落合由人の観てきた!クチコミ一覧

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そのときどきによって

そのときどきによって

タテヨコ企画

Galeri KATAK・KATAK(東京都)

2007/10/17 (水) ~ 2007/11/11 (日)公演終了

満足度★★★★

必然と偶然との出会い
夜の部観劇。
外がよく見える、きれいなギャラリー。
中での芝居と、外を通りかかる人などとが、たまに上手くリンクして面白い。
昼はまた、違った趣になるような気がする。
劇場での芝居よりもさらに「一度きり」の芝居だ。

ネタバレBOX

終盤、人が出て行くシーンで、偶然黒猫が現れた。
立ち止まって、こちらを伺っている。
人と猫、一瞬のストップモーションがあり、駆けて去って行く猫。
つられるように、歩くステップが変わる人。
偶然の出来事ではあるが、そこにキャラクターの心情を重ねて見てしまう。
そんな楽しみ方もできる会場だ。
私が今この世界に生きていることを

私が今この世界に生きていることを

T1project

ザ・ポケット(東京都)

2007/10/23 (火) ~ 2007/10/28 (日)公演終了

頑張りきれず、か
難しい題材を扱ってますね。

ネタバレBOX

一見普通の定食屋。
しかし、そこにいる人たちの様子がちょっとおかしい。
その理由は、途中で察しがついてきて、後半には明らかにもなる。
だが、「様子のおかしさ」が、舞台への感情移入の妨げにとどまっている。
もう少し、観客を舞台にひきつけるものが欲しかったし、その上で後半の種明し効果を上げてほしかった。

また、クラシック音楽流れるなか会食を楽しむシーンは、映画を彷彿とさせるが、そこに至るシーンが今一歩なので、会食シーンが引き立たず残念。


錦秋演舞場祭り

錦秋演舞場祭り

松竹

新橋演舞場(東京都)

2007/10/02 (火) ~ 2007/10/26 (金)公演終了

満足度★★★★

夜の回を見てきました
「寝坊な豆腐屋」(作:鈴木聡 演出:栗山民也)

好きです、森光子。

ネタバレBOX

動の中村勘三郎(息子役)、静の森光子(母親役)という布陣。
マンション開発で揺れる町内のいざこざはあるが、結果それなりに丸く治まる「現実にはありえない」「イイ話」。
が、メインは「母と子の再会」なので気にしない。

夫と子供と離れ、誰も悪者にしたくないと苦労を抱え込んで一人生き、そして老い、36年ぶりに息子と再会した母親の、ときに毅然とした、ときにさびしげな佇まいに涙。
「あんたを生んで良かった」って言われたらイチコロです。
母親孝行したくなる一品。
15 minutes made vol.2

15 minutes made vol.2

Mrs.fictions

ザムザ阿佐谷(東京都)

2007/10/18 (木) ~ 2007/10/21 (日)公演終了

ごっつぁんです
全劇団初観劇

1)虎のこ
劇団紹介文にあった「圧倒的なスピード感とテンポ」が見られなかったのが残念。
でも、普通にイイ話でした。

2)多少婦人
前半と後半で異なる作・演出の作品。
後半の、言葉遊びとフィジカルな表現が好み。
スピーカーからの声がもっと聞き取りやすいと良かった。

3)ろりえ
会話の間とズレが楽しい。と思っていたら最後は強引な力技で持っていかれた。
次の本公演(2008年4月25日~28日早稲田どらま館)を見ることに決めた。

4)圧力団体イクチヲテスガ
「アルゴリズム体操」みたいな、ぶつからないダンスは面白かった。
豚肉役を厭味なく演じられる豊田可奈子が貴重な存在。

5)M.O.E Project
「萌え」の忠実な舞台化。
単なる真似ではなく、かつ過剰にもならない絶妙なツボを狙っているのか!?
次回公演(12月21日~23日浅草橋アドリブ小劇場)多分見る。

6)柿食う客
99%パワー芝居。ラストショットだけ静かなオチ。
本公演ではどういうバランスでやるのかな。

7)Mrs.fictions
パンフレット記載の作品紹介を読んで抱いた期待を超えず。

Voice, narrative and dialogue

Voice, narrative and dialogue

shelf

MODeL T(東京都)

2007/10/01 (月) ~ 2007/11/26 (月)公演終了

言葉の森は深い
10月15日観劇

この日の出演は、矢野靖人、大友久志、田口アヤコ、川淵優子(出番順)

田口アヤコ担当の2編中1編のみテキストを持った朗読で、その他は全てテキストを覚えた上での一人語り。

「喋る」という行為を味わい、考察していきたい、という趣向で、各出演者の間に10分程度の歓談タイムが設けられている。会場はBarなので黙って飲むも良し、お隣さんと語るも良し。

