一九一一年【ご来場ありがとうございました!】
劇団チョコレートケーキ
王子小劇場(東京都)
2011/12/16 (金) ~ 2011/12/20 (火)公演終了
満足度★★★★★
神は人間になり、正義は生き返ったのか?
心揺さぶられ体震えるほど素晴らしかったです。大逆事件を、フィクションを織り交ぜながら、緊迫感が溢れんばかりの張り詰めた空気の中、粛々と進んでいく様に惹き込まれ、ずっと前のめりで魅入ってしまいました。深みのある演技と凛とした芝居、観させる力のある脚本と魅せる技のある演出、完璧なんじゃないかなと思いました。
観劇後に興奮抑えきれず上演台本と過去DVDを購入させていただきましたが、台本の分厚さ改めての再感動でした。
うつくしい世界
こゆび侍
サンモールスタジオ(東京都)
2011/12/14 (水) ~ 2011/12/25 (日)公演終了
満足度★★★★
美しき哉、世界
正直序盤で、登場人物のキャラ設定に月並みっぽさ、在り来たりの展開の話になりそうな感じがしてしまい、これは飽きるなと不安になりました。しかし、中盤からラストに掛けて多少冗長で型どおりな展開にも陥っていたように感じられた所も多少ありましたが、脚本の巧みさと役者の力量で全く飽きませんでした。
バータイム/パラダイム【全公演終了しました!ご感想お待ちしております!!】
Minami Produce
エビス駅前バー(東京都)
2011/12/14 (水) ~ 2011/12/23 (金)公演終了
タッパー!男の器
動物電気
駅前劇場(東京都)
2011/12/10 (土) ~ 2011/12/18 (日)公演終了
満足度★★★★
圧倒的な破壊力
奇人変人オンパレードで力ずくで飽きさせない展開に胃酸過多になりそうでしたが、慣れてくると言うか脳の中の何かがバカになってくるともう楽しんじゃってましたね。
演者さん皆さんはじけてましたが、中でも帯金さん、文字通り体当たり演技で、気が違っちゃったのかと思うほど鬼気迫るものがありました。
『タンバリン・スナイパー』
8割世界【19日20日、愛媛公演!!】
ワーサルシアター(東京都)
2011/12/07 (水) ~ 2011/12/18 (日)公演終了
満足度★★★★
穏やかに和ませるコメディ
物騒なタイトルと殺伐チックなチラシで、脱力系ホンワカ笑いの8割世界っぽくないのかなと思いましたが、やはり、ブラックな風刺を折りませていながらも全体としてはほのぼのとしていてて安心して観れるコメディでした。
主役の奥山智恵野さん演じるさわやかでどこか抜けているヒロインと佐倉一心さん演じるヒューマニズムの塊の様な夫の夫婦は人間の人間による善意と言った感じで好感が持てました。
溶けるカフカ
カトリ企画UR
日本基督教団 巣鴨教会(東京都)
2011/12/08 (木) ~ 2011/12/10 (土)公演終了
満足度★★★
余りにもカフカの世界
理不尽なほど不条理と言うのがカフカの小説の印象だったので、それを芝居にするのだから不思議でイッチャッテるんなんだろうなあと身構えて行きましが、これほど暴力的に不可解とは驚きでした。
無論カフカの小説自体が娯楽性と合理性が全く無いのでしょうがないんですが、演劇と言う事でもう少し門戸を開いてあげても良かったのかなあと思いました。
夜の教会は、幻想的な雰囲気で見事に作品にマッチしていました。
桐の林で二十日鼠を殺すには
東京ストーリーテラー
シアターKASSAI【閉館】(東京都)
2011/12/03 (土) ~ 2011/12/11 (日)公演終了
満足度★★★★
スリルとサスペンス
登場人物の設定、閉じ込められた山荘、過去の事件との繋がり等、2時間サスペンス的要素満載で、自分は、Whodunitの本格ものを期待していましたが、Whydunitでも十分楽しめました。
ただ、教科書通りと言うか丁寧で親切すぎるかなあとも思いました。
もう少し怪奇的か猟奇的の方もしくは謎解きミステリーの方に振れても良かったのかもしれません。
あの日 ママがくれたもの
メガバックスコレクション
阿佐ヶ谷アルシェ(東京都)
2011/12/01 (木) ~ 2011/12/04 (日)公演終了
満足度★★★★
さすがの見応え
今回も各登場人物の描写そして役者さんの演技力が見事でした。特にキリマンジャロ伊藤さん演じる家族旅行する途中のお父さんが優しく柔らかくて素晴らしかったです。
タイトルに戻ってくるラストも素敵過ぎですし、セットも相変わらず凄いです。
ただ、今回のコメディタッチの演出は自分とは残念ながら少し合わなかったのかと思いました。
THE JAPANESE JOB
劇団恋におちたシェイクスピア
ワーサルシアター(東京都)
2011/11/23 (水) ~ 2011/11/27 (日)公演終了
満足度★★★★
アウトローの矜持に惚れる
パイロット版を観てから1年振りの完全版公演。追加と変更も厚みと膨らみを持たせており、格段に良くなっているなあと思いました。小粋な台詞と発声の妙技に感嘆しましたし、映画チックな展開も情緒が有ると言うか雰囲気があって良かったです。脚本・演出、役者だけでなく、舞台設営・スタッフも好感が持て、さすが10年戦士、舞台人の矜持をみたと言う感じでした。
「+」 タス― 足しましょう、―
muro式
シアターグリーン BIG TREE THEATER(東京都)
2011/11/22 (火) ~ 2011/11/27 (日)公演終了
満足度★★★★
三者三様
