KAEのもらったコメント

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from もらったコメント
鈴木雄太 鈴木雄太 僕も背もたれにしてしまいました…。 下らないコメントですみません(笑)
2010/08/22 09:54
アキラ アキラ >あのラストだけは、納得が行かない気がしました。作品としての不備と感じたのではないのですが、自分的には残念な感じ…。 そうですね。 「まあ、そうだろうね」と気持ちの上では「納得」はできるのですが、主人公とともに、彼女の歴史を見てきた者としては、心情的に「納得」できないというか、そんな感じでした。 彼女の中だけで、物語が完結してしまうのではなく、「赦し」によって、他者との関係性を観たかったと思うのです。 そういう意味で、私が思ったのは、現在の彼女と、彼女の過去を演じている役者さんたちは、舞台の上では接触がなかったので、彼女が台に上がったときに、彼女以外の全役者が、つまり、彼女にかかわった全部の過去が、彼女の側に立ち、彼女を無言で押しとどめる、なんていうふうだったら、私は心安らかに会場を後にすることができたように思えるのです。 もちろん、そうじゃない現実を突きつけることが、作者の意図であったのかもしれませんが。 >座席の座布団を背もたれと思い込み、座っていると、「これは座布団ですので、どうぞ敷いてお座り下さい」と教えて下さるし ああ! そうだったんですか! 私もてっきり背もたれかと思い込み、そのままにしていました。なんだか座わる面の面積が少ないなあ、と思ったのはそのせいか!(笑)。 >先日の次男の結婚式の後、次男が、優しい兄に車で荷物を運んでもらえないかと言った時、「寝不足でお兄ちゃんが、事故を起こしたら、あなたは、一生後悔するよ」と、次男を説き伏せて、辞めさせて良かった!!ということでした。 凄いリアルで似たような状況でしたね。舞台でそのシーンのときに、さぞ、ひやりとしたことでしょう。何もなくてなによりでした。
2010/08/22 06:27
きゃる きゃる KAEさま >私に近しいある劇団への御意見は、是非、その劇団の主宰に、直接お願い致します。(笑) >番外公演にオススメの台本を教えて下さいと、以前ブログで書いていたように思います。 はい、アンケート用紙にも、そのように書いてあった記憶があります。 >彼らは、基本的な俳優訓練のできているメンバーが多いので、案外、北区つか劇団より、確かに、滑舌はいいかもしれません。 同感です。 >私は、戯曲セミナーの同期生とのエクササイズで、さんざん、作家としての資質も、ましてや演出なんてまるで、不向きを悟ったので、家族に時々頼まれる、陰のプロデュース以外は、手を初める気はなく、これからも、観劇一筋で行こうと思っています。(笑) あ、先手を取られた!(笑) 「観劇一筋」でも結構なのですが。その確かな目が必要なのですよ。目だけじゃなくて、実際に演劇活動に身を置かれた体験をお持ちですし。 このごろ若い人たちが70年代を背景にした芝居をやる機会が原作物だけでなく、オリジナルでも増えてきたようです。若い人は若い人の感覚で自由にやればいいと思ってますが、「監修」のような立場の人もスタッフに必要な気がしています。そして、その「監修」というのは、単に昔を知っているとか、当時の芝居も観ているとかの人物でなく、劇作のことも技術的に知っているかたが望ましいのです。私のように観る一方ではダメですが、KAEさんのように脚本も書かれていて、演劇も内からご存知のかたにこそ打ってつけです。「監修」は作品作りにおいて、大切です。最初のプランニングから関わり、稽古にも立ち会っていく人という意味ですが。全面演出とかでなく、「陰の」お立場で結構なのです。ほら、歌舞伎でも、「○代目はこうだった」とか昔の話をしながら若手を指導していく古参のかたがいるように。 演劇を全身全霊で愛し抜いたお父上でしたから、その遺志やDNAを継ぐかたとして、演劇評論の立場だけでないかたちのアクションをぜひお願いしたいのです。KAEさんのレビューを拝読しながら、最近痛感していることです。決して社交辞令でなんかで申してませんので、なにとぞ真意をお汲み取りくださいますように。
