転石不生苔の観てきた!クチコミ一覧

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移動

移動

劇団桃唄309

座・高円寺1(東京都)

2010/06/16 (水) ~ 2010/06/20 (日)公演終了

満足度★★★★

緊張しました
後半は観ていて、とても緊張した。演劇を見ながら、単に面白いとか盛り上がるとかイイ感じというだけではなくて、緊張をするというのは久しぶり。もちろんこの「移動」というモチーフは、何かのメタファーであるのだと思うのだけれども、自分のいまの個人的状況に妙にシンクロしたというのがその理由かもしれません。

プレイ

プレイ

鴎座

ミュージアム東京(東京都)

2010/06/03 (木) ~ 2010/06/06 (日)公演終了

なるほど!
ベケットって、実は『ゴドーを待ちながら』だけしか知らなかったので、これはびっくり!なるほど、こういうマシンガンみたいで、下世話な感じもあるんですねぇ。出だしの「合唱」が素晴らしい!

『SHIBAHAMA』  遂に本日千秋楽!!!当日券出ます!!ぜひぜひおこしください。

『SHIBAHAMA』  遂に本日千秋楽!!!当日券出ます!!ぜひぜひおこしください。

快快

東京芸術劇場 シアターイースト(東京都)

2010/06/03 (木) ~ 2010/06/13 (日)公演終了

「ダメさ」かげんそのものが「深さ」
最初はなんか段取りの悪い学園祭みたいな感じがして、正直「ダメだこりゃ」と思ったのですが、だんだんそれが意図的であり、そのダメさ加減こそが落語『芝浜』のテーマなんだと…逆に深さを感じてしまい…これはただ者ではないな‥と。はっきり言えることは、フツーではない・・・ということ。で、また、評価の次元に乗せることにも躊躇してしまうくらいの世界だった・・・ということ。

ネタバレBOX

こういう作品が一番悩ましいですねぇ。「ダメだこりゃ」…ていう印象は間違いないんです。ひょっとしたら、「途中で帰る」くらいの勢いであったかもしれません。とろころが、このダメさ加減が実に徹底していて、そのうちに観ている方が深みにはまっていってしまう・・・挙句の果てには、「ひょっとしたら、これは面白かったのかも」とか思わされてしまう。そういう作品なんです。まるで、「裸の王様」をみてしまったときの気分というか、リトマス試験紙で試されてる感じとか・・・少なくとも、評価はできないです。・・・あえていうと、自分のまわりには、この作品を進められる友人はいないです。
humming 4

humming 4

ポかリン記憶舎

GALLERY藍染(東京都)

2010/05/27 (木) ~ 2010/06/02 (水)公演終了

満足度★★★★★

素晴らしい!
古い民家の部屋・廊下・台所・縁側・・・これらがそのまま舞台。同時多発のシーンのセリフがとても立体的。どこに座っても、すべてのシーンを見渡すことができないという欠点が、また逆に魅力的。役者さん上手すぎ!間違いなくおススメ!…自分は、帰りの電車の中で「あのシーン」を思い出して、再びドキドキしてしまいました。

バイ・バイ・ブラックバード

バイ・バイ・ブラックバード

演劇集団キャラメルボックス

サンシャイン劇場(東京都)

2010/05/13 (木) ~ 2010/06/06 (日)公演終了

満足度★★

期待しすぎた自分がバカだった・・・
多くのファンがおられる劇団だと思います。人気と実力が伴わなければ25年も続けられないと思います。実際、「キャラメルは観ておかないと」と言ってくれた人も何人もいます。ですが、正直いって、自分はそういう「耳年増」情報で、期待しすぎていました。この6000円は高かったです。ま、自分には合わなかった・・・というだけでしょうけど。

ネタバレBOX

主人公の女性が記憶を取り戻し始めて、「昔付き合っていた人」を見つけにいくシーンで、出てきた人物が、なんとありえないくらい予定調和的に予想通りの「男」!これには、びっくりです。そんな、フツーの話でどうするのかと。あれが、主人公の「お兄さんの妻」で、実は主人公がレズビアンだった;・・・とか、まあそういうヒネリが入っていれば、ま、もう少し別の印象だったという気もします。
わが町

わが町

JAM SESSION

赤坂RED/THEATER(東京都)

2010/05/25 (火) ~ 2010/05/30 (日)公演終了

こっちは、原作に忠実っぽいです
中野成樹+フランケンズ『寝台列車』とはちがって、こちらはワイルダーの原典に限りなく忠実な内容だったような気がします。あ、でも「曲」に工夫がありましたね。特に2幕の出だし、ピッタリだったような気がします。

