満足度★★★★
若さがあって良かったです。
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蜘蛛に呪われた一族の末裔でテレビ局でADをやっている青年が、覇権を狙う別の末裔一派と闘う話。
虫メガネか鏡か、あれは何に効くのでしょうか。
満足度★★★★★
爽快にやられました。
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雉はケーンと鳴きますが、雉が初めて鳴く、即ちケンは主張できるくらい大人になったってわけで、雉も鳴かずば撃たれまいなのですが、鳴いたことによって周囲が反応して助けてくれて無事高校生活を続けることができましたという話。
そして、後ろに出てくる男女は父親とその母(ケンの祖母)だとばかり思っていたら、30年後のケンと避難所として守ってくれた担任の女先生だったということが分かってやられたなと思いました。
ただ、内容の割には舞台が広すぎて横スクロールが目立ち、立体感がありませんでした。また、若い人のお芝居に慣れたせいか、全く若さが感じられませんでした。
満足度★★★★
ああなってこうなってと確信します。
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これから変化が起こりそうな複数の人間関係の、今現在を徒然に描いた話。
退屈な日常、ルーティーンをこなしているだけと思っていても、いつか大きく変化したことを実感するのだと思います。
ボーっとしていると、昼まで寝てしまうのが普通だと知って安心しました。
満足度★★★★
ポポが濃過ぎでした。
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ボーリング界の天才選手ポポらが、オリンピックに選ばれなかった種目や新種目を創設して東京オリンピックの日程に合わせてポポリンピックを開催しようとしただけなのに、次第に過激化する話。
スタート時のダラダラした尺稼ぎが気になって乗り切れませんでした。
どうせ過激化するのだったら行き着くところまで行って撃沈してほしかったです。
満足度★★★★
一ヶ月間お疲れ様でした。
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祖父の死をきっかけにそれぞれ自立した三姉妹が、穴を掘るだけ掘って投身することに美意識を持つ集団と出会ったことで心身ともに逞しくなったという話。
『ギジレン島最後の7日間』と言い、滅びが好きなんですね。
女優さんが二人の男に対して横っ飛びで飛びかかるプロレス技はズバリ決まって凄かったです。
満足度★★★★★
【劇団YAX直線/EgofiLter/ムシラセの回】観劇
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劇団YAX直線 『斉藤和巳演劇祭』 とある演劇祭で優勝するために審査員の個性などを研究し傾向と対策を練る話。
佐藤辰海をもじって斉藤和巳にしたのでしょうが、斉藤和巳にピンと来た若い人が何人いたことかと思いました。
EgofiLter 『ホノホシ海岸』 亡くなったと思っていた父親になりすまし奄美大島の実家に居座った男と息子たちが対峙するミステリー。
なるほどねってところはありました。
ムシラセ 『つやつやのやつ』 若手お笑い芸人の通夜の喫煙所を舞台に、参列者の芸人らと絡み語らうことで売れない漫才師がボケとツッコミを入れ替えて再起を図る決意をする話。
登場人物が個性的で面白く、いい話で、傾向と対策が行き届きダントツでした。
満足度★★★
秘密の抜け穴を知りました。
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ヨーロッパで勃発した戦争を避けて有名な美術品が疎開している東京の美術館に集まっためったに会わないきょうだいたちの話。
『東京ノート』ありきの話でした。
薄暗くて、静かな舞台とのことでしたが、椅子のきしむ音が度々聞こえ台詞が聞きづらかったです。私なら、体重をかけて音がすることに気付いた場合、その方向への体重移動は避けますが、このような良心的観客ばかりではないので、事前にスタッフによる椅子のきしみをきちんとチェックすることが必要だと思います。
満足度★★★★
男というものは、ですね。
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余命半年と診断された男が生き続けたことにより起きた悲喜劇。
長男が特別養子縁組だったことは、もっと病状が悪化してから知らせた方が良かったのでしょうか。それとも、「血のつながりがない、出ていけ」からの「お帰り」で、かえってわだかまりが消えて良かったのでしょうか。
須貝さんの淡々とした、そして時に熱い演技は素敵でした。
それにしても、男というものは言い訳も含めて介護したがらないものですね。
ただ、脳梗塞なら要介護認定を受けて介護保険のサービスが利用できるはずです。ホームヘルパーをどうするとかの話題がなかったのは不自然でした。
満足度★★★★
知らないことばかりでした。
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チルチルとミチルが青い鳥を探しに行く話。
漠然としか知らず、死んだ祖父母やきょうだいのいる死後の世界や、未来の世界へ行ったことなど知りませんでした。ましてや、覚醒剤の世界でロレロレになって幸せになっているチルチルをミチルが救うことなどまるで知りませんでした。
満足度★★★★★
素晴らしかったです。
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義経千本桜。
小金吾の首を切り落とすところや、ラストに首が飛びかうところなどは初めて観たと思います。2時間45分で全てをやってくれるのが本当に嬉しいです。
満足度★★★★
女優陣が素敵でした。
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女性誌「青鞜」に関わった人たちの編集風景や私的な生活を生き生きと描きながら、ふと、戦争との関わり、戦後の生き方を瞬間垣間見せてくれた話。
明治大正期の話ですが、ポップな衣装、軽やかな衣装、普段着、かっちりした服装、おばちゃん風、ややロリータ風派手めな衣装と、今現在の服装で演じられ、MeToo運動にも通じる現代の問題として捉えようとする意図がひしひしと伝わってきました。