演者3人の脚本は、底辺に笑いがありながらそれぞれの色が出ていて良かったです。演技も3人とも勝手知ったると言った感じで丁々発止で進む様は面白かったです。音と映像も定評どおりこなれてますねえ。
検察官
柿喰う客
こまばアゴラ劇場(東京都)
2011/11/12 (土) ~ 2011/11/28 (月)公演終了
満足度★★★★
お見事
初観劇の字幕芝居とバイリンガル芝居と言う事で構えて行ったのですが、その不安は稀有に終わりました。
肉体言語と言うか芝居言語と言うか、その演出力と演技力のおかげで全く気にならずに入って来ました。
初見だった韓国の役者さんも日本の役者と違った色気があって良かったです。
戦場晩餐
パラドックス定数
SPACE EDGE(東京都)
2011/11/19 (土) ~ 2011/11/23 (水)公演終了
満足度★★★★
臨場感と高揚感
内線?紛争?状況での、中華料理店の日常をダンディズムな脚本と演出で描いていて渋かったです。また、男っぽい役者さんたちの外連味の無い演技もカッコ良すぎでした。
しかし、いかんせんと電車の音でセリフが聞き取りにくかった事と後半に掛けて寒くなってきた事はマイナスですかねえ。
この会場でやる臨場感は確かに素晴らしくあったのですが、比例しては高揚していかなったのが残念です。
ザ・ボイスアクター ~アニメーション&オンライン~ (東京)
劇団6番シード
テアトルBONBON(東京都)
2011/11/16 (水) ~ 2011/11/23 (水)公演終了
満足度★★★★★
アニメーション編観劇
アフレコ現場の戦場感が緩急織り交ぜながらノンストップで進んで行く、まさしくドタバタコメディの真骨頂と言った感じで楽しかったです。
大人数芝居にも拘らず、没個性に陥らなかったのはさすがだなあと感心しました。
6番シードさんは、いつもながら「大廈の材は一丘の木にあらず」の故事を思い出させる劇団ですなあ。
駄々の塊です
悪い芝居
王子小劇場(東京都)
2011/11/17 (木) ~ 2011/11/21 (月)公演終了
満足度★★★★
絡み合い紡ぎ合う
悪漢小説ならぬ悪漢芝居と言った感じもあり、ちょっぴりSFチック感じもあるマルチストーリーが組んず解れつでワクワクさせられ、ラストも公演中なので書けませんが、とてもイイ感じでした。
悪い芝居さんは初見でしたが、良いお芝居を観させてもらいました。
業に向かって唾を吐く
elePHANTMoon
サンモールスタジオ(東京都)
2011/11/09 (水) ~ 2011/11/13 (日)公演終了
満足度★★★★
摩訶不思議な面白味
一種異様な人たちが織り成す面妖な雰囲気に引き込まれました。観劇後は陰陰滅滅になりましたが、矛盾した言い方ですが清清しく気が滅入った感じで後味は悪く無かったです。
浄化する?吐き出す?ショクモツの大きさと色が絶妙で人に嫌悪感を覚えさせるのにピッタリでした。
また、舞台の音と照明が素晴らしかったです。何度かビクッとなってしまいました。
【追加公演決定しました!】『B4 paper books 2』
劇団パラノワール(旧Voyantroupe)
サンモールスタジオ(東京都)
2011/10/26 (水) ~ 2011/11/06 (日)公演終了
満足度★★★★★
黒の章、観劇
幻想的と言う言葉では軽すぎるので、あえて言うなら狂想的世界と言うのでしょうか、倫理をすり抜けるというか突き抜けてる戦慄の狂気が面白かったです。
最後の「シュルレアリスム宣言」とそれまでとのふり幅の差もツボでした。
スーパーソニックジェット赤子(大往生) 他【公演終了致しました!ご来場ありがとうございました!】
ミジンコターボ
王子小劇場(東京都)
2011/11/03 (木) ~ 2011/11/06 (日)公演終了
満足度★★★★★
笑わせもらいました
男版がカッコ楽しくて切ない話でしたが、こちらはカワイ楽しかったです。
おバカ感丸出しで突き抜けている話を役者さん皆さんが、本当に楽しそうに演じているのが観てとれて気持ち良かったです。
いつも誰かのせいにする
箱庭円舞曲
駅前劇場(東京都)
2011/11/03 (木) ~ 2011/11/13 (日)公演終了
満足度★★★★
耳と心が痛い話
賞を取ったことで、より劇団力が高くなった感じがして、ほぼ劇団として完成しちゃってんじゃないかとも思いました。
また、今回は特に映画界の話と言うこともあり絵力が、圧倒されるほどとても強かったです。
【追加公演決定しました!】『B4 paper books 2』
劇団パラノワール(旧Voyantroupe)
サンモールスタジオ(東京都)
2011/10/26 (水) ~ 2011/11/06 (日)公演終了
満足度★★★★★
赤の章、観劇
カタカナで表すドスグロイが一番合う醜悪な雰囲気を醸し出しながらの甘美で耽美な話で、相変わらず大好物でした。
観るたびに思うのですが、殺戮と凌辱が普通に出てくるのに、役者さんみなさんが美しく映えるのが本当に不思議でしょうがない。
儂が燃えて死ぬまでの噺(大炎上) 他【公演終了致しました!ご来場ありがとうございました!】
ミジンコターボ
王子小劇場(東京都)
2011/11/03 (木) ~ 2011/11/06 (日)公演終了
満足度★★★★
熱く激しく楽しく明るく
お笑い要素満載のバカ騒ぎと感動的なヒューマニズムの奇跡のコラボが面白くカッコ楽しい舞台でした。
ただ、初日だったことでちょっと気負った部分が出たのか、ちょっと掛り気味なのかなとも感じましたが、逆に切迫感を煽って良かったのかもしれません。