アンゲーテッドコミュニティ

アンゲーテッドコミュニティ

北京蝶々

テアトルBONBON(東京都)

2010/05/26 (水) ~ 2010/05/30 (日)公演終了

生の岡安さんを拝見いたしました
twitter上で大量のツイートをされている岡安さんのことが気になっていたのですが、ようやく「生」で拝見することができました。
そういうことだった・・・のか。と。

寝台特急”君のいるところ”号

寝台特急”君のいるところ”号

中野成樹+フランケンズ

こまばアゴラ劇場(東京都)

2010/05/20 (木) ~ 2010/05/30 (日)公演終了

やっと「分かった」ような・・・
初日に観たときには、正直言って「これが、あの、有名な(らしい)、ワイルダー?」・・・て感じだったのですが、どうやらこれが「よかった」という人がかなりいるらしいことを知って、逆にショックを受けました。自分は、そんなに感受性がないのかと!
で、同じ作家のJAM SESSION『わが町』も観てきました。さらに、この作品のオリジナル版の日本語訳の脚本を読みました。さらにさらに、念には念を入れて、英文の原典も読んでみました。で、今度は違う席に座ってもう1回観てみました。(人生で、こんなことをするのは初めてです!)で、よやく、「分かった」ような気がします。

ネタバレBOX

いったいどこがどう「誤意訳」されているのか・・・という点がとても気になって、原典を読んでいくと、なんと日本語訳そのものが間違っていることに気がつきました。
例えば・・狂女の名前ですが、「ミス・チャーチル」というのが今回の上演でも使われていて、実際過去の出版されている日本語訳もそうなっているのですが、原典では「Mrs. Churchill」だったです。
ま、どうでもいいようなことですけど。
寝台特急”君のいるところ”号

寝台特急”君のいるところ”号

中野成樹+フランケンズ

こまばアゴラ劇場(東京都)

2010/05/20 (木) ~ 2010/05/30 (日)公演終了

これが、あの「ワイルダー」?
観てきました。これが、「あの」「例の」「いわゆる」・・・「ワイルダー」という理解でよいんでしょうか? 

プランクトンの踊り場

プランクトンの踊り場

イキウメ

赤坂RED/THEATER(東京都)

2010/05/08 (土) ~ 2010/05/23 (日)公演終了

満足度★★★★★

演劇でならではのSF!
演劇は制約事項がとても多い表現手法だと思うんですけど、それで思いっきり既成の制約を外してしまうSFにチャレンジ・・・しかも、とてもシンプルな舞台装置で・・・というウルトラCを見事に実現!
確実に笑えます!
間違いなくその場面転換の手法に感嘆します!
で、さりげない伏線の絶妙さに拍手を送りたくなります!
イロイロな種類の演劇があるなかで、自分はやっぱりこういう演劇が好きだった・・・それを再確認させられた作品でした。

ネタバレBOX

世なのかに「ごみ箱」はない
あるのは「ごみ」と「箱」だけ
…この出だしのシーンのセリフのやり取りが、この作品の基本テーマであったとは・・・
なんか、とても当たり前なんだけど、自分にとってしばらく残ってしまうコンセプトのような気がします。
ホットペッパー、クーラー、そしてお別れの挨拶

ホットペッパー、クーラー、そしてお別れの挨拶

チェルフィッチュ

ラフォーレミュージアム 原宿(東京都)

2010/05/07 (金) ~ 2010/05/19 (水)公演終了

満足度★★★★★

普通の人が共感できる演劇の最前線!
素直に笑わせてもらいました!
前回横浜で観た作品は面白かったけど、正直いって演劇ファンでもない友人を誘って観に行ける内容ではなかったのですが、今回は違います。
逆に、芸術家くずれの演劇ファンなんかじゃなくて、ごく普通の会社勤めの、ごく普通のビジネスパーソンこそが、より共感できるような内容だったのではないでしょうか。
で、それがいまの演劇の最前線・・・となると、ま、これ「演劇ファンが、隣の課の○○さんを誘ってみるのに好適な作品」とさえいえるかもしれません。

ネタバレBOX

ストーリーはあるにはありますが、基本はダンスに近いです。
で、この演劇とダンスのフュージョン具合が、「最前線」と思われている理由ですね。
ただ、この「ダンス」の動きというか振り付けが、極めて「リアル」な、笑っちゃうほど「そこかしこのオフィスでよく見かける」動作をベースにしたデフォルメなんですね。
いや、怖いくらいです。
で、テーマは、平田オリザ『ソウル市民』の、現代日本オフィス編っていう感じで、よく考えると深い・・・と。

