「て」
ハイバイ
東京芸術劇場 シアターイースト(東京都)
2018/08/18 (土) ~ 2018/09/02 (日)公演終了
若い新キャストが増えて現代性が増し、戯曲が描く家族観の普遍性がまた証明されたように感じました。『て』の続編にあたる『夫婦』もセットで観られるのは、とってもお得!
詳しい目の感想:http://shinobutakano.com/2018/08/21/10480/
上にまいります。
チーム夜営
The 8th Gallery (CLASKA 8F)(東京都)
2018/08/16 (木) ~ 2018/08/19 (日)公演終了
グレーテルとヘンゼル
KAAT神奈川芸術劇場
KAAT神奈川芸術劇場・大スタジオ(神奈川県)
2018/08/18 (土) ~ 2018/08/26 (日)公演終了
姉(土居志央梨さん)視点で語る有名童話の二人芝居。イスのみのシンプルな空間で、我欲に焦点を当て人間の幸福を問う。残酷なのがいい。弟役の小日向星一さん(小日向文世さんのご長男・23歳)の演技はイメージが柔らかで私好み!
蝶のやうな私の郷愁
幻都
APOCシアター(東京都)
2018/08/17 (金) ~ 2018/08/22 (水)公演終了
斉藤直樹さんと内田亜希子さんが共演されるので拝見。面白かった♪自由と制御を両立させる俳優の演技を堪能。何度もクスリと笑えて嬉しい。不知火が照らす小さな殺意まで想像できた。
詳しい目の感想:http://shinobutakano.com/2018/08/19/10451/
「サマータイムマシン・ブルース」「サマータイムマシン・ワンスモア」交互上演
ヨーロッパ企画
本多劇場(東京都)
2018/08/17 (金) ~ 2018/09/09 (日)公演終了
睾丸
ナイロン100℃
東京芸術劇場 シアターウエスト(東京都)
2018/07/06 (金) ~ 2018/07/29 (日)公演終了
ケラリーノ・サンドロヴィッチさんの新作は今から数十年前の日本が舞台のストレートプレイ。不穏さを常にかもしながら、カラっとした笑いもふんだんでした。
詳しい目の感想:http://shinobutakano.com/2018/07/11/10141/
福島三部作 第一部「1961年:夜に昇る太陽」
DULL-COLORED POP
いわき芸術文化交流館アリオス(福島県)
2018/07/07 (土) ~ 2018/07/08 (日)公演終了
いわき公演初日を拝見。1961年、どんな方法で福島に原発が誘致されたのか。人形劇が挿入され、史実を踏まえた骨太の大河ドラマだけに終わらないのが面白い。劇団らしい熱い演劇愛も溢れ出る。終盤の「交渉」場面は圧巻。2部、3部にも大いに期待。
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serial number(風琴工房改め)
The Fleming House(東京都)
2018/06/21 (木) ~ 2018/07/16 (月)公演終了
『next move』とは全く違う舞台美術で空間の印象刷新! 前売3500円はとても安いと思います。
詳しい目の感想:http://shinobutakano.com/2018/07/05/10083/
ヘッダ・ガーブレル
project navakov
Vacant(東京都)
2018/07/05 (木) ~ 2018/07/08 (日)公演終了
登場人物の造形を座組み内でしっかりと作り上げ、共有している印象を受けました。今作を観て「『ヘッダ・ガーブレル(=ヘッダ・ガブラー)』ってこんなお話なのね」と解釈しても問題ないのではないかと。原作に忠実で、深いところまで緻密に表現してくれているお芝居だと思います。俳優の演技の賜物でもありますね。
詳しい目の感想:http://shinobutakano.com/2018/07/06/10092/
ウィルを待ちながら
Kawai Project
こまばアゴラ劇場(東京都)
2018/07/04 (水) ~ 2018/07/18 (水)公演終了
上演時間は約1時間45分。序盤は、昔の海外古典演劇っぽい大仰なセリフ回しと動きに面食らいましたが、中盤以降は俳優2人の話だと受け取れて、清々しい気持ちになりました。題名通り『何もなし』なんですよね。俳優とは、人間にしかできない、尊い生き方だと思います。詳しい目の感想:http://shinobutakano.com/2018/07/11/10149/
가모메 カルメギ
東京デスロック
KAAT神奈川芸術劇場・大スタジオ(神奈川県)
2018/06/30 (土) ~ 2018/07/08 (日)公演終了
やはり傑作。上演時間は約2時間25分、カテコ込み、休憩なし。チェーホフ作「かもめ」の舞台を日帝時代の朝鮮に置き換え、原作の核はそのままに(あるいはやや誇張して)、支配/被支配の関係にある二国間で翻弄される人々を描く。
いきなり大音量のK-POP、J-POP等で異化し、安易な感情移入を許さないのが、笑える上に残酷で私好み。
韓国初演時の俳優がほぼ勢ぞろいで演技は深みも余裕もアップ。アルカージナ&トレープレフの場面が素晴らしい!「かもめ」を知らなくても無問題です。ぜひ!
『蛸入道 忘却ノ儀』を10倍楽しむ会
庭劇団ペニノ
森下スタジオ(東京都)
2018/06/21 (木) ~ 2018/06/25 (月)公演終了
スタジオ内に建立されたリアルなお寺のセットで本格的な儀式を体験。タニノクロウさんのプレトーク、上演、宮城聰さんとタニノクロウさんの講座も含めて超充実!全席自由。桟敷席とベンチ席あり。会場へはお早めに!
