u-noの観てきた!クチコミ一覧

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アリスの愛はどこにある

アリスの愛はどこにある

G-up

新宿FACE(東京都)

2007/04/04 (水) ~ 2007/04/08 (日)公演終了

満足度★★★

闇に転がるファンタジー
役割をこなせば元の世界に戻れるはずの絵本の中は、一人一人不幸になっていく。残酷なところは童話にも似て。

ネタバレBOX

もとライブハウスの空間での四方囲みのステージはあまり席が作れない上にセットの転換も難しく使うのは大変そう。広い分走り回っているわりにその効果も感じないし。暗転~抽象セットのポジションチェンジも多く、話のテンポや展開の緩急とかもちょっと削がれたかなぁ。

この物語自体、素直ではないアリス自身の妄想だろうけど、それにしては母の存在に矛盾も感じるし…もう少し納得がほしいところ。

この公演、ワンドリンク付きなのはよいけど、場内に持ち込めないのはどうしてか?ライブハウスだったんだから持込可にしてくれないとあまりうれしいサービスとも言い難い。
レミゼラブ・ル

レミゼラブ・ル

演劇ぶっく社

シアターアプル(東京都)

2007/04/05 (木) ~ 2007/04/09 (月)公演終了

満足度★★★

オリジナルを大きく逸脱せず
ジャンが盗んだものだけを変えて、社会的なメッセージ性も強く入れ込みつつ、パロディなミュージカルで最後まで。

ネタバレBOX

とはいえ、原発反対を大きな力への抵抗として取り上げるのはまだしも笑わせる方の設定でジャンはロリコンというのを最後まで引っ張るのはやりすぎか。どうせならここまでレミゼをなぞらなくともよいから、着地点が大きく変わるようなナンセンスで観たかったかも。それとやっぱり3時間半は長かった。
キャッツ

キャッツ

劇団四季

キャッツ・シアター(東京都)

2006/11/01 (水) ~ 2009/05/03 (日)公演終了

満足度★★★★

今のキャッツシアターは近い
臨場感ある劇場でとにかく飽きさせない演出の数々。筋を追うと言うよりも紹介されるそれぞれの猫たちを楽しむだけで十分。

ネタバレBOX

昔見た、芝さんの白タガーに比べて今回の虎縞タガー(キムスンラさん)は声も高く、男らしいといった感じとはだいぶ違う印象。軟派っぽくはあるけどね。
セットのゴミの中に携帯電話があったのも時代かな。J-PHONEだったけど(^_^;)
紅の舞う丘

紅の舞う丘

風琴工房

ザ・スズナリ(東京都)

2007/04/04 (水) ~ 2007/04/11 (水)公演終了

満足度★★

会社社会で生きる女性達が、
結婚・出産のターニングポイントをキーにして様々な選択をし、そしてしっかり生きていく姿をそれぞれの視点から描いてる。

ネタバレBOX

話は化粧品の敏腕営業の女性社員がスピンアウトして起業し、数々の困難を乗り越えていくという話なんだけど…

取材した事実に基づいていると言うが、メーカー目線で見ると、研究者3人と企画1人、そして営業の5人だけで店を作るならまだしも製造業として起業するのはまず無謀というか不可能。口座取引もできないのに今までの大企業のように付き合いを求めたり、その当時の下請け工場に対しての製造発注も(どれだけ量産か知らないが)、相変わらずの下請け扱いだなんてありえない。製造業的には量産技術と品質保証が最も重要視すべき点なのにその部分が軽視されていること、社長が理想だけ追って、数字まみれにならざるを得ない社長業の面が見えなかったこと、その違和感が自分にとってはこの物語を最後まで受け入れ難くしていた要因だったかも。
別れの唄

別れの唄

青年団国際演劇交流プロジェクト

シアタートラム(東京都)

2007/04/05 (木) ~ 2007/04/08 (日)公演終了

満足度★★★★★

会心の一撃。
お通夜という神妙な状況下でのフランス人と日本人の異文化交流。それぞれのすれ違いが絶妙に笑いを誘う傑作。

ネタバレBOX

日本家屋でフランス人妻の通夜、キリスト教なのに線香あげてて、喪服の日本の家族に急いで飛んできた普段着のフランス人の父母、色々な異なる組み合わせの中、解ろうとする気持ちと解らずにすれ違うことが混在する。そんな中からも共有し合うものが見つかってくる、人って分かり合えるのねって最後は思う新作にして名作。


これ、字幕が上の方に出るので、作品としてしっかり観たいのなら後ろの方が良席。
癖

メタリック農家

劇場MOMO(東京都)

