満足度★★★
心に残るセリフ!
離婚を巡る話が中心の物語。
結婚とは・・・。心に突き刺さるセリフ、深く共感した。
上演時間90分。
ネタバレBOX
ネタバレというか私見である。
感想としては、「良い物語なのに、勿体ない!」である。
「一軒家に住むカップルの離婚問題」、および「この一軒家の新たな借り手として見学にきているカップル」のみに焦点を当て、深堀りした作品にすれば良かったのにと思った。
「主題から外れた一軒家を盗聴した会社の先輩の話」や「四国から来たお姉さんの中途半端な離婚決意話」は90分一本勝負の物語には、失礼ながらいらないと思えた。
「好きという気持ちから、信頼や尊敬という気持ちに移行できるかどうかが結婚の鍵」というセリフは胸に突き刺さった。
この物語のまさに根幹に思えた。
役者陣では、個人的には、話術巧みな大家さん、貫禄十分な姉さん女房(副編集長)、盗撮騒ぎの時の恐怖に慄いた表情に臨場感のあった主人公の奥さんが良かった。
満足度★★★
登校日、面白かった!
たまには、同窓会もいいかも(笑)。
映像を使用した演出が新鮮!
上演時間120分。
ネタバレBOX
全体的に楽しめて、結構笑えた。
各人の高校時代のエピソードが楽しめた。
甘酸っぱい初恋の話、ミッキーマウスの話、謎のナプキン太郎の話等、
見どころ満載(笑)。
難易度10の二重にしたというのは、ツボ(笑)。
ただ、どこがピークなのか分かりづらかったかも。
笑えたシーンが多かったが、突き抜けた場面がなかったからかな?
小型テレビのような何十というモニタ-を使用した演出は目を惹いた。
もしも「・・・」風だったらというのは、なかなかのアイデア(笑)。
役者陣では、ヒデ役の渡部将之さん、葛木先生役の石井マサトさんの
巧みな話術に惹きつけられた(笑)。
満足度★★★
なかなか楽しめた!
昔の仲間と日本酒を飲みたくなった(笑)。
上演時間2時間15分(休憩時間15分含む)。
後半が見どころ。
ネタバレBOX
ある田舎の酒蔵の話。
中心となるのは、経営悪化した酒造の今後を巡る物語。
主人公の妹カップルの恋愛話や幼馴染との確執等も描かれ、
楽しめた。
田舎ならではの、近所に隠し事が出来ない感じも滲み出ていた(笑)。
主人公が、「本当にやりたいことは別にある、人生をやり直したい」と
言った場面が私的には一番の見どころで共感できたのだが、
あっさり友人たちの”好意”により、酒蔵を継続するくだりとなったのは、
消化不良な気持ち・・・。
主人公の本音ではなく、強がり発言と捉えた方が良いのかな。
役者陣は皆さん良かったが、個人的にはスナックのママを演じた役者さんが観ていて惹きつけられた!
主人公の”私服”姿はナイス(笑)。
大きな会場であったが声は聞き取り易かった。
個人的に、以下4点が気になった。
①出演者16名と結構多いため、人間関係を把握するだけで前半1時間を
要した感じであった。
人数が多い公演では、パンフレットに簡単な相関図でもあった方が
良いと思える。
②舞台1セットで2時間持たせるのは、ちょっと。。。
(酒造の立派な感じが出ていて良かったとは思うが。)
舞台半分を別のセットにするか、2F立てのセットにするとか工夫し、
場面転換した方が、観る側としては飽きないと思える。
③夏を題名にしているのだから、もっと夏を感じさせた方が良いと思える。
蝉の鳴き声、スイカ/かき氷を食べる、風鈴の音、蚊取り線香を
使用するとか。
ちなみに、中途半端なラジオの音は余計な気がした。
④役者陣の会話から「観客に想像させるシーン」が結構多かったように
思える。
昔話が多いせいかもしれないが、絵がなく、個人の想像に委ねるのは
ちょっと・・・かな。。。
満足度★★★★
抜群に面白い!
いやー、面白かった!
最初はそんなでもなかったが、少しずつ物語に惹き込まれ、
気づいたら、どっぷりと浸っていた(笑)。
笑わせながら、最後しんみりさせる物語は大好物(笑)。
上演時間120分。
ネタバレBOX
売れない小劇場の役者とその恋人との話、
現金輸送車を襲った強奪犯人とその犯人を裏切った仲間との話を
並行的に展開させる物語。
面白かったなあ、さすが高橋さんの脚本!