裏切りの街

裏切りの街

パルコ・プロデュース

PARCO劇場(東京都)

2010/05/07 (金) ~ 2010/05/30 (日)公演終了

満足度★★★★★

「生温かさ」の極致
圧倒されました!ストーリーを説明するのには140字もいらないこの物語が、3時間もの演劇としてドラマチックに成立している。それは、台本のよさもあるだろうし、役者さんの演技力もあるだろうし、大きなホールならではの舞台装置と、絶妙にマッチしている音楽もあったと思うんだけど・・・一番大きいのは、このテーマが「現代的な生暖かさ」というか「現代てこういう感じじゃないかと思わせてしまう」ところにあったんじゃないかという気がします。怖いです、正直。

ネタバレBOX

パンフにあるように、「罪か罰か」という乾坤一擲の状況が、その実なんとなく時間の流れの中で、生温かい着地になっていってしまうというストーリーそのものに、共感するともいえないし、非現実的と否定もできないし、自分としてどういうスタンス・立ち位置をとるべきか、観劇後もわからなくなってしまう危うさをはらんでいる気がしてなりません。いや、ま、高いだけのことはあるな・・・と、久しぶりに思った中ホールの芝居でした。
『革命日記』

『革命日記』

青年団

こまばアゴラ劇場(東京都)

2010/05/02 (日) ~ 2010/05/16 (日)公演終了

満足度★★★★

笑いながら…随所に“毒”を感じる
お茶らけたところは一切ないんですけど、笑ってしまいます。
それは、“毒”が随所に隠されているから。
で、… 観終わってから「革命を目指す理由への共感性が薄いんじゃ…」 などという批判めいたコメントをしてしまいがちなところまで、ひょっとしたら平田オリザ流の毒なんじゃないかと。

ネタバレBOX

町内会ではなく町作り部会。子供のために環境なんとかを伝えるNPO。子育てと両立する非合法活動。活動に理解を示すエリート商社マン。前線の方が後方よりも偉いという感覚。恋愛感情と活動との天秤。…こうした毒を盛りこみながら、それはときに笑いになり、それはときに「考えてみたら」という観客へのボールとなる。
・・・そこまでは、共有できるんですけど、やっぱりこの時代に日本という設定で「革命」を目指す理由がどうも浮ついている感じがしてしまいました。
ただ、そこが、案外平田オリザさんの狙いじゃないかという不安もよぎったりするんですね。
In The PLAYROOM

In The PLAYROOM

DART’S

ギャラリーLE DECO(東京都)

2010/04/27 (火) ~ 2010/05/02 (日)公演終了

満足度★★★★

強引な設定なのだけど…ドキドキ!
「そんなのありか?」と突っ込みたくなるくらいの強引な設定なのに、観ていてドキドキしてしまうのは、役者さんのうまさか、脚本のよさか・・・
これは演劇だからこそ成立するサスペンス!

L0VE The World 2010

L0VE The World 2010

富士見市民文化会館キラリ☆ふじみ

富士見市民文化会館キラリ☆ふじみ(埼玉県)

2010/04/23 (金) ~ 2010/04/27 (火)公演終了

満足度★★★★★

人類の歴史…を、感じました
タイトルは「LOVE」で、確かにそういうものが表現されているわけなんですが、そのうねり方はまるで人類の歴史を観ているかのようでした。・・・、いや、なんかこう書いちゃうと大げさな気もするのですが、舞台を観ながら、鳥肌立てながら感じたのは正にそういう感じでした。
で、あれば、今回の作品の中にどこか「ロミオとジュリエット」風のところがあったとしても、全く不思議はないわけですね。だって、それはまた人類の歴史の一部なわけですから。
あ、一言で言うと、東武東上線「鶴瀬」駅まで行ってバスに揺られてまでして観に行く価値はある!・・・ということですね。

ネタバレBOX

途中、「なんだ、これって昨年観た『ロミオとジュリエット』と同じパターンじゃないか?」と思ったんですけど、ま、テーマが「LOVE」なんで当然ですね。

ラストの方になって、各人がバラバラに日常を表現し始めるシーンになって、実は鳥肌が立ってきました。理由は自分でもよくわからないのですが、なんとなく「これが、実は現代のLOVE」ということが肯定的に表現されているような・・・誤読の喜びを感じたからです。きっと。

こうした誤読の余地のある舞台は、なかなか出合えない気がするので、感謝感謝。いやぁ、ありがたいことです。
クローバー【終了】

クローバー【終了】

東京アシンメトリー舘【閉舘】

レンタルスペースさくら・中目黒(東京都)

2010/04/16 (金) ~ 2010/04/26 (月)公演終了

満足度★★★★

開演前と後でガラリと変わって…
中目黒のお洒落なスペースで、カフェオレなど頂きながら、役者さん達とも歓談しながらの「ゼロ場」…のように思ったのですが・・・

開演後はとても意外な展開!ある意味とても演劇的!