2010/08/21 10:30
きゃる きゃる KAE様 >唐さんは、私は食わず嫌いで、全く未見ですが、そうでしたか!あちらは、まだ次世代に継承して行く空気が感じられるのですね? 唐さんが食わず嫌いっていう気持ち、すごくわかります。私も、アングラのテント芝居は最初、オーバーアクションや、環境面で苦手だったりしたんですが、若いユニットのおかげでたまーに(笑)接するようになりました。60-70年代の芝居の生き証人である唐さん本人が生きてるうちに、自分の作品で、若手の違うタイプの演出家を育成してるというのは、すごくよいことだと思ってます。だって、育成しないと、極端な話、カリスマの死後、「戯曲の死」につながる危険もあるわけで。唐さんの当時の雰囲気を忠実に残す演出をする人もいれば、スマートな現代的な演出をする人もいて、面白いです。幸い、自分が体験した範囲では、「改悪された」印象のユニットにはまだ出会っていません。むしろ逆です。 >戯曲としては、完成系の井上さんの作品だって、私は、原作者が亡くなった後は、あの心底大嫌いな演出家の演出舞台しか拝めなくなるのかと危惧しています。 ファンとしては怒り心頭、絶望ですよね。先日のMOMOでの奇しくも追悼公演となった独歩プロデュースの「父と暮らせば」はテアトル・エコー時代、井上さんと同じ釜の飯をくったスタッフも参加してて、本当に素晴らしかったです。「井上さんを心底尊敬してた」メンバーが集結してた感じで。KAEさんにぜひ観ていただきたかった。会場の隅々、全員、井上さんへの尊敬と愛であふれてた。若いスタッフも。特に、アングラ系の劇団にいて井上さんとは縁がなかったという女性の美術が素晴らしく、「井上さんの作品で、これまで皆さんがご覧になったようなお金をかけた立派なセットではないけれど、頑張って作りました」とパンフに書いてあり、真心のこもった美術でした。きっと会場のどこかで井上さん、ごらんになってるのでは、と思いました。「お金は大切だけど、お金だけじゃいい芝居は作れない」って、この公演でつくづく思い知りました。特に井上戯曲はお金じゃない!と(このユニット自体は解散したけど、また、スタッフが集まってくれないかしら、と思ってます。今度、お手紙出してみようかな)。 >つかさんにも、井上さんにも、禁煙してもっと素晴らしい作品をまだまだ世に残して頂きたかったなあと、つくづく悔しくてなりません。 これは本当にそう思いますね。お二人ともヘビースモーカーでしたものねぇ。つかさんの場合は、ご本人による演出が重要なことなので、後継者育成ということでは解決できなかったかもしれないし、KAEさん、genieさんが話されてるように、「時代の熱気」も重要なポイントかもしれませんが、人間、寿命には限りがあるだけに、つかさんにも、ご存命のうちに、「自分の空気を観客の共通財産として残す」ための何か手を打っていただきたかったという思いが私にはあります。 3年前くらいだったか、日芸の学生の卒業公演で、清水邦夫さんの「ラブレター~愛と火の精神分析~」が上演されたのを観て、あの時代の熱気が伝わってきて、身震いしたことがあります。若い人が演じて、ここまで再現できるのか、と。戯曲をからだで読み込んだ学生たちに感動しました。舞台美術も学内コンペで選ばれ、落選した数案も、模型が展示されたのだけれど、どれも素晴らしいプランでした。指導教授は60年代、新宿アングラに通った世代のかたでした。あの時代の空気を肌で感じた人が若い人を指導する、若い人に期待するしかないなぁ。 KAEさん、これは切なるお願いなのだけど、何らかのかたちで実現してくれませんか。あの学び舎の演劇部にいてあの時代の空気を吸った人なら、伝えられると思う。いましか、できないと思う。私は、先の「8割世界」の番外公演のそらみさんの作品を演じてた若い俳優さんたちを観ながら、ふとそういうことを考えてました。真剣に、ね。ここに書くことじゃないかもしれないけど。また、いつか、ゆっくり話しましょうか(笑)。
