ストロベリー
国分寺大人倶楽部
王子小劇場(東京都)
2010/09/23 (木) ~ 2010/09/27 (月)公演終了
満足度★★★★★
切ねぇな、おい!
前半はオヤジ心をくすぐるシーンが目白押し。
下卑た笑みを浮かべながら観ていたら、後半は青臭い10代に引き戻された。
特に坂倉奈津子が素晴らしい。
彼女の演技で煩悩が吹き飛んだ気がする。
あくまでも気がする。
視点 vol.1 Re:TRANS(MU×ミナモザ×鵺的) 満員御礼、審査発表をblogにて公開しました!
視点
ギャラリーLE DECO(東京都)
2010/09/21 (火) ~ 2010/09/26 (日)公演終了
満足度★★★★
好企画
見応え充分。
観客投票型コンペというのも思いのほか楽しい。
是非続けて欲しい企画だ。鵺的が想像以上に異彩を放っていた。
コンペなので各賞はネタバレへ。
心の余白にわずかな涙を
elePHANTMoon
王子小劇場(東京都)
2010/09/16 (木) ~ 2010/09/20 (月)公演終了
満足度★★★★
最後の誘惑
離島の教会に集う人々の悲喜交々を、意外にもコミカルな描写を交えて。
両性具有や得体の知れない人面魚が出てきたりもするのだが、
作者の視線は一貫して温かなものだったと思う。
信國輝彦と松葉祥子の安定感、菊池佳南の好演が印象に残る。
「美しきラビットパンチ」
ゴジゲン
駅前劇場(東京都)
2010/09/18 (土) ~ 2010/09/26 (日)公演終了
満足度★★
青春の犬たち
ザ・野郎芝居。
恐ろしく雑な所も、それを軽々と吹き飛ばすパワーも
すべてひっくるめてゴジゲンなのかな。
妄想がエスカレートしていく終盤は全く乗れなかった。
惨めでクソッタレな青春は、ファンタジーに転化していなかったと思う。
窓
森崎事務所M&Oplays
本多劇場(東京都)
2010/09/16 (木) ~ 2010/09/26 (日)公演終了
満足度★★★★★
ブルジョワ青年の憂鬱
倉持裕の新作は「女に振り回される男たち」という一見シンプルで普遍的なお話。
舞台を巧みに現代の日本に移した翻訳モノのようだった。
雄弁な登場人物たちの会話が観客の想像力を喚起させる倉持戯曲の到達点ではないだろうか。
(言い過ぎか、言い過ぎだ)。
ビッチな女優役の野波麻帆をはじめ、役者陣も申し分ない。
空席が目立つ入りの悪さが不思議なくらいだ。
「モテキ」効果があるかと思っていた。
ZOKKYののぞき部屋演劇祭2010
ZOKKY
王子小劇場(東京都)
2010/09/10 (金) ~ 2010/09/20 (月)公演終了
亀の気配
ナイロン100℃
サンモールスタジオ(東京都)
2010/09/15 (水) ~ 2010/09/20 (月)公演終了
満足度★★★★
KERAの気配
純然たる喜安さんの芝居だった。
KERAの気配は感じず。まぁ、当たり前か。
ネジが1本はずれた人たちの狂気と恋人たちの恋愛物語が同じテンションでとても面白い。
2時間20分、満腹である。
役者粒揃い。
何かエロい水野顕子。
どんどん細長くなる菊地明香。
初めて存在を認識したけど可愛いじゃないか田中祐希。
ナイロンに若い美女が増えて嬉しい限り。
忘却曲線
青☆組
アトリエ春風舎(東京都)
2010/09/06 (月) ~ 2010/09/12 (日)公演終了
満足度★★★★
夏時間の大人たち
台詞が沁みた。
やはり吉田小夏はいい作家だ。
実際の上演時間よりも長く感じる。冗長という訳ではないのだが。
みんみん綺麗だったなぁ。見惚れてしまった。
清水那保一人芝居 ~曇天少年/共震少女~
ネリム
スタジオアキラ(東京都)
2010/09/04 (土) ~ 2010/09/05 (日)公演終了
満足度★★★
西郷隆盛
清水那保は小さく叩けば小さく響き、大きく叩けば大きく響く役者だと思うので、
然るべき演出家の手により大きな音を響かせてほしい。
活動休止中の所属劇団の主宰や、
客席で「メガネに騙された」Tシャツを着ていた方などに、
是非辣腕を振るって頂きたいものです。
Sea on a Spoon
こゆび侍
王子小劇場(東京都)
2010/09/01 (水) ~ 2010/09/05 (日)公演終了
満足度★★★★
神の火
初ざむらい。
冒頭恐っ!序盤の説明台詞と冗長なシーンが気になるも、
秀逸な音響・照明も手伝って終盤のサスペンスフルな展開に引き込まれた。
佐藤、佐伯、堀の女の戦い(演技合戦)も見応えあり。
広げた風呂敷は畳んで欲しいタイプなので腑に落ちない所もあるが、
佐藤みゆきのヒロインオーラと佐伯佳奈杷の悪女っぷりに★ひとつ追加。
贖罪、原発ときたので「神の火」を思い出した。
渡り鳥の信号待ち
世田谷シルク
サンモールスタジオ(東京都)
2010/09/02 (木) ~ 2010/09/07 (火)公演終了
満足度★★★
二度目のシルク
「銀河鉄道の夜」を読んだのは遥か昔。
もはや忘却の彼方だが、観る前から親しみを感じさせるから不思議だ。
恐るべし賢治。
前作と同様にリズムというか波長が合いそうで合わない。
ちょっとズレたらバッチリ合いそうなんだが、永久に合わなそうな気もする。
このズレは堀川炎という人が本質的に真面目で自分が不真面目である事に起因するのではと勝手に思い至る。
とはいうものの、鈴木アメリや佐々木なふみや帯金ゆかりが良かったので満足。
ところで、
堀川炎が観るたびに小さくなっていくような気がするのは僕だけでしょうか?
