SUN CHILD@福岡の観てきた!クチコミ一覧

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『ヒッキー・ソトニデテミターノ』

『ヒッキー・ソトニデテミターノ』

パルコ・プロデュース

PARCO劇場(東京都)

2012/10/04 (木) ~ 2012/10/14 (日)公演終了

突き落とされた
どーしても観たかった作品。みられて本当に良かった。

ハイバイではおなじみの冒頭の注意事項も、吹越さんがやるとなんだかもうそこからが芝居っぽくて、いつものゆるいハイバイとは一味違う感じがしました。開幕前は”岩井作品がパルコってどうなの?”って声も聴いてましたが、私は福岡の西鉄ホールで「ヒッキーカンクーントルネード」を観ていたし、今回も3列目だったので、パルコ劇場の広さは全く気になりませんでした。
作品も個人的なものから社会的なものに進化していて、役者さんたちの力もあって、広い会場に十分対応できていたと思います。

ネタバレBOX

引きこもってる人とか、その親とか、引きこもりを外に出そうとしてる人たちとか、それぞれの立場にそれぞれに伝わってきた。カズオさんもタロウくんも、あまりにもあっさりと(でもないか?)仕事に行くことになってしまったので、え?と思ったのだけれど、やっぱり話はそう簡単にはいかなかった。外に出てみたトミオだって、そう簡単にはいってなかったのかもしれないなと思う。芝居の中でトミオの内面はほとんど語られなかったけれど、タロウやカズオや、タロウの父や寮で暮らすわけのわかんない男、みんなにトミオの内面が投影されていたのかもしれない。あ、彼らは全員男ですね。それに対して、タロウの母やカズオの母や、トミオノ妹や母は、引きこもりの気持ちとか全然わかってない”周囲の人”って感じでしたね。
外食王オムレット

外食王オムレット

ギンギラ太陽's

西鉄ホール(福岡県)

2012/09/14 (金) ~ 2012/09/17 (月)公演終了

新生ギンギラ
10年くらい前に上演された短編を長編化して再演。役者がほぼ入れ替わり、若手&ベテラン入り混じって、変わらぬギンギラのお芝居。
ものがたりの骨格がしっかりしていて、面白く見ることができました。そういえば昔のギンギラは、いろんな役者が公演ごとに入れ代わり立ち代わりでやってたなぁ、ということを、懐かしく思い出しました。

幸せはいつも小さくて東京はそれよりも大きい

幸せはいつも小さくて東京はそれよりも大きい

アマヤドリ

ぽんプラザホール(福岡県)

2012/08/03 (金) ~ 2012/08/05 (日)公演終了

初体験
シンプルな舞台に、美しい照明と音。懐かしいような新しいような、不思議な空間でした。さまざまな形でちりばめられる動きや音や光やコトバのなかに、しっかりとした骨みたいな物語が埋まっていました。

ネタバレBOX

”監禁”という刺激的な言葉で語られるけれど、結局のところ人が人を想う気持ちのどうしようもなさとか、切なさとかのお話なんじゃないかと思いました。いろんな形でこっそり提示される人が人を思う気持ちには、一方通行あり、行き過ぎあり・・・そしてそれは繰り返される。
リズムに乗ってばらばらと発せられるコトバとダンスともつかないムーブメントと、それを照らす照明がとてもきれいでした。
サウンド・オブ・ミュージック

サウンド・オブ・ミュージック

劇団四季

キャナルシティ劇場(福岡県)

2012/06/24 (日) ~ 2012/10/14 (日)公演終了

歌は楽しい
かの有名な「サウンド・オブ・ミュージック」。おなじみの歌が満載。夏休みだし、家族で楽しむにはいいかも。休憩込みで2時間半。

ネタバレBOX

そこそこ長い割に、ストーリーが駆け足で、名場面&名曲集という感じ。歌モノとはいえ、芝居がなぁ…子役に合わせてるのか?ダンスがないのもさみしい。しかし、家族で見に行くには高いよなぁ…。1階席は空席がかなり目立ちました。
幻蝶