自分に、何が響いて、何が響かないかを考察することは、相手を知ることであり自分を知ることでもある。そんな時間を楽しめる企画である。

月並みなはなし[07再演版]

月並みなはなし[07再演版]

時間堂

王子小劇場(東京都)

2007/10/19 (金) ~ 2007/10/29 (月)公演終了

満足度★★★★

月を見上げたくなる
時間堂初観劇。

シンプルな舞台セットのなか、ときに淡々と、ときに力強く進んでいく時間。

人には、きれいな部分も汚い部分もある。

全部含めて人。

その上で、「毒」よりも「優しさ」に触れたい人にはお勧めだ。

二神(ふたかみ)

二神(ふたかみ)

Skyfish

Pure Stage(東京都)

2007/10/09 (火) ~ 2007/10/14 (日)公演終了

発見二つ

1)
千野裕子が特に良かった。

2)
Pure Stage(有楽町線赤塚駅、東武東上線下赤塚駅)は綺麗なスペース。
グランドピアノもあり、音楽ライブも開催しているとのこと。
朗読やるにも良いね。

FABRICA[12.0.1]

FABRICA[12.0.1]

FABRICA(企画・製作ROBOT)

新宿シアタートップス(東京都)

2007/10/04 (木) ~ 2007/10/14 (日)公演終了

記憶に残された
秀作。

1回目は、前方寄り、下手の壁際で、
2回目は、中段の、ちょっと上手寄りで観劇。

2回目は舞台全体を見やすい座席位置であったため、きれいな「絵」を見ることが出来た。
演出が映画監督だから、というのもなんだが、構図とかワンポイントとかへのこだわりを感じた。

この企画、これで舞台が2作目。
「FABLICA」=「実験室」ということらしいが、今作1本でどうこうではなく、今後舞台以外の作品発表もあるそうで、そうした様々なものを通して、トータルに評価されていくものだろう。

地球儀のはしっこの街のナマエは

地球儀のはしっこの街のナマエは

ノアノオモチャバコ

サンモールスタジオ(東京都)

2007/10/04 (木) ~ 2007/10/08 (月)公演終了

期待を込めて
スローモーションやストップを多用する様式をちゃんと見せようと訓練を重ねていることが感じられる舞台。

多分、演出家の頭の中では、もっと広い空間でもこの様式が成立するという「絵」が見えているはずだと思った。

次回の公演で、どんな場所をチョイスするかは不明だが、広い場所をチョイスした場合、役者の芝居力が問われることになるだろう。
様式美のなかで、何気ない会話をいかに成立させられるか。

作品とともに、役者の成長を楽しみに、来夏の公演を待ちたいと思う。

ネタバレBOX

ビッグになりたい女が詐欺に走る背景や、全額寄付すると言っていた男が決心を覆していく心の変化など、もっと見せて欲しかった。(個人的な趣味ですが)

No pain , No gain.

No pain , No gain.

TEAM JAPAN SPEC.

SPACE107(東京都)

2007/09/26 (水) ~ 2007/09/30 (日)公演終了

アメフトファンですから
劇中でアメフトのルールの説明を入れなければならないほど、日本ではマイナースポーツなアメフト。
そんなアメフトの良さをなんとか観客に伝えようという熱い意志が感じられて、アメフトファンとしては良かった。

ネタバレBOX

残念なのは、スペース107の空間を埋められない役者さんがいたこと。
舞台経験が無いタレントさんも頑張ってはいたが、うーん、もっと大きな劇場でマイク有りの舞台なら良かったのかな。


最後の試合シーンの最後のプレイ選択で、コーチが「運を天にまかす!」と言い放って、実際どんなプレイなのかと思ったら「フェイルメアリーパス」。
そのまんまじゃん、とアメフトファンにはちょっと肩透かしであった。
そのパスが相手にインターセプトされてゲーム終了となるのだが、そういえば「インターセプト」の説明が無かったな、多分。前半のルール説明シーンに入れておいた方が、ベターと思う。
スルー

スルー

あさかめ

新宿眼科画廊(東京都)

2007/09/15 (土) ~ 2007/09/24 (月)公演終了

話を聞ける人
伝えたいけど、言葉にならない。
それは話し手だけの問題ではなくて、受け手との関係性による。
そんなことを思った。

ネタバレBOX

ヒザイミズキ演じる妹の、姉に対するもじもじ感が切なかった。

芝居の進行につれ、人の死が明らかになってくるのだが、途中で「あれ?結局みんな死んでるの?」とわからなくなっちまいました。

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