かなりあノ声
張ち切れパンダ
サンモールスタジオ(東京都)
2010/08/25 (水) ~ 2010/08/31 (火)公演終了
満足度★★★
初パンダ
よくよく考えるとかなり陰惨な話なんだが、ずしりとした重さは感じず。
物語の根幹である狂気が根付いていないからか。
腑に落ちない所も多々あり。
とはいうものの
兄妹を演じた浜本ゆたかと小林美奈の好演に最後まで引っ張られた。
にぎやかしの伊藤淳二と帯包麻菜も抜群に面白い。
ログログ
キリンバズウカ
シアタートラム(東京都)
2010/08/26 (木) ~ 2010/08/29 (日)公演終了
満足度★★★★★
試合巧者
これは大好物だ。
年に1、2本出会うかどうかの芝居だった。
7ステは少ないよ。
役者陣、見事な打線の繋がり。
中川智明、独特のリズムに引き込まれる。
こいけけいこ、豪快な笑いが可愛い。
久しぶりにダブルコールしたなぁ。
吐くほどに眠る
ガレキの太鼓
APOCシアター(東京都)
2010/08/19 (木) ~ 2010/08/26 (木)公演終了
満足度★★★★
こわれゆく女
フィルムノワールの佳作を観たような印象。
(演劇にフィルムノワールに当たる言葉ってあるのかな?)
人生の道半ばにして正道を踏み外した私は、目覚めると深い森の中にいた…。
目覚めた女に語り掛けられているようで、語りべの俳優を直視できなかった。
なるほど、これが舘そらみか。と言い切れないので次も観よう。
それにしてもAPOCシアターの椅子は腰痛持ちには辛うござる。
悪役志願
黒色綺譚カナリア派
座・高円寺1(東京都)
2010/08/20 (金) ~ 2010/08/26 (木)公演終了
満足度★★★★
女の一生
初カナリア。
もっとクセのある芝居を想像していたが、とても観やすかった。
アングラ臭は全く感じず。
というよりも主要キャストを有名俳優に変えたらそのままパルコ劇場進出なんじゃない。
前半の可憐な少女から怒涛の後半に至る牛水嬢の女優魂に魅了される。
ちょっとくどい所もあるけど。
市川勇はさすがの存在感。
R 学 級 の 中 心
荒川チョモランマ
シアターグリーン BASE THEATER(東京都)
2010/08/20 (金) ~ 2010/08/22 (日)公演終了
満足度★★★★
制服が眩しい
終盤に向かうにつれ高まる緊迫感を大いに楽しむ。
学園ものという身の丈にあった題材が成功の大きな要因かな。
あに子という女優が素晴らしかった。
周りから頭ふたつくらい抜けてるように感じた。
のるもの案内
スミカ
MODeL T(東京都)
2010/08/21 (土) ~ 2010/08/22 (日)公演終了
満足度★★★★★
旅の終わりはいつもちょっぴり切ない
1時間に満たない芝居の後は旅の終わりに似ていた。
そして、原田優理子のおもてなしの心に触れた気持ちのいい時間だった。
愛だな愛。
俳優陣の顔触れが豪華で勿体ないなぁ。この面子でガツンとしたものも観たい。
これから観る方、
宿題はちゃんと持って行った方がいいですよ〜。
とても良い使い方をしていた。
カフェ公演としては5つ星。
ロロ vol.4 ボーイ・ミーツ・ガール
ロロ
王子小劇場(東京都)
2010/08/18 (水) ~ 2010/08/22 (日)公演終了
満足度★★★
君の瞳に恋してる
初ロロ。
奔放に連なる悪ふざけと紙一重のシーンの数々。
「おっ、いいねぇ」と思うところもあり、全く理解できないところもあり…。
どうにもかっちりハマらないんだが、これ一本では無視できない独自のセンスを感じた。
既製曲の使い方が上手い。女優陣みな可愛い。島田桃子と北川麗が特に印象的。
ラストはベタでも名シーンだなぁ。
恋する気持ちは天高くどこまでも~。
というのは老いも若きも変わらないってことですな。
墨を塗りつつ
風雷紡
サンモールスタジオ(東京都)
2010/08/11 (水) ~ 2010/08/15 (日)公演終了
満足度★★★★
名探偵希望
明らかな横溝ミステリーへのオマージュ。
ここまでやるなら、いっそ名探偵が出てきてもいいんじゃないかと(笑)
細かな突っ込み所はあるのだろうが、
日本家屋のセットが充分いい雰囲気を作っていた。
それにしても蒻崎今日子のエロスは尋常じゃないね。
OCEAN ~失われし七つの秘宝~
INUTOKUSHI
シアターグリーン BOX in BOX THEATER(東京都)
2010/08/12 (木) ~ 2010/08/15 (日)公演終了
満足度★★★★
最高に最低な芝居
しかしまぁ、15分に詰め込んだもんだね。
採算度外視な感じがいいね。
そして最近、鈴木アメリが可愛くて仕方がない。
と言うのは営業妨害のような気もするが…。