2010/08/20 12:52
きゃる きゃる KAEさま >私も、後年のつかさんには、何か着いて行けない部分もあり、北区つかこうへい劇団は、たぶん一度しか観ていないと思います。 阿部さんが御出演だった、「熱海殺人事件」は、ストーリーが全く変わっていて、驚き、それなりに衝撃的でしたが、加藤さん、平田さん、風間さん、三浦さん達の時代を知っていると、どうしても、役者さんお技量の差が気になって、のめり込むことができませんでした。 まったく同感です。KAEさんも似たようなこと感じていらしたんですね。阿部さんの熱海は、昔TVのドキュメンタリー風の番組か何かで一部を見たのですが、「あれ、こういう作品だったっけ。違うような・・・」と違和感をおぼえました。あのころは、まだ阿部さんもいまのような演技派という感じではなかったですね。モデルから俳優に力を入れ始めたころ、仕事で接したのですが、まだヒョロヒョロしてて、神経質なところはありましたが、いまのように性格俳優というイメージも固まってなくて近寄りがたい感じはなかったですし。 >マキノさんも、横内さんも、新感線の井上さんも、かつてはつかさんに傾倒して芝居を始められたけれど、今は、独自の作風を確立され、皆さん、それどれのカラーになりましたものね。 >でも、この芝居、観ながら、ちょっと思ったのです。新感線が、一番、つかさんを次世代に継承しているかなって。 ここもすごく同感です(笑)。新感線についてはわたしもそう感じます。 KAEさんやgenieさんが語っておられるように、つか作品は時代によって演出も変化していったわけですが、演出面では、ご本人の存在が大きかっただけに、今後、ほかのかたが演出するとなると、なおさら、成功したといえる舞台は難しいかもしれません。稀有な才能の持ち主だったのでしょうね。天才が中心にいた劇団ほど、その人の死後は難しいのが常ですし、おっしゃるように時代の熱気というのも関係してきますしね。。最近、感じるのは、CoRichでは「観てきた!」が少ない唐十郎さんなどは、口立ての演出もされますが、何人か若い演出家を育てていて、ユニットによって作品の印象も違うのが面白く、(アングラ嫌いな人にはみな同じ、と言われてしまうけど 笑)作品の継承という点では、将来に少しは光明を感じています。
2010/08/19 22:44
きゃる きゃる KAE様 そうなんです。2人芝居でコントだからパンフもないんだな、と最初思って、もしかしてパンフあったけど自分が落としちゃったんじゃあるまいか、とも思って。ただのチケット袋だと思い、親切だなとは思ったけど、気に留めてなくて、バッグにいれたママのを取り出して、中を開けてよく見たら、通常のパンフ同様で、挨拶文や今後の客演情報などが書かれてました。
2010/08/19 11:53
genie genie KAE様、 お気持ち、お察しします。 今の若い方にいくら言葉で説明しても、うまく伝えられないのですが、 つかこうへい全盛期は、それはもう、すごいものでしたよね。 なんというか、パワー全開で、支離滅裂で破天荒な演出ながら、 人間の卑小さや悲哀を存分に描いて、私たちの心をわしづかみにしました。 まさに、つかさんは演劇界の風雲児といってもいいくらいのカリスマ的存在でした。 その同時代に彼の作品を何本も見ることが出来た事、本当に幸せでした。 残念ながら、おそらくその神髄をエッセンスを、どなたも再現することはできません。 つかさん自身の演出さえ、後年のある時期から変質していったように感じ、 悲しくなって、もう見まい、思い出としていい時期の記憶は取っておこう、と思いました。 なぜなのか、私にもよくわかりません。 過去の作品の思い出を、私の中で無意識に美化しているのかもしれません。 たまたまあの時代の空気が、いい作品が次々生んだのかもしれません。 映画とは違い、舞台作品は刹那、二度と同じものを見て感じることが出来ない。 そのライブ性が良いのだ、とは言われますが、実にせつないものですね。 古典作品などは次の世代の演出により、作品がさらに時代に合わせて成長する、 というケースもありますが、 つか作品に関しては、もうこれで終わりにした方が良い気がします。 普段の私は作品のDVD化には冷淡ですが、 ただ唯一、つかさんの過去の(’80年代前半までの)作品については、 せめて映像が残っていれば、と残念でなりません。