なんか、ひさしぶりに、「お、こりゃ元気だな!」と思えた劇団でした。
これから是非追いかけさせて頂きたいな(ま、勝手に)。

ネタバレBOX

青年団風の「ゼロ場」がカジュアルになったものだとばかり思い込んでいたので、てっきり現代口語演劇風の作品が始まるのかと思ってたのですが、実際には全く違う展開でした。

音楽ボリューム上げての開演、狭いスペースに関係なく舞台風のセリフ、壁面がガラス張りで外から丸見えなのにあえて暗転、でダンスシーンまであって、ケレン味もあり!

さらに言えば、前半のポップな感じの芝居が、後半からちょっと深みのある流れになって、ストーリー自体もうねりがあった感じ。

いや、こういうのは好きです!
武蔵小金井四谷怪談

武蔵小金井四谷怪談

青年団リンク 口語で古典

こまばアゴラ劇場(東京都)

2010/04/17 (土) ~ 2010/04/29 (木)公演終了

満足度★★★★★

大笑いなんだけど・・・やっぱ怪談
大笑いさせてもらいました!
でも、前半の「四谷怪談」の方は、やっぱり最後は“怪談”に思えてしまうあたり、岩井秀人さんの作品力なんでしょう。
個人的には、荻野友里さんの第一印象と全く異なる感じになっちゃっている二重人格的キャラの演技が素晴らしかった・・・というか、この人本当にそうなんじゃないの?的雰囲気がよかったですねぇ。

ネタバレBOX

ただ、これ、デートに使うとか、家族で観るとかにはちょっとテーマ的に適していないです。
特に、後半の「落語」。
作品としては、素晴らしい仕上がり。山内さんの立ち往生もご愛嬌。
・・・なんですけど、うーん、正直ちょっとテーマが引いちゃうなぁ・・っていう気がしました。
ORGAN 【ご来場ありがとうございました。次回公演は9月中旬】

ORGAN 【ご来場ありがとうございました。次回公演は9月中旬】

elePHANTMoon

サンモールスタジオ(東京都)

2010/04/07 (水) ~ 2010/04/18 (日)公演終了

満足度★★★★★

拍手も起きない・・・圧倒
レシピエント編観てきました!
緊張感あふれるセリフの連続
かと思うと、思わず笑ってしまうシーンという不条理
舞台は終わっているのに拍手も起きないことを、とてもポジティブに感じた
周りのほかの人がどう感じていたのかは分からないが、自分は圧倒されてしまっていた
舞台装置も美しい空間芸術作品
おまけに小1時間の凝縮された構成で、切れがある
いやぁ、こりゃ、まいった!

とりあえず寝る女

とりあえず寝る女

箱庭円舞曲

駅前劇場(東京都)

2010/04/02 (金) ~ 2010/04/06 (火)公演終了

満足度★★★★★

長く記憶に沈殿しそうな気配…
初めて拝見した劇団でしたが、おそらく忘れられない芝居になってしまう予感がします。
しかも、時間がたってから、思い出してしまうような。
おまけに、「あんたは、それだからダメだ」というようなトーンで。
いや、困ったなぁ・・・とうれしくなってしまう作品でした。

なお、個人的な興味でいうと・・・
「とりあえず」や「寝る」があふれたシーンの中で、まあそんなことはしない・・・あるいはできない風の役を演じられていた女優・真下かおるさんが、自分にはとても印象でした!

ハル大学『カガクするココロ』

ハル大学『カガクするココロ』

青年団国際演劇交流プロジェクト

こまばアゴラ劇場(東京都)

2010/04/01 (木) ~ 2010/04/04 (日)公演終了

満足度★★★★

英語の違和感なし!
岐阜も、キタローも、大江健三郎もそのまま入っていました。
「英語が苦手」なんっていうセリフまでそのまま。
ストーカー戸田役は、役者時代の松井周さんその人かと見紛うくらいでした。
英語の違和感全くなし!
こういう国際交流はいいですねぇ!
できれば、観客も交えてのパーティーとかあればよかったのに・・・

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