うので。
毎回楽しみにしています。

わが星

わが星

ままごと

三鷹市芸術文化センター 星のホール(東京都)

2011/04/15 (金) ~ 2011/05/01 (日)公演終了

満足度★★★★

たしかにすごい作品だ
宇宙とか、理想郷とか、夢とか。
そんなイメージを持った。

ネタバレBOX

これは完全に私の好みなのだけど、
むき出しの「毒気」みたいなものが好きなもので、
そういう意味では、少し物足りなさを感じた。

「先生」の存在が、「概念」すぎるというのも。
ひっかかったポイントなのかもしれない。

でも本当にすばらしい作品です。
それだけは胸を張って言える。
punctum プンクトゥム

punctum プンクトゥム

MacGuffins

pit北/区域(東京都)

2010/11/19 (金) ~ 2010/11/21 (日)公演終了

満足度★★★★

若い人(もっと言うと浅野いにお等々が好きな人)には刺さると思う
はじめて見たけど、すごく好きなタイプだった。舞台セットがなく、役者の衣装も白と黒とのコントラスト。シンプルで、本当に無駄なものがない。役者の演技をはじめとする表現の方法はとてもまっすぐで、扱うテーマは誰しもが一度はぶつかるような、生きる上での悩み。本当になんのごまかしもない。

これはなんだろう?何に近いんだろう?いろいろ考えたら、これは「漫画に近いんだ」と思った。少年漫画というにはちょっとリアルで現実的すぎる。ふだん青年誌で描いてる漫画家がたまに出す短編集。それを読むような感覚に近いのかなと思った。

ネタバレBOX

映像の使い方がきれいだった。
主人公がモノローグを語る場面で、心情に合わせて2台のプロジェクターから、写真や言葉がたくさん映し出される演出がとてもすき。
次も観に行きたいと思った。
りんごりらっぱんつ

りんごりらっぱんつ

劇団競泳水着

サンモールスタジオ(東京都)

2010/11/12 (金) ~ 2010/11/23 (火)公演終了

満足度★★★★

月並みなことばしか出ないけれど
ほんとにすてきだった。行ってよかった。

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