2010/08/18 21:49
きゃる きゃる KAE様 この劇団についての詳しい説明、大変参考になりました。ありがとうございます。 たしかにこのセット、最前列とか前方の人は上のほうが観づらいでしょうね。 このお芝居は観たあとに、じわじわ波が押し寄せてくる感じですね。 重複しますが、あの焼肉屋の優待券、あんな瑣末な会話の中にこそ、案外「経済」の縮図みたいなものが表現される気がしませんか?ああいう「経済」の描き方ってあるんだーと感心しました。 競争経済社会から離脱したつもりでも、人間、食欲は当然残るし、ダウンロード数で優劣を競う気持ちも生まれていく、身近なことをいろいろ考えさせてくれた作品です。会話はユルユルなのに。そこがスゴイ!(笑)
2010/08/18 13:07
きゃる きゃる KAEさま 私のところでもいろいろ教えていただいてありがとうございます。 当日、渡されたチケットの袋がパンフ代わりだったのですね。 あとで気づきました(笑)。 吉田さんも、私の観てる劇団に客演されるみたいで、(前にもされてたのかもしれませんが) 今度、予定にも気をつけつもりです。
2010/08/18 11:34
tetorapack tetorapack KAEさん 私の「観てきた」へのコメントありがとうございます。KAEさんはスケジュール調整ができずに残念でしたが、私の「観てきた」へのご返事として、できればご覧になりたかったと言うKAEさんのために、長文になりましたが、この物語の粗筋&展開を私の方にお書きしました。ご覧になって頂ければ幸いです。そのお知らせとして、ここを利用させて頂きました。
2010/08/17 01:21
京 KAE様 ありがとうございました。 やはり地域によって大きな違いはないようですね。 会場での温度差を感じていたので、東京ではどんなものかと気になっていました。 不躾な質問申し訳ありませんでした。
2010/08/16 18:56
きゃる きゃる KAEさま 誠に申し訳ありません。私のところ、一部文章を修正のため、コメント削除してたので、KAEさまにいただいたコメントと前後してしまいました。そのあとに書いた私のコメントがKAEさまの後のコメントへのお返事となります。
2010/08/15 10:54
tetorapack tetorapack KAEさん 楽しくレビュー拝見させてもらいました。 >2人のお笑いシーンから始まる舞台。ずっとこのまま行くのかと思いきや、きちんとストーリーが設定されていて、コント集と見せながら、最後のシュールな終わり方まで、とても秀逸な舞台運びに感心しました。 ほんと、その通りでしたね。楽しかったですよね。 >安藤さんの酔っ払いの「お兄ちゃんさあ」の台詞ぶり、大好きでした。鉄道オタク少年も良かった!吉田さんは、お笑い芸人役と、駅長さんが、とても素敵な雰囲気で、年甲斐もなく、心が、少女化しそうでした。(モエってこういう感じかなと思います。) いやー、分かるだけに面白い。モエですか(笑)。上手いなぁ、例えが。 >15ミニッツメイドの時ほどの意外性や、スピード感、歌舞伎の早替わりのような手際良さは、ありませんでしたが、その分、人間描写がより秀逸だったように思います。 若いお2人が、瞬時に、様々な役の演じわけができるのには、本当に、頭が下がる思いです。 そう、そう。