役者陣は皆さん、役柄に合っており(合わせたのかな)、とても楽しめた!
主演のお2人、汗だくで大変そうだったけど楽しそうに演じており、
こちらも笑顔になれた。
個人的には、ホステス役を演じた役者さんが特に良かった!
コミカルな場面が、彼女が出てくることにより、一気にシリアスな場面へ
転換する。すごい雰囲気を持っていると思う!
スタッフの皆さん、笑顔の対応、とても良かったと思う。
満足度★★★★
【A観劇】暖かな気持ちになれる良作!
人と人の結びつき、家族愛を描いた物語であった。
ジュニアキャスト好演。
舞台美術、音楽が相変わらず良い。
上演時間105分。
ネタバレBOX
物語は核兵器により、崩壊した後の時代。
国を復活させるため、国(管理局)が子供たちを1箇所に集めて
教育していた。
そんな時代を描いた物語。
今回のキーポイントは手紙。
2080年頃になっても、人と人の結びつきを感じるのは、
デジタル化されたメール等ではなく、アナログな手紙であった。
今回はジュニアキャストを主演としたドラマであった。
ジュニアキャストは3名であったが、将来が楽しみと思えた(笑)。
主人公レイラを演じた吉原さん。
レイラの強く険しい一面、少女らしい一面、優秀な人材である一面を
喜怒哀楽を使い分け、雰囲気をもって演じていた。
特に終盤の芝居が印象的であった。
ミーヤ役の黒坂さん。
この時代としては異例の親元で育てられている少女ミーヤ。
その従順な面を醸し出しながら演じていており、伝わってきた。
学校教育を受けていない、将来への不安を口にする場面が
特に印象的だった。
レイラの妹、ライナス役の中川さん。
レイラに頼りきって生きている感じが伝わってきた。
レイラがライナスを置いて1人で旅に出てしまったため、
生きるために皆に気に入られようとする健気な場面が特に印象的だった。
大人キャストは全員良かったが、個人的にはミーヤの母親マーシャを
演じた大里冬子さんが特に良かった。
このような時代を生きる強く優しい女性、ミーヤへの強い母性愛を持つ
役柄を好演していた!
特にライナスをミーヤと一緒に育てることにより、ミーヤが巻き添えで
国に捕まってしまうのでは、と取り乱す場面は惹きつけられた。
メガッバクスは「観て良かった」と思える公演ばかりだが、
それは今回も同じであった!
次回公演は早くも10月中旬とのこと。
次回公演も期待したい!
満足度★★★★
さすが!面白かった!
やっぱり6番シードは面白かった!
魅力的な物語、個性溢れる味のある役者陣!
特に宇田川さん、土屋さんは笑えるなあ(笑)。
上演時間120分。
満足度★★★
【星組】うん、面白かった!
西暦2000年を舞台にした、アイドルたちによる青春ストーリー。
若さ溢れる、なかなか楽しめる公演だった!
細かい点を気にしなければ、全体的に面白いと思う。
一緒に行った観劇初心者の友人は、「ただのアイドル公演じゃないの?3800円も出してつまらなかったら・・・」と観劇前に言っていたが、帰るときには「面白かった、物語がよく考えられている」と言っていた。
上演時間120分。
ネタバレBOX
まず脚本がなかなかのもの。
複数のエピソードが同時に走り、飽きさせない展開。
主人公の高校時代(2000年)の学校を舞台とした物語。
そこに西暦2000年問題(時空の歪み)により、
過去、未来から西暦2000年にやってきた5人。
それぞれが2000年に存在する学校関係者(親友、親子、祖母・孫)と
絡み合っており、ちょっと漫画ちっくな内容であった。
当時はモーニング娘が活躍し、シドニーオリンピックQちゃんが金メダルとったりと、ちょっと懐かしく感じた。
それから、歌にダンスにコミカルな、時にはシリアスな演出の数々。
出演者が多い公演では、意味のない役柄が多くなりがちだが、
当公演はそういった印象はなかった。
正直、歌は「まだまだのレベル」であるが、
ダンスのリズミカル&しなやかな動きは明らかに良かった!
