ドリルチョコレート×キコ qui-co.「世田谷童貞機構」
MCR
駅前劇場(東京都)
2011/06/13 (月) ~ 2011/06/14 (火)公演終了
心地良いラフさ
キコqui-coは好きでもMCRは初見。
主宰二人の安定感と、30代童貞トークの愉快さが笑いを誘う。
櫻井さんと小栗さん、相当マッチしてますね。
ラフな感じがまたいいけれどラフなだけじゃ終わらない。
世界観に裏打ちされた会話や思想の数々。
もっと踏み込んだところも見たかったけど、
そこが童貞が童貞たる所以かと妙に納得してしまったり。
それにしても男性がチャーミングである。
私が男だったらいたく共感できたんだろうに、とちょっぴり羨ましくなったり。
えほんのなか【ありがとうございました!】
トリコロールケーキ
ART THEATER 上野小劇場(東京都)
2010/10/29 (金) ~ 2010/10/31 (日)公演終了
旗揚げ
初回公演拝見いたしました!
旗揚げ公演ということで、非常に丁寧につくられていた印象を受けました。
回を重ねるごとにますます歯車が噛みあっていくのではないかと思います。
初回は役者さん方の緊張が少しうかがえたかと(笑)
がんばってください。応援しております。
リチャード・イーター
劇団銀石
シアターグリーン BIG TREE THEATER(東京都)
2009/08/12 (水) ~ 2009/08/16 (日)公演終了
満足度★★★★
突き抜けた舞台でした。
まるで歌のないミュージカルですね。
音響、照明、舞台美術、衣装など、どれを取ってもスタイリッシュな舞台でした。良くも悪くも。特に音響、映像!オープニングのシーンは芝居を見ていて久々にぞくぞくしました。鳥肌。良かったです。
銀石メソッドとして客席を巻き込むということを明言しているだけあって、非常に惹き付けられるところがありました。
演出が凄い。と思わせられる芝居でした。
個人的に演技演技してる芝居はあまり好きじゃないんですが(まあシェイクスピア作品はそういうものだと思いますし)、それを踏まえても凄い。全体的に若さを感じます。若さ故の荒や未熟なところも、若さ故のエネルギッシュなところでカバーされていたんじゃないかな。と。
ひとつだけ、役者さんの動きや声の出し方が気になりました。
喉辛くないですか…聞いてるこっちが痛くなってきました。
あと足音。合わせるの頑張って下さい…(笑)
演出としてあれだけ完成されている舞台なので、細かいところが気になります。
あと数回の公演でもっと良くなるんじゃないですかね。
花とアスファルト
青☆組
アトリエ春風舎(東京都)
2009/08/01 (土) ~ 2009/08/09 (日)公演終了
満足度★★★★
リアルさ・説得力
黒い空間に白い円形のテラスが組まれている。テラスの上には白いイスがひとつ。
下は白いイスが円形に置かれ、舞台左手には太さの違う白い円柱が何本もそびえていた。
白と黒の空間に青と緑の照明が落ちている。
抽象舞台っぽい。
客層は若い人(20代前半)が多い印象。
春風舎はキャパ少ないんですね。小さいハコでびっくりしました。
春夏秋冬と時の流れがあり、舞台上で団地の人々の日常が進んでいく。
それぞれ家庭に抱えているものがあり、互いに関わり合い、時に遠ざけ合うリアルな距離感と関係性。
その中での「異質さ」や「陰」という「甘い毒」の描き方が印象的だった。
確かにそこにある何の変哲もない日常を見ているのだが、
痺れ薬を飲まされてずっと弱い毒におかされたまま見ているような印象。
役者たちの演技が丁寧で、安心して見れた。
そこには確かに会話があったし、説得力がある。リアルだった。
「くま」というファンタジー感あふれる存在を交えてなお、現実的に見せる演出が見事。
それでいて「くま」と人間とかかわる中で発生するリアルな笑いが良かった。
常に全裸ですけど、あ、そうですよねーwという笑いとか。
思わずあるあると頷いてしまう。そういう笑い。
見終えた後になんだか心地よくなってしまう、
それでいて考えさせられる芝居でした。私はすきです。
これからも青☆組に期待しています。
ご招待ありがとうございました。