たしかに、15ミニッツメイドの時ほどの意外性や、スピード感、歌舞伎の早替わりのような手際良さは、ありませんでしたが、コント的なオチの切り方や、おっしゃるように「2人が、瞬時に、様々な役の演じわける」心地よさを、私は「スピード感」と表現しましたが、言っていることは同じです。でもって、私は、この15ミニッツメイドでのような1コマも加わっていたら、なんて欲張りに思ってしまった次第です。 >舞台運びを、何から何まで2人だけでやり、その上、吉田さんが音楽、お2人で、宣伝美術も担当されているようで、その手作り感も、心の琴線にビシッと触れてしまいました。 高校の同期生のお3人のユニットだからこその、お互いへの信頼が、客席にまで、伝わって、とにかく清々しくてなりません。 KAEさんのレビューのこの部分、大好きです。ほんと、すばらしいコメント表現と思います。まったく同感です。 >低俗な笑いや、ヒトを嘲笑する類のお笑いネタが大嫌いな私には、本当に理想的なお笑いユニットで、正に宝物を掘り当てた思いでした。 ここも、全く同感。どうも、TVで目に入ってくる「お笑い」は、私にとっては惹かれるところがないのですが、私、TV番組制作の裏側はある程度、知っているので余計にですが、PLAT-formanceは本当に心惹かれました。
2010/08/14 23:52
tetorapack tetorapack KAEさん  私は「観たい!」にも書き込んでいないし、もちろん観てもいないので、この劇自体を論じられる立場にありません。その上で、KAEさんの落胆ぶりに、お体を心配していましたが、さきほど、他公演の良作に触れ、元気だ出たとのコメントを頂き、再び、熟読させて頂きました。  また、きゃるさんのも読ませて頂き、私が芝居の選球眼では敬意を表するお二人が同じような印象を感じられた点に、なるほどなー、と、大いに参考にさせていただくこと、しきりでした。
2010/08/14 23:23
きゃる きゃる KAEさま これ観終わったとき、KAEさんきっと怒ってるだろうーな、と確信しましたね(笑)。チラシの件については、私も書いたとおりですが、先日のMOMOの独歩プロデュースのスタッフ対応の温かさと対照的で驚きました。「手渡し」というのが独歩のときは文字通り、全員に1人1人手渡しでしたけど、ここは声掛けると渡してくれるみたいで。自分は中にパンフがあるかどうか確かめたかったので、声かけて受け取りましたけど。 >まず、私は、客席サイドの暗幕の傍の席でしたが、その暗幕後ろに、役者さんやスタッフが控えているのか、常に、中で蠢く足音や動作の音、ひそひそ声、ひいては、中の人物が動く度に、暗幕が揺れて、座っている私の脇腹を撫でるので、舞台上のあり得ない展開と、実際、自分の身に降りかかる災難で、居心地が悪くてなりませんでした。 やはりそうでしたか。実はそのザワザワの気配は私が観たときも伝わってきたのですが、一番下手端のかたが、すごく気にされてたみたいで、帰るときブツブツ言ってらした。聞き取れなかったけど、たぶん、そのことではないか?と。集中できないですよね。お察しします。 このお芝居の新橋さんに対しては、人によって評価が分かれると思うのですが、わたしはあの「寸劇」の場面に今回の演出家の姿勢が象徴されてるようで失望しました。そりゃぁ、新橋さんはそれなりのかたですから、演じるでしょう。でも、だからこそ、かえって彼女の芸まで安っぽく切り売りされたようで、凄く悲しかった。彼女も何とか芝居を支えなきゃ、という感じで痛々しく見えました。「こんなことさせるのか」と呆れてしまい、「寸劇」として効果的だったとは思えません。周囲にいた女性客が、「途中退屈して眠っちゃったら、あの場面で目がさめた。だって、変な芝居やってるんだもの。恥ずかしくならなかった?あれ。旅回りの大衆演劇みたいで」と終演後、話してました。同じように感じる人もいるんだなーと思って。 新さんが客席に来てお知り合いに「遠いとこ、観に来てくれてありがとうね。何年ぶり?懐かしいねー」と言ってるのを聞いて、ジーンとしました。彼の声はTVで姿を観なくなっても、耳に焼き付いていて。石井ふく子さんがホームドラマでよく起用してましたね。「忠臣蔵」でいうと不破数右衛門や堀部安兵衛のイメージで、熱血漢の役が多かったですよね。 久しぶりに舞台を観て、お互い、年をとるはずだと思いましたねぇ(笑)。