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serial number(風琴工房改め)
The Fleming House(東京都)
2018/06/21 (木) ~ 2018/07/16 (月)公演終了
物の所有を学ぶ庭
The end of company ジエン社
北千住BUoY(東京都)
2018/02/28 (水) ~ 2018/03/11 (日)公演終了
満足度★★★★
題名通り、さまざまな“所有”について考えを巡らせられる刺激的なお芝居でした。脚本・演出の山本健介さんは“所有”について広く、深く研究・考察されたのではないでしょうか。セリフにはカール・マルクス著「資本論」の言及もあり、土地、家、物、ヒトといった目で見て手で触れられるものだけでなく、いつの間にか姿を変えている心や、私たちを取り巻く世界そのものについても果敢に探求されていました。
登場人物らは木々に囲まれた庭のテーブルで会話をします。舞台の周囲は財産なのかゴミなのか判別できない物たちであふれており、客席を分断する通路の先(会場の出入り口方面)には森がある設定です。倉庫のような広い会場の柱を生かし、舞台中央奥には鳥居のような出入り口がありました。文明と自然が混ざり合う空間は、結界が貼られた神妙な聖域、もしくは決して立ち入ってはいけない禁忌の異界のようにも受け取れました。“所有”という概念を問うためにあらゆる境界を曖昧にし、定義不能な間(あわい)において出来事を起こしていく、戯曲の仕掛けが見事だと思います。
感情を動かさないようにする演技は東京の現代口語の会話劇によく見られるもので、この作品もそのうちの1つに数えられるのではないでしょうか。慈善団体のリーダー仁王役を演じた寺内淳志さんは、感情の変化込みでその場、その瞬間を生きるタイプの演技をされており、澄んだ声もまっすぐに届いて、個人的に好印象でした。
当日配布のパンフレットの文章が面白く、開場時間が楽しかったです。終演後に戯曲本を購入しました。
妖怪博士
キッズシアター~ボクとキミの秘密基地~
文学座アトリエ(東京都)
2018/06/09 (土) ~ 2018/06/17 (日)公演終了
だんだーんだんだん少年団!子供たちを楽しませようといい大人が本気で演技し、道化になり、歌って踊る。見立ても仕掛けも楽しく、子供たちの笑い声が響く幸せな劇場空間でした。
二ツ巴-Futatsudomoe-<舞台写真公開中!>
壱劇屋
ABCホール (大阪府)
2018/04/06 (金) ~ 2018/04/08 (日)公演終了
満足度★★★★
作・演出・殺陣・出演の竹村晋太朗さんによる前説で少しばかりの設定解説はあったものの、「劇中に台詞は一切無し!wordless殺陣芝居!」という宣伝文句に偽りのない娯楽大作でした。NMB48という女性アイドルグループの2人(久代梨奈、谷川愛梨)が主演ですが、“アイドルとそのファン向けの舞台”にはなっておらず、幅広い客層に届く内容で大変楽しませていただきました。
終演後の物販はやはり長蛇の列。商品も充実していて、劇団員らののぼりで装飾されたロビーは艶やかでした。
ミュージカル DAY ZERO(デイ・ゼロ)
シーエイティプロデュース
DDD AOYAMA CROSS THEATER(東京都)
2018/05/31 (木) ~ 2018/06/24 (日)公演終了
舞台は2020年のアメリカ。召集令状が届き、あと3週間で出征することになったら…という物語で、3人の幼なじみの男性それぞれの決断が描かれました。原作は2007年のアメリカ映画だそうですが、今の日本にもフィットした作品です。
詳しい目の感想:http://shinobutakano.com/2018/06/03/9825/
父と暮せば
こまつ座
俳優座劇場(東京都)
2018/06/05 (火) ~ 2018/06/17 (日)公演終了
1994年初演の井上ひさしさんの二人芝居です。演出は鵜山仁さん。上演回数はのべ500回を超えているとか。
1945年8月6日から約3年後、7月末の数日間の物語です。舞台は広島の図書館で働く23歳の福吉美津江が一人で暮らしているボロ屋。そこに美津江の父、福吉竹造が現れます。
どなたにも、一生に一度は観ていただきたいお芝居です。観たことがある方は、新キャストでイメージ一新した今回をお見逃しなく。お友達、ご家族、恋人をどうぞお誘いください。若い方にもぜひご覧いただきたいです。
詳しい目の感想:http://shinobutakano.com/2018/06/07/9841/
夢の裂け目
新国立劇場
新国立劇場 小劇場 THE PIT(東京都)
2018/06/04 (月) ~ 2018/06/24 (日)公演終了
井上ひさしさんの東京裁判三部作の第一部にあたる『夢の裂け目』(2001年初演)の2度目の再演です。同じ戯曲の同じ演出だからこそ、時代も、世界も、自分も変わり果てたと思い知らされました。若い世代の俳優へのバトンタッチを目の当たりにしながら、私自身が何度も学び直さなければならないと思いました。
詳しい目の感想:http://shinobutakano.com/2018/06/05/9830/
斜面
ナッポス・ユナイテッド
東京芸術劇場 シアターウエスト(東京都)
2018/06/09 (土) ~ 2018/06/17 (日)公演終了
出演者5人によるハードボイルドな犯罪サスペンスものでした♪上演時間は約1時間20分。ギュっと凝縮されていて、気持ちのいいワクワクと緊張感が持続!楽しかったです。
詳しい目の感想:http://shinobutakano.com/2018/06/13/9877/