2007/03/28 (水) ~ 2007/04/03 (火)公演終了

満足度★★★

核心を見せないで
中盤まで女性目線の友情、愛情、妬み、依存を淡々と描き、明らかになる終盤への構成は○。

ネタバレBOX

責任感から一歩踏み込んでしまったがために彼女に心酔してしまった医者の男の報われなさは悲哀そのもの。彼女の抱える問題がちゃんと提示されてからの展開は一気だけど、最後が少しもたつき加減。微妙な距離感の女子的関係性描写は見ていてちょっと疲れる。
妻の家族

妻の家族

ラッパ屋

紀伊國屋ホール(東京都)

2007/03/24 (土) ~ 2007/04/01 (日)公演終了

満足度★★★

ウェルメイドではないよなぁ
歳を重ねた劇団員全員をなんとか舞台に上げるべく作った無茶な設定か。各々のエピソードも絡み少なくまとめも強引。

ネタバレBOX

ダメな人達が反省もせず自分達のわがままを通そうとするだけの話はいただけないなぁ。
セットも池を作りたいがために高さを設けたために最前列からは全体の視認性悪すぎ。2階も作ったなら使ってほしかったかも。
YIN&YANG(CANDIES-girlish hardcore & Please Send Junk Food)

YIN&YANG(CANDIES-girlish hardcore & Please Send Junk Food)

指輪ホテル(YUBIWA Hotel)

森下スタジオ(東京都)

2007/03/28 (水) ~ 2007/03/31 (土)公演終了

満足度★★★★

コケティッシュなレビュー
キュートでキレイな範疇で、女性美を見せることを知ってる演出は流石。

ネタバレBOX

「Please~」のレビューは個性と統一感を絶妙のバランスで、「CANDIES」は女性目線でありながら、見せ方で繰り返し・成長の流れを飽きずに引きつける。
当日パンフの豪華さも驚き。
頂戴

頂戴

蜻蛉玉

こまばアゴラ劇場(東京都)

2007/03/28 (水) ~ 2007/04/02 (月)公演終了

満足度★★

いかにも女性作家らしい
そんな視点で描かれた世界。もどかしさも感じる作りは好き嫌い分かれるかも。照明の使い方の妙が雰囲気を作ってる。

ネタバレBOX

夢と妄想の肥大化、様々な思い出、世界に対して支配的なキャラ、そして現実への不安が混沌としつつ存在し繋がってる。これは男目線では到底描けない作風だと思う。
女体カーニバル

女体カーニバル

柿喰う客

王子小劇場(東京都)

2007/03/21 (水) ~ 2007/04/01 (日)公演終了

満足度

「口だけの女」観ました。
「女体カーニバル」の3本のうち、時系列的には2番目の作品。連作を意識しすぎたか、1本物としての完成度が低い。

ネタバレBOX

全作品を考えて、出演者が増えたのはわからないでもないが、キャラの設定や書き込みが甘いまま動かしたり、物語を動かすために無理にキャラを登場させてるような使い捨てが芝居としての奥行きを感じさせない。
若い劇団だけあって勢いは感じるものの、同世代だけの役者で幅広い役柄を表現するのに極端な衣装やメイクのキャラやハイテンションの演技では、説得力が足りない。かといって笑い前提とも思えないし。なにより台詞の応酬が会話になっていないので芝居としての成立さえ疑問符。
おたのしみ

おたのしみ

ラックシステム

ザ・スズナリ(東京都)

2007/03/23 (金) ~ 2007/03/28 (水)公演終了

満足度★★★

緩急を上手く使った、
戦争直後の大阪でのいい人ばかりの話。役者も達者で安心して観られる。

ネタバレBOX

終戦半年、乃木印刷店の次男が復員してからの5年間のの話。空けてビックリおたのしみなエピソードの連続で綴られてるが、他の「お」シリーズと比べ、タイトルに因んだ話の芯が感じられず、少し散漫な印象。
一丁目二十三番地金子某の家にこぐまが居るといふ 

一丁目二十三番地金子某の家にこぐまが居るといふ 

トリのマーク(通称)

こぐま(東京都)

2007/03/21 (水) ~ 2007/03/21 (水)公演終了

満足度★★★★

カフェの暖かい雰囲気の中で
この街に来てからのエピソードを織り込んだ、トリらしい空気を醸し出した作品。

ネタバレBOX

結局ボクにはこぐまの謎はわからず。マスターはこのお芝居を観たらわかると言ってたんだけどさ。
Adam:ski

Adam:ski

スロウライダー

三鷹市芸術文化センター 星のホール(東京都)