芝居のレベルがまちまちであった。
コミカルで楽しめたが、物語の内容に助けられている感じもした。
個人的には、千鶴役の高橋明日香さんの芝居は、
このメンバーの中では突き抜けている印象。
「私の計算によると・・・」というセリフの役柄の役者さんも存在感があった。
アリスインプロジェクトの公演観劇は2回目であるが、
前回公演と比較するとは着実にレベルが上がっていると思え、
なんだか嬉しくなった(笑)。
満足度★★★
なかなか楽しめた!
夏休みに親子で観劇したら、楽しめるかも。
韓国の役者さんも出演。
上演時間120分。
ネタバレBOX
良く言えば、様々な立場の人からみた、日韓トンネル開通の問題点を描いていた。
悪く言えば、結局何が一番言いたかったことなのか、分かりづらかった。
ただ、このような身近なことをテーマに、国民の姿を描くというのは面白いと思うし、意欲的な作品だと思う。
個人的に良かったのは、韓国の役者さんが一緒に演じていたこと。
字幕で対応していたが、面白さは伝わってきた!
韓国の人だけの公演というのは、興味はあっても言葉の問題でなかなか観れなかったのだが、このような形で観れたのは非常に良かった!
父親の仕事に対して、高校生の娘が理解を示し、トンネル工事中の父親と
メールではなく、文通していたのは微笑ましかった。
満足度★★★★
凄い芝居!
これは見応えあったなあ。
こういう演出、脚本は、なかなか無い。
非常に濃厚な時間を過ごせた!
今日の14時30分公演で最終だし、前売りチケットも売切れだけど、
時間があれば当日券にかけることをオススメしたい!
上演時間75分。
ネタバレBOX
シンプルな舞台美術。正面向きに9席おいてあるだけ。
役者陣が座って話すのだが、皆正面向いているので、
相手の顔はみれない。
役者陣1人1人が自分の役割になりきり、話ながらその話す内容、
場面に応じ表情をつくる。
息があっていなかれば、とてもできる芸当ではない。
役者陣は全員上手い!
語りと表情だけでこれだけ魅せるのは、お見事!
事実に基づく内容を脚色した脚本。
こういう家族が存在している・・・。
どういう内容か観劇することをオススメしたい。
満足度★★★
不思議の国に紛れ込んだ
のは、私たち観客のような気がする(笑)。
芝居少々、エンターテイメント風の何かが、がっつりという感じ。
上演時間90分。
ネタバレBOX
本筋の討ち入りの話は、最初と最後にちょっと。
あとは、おしながきに従い、様々な何かが行われる(笑)。
最後のオチは、なんじゃそれは~(笑)。
工夫がある公演で個人的には、嫌いじゃない。
一番前の席は、観客による公演の写真撮影席であった。
あと、飴の配布があり、ちょっとしたことだが嬉しい。
公演内容は楽しめるところとそうでないところのギャップが・・。
ときには残念な雰囲気(失笑レベル)を漂わせつつ、
ぎりぎりのところで踏みとどった感じ。
劇団初見であったため、最初のうちは、訳が分からず、「何をしたいんだろう?」っと思ったのも事実である。
これが作風で毎回行われているとしたら、もっと分かり易くしないと、
ついていけない人は出てくると思える。
おしながきの説明もあったが、これだけだと不十分な気がする。
ラブレボリューション21への強引すぎる展開は、結構好きかも(笑)。
あと、録音テープに合わせて、演じるところも、なかなか。
舞台が中央にあって、観客が舞台を囲む形の方が、
もっと臨場感を感じれて良いような気がした。
演じ手は結構出演していたが、芝居の上手い人と公演内容のギャップが
不思議な感じだった(笑)。
スタッフは皆さんは、丁寧な印象だった。
満足度★★★
なかなか楽しめた!