幻蝶

東宝

キャナルシティ劇場(福岡県)

2012/04/22 (日) ~ 2012/04/22 (日)公演終了

うっちーを堪能
久しぶりに内野さんを舞台で観る。本人の地なのか?イケイケダメおやじ。脱ぐわ歌うわ踊るわ、うっちーの魅力満載。いやもう楽しみました。田中圭くんも大サービス。七瀬なつみさんのいいかんじのおばちゃんっぷりも◎

ある女

ある女

ハイバイ

西鉄ホール(福岡県)

2012/03/24 (土) ~ 2012/03/25 (日)公演終了

岩井節炸裂
映画っぽい、でもかなり前衛的な映像を使ったり、音をうまく使ったり、これまでとちょっと変わったことをしつつ、これまでと変わらない容赦なくひどい話だった。いちばん笑えない(と個人的には思った)場面で、客席が大爆笑しているのを聞くと、岩井さんの勝ちだなぁと思わされました。

ネタバレBOX

男性の目から見ても、女性の目から見ても、不倫についてあるあるなお話だったし、ここまでひどい目にあっている女性もたくさんいると思います。が、どうして、まさに泥沼にはまるように、こんなにも悪い方向に引きずられてしまうのか、それを体感したくて岩井さんはタカコを演じていたようにも思えました。
再/生

再/生

東京デスロック

ぽんプラザホール(福岡県)

2012/02/18 (土) ~ 2012/02/19 (日)公演終了

これまた“予想外”
繰り返される音楽に合わせて、男女が踊り狂う85分。

ネタバレBOX

いわゆるセリフのある“演劇”ではなかった…。インスタレーションというか、パフォーマンスというか、コンテンポラリーダンスというか・・・。もちろん、作品を観ながらいろいろと思うところはあったのだけれど、あまりにも想像していたものと違っていたので、完全に乗り遅れてしまった。最初からそういうものだとわかっていれば、そのつもりで観たのに。ラーメンを食べに行ったら、フランス料理が出てきて、まぁおいしかったからいいけど、みたいな感じだった。
福岡 みなぎる血潮はらっせらー

福岡 みなぎる血潮はらっせらー

渡辺源四郎商店

大野城まどかぴあ(福岡県)

2012/02/18 (土) ~ 2012/02/19 (日)公演終了

予想外
過去に観た畑澤作品とはちょっと違った愉快な作品でした。とはいえ、切なくてあちこちでだいぶ泣かされました。普段は絶対に劇場に行かないお父さんたちに是非観てほしい作品です。

ネタバレBOX

舞台上にはたったの3人しか登場しませんが、たくさんの登場人物がいて、女優さんたちが瞬時にそれを演じ分けて行くのがすばらしい。あと、ムービングライトがいっぱいあったのにもびっくり。青森から持ってきたらしい。小劇場であんなにムービングライトがあるの、初めてみました。きれいでした。
お伽草紙/戯曲

お伽草紙/戯曲

劇団うりんこ

ぽんプラザホール(福岡県)

2012/02/03 (金) ~ 2012/02/05 (日)公演終了

太宰がいた!
事前に原作の「お伽草子」を半分だけ読んで行きました。その原作にも太宰治があふれていましたが、芝居はそれ以上で、主演・太宰治の芝居になっていました。太宰ファンは楽しめると思います。

ノーアート・ノーライフ

ノーアート・ノーライフ

ナイロン100℃

J:COM北九州芸術劇場 中劇場(福岡県)

2011/12/03 (土) ~ 2011/12/04 (日)公演終了

芸術とは何か?
”芸術”って何なのか、ちょっぴり考えさせられました。”芸術家”の孤独と、過剰な自意識とに、申し訳ないけど笑ってしまいました。

工場S

工場S

飛ぶ劇場

旧サッポロビール醸造棟(門司赤煉瓦プレイス)(福岡県)

2011/11/18 (金) ~ 2011/11/23 (水)公演終了

場所力
旧サッポロビール醸造棟という場所があってこそ生まれた物語だし、あの場所以外では成立しないかもしれない物語だったと思います。一方で、ちゃんと現実や自分自身とリンクしている部分もあって、さすがだなぁと思わされました。

ネタバレBOX

醸造棟内部が、まさかあんなに廃墟だとは思っていませんでした。いつかまた見学ツアーに参加して、内部の隅々まで見てみたいです。
明日に向って売れ!