2007/03/16 (金) ~ 2007/03/25 (日)公演終了

満足度★★★

目が離せない嫌悪感。
語られる話の中で先生の姿が朧気ながらわかってくるに従って見えてくる弟子達の狂気とエゴ。三鷹の空間の使い方にもビックリ。

ネタバレBOX

緊張感のある作劇だと思いますが、外来者や常世の妖精?の在り方に疑問。最後のシーンだけのために聞いたことを口述にするのだったら、最初から先生の書斎だけに特化して追い込むような緊張を持たせた方がよかったかも。
狂想のユニオン

狂想のユニオン

イキウメ

吉祥寺シアター(東京都)

2007/03/16 (金) ~ 2007/03/21 (水)公演終了

満足度★★★

物語世界の枠組提示が不親切
わかりにくい導入から、少しずつ明らかになる展開は興味をそそるが、明確になると共に違和感を感じる構造がちょっと△。

ネタバレBOX

場所の求心力、そして変化する枠組の中での設定のズレがどうにも合点がいかず。パンフに書かれた基本設定にも頼りすぎだし、活かしきってもいない。ラストシーンはサードステージの「トランス」を彷彿させる。もっとオリジナリティを感じたい。
いやむしろわすれて草

いやむしろわすれて草

五反田団

こまばアゴラ劇場(東京都)

2007/03/15 (木) ~ 2007/03/25 (日)公演終了

満足度★★★★★

入門編にして珠玉の作品。
四姉妹の関係性を、絶妙な”間”とともに丁寧に描いている。五反田団の主流とは決していえないが、誰にでもわかる敷居の低い、それでいて名作といえよう。

ネタバレBOX

病気の三女を軸に、四女と父との絡みの時間的変化がこの物語の笑いと感動を大きく担ってると思う。
サボテンの花

サボテンの花

演劇集団キャラメルボックス

シアターアプル(東京都)

2007/03/14 (水) ~ 2007/04/01 (日)公演終了

満足度★★★★

主題歌が耳に残る。
歌詞のある楽曲を使うようなシーンで役者達が歌う、ミュージカルとは違う音楽劇。キャラメルらしい試みだと思う。

ネタバレBOX

楽曲が歌い手を考慮してなかったか、キーが低く、歌詞が聞き取りづらいのが多かった気がします。せっかくコング桑田さんを起用したのに美声を活かせた曲が少ないし。渡邊安理さんだけのびのびと歌ってたのが印象的。
美藝公(びげいこう)

美藝公(びげいこう)

KUDAN Project

ザ・スズナリ(東京都)

2007/03/16 (金) ~ 2007/03/21 (水)公演終了

満足度★★★

さすがに二人芝居なので、
原作の壮大な風景を見せることは出来ないけど、うまく音や映像も使って普通の芝居以上に奥行きと広がりを見せてくれる構成でした。

ネタバレBOX

原作の映画界の美藝公その後、という設定で演劇界に身を置く美藝公とシナリオライター天野風味な芝居になってました。

東京初日ということで小道具やセットが思うようにならなかったところがちょっと残念でした。
museum

museum

POTALIVE

駒場東大前駅西口改札前待合せ(東京都)

2007/03/03 (土) ~ 2007/03/25 (日)公演終了

満足度★★★★★

歩いてみるとミカタに変化。
今目の前に成り立つ街を案内人に連れられて、知らないところに目を向けたり、話を聞いてもう一度見直してみるとそこにある風景が変貌したように見えて。今回は話が重めな分、パフォーマーが判りやすくコミカルだったり。今日の天気同様はじまりと終わりでは全く違うものが見られて面白かったです。

きみをあらいながせ

きみをあらいながせ

COLLOL

王子小劇場(東京都)

2007/03/09 (金) ~ 2007/03/13 (火)公演終了

満足度★★

原作の箇所々々を抽出
脚本家が面白い部分を面白い組合せで繰返し提示しつつ、一応最後まで通して。アフタートークを聞いたのでその演出意図はなんとなく理解できたものの、狙いの精度とこだわりが細かすぎて観客に伝わりにくいかも。もっと単純でよい気がする。

むかしここは沼だった。しろく

むかしここは沼だった。しろく

劇団八時半

こまばアゴラ劇場(東京都)

2007/03/07 (水) ~ 2007/03/11 (日)公演終了

満足度★★★

ダメな人達のダメな集団。
社会にも地域にもなじめない化石発掘グループのダメさ加減をわざとテンポ作った会話や動きで見せてくれます。転換の際のせわしない動きはちょっと気になったなぁ。

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