2010/08/14 17:58
きゃる きゃる KAEさま KAEさまのこの回答を読ませていただき、単なる回答というだけでない感動を味わうことができました。うまく、言い表せませんが、誠実にお答えいただき、本当にありがとうございます。 >笑いが起きていたのは、田圃の場で、直助と伊右衛門が、、悲嘆にくれるお岩姉妹の後ろで、しめしめと合図し合うところと、お岩が、お歯黒の仕度をしている時に、宅悦が、面相の変わったお岩の顔が近づくと、ぎょえーっとなるところぐらいで、まあ、許容範囲だったと思います。 あ、それならじゅうぶん許容範囲ですよね。よかったです。ホッとしました。 >実は、お岩がさんざん悲惨な目に合っているのに、大爆笑が起こった舞台は、私も目撃し、あの時は、さすがに、もう歌舞伎も衰退かと、嘆かわしくなったのを覚えています。 コクーン歌舞伎の時だったのか、歌舞伎座でだったかは失念しましたが…。 「勧進帳」で、海老蔵が、実に劇画チックな演技で、爆笑をさらっていた時も、愕然としましたけれどね。 自分が観たときは歌舞伎座でした。初演だったような?いくらなんでも笑うなんてヒドイと思いました。誰だか忘れたのですが、何かの雑誌に、その場面について、四谷怪談を観たタレントの人が「何かドリフのコントっぽくていいね。歌舞伎って面白い」と書いていて、腹が立ちました。 ちなみに、私だけの感想かもしれませんが、海老蔵さんの「助六」を初めて観たとき、「助六ってこういう芝居だっけ?」とショックを感じ、戸惑いました。当時、「型破りの新時代の助六誕生!」ともてはやされてたときですが、台詞回しや動きが現代劇みたいに大雑把で粗く、違和感が強くて「歌舞伎十八番」のそれとは別物に見えました。でも、これが「平成の助六」なのかな、と。時代によって変わっていくことに異を唱えるつもりはないですけども。かつて11代目団十郎さんが武智鉄二さん演出の「勧進帳」に「型を壊している」と激怒したことを思うと、お孫さんのこの「助六」をはたしてどう感じるか、聞いてみたかったです(笑)。 >歌舞伎座閉鎖前に、物見遊山でいらしたお客さんが多かった時は、3階席は、本当に悲惨でしたよ。壮絶な殺しの場面で、お煎餅のボリボリや、茶の間かと思うような私語で、ほとんど台詞が聞き取れないこともしょっちゅうでした。 閉鎖前、そういうことがあったのですね。TVの情報番組の宣伝を見て、来た人も多いようですしね。ずいぶん以前のバブルのころ、歌舞伎ブームで新しいお客さんが増えたときは、3階席に大学生らしきグループが押し寄せ、私語も多く、お菓子をくちゃくちゃ食べ、休憩時間もコンパ会場のようにうるさく、私がいつ行っても雰囲気が悪かったので、昔ながらのファンの年長の友人に聞いたら、同感だと言っていました。当時、淀川長治さんも、「歌舞伎座の雰囲気が悪くなったので、近頃は行きたくなくなった」と随筆に書かれ、知人にももらしていたようです。 >それを考えると、今回のお客さんは、とてもお行儀が良い方ばかりで、ほっとしました。 本当ですね。今回、観ていない部外者ながら、私もお話を伺って、それはよかったな、と思いました。
2010/08/14 13:16
りいちろ りいちろ KAE様 劇評を拝見させていただきました。 ご指摘いただいた新国劇のことについて、私は新国劇を昔々2度ほどしか観たことのない人間なので、表現に誤解があるようでしたらお詫びします。自分の感想の中で申し上げたかったのは、夢と現実の切り分けを芝居のテイストを変えて行う場面で、役者たち、特に新橋耐子さんの仕事にぞくっときたということ。 あそこはおもわず「うそ!」っと思ってしまうような意外性(?)とともに茶番に近い形で挿入された小芝居ですし、歌舞伎でも新国劇でも現実と違った匂いがしていればそれでよかったとは思うのですが、新橋さんのお芝居は、切り替えのしなやかさと茶番の域を超えるような張りとふくよかさで、ぐたつくシーンをそれなりに支え切ってしまった。