物語が面白い。最後まで楽しめる内容。演出も好み。
上演時間120分。
ネタバレBOX
物語は、現在と昔を交錯させながら展開していく。
かつて、「太平洋の貴婦人」と呼ばれた豪華客船。
現在は引退し、展示物となっている。
ここで、スターになることを夢見ながら、オーディションに落ち続けている女性、「山田」と「男女の老人」が出会う。
「男女の老人(千代子と後藤)」はかつてこの船に乗っており、山田に昔話を語り出す。
1930年代には、この船には世界初の船内キャバレーが存在しており、
トップスターのマリーが踊り、歌と活躍していた。
しかし、彼女は病のため、踊りと歌を断念した。
彼女の後任を誰にするか、決めあぐねていた際、
マリーがこの船に密航した少女千代子の才能に気づく。
千代子のことを好きな水夫の後藤も応援する。
そして、千代子はスターになっていく。
しかし、ほどなくして太平洋戦争が勃発・・・・。
客船も国に没収され、船員たちも赤紙により戦地に赴くことになる。
千代子と後藤、船員たちの運命はどうなるのか、
そして、千代子と後藤は何のために、
かつての豪華客船に足を向けたのか・・・・・。
ショー的な歌、ダンスあり、コミカルな内容、それから戦争の悲劇、
様々な要素を取り込んだ舞台だった。
最後、謎解きの要素も秘めており、最後まで楽しめる。
山田が2人から影響を受け、成長していく雰囲気でフィナーレとなる
感じが好みであった。
マリ役の役者さんの歌がとても良かった!
千代子役の役者さん、芝居はなかなか楽しめたけど、
歌はちょっと・・・かな。
山田役の役者さんは、結構自然な芝居の感じがして好み(笑)。
全体的に楽しめる内容だったけど、個人的に舞台の中へ惹き込まれる
という感じがしなかったのが、ちょっと残念。
これだけの内容なら、もっと惹き込まれてもおかしくないのだが。
もうちょっと劇場が小さい所の方が、個人的には良かったのかも。。
満足度★★★★
最高のコストパフォーマンス!
少年社中は好きな劇団の一つである。
値段が手頃なのに脚本、演出、役者陣、照明、音響等がしっかりしており、エンターテイメント性が十分で満足度が高いからだ。
コストパフォーマンスは抜群である!
今回は宇宙を取り扱ったファンタジー。
好みの問題はあると思うが、まだ劇団未見の人には、特にオススメしたい。
一緒に行った観劇初心者の友人は、とても面白かったと言っていた。
上演時間105分。
ネタバレBOX
親から子へ「受け継がれる」ということをテーマとした物語。
そういえば、ネバーランドを観劇したときも、「受け継がれる」ことをテーマにしていたなあ。
あまりネタバレはしないが、ザンヨウコさんはどの舞台でも目立つし、
歌うなあ(笑)。
今回で少年社中を退団する森大さんの芝居も良かった。
満足度★★★★
パワフルな芝居!
「熱海殺人事件」を初めて観劇した。
さすがポップンマッシュルームチキン野郎の課外活動、とてもパワフルな芝居で楽しいかった!
上演時間90分。
ネタバレBOX
コミカルでパワー溢れる、「熱海殺人事件」。
もともとの作品は知らないが、たぶん演出のスパイスが相当効いていた気がする(笑)。
喧嘩のシーン等は、真っ向勝負という感じだったなあ(笑)。
出演陣6名がそれぞれ個性的で楽しめた!
みんな、何だか愛すべきキャラクターだったなあ。
最後のキスシーンは、本気モードで凄かった(笑)。
ちょっとだけ残念だったのは、ちょっとパワフル過ぎて一本調子になっていた感じもしたところかな。
客席は超満員だった!
会場外は暑いが、劇場も異様な熱気ある空間だった(笑)。
(空調は効いてて適温だった。念のため。)
満足度★★★
【オイスターズ】これ、面白い!
笑った、笑った、こみあげてくる笑いを抑えるのが、苦しかった。
面白い不条理劇だった。上演時間70分。
ネタバレBOX
現代日本を象徴するような物語だった。
自分の否を認めないバス運転手は、特に楽しめた。
アンケート用紙が、コンパクトでありながら、他劇団と比較すると
良かったと思う。
満足度★★★
着眼点が面白い
4つの物語で構成されており、着眼点が面白かった。
国民の生活というだけあって、身近に感じられることを物語にしている。
高級店の味ではなく、定食屋の味わい(笑)。
上演時間100分(多分・・・(汗))。
ネタバレBOX
4作品とも魅力的な着眼点であるが、
個人的には、物語の深みを感じることができなかったかな。
ただ、「わたしの値段」は好み。
「おばけの市」
真面目な会社員がFX口座を開きに行ったが、
先物取引のイメージがあり怖くて決意できず。
シュミレーションでFXをする話。
「わたしの値段」
売春した女が、客である男から代金を受け取らない話。
この発想はなかなか見事だと思う。
「この世にうたがあるかぎり」
自称詩人の35歳のダメ男と同棲しているOLの物語。
女が男の生き方を否定したとき、
「僕は一度だって君のことを否定したことはないよ」というセリフが印象的。
「崖から飛び降りる」
この世にうたがあるかぎりの女が、初めて脱原発運動に参加するという物語。最初の一歩を踏み出す勇気を描いていた。
役者陣は皆さん上手かったなあ。
特に、自称詩人の35歳のダメ男役の西山宏幸さんの芝居は、笑わせてもらった。
あと、同棲しているOL役の山弥生さんが観客をお見送りしてくれて、
とても好印象であった(笑)。
満足度★★★★
独特の世界観!