女流作家の育成と銘打っての創刊から、家庭や社会の中における女性の地位向上を目指すことを鮮明化した平塚らいてうを中心とする女性誌青鞜は、経営権が依藤野枝に引き継がれた後は無方針となりました。
青鞜を通じて家制度、堕胎、公娼制度等に関する女性の立場からの考え方が提示されましたが、当然色々な考え方があるわけで、大きなギロチンが下りるような、大きな堰が閉じるような舞台上の演出もあり、青鞜関係者の中にも国策に協力することになった人もいました。
平塚も学徒出陣に際して寄稿文を寄せたというシーンがあり、太鼓たたいて笛ふいた黒歴史があったことを知りましたが、単純に論ずることはできないなと思います。
満足度★★★
如何にも洋物風って感じでした。
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子供同士の喧嘩でけがを負わされた子供側の家に集まった二組の夫婦の会話劇。
結局、子供の喧嘩の原因は良く分かりませんでした。薬害についても、ミシェルの母親を含めもっと社会問題化する方向に進むのかなと思いましたが企業の体裁の問題に終始させただけでした。会話によって真相が明らかになるのを期待していましたが酔っ払ってグダグダでは全く以って面白くありませんでした。
皆さんが洋物風を演じている中で真矢ミキさんだけがこんな洋物で申し訳ない、テレビもなくなったし、これから舞台で頑張るから楽しんでいってねと一人気を吐いていました。
満足度★★★★
熱演でした。
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太陽に飲み込まれて地球が滅亡する最後の7日間を、通り魔が出現する治安の乱れもあったものの、合唱や野球に情熱を傾け、家族愛を確かめながら過ごしたギジレン島島民の話。
本当は何年何月何日何時何分に熱風、爆風に襲われるというものではないのですが、予報通り地球は滅びました。
10分の休憩を入れての3時間10分、お疲れ様でした。クッションがあって助かりました。
満足度★★★★
小ネタは面白かったですがややダレました。
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ベテラン俳優に刑事ドラマの死に際を極めさせようと、局側が橋田先生とか倉本先生とか大御所先生多数にシナリオを書いてもらって準備したものの、美味しいシーンは若手に持っていかれたり、死に際ではセリフが被ってしまったりと上手く行かなかったという話。
石毛セブンさん、渋くて良かったです。
場末から北海道、はたまた宇宙へとストーリーはダイナミックに展開しましたが、そこが良いところかもしれませんが、横スクロール的な動きのようでした。
満足度★★★
ファンタジー
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人工の月を打ち上げ、その光で人を癒し、死者まで見えるようになった世界の話。
SF、ホラー云々の要素があると前説でおっしゃっていましたが、薄暗い中で行われた意味不明のファンタジーでした。
満足度★★★
【特別上演回】観劇
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7歳から67歳まで、10歳刻みのななこを7人の女優で演じ分け、77歳で死んだななこの生涯を77分で描いた話。
市井の女性の話には大して興味は惹かれませんでしたが、それはさて置き、各女優が出生時の自己紹介をするシーンで、親が画数で名前を決めたというエピソードを聞いて、けっ、オカルトかよ、けったくそ悪くなりました。
新作短編『藤川修二ひとり芝居 -越冬蝶々-』(作・演出 吉田小夏)
77歳の老人が、少年の頃の日記と当時一緒に暮らしていた祖母の日記を突き合わせてみる話。書いたことと書かなかったこと、面白いですね。
満足度★★★★★
スギちゃん、「ダンスはうまく踊れない」けど良かったぜぇ。感動しました。
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病気が原因で引きこもりがちな少年が、夏休み中に過ごした海辺の街で、坂の上に住む老船長と知り合い、船長から七つの海を巡る冒険談を聞き、また冒険の中に入り込んだりした結果、新学期には元気な積極的な少年になっていたというお話。
坂道を毎日上り下りしたのが良かったのではないかと思います。サーカス団に教えられたということで、鉄棒が上手くなっていたのが驚きでした。
スギちゃんは、歌も決して上手いとは思わなかったけれど、スギちゃんがいたからこそ観に行ったわけで、もしスギちゃんがいなかったらもう七年もやっているという素晴らしい作品にも出会えなかったことになります。本当に貢献大だと思います。
人生は選択の連続ですが、どんな選択も前向きに捉えることの大切さを教えてもらいました。
満足度★★★
演劇を期待していたのですがパフォーマンスでした。
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陶芸用粘土を舞台上に敷き詰め、テーブルの脚にも使い、息を止めたり急に発声したりと身体に負荷を掛けながら、『冒した者』のテキストを一応使って演じるパフォーマンス。
テーブルを潰すところは面白かったです。
満足度★★★
ファンタジー
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争いごとをなくすため、隣人を傷つけない行動が習得できた者だけが世に出る社会で、まだ習得できていない生徒たちが通う学校において、とある転校生が来たことによって人間性を重視した行動を取ろうとする運動が起こる話。
恐らく60cm以上の高さがあるであろう舞台から、ワダタワーさんが後ろ向きでスッと降りたのには驚きました。
満足度★★★
身分制度が存在する社会は本当につまらないなと思いました。
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貴族社会が現存する日本が舞台。未亡人である女主人の恋は実らず、執事である鎌塚氏の恋はもやもやしたままという話。
国会議員で本シリーズの悪役である堂田男爵の秘書思いというか秘書に頼りっきりの意外な側面が判明し驚かされるとともに、貴族と平民の差だけでなく、貴族間の地位の違い等身分制度の矛盾点、限界性を感じました。二世議員が多数存在することや「身の程」発言、今の日本もこりゃ大して発展しないと思いました。
そして、そのことが本シリーズの全体的に感じる重苦しさの要因だと痛感し、笑えませんでした。
回り舞台の使い方は素晴らしいと思いました。