きちんとしたレストランのイタリア料理とコンビニのスパゲティーは全く似て非なるものですが、コンビニのスパゲティであるはずの小芝居に予想外の良質な食材が入っていて、ふっと本物のイタリア料理を思い出してしまった(但し食べているのはあくまでもコンビニのスパゲティ)というようなニュアンスでしょうか。 同じようなことは新克利さんの歌のシーンにもあって、あそこで歌が始まった時にはかなりびっくりしたのですが、でも新さんはそれまでの舞台の雰囲気と乖離しているシーンにもかかわらず、ひとつの場面として、オフオフのミュージカルのような一定の品質をもった風合いを作っていたようにも感じて。 岡森さんにしても今林さんにしても、個々のシーンでの役者さんたちは、そのお芝居のクオリティを楽しめるほどに上手いなぁと思った。 冒頭のト書き的ナレーションを聴いてそれから20分で、役者の演技力に興味を引かれてしまったというのが正直なところ。自分の感想のタイトルにも書いたように、役者たちの演技は悪くない作品だったと思っています。 ただ、作品全体をさておいて、個々の役者のお芝居力に舌鼓を打つというのは、悪食のそしりをうけてもやむおえないし、観客としてもどこか歪んでいたかなと少し反省しております。
2010/08/14 10:52
京 KAE様 この作品は観てないし行く予定もないのですが、この劇団の東京での評判が以前から気になっていたのでコメントさせて頂きます。 ここはいままで、2、3作観たかと思うのですが、私の意見としては、 ・面白くなりそうな題材を料理しきれていない。 ・どんな関係性の人間だろうと、しゃべり方、間が同じでキャラクターわけができてない。 というのが大方のものでした。 福岡でも、固定ファンはけっこういるようで、会場の前半分は受けまくり。感想ブログなど見ても「いつものユルい笑い」などと書かれていました。 しかし、会場の後ろ。つまりファンではない一見の客層はシーンと静まり返っており、私もその一人で、なぜこの劇団がそんなに人気があるのかが分からず、東京ではどんな評判をとっているのかが気になっていました。 せっかくの高評価に水をさすようで心苦しいのですが、東京での捉えられ方を教えて頂けませんでしょうか。
2010/08/14 05:41
きゃる きゃる KAEさま >夢の場というのは、大詰めだったのですね。私は、伊右衛門宅の場のお岩が死んだ後の、シーンかとばかり勘違いしていました。 ああ、そういう意味です。大詰めですから、夢の場が出ることはないなと気づきました(笑)。 で、恐縮ながら前の質問ですが、お岩がいたぶられる場面で今回笑いは起きてましたか? >完売のチケットも、前月末には、決まって戻りが出ますし、観たい日の前日とかにも桟敷席とかでも戻りがありますから、松竹に関しては、諦めずに、しょちゅうネットで確認するようにしています。 そうなんですか。今後買うときの参考にします。
2010/08/13 10:57
鈴木雄太 鈴木雄太 KAEさま あ、シッカリ者は次女ですかね!? ワタシが独自にとったアンケート(!?)によれば、長女シッカリ、次女B型(天才?)、三女わがまま…みたいな意見が意外に多いのですよ。 …まあその路線に乗せるかどうかはまだ内緒ですが(笑) 間違ってたらごめんなさい、『ゼブラ』って3姉妹でした?東宝でやった時のチラシが印象的なのですが、4人いたような気が…。斉藤由貴さん、壇れいさん、しずちゃん(さん)、大沢あかねさん…ONEOR8時代『ゼブラ』を知らないのでなんともですが(汗) ONEOR8といえば、ONEOR8の伊藤俊輔さんは古くからのチョットした知り合いです(お話しましたっけ?)。チラシを見る限り、今度良い役っぽいので応援してやって下さい。
2010/08/13 09:43

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