物語の軸、伝えたいことがしっかりしていたので、
出演陣が多くても焦点がぼけず、伝わってきた!
重い話なのだが、それが数々のコミカルな場面で緩和され、
いい塩梅となっている。
上演時間2時間。
ネタバレBOX
私たちが誰でも経験しているような家族、友人、そして街ゆく人々との関係を、主人公の青年を通して、私たち観劇者に伝えるのと同時に問いかけているように感じた。
家族にも、友人にも愛されていない主人公の青年。
同級生によるいじめ、両親、姉から疎まれ、両親は離婚寸前。
そんな主人公が自殺を図り、昏睡状態となる。
昏睡状態となった以降の世界が、無人島の生活として描かれている。
「物語の軸である重い話」と「天使、悪魔、死神のトリオのコミカルな話」が
コラボしており、観劇していて気持ちが重くなり過ぎず、助かった(笑)。
満足度★★★★
面白い!超オススメ!!
これはかなりいい!超オススメしたい!
かなり笑えて、楽しめて、ジーンとくるストーリーである。
死をテーマに取扱いながら、それを強くは感じさせない。
シンプル(ほとんど何もない)な舞台セットでありながら、
こんなに楽しめるなんて、脚本がしっかりしていて、
かつ役者陣が上手い証拠である!
1500円の芝居とは思えない!
上演時間2時間。
ネタバレBOX
なんといっても脚本が素晴らしい!
脚本・演出の江戸川崇さんの名前を覚えた。
こういう公演を芝居観劇の1本目にした人なら、きっと芝居の面白さに
嵌るんじゃないだろうか。
子供の頃に出会った動物との、出会いから別れ(死)までを描いた話。
出会った動物とは、「ミネユキ」。
「ミネユキ」とは限りなく、人間に近い動物であり、人と会話もできる。
ただ、寿命は犬と同じ程度の設定と思われる。
主人公の麻衣子は、、ノラ「ミネユキ」と出会う前は内気な子供で友達もいなかった。それが出会ってからは友達もでき、性格も明るくなっていった。
ノラ「ミネユキ」を麻衣子の家で飼い始めたのだ。
麻衣子が成長し、大人になり、幸せ(彼と両想い)になるのを見届けて、
「ミネユキ」は死んでいく。
一見ありふれた感じがするかもしれないが、
描き方が本当に楽しめ、良作だと思う!
役者陣も皆さん、本当に上手い!
麻衣子の両親、お兄さん、お兄さんの同級生、お父さんの愛人等、
多くの出演陣がいたが、いい感じで演じていた(笑)
脚本と見事にマッチしていた。
皆さん良かったが、やはり麻衣子役を演じた大仲マリさん、
ミネユキ役を演じた峰之さんは特に印象に残った。
どちらもはまり役である(笑)。
会場は、ほぼ満席。
私も楽しめたが、客席からは笑い声が聞え、私の前方に座っていた人は、
観劇中、皆笑みがこぼれていた。
評価は限りなく☆5つに近い、☆4つである。
満足度★★★
なかなか面白かった
心理治療クリニックの治療方法がユニークであった。
上演時間約110分。
ネタバレBOX
心が病んだ人たちが集まる心理治療クリニック。
ここの治療方法は、芝居を演じ、ストレスを発散させるというものだった。
芝居を演じる上での演出が大げさな感じで、面白かった。
役者陣の個性的な芝居も楽しめた。
脚本は、それぞれの患者ごとの芝居があり、1つ1つはなかなか楽しめた。
ただ、各患者にスポットを当てた結果、芝居の伝えたかったことが、
ぼけてしまったように思えた。
結局、誰が主役だったのだろうか?どの話が核だったのだろうか?