明日に向って売れ!

ギンギラ太陽's

西鉄ホール(福岡県)

2011/11/23 (水) ~ 2011/11/27 (日)公演終了

王道
いつもの客入れ時写真撮影大会から最後の最後まで、まさに”わくわく”がてんこ盛り。笑って泣いて、超盛りだくさんの60+α分でした。新作かぶり物もいろいろあったし、おなじみのキメセリフも織り込みながら、新しいネタが多くて、大満足でした。

追い剥ぎ

追い剥ぎ

非・売れ線系ビーナス

湾岸劇場博多扇貝(福岡県)

2011/11/22 (火) ~ 2011/11/25 (金)公演終了

女優たちが素敵
ぽちさん、富田文子さん、稲田小百合さんの3人の女優がそれぞれ魅力的でした。

ネタバレBOX

が、演劇公演としては何をやりたかったのか全く分かりませんでした。強いて言えば冒頭の10分ほどで、やりたかったことは終わっちゃったのではないかと思えました。女優たちを活かし切れていなかったのがなにより残念でした。
枝光本町商店街

枝光本町商店街

のこされ劇場≡

枝光本町商店街アイアンシアター(福岡県)

2011/11/07 (月) ~ 2011/11/26 (土)公演終了

街歩き
街歩き大好きな私としては、案内人と一緒に、街の人の話を聞きながら歩くというこの公演は本当に楽しかった。全くノーマークだった枝光という街について、いろいろと知ることができた。また枝光に行って、枝光本町商店街でたくさん買い物をしたいと思いました。

ネタバレBOX

どこまでがフィクションで、どこまでがノンフィクションなのかわからないというのもありますが、演劇公演としてはもうひと工夫ほしいところだと思いました。
山田恵理香の祝祭劇セカンドシーズン W.B.イェイツ三部作 (福岡公演)

山田恵理香の祝祭劇セカンドシーズン W.B.イェイツ三部作 (福岡公演)

空間再生事業 劇団GIGA

atelier SENTIO(東京都)

2011/11/11 (金) ~ 2011/11/13 (日)公演終了

アイルランド気分
福岡公演を見損ね、気づけば東京公演があるというので行ってみた。住宅街の中にある、民家の1階。ちょっとシアポケを思わせる空間で、20人くらいのお客さんが円になって降霊会。

ネタバレBOX

3作品ともオバケ話。ハロウィンに仮装して観たかったなぁ。
役者さんはみな達者でしたが、やはり猛者真澄さんがすばらしかった。山田作品には欠かせないお方。
衣装や生演奏、アイリッシュな音楽に真吉さんのアイリッシュっぽいタップダンスっぽいもダンスのリズムもあって、ちょこっとアイルランド気分を味わいました。
アンダーグラウンド ファンク

アンダーグラウンド ファンク

あなピグモ捕獲団

参宮橋TRANCE MISSION(東京都)

2011/11/10 (木) ~ 2011/11/13 (日)公演終了

世界と握手
10年以上あなピグモ捕獲団を観ていますが、こういうことがやりたかったのか!といまさら思ったのでした。

ネタバレBOX

一つ一つのシーンが丁寧にきっちり作られている印象。絵本のページをめくるように、シーンが切り替わっていく。狭い舞台に13人もの役者が登場したけれど、すっきりまとまっていました。
有賀くん、いいですね。
飛ぶ教室

飛ぶ教室

演劇集団キャラメルボックス

J:COM北九州芸術劇場 中劇場(福岡県)