最後、付けたしのように、弁護士先生に多重人格は演技できるということを
分かるまで、芝居は続けるという下りがあった。
私にはこの話を軸に展開させた方が面白かったように思えた。
受付のスタッフの皆さんの対応が良かった印象。
特に、終演後の帰り客に対する挨拶は、皆さん丁寧で気持ちよく帰途につけた。
満足度★★★★
名嘉友美さんの世界!
「過去と現在をシンクロさせながら描く世界」に魅せられた!
まさに、シンクロ少女/女といった世界であった。
女性の視点で描く物語を優しい気持ちで観劇できた。
上演時間120分。
ネタバレBOX
「一番好きな人とは、一緒にいられない」
母親からそう教えられて育ったタオ。
物語には、2人のタオが登場する。
どちらのタオもそれぞれの母親から同じ教えを受けていた。
物語は「2人のタオの別々の生活」、「ある男の2股」を主軸として描いたもの。
過去と現在をシンクロさせながら、やがて一つの物語へと収束していく。
物語は自然と登場人物たちの関係が明かされていくが、
この描き方が鮮やかで秀逸であった!
主軸の話とは、別に脇をかためる男たちの物語も楽しめる話であり、
満足度が高まった(笑)。
役者陣の芝居もそれぞれの持ち味が出ており楽しめた。
スタッフの方々の対応もとても良かった。
気持ちよく観劇でき、劇団の印象も更に良くなった。
名嘉友美さんが描く素晴しい世界観にまた浸りたいので、
次回公演も当然観劇したいと思った。
満足度★★★★
役者陣が上手い!世界観が秀逸!!
会社員の自分にとっては、観劇しながら色々思う内容だった(笑)。
痛いくらいの世界観がヒシヒシと伝わってきた!
それにしても、役者陣が上手い!
いろんな意味で感情移入してしまった(笑)。
上演時間約2時間。
ネタバレBOX
ある会社の新規プロジェクトでの物語。
「仕事ができる人」が「仕事をできない人」をいじめるという構図。
これでもかというほど、いじめる側が調子づく。言葉の暴力である。
会社員としてみた場合、いじめる側の主張は言い方には問題があるものの、強ち間違っていないように思えた。
ただ、「自ら仕事ができると言う人」で、仕事ができると周りから認められる人って、あまり聞いたことないなあと思ってみていたら、案の定・・・(笑)。
しかし、今時職場でこんな陰湿ないじめはリアリティがないように思えた。
(それとも自分が恵まれた職場なのか(笑))
それに、出世したいと思う人で、あからさまに上司相当の人に
真っ向から逆らう人はいないだろう(笑)。
ただ、パワハラ、セクハラを分かり易く、伝えるには、
この位強調した方が良いのかもしれないが。
リーダーが上手く舵取りできない組織が崩壊していくさまも
分かり易かった。
机がバラバラの方向に並べられるさんて、まさに無政府状態(笑)。
中間管理職、担当者、女性管理職、女性一般職それぞれの主張が
多少誇張はしているものの、会社組織の生の声に感じられ、
他人事じゃないなと感じた(笑)。
まあ辞令も正式におりていないのに、プロジェクトにメンバーが集められる
こと自体、まともな会社では実際には有り得ないことだと思ったが、
やっぱり・・・。
結局、会社は過剰在庫を抱えたことにより、倒産する。
最終的に、在庫管理の責任部署である自分たちは全員責任をとらされ、
クビになる・・・という暗示で物語は終了する。
結局、”人並み”に仕事ができると評価されている者は、
このプロジェクトには誰もいなかったのだ。
ラスト、全員が豚のかぶりものを被った状況で終了した。
役者陣はいじめる側、いじめられる側とも、抜群に上手い!
観ている側をイラっとさせる感じやそこまで言うか感じさせるところは、
とても良かった!
公演後、観客席の仲間同士で「あまりにいじめる場面が多く、心が痛んだ」と言っていた。。
演出では、物語の途中で場面転換でダンス?のような動きが
何回もあったが、緊張感を和らげる箸休め的な時間で好み。
描かれている世界観の強弱が感じられ、効果的だと思う。
豚のかぶりもので暗示させる世界観も好みであった。
こんな舞台を観せられたら、次回公演も楽しみである。