2011/11/05 (土) ~ 2011/11/06 (日)公演終了

小説らしく、演劇らしく
若手役者中心で、物足りないところもあったけれど、小説のエッセンスはそのままに、うまく演劇化した感じ。
やはり正義先生と禁煙さんのものがたりに涙してしまった。客演の大家さんもかっこよかったし。

ネタバレBOX

石川寛美さん、超久しぶり!佐東広之さんはとてもケストナーっぽかった。ウリ役の小林千恵さんがかわいらしくて好き。筒井俊作さんも、キャラ勝ちではあるけれど、すごくマチアスぽくてよかったなぁ。
照明が随分暗い感じがしたのですが、節電なのでしょうか…。あと、北九州公演でも前説で地震が起こった時の対処について話されていたのが、へぇーっと思いました。

わらいのまち

わらいのまち

東京セレソンデラックス

キャナルシティ劇場(福岡県)

2011/11/02 (水) ~ 2011/11/03 (木)公演終了

おもしろかったです
初・セレソン。これでもか!というくらい、しつこく笑わせてくれました。随所にアドリブも入って、アンコールもたっぷりで、終演したのは予定時間を30分ほど過ぎてました(^^;)
キャストも豪華。宅間さんは頭の回転が速く、座長としてもしっかりまとめていて、すごいなぁと思いました。岡田義徳くん目当てでしたが、彼は最近ますますいいですね~。

ネタバレBOX

田畑智子さんも、意外にコメディエンヌぶりを発揮。さらにクライマックスで啖呵を切る場面では非常にカッコよく、舞台が引き締まりました。

ものがたりは、すれ違いにすれ違いを重ね、どんどん話が転がっていくさまがとてもおもしろかった。あまりにも話が転がりすぎ、誤解が重なりまくり、こんなにも話が広がっていって大丈夫なのか?と心配になるくらいでしたが、まぁ真実は一つ、最後に気持ち良く回収されて、さすが。さらにダメ押しの落ちまでつくというてんこ盛りのサービスっぷり。しかし、あまりにも笑いがてんこ盛りすぎて、胸やけをおこしてしまったと言ってもいいほどです。
アントニーとクレオパトラ

アントニーとクレオパトラ

彩の国さいたま芸術劇場

キャナルシティ劇場(福岡県)

2011/10/21 (金) ~ 2011/10/23 (日)公演終了

長かった・・・
せりふがあれだけ早くて3時間足らず。ものがたりはわりと単純だったと思うのだけれど、せりふは聞き取りづらかったし、長かった。しかし、時々え~っ!?と思わされる展開があって、さすがのシェイクスピア。
安蘭けいさんがすっごくがんばっていてかっこよかった。
若者から年寄りまで、たくさんの男たちが登場したけれど、それぞれに見せ場があった。しかし、なんといっても橋本じゅんさんがよかった!

ネタバレBOX

アントニーの元を離れたイノバーバスが、アントニーから貴重品を届けられた場面では泣けてしまった。
ローマ史劇としては「コリオレイナス」を思い起こさせたし、アントニーがクレオパトラ自殺の知らせを真に受けて死ぬところは「ロミオとジュリエット」ぽいし、クレオパトラの立ち姿はマクベス夫人ぽいし、シェイクスピア作品のエッセンスがちりばめられた作品だなぁと思いました。
ロウジョウ

ロウジョウ

劇団ノコリジルモ

ぽんプラザホール(福岡県)

2011/10/08 (土) ~ 2011/10/10 (月)公演終了

なぜか惹かれる
 それほど役者がうまいわけでもなく、芝居の完成度も高いわけではなく、けれどもなぜか「おもしろかったな~」と思わされる。たぶん、言語感覚が優れているのだろうと勝手に思っている。せりふがとてもいい。ときどき”コトバで”笑いのツボの押されてしまい、思わず笑っちゃう。

ネタバレBOX

 シズカさんはかっこいいなぁと思って観ていたのだけれど、ラストシーンのシズカさんの背中はやはりかっこよかった。ツダさんが立てこもる理由はさっぱり理解できず、ただのひきこもりにしか思えなかったけれど、シズカさんならロウジョウする理由があるように思えた。

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