harumi姉さんの観てきた!クチコミ一覧

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COLORS

COLORS

天才劇団バカバッカ

吉祥寺シアター(東京都)

2016/06/10 (金) ~ 2016/06/19 (日)公演終了

満足度★★★★

想定外!
この劇団、二回ほど観ている。確か三年位前。その時は人と人の間、台詞と台詞の間に隙間がいっぱいで、座長頼みの劇団と判断し“ここはもういいか”と思った。今回は客演に惹かれて観に行ったのだが、始まってすぐ“ここはどこの劇団?”と首を傾げるくらい変わっていた。客演が多いせいはあるだろうし、劇団のメンバーも成長していたと思う。客席を沸かせる楽しさ!言いたいことがはっきりしている!突っ込みどころが無いわけではないが、この楽しさと、ここならではの感覚・主張はとてもわかりやすく、充分楽しめた!予想外の面白さだった。

我が名を呼べ!我が名は天子シロマである!〜ご来場ありがとうございました!〜

我が名を呼べ!我が名は天子シロマである!〜ご来場ありがとうございました!〜

〒機巧ぽすと〒 (からくりぽすと)

d-倉庫(東京都)

2016/06/01 (水) ~ 2016/06/05 (日)公演終了

満足度★★★

多分、壮大な話
だと、思うのだけど・・・かなりチープな出来上がりになってしまっていると思った。セットがシンプルなのは許せるが、“目隠ししてます”と言わんばかりの白い布。そして全体の雰囲気は“砦”。シロマが隠れ住んでいた場所をべースと摺るなら○だが、そこに王座の図はどうも陳腐。バックは木質より無機質なものの方が変化が取れたのでは?そして、衣装。すくなくとも“天子”たるのもが、セルロイドの人形に着せるようなテカテカのピンクという品の無さはひどすぎる。名のとおり、白のシンプルなもので品を出すべきでは?陰の衣装も、陳腐。その世界を創造させる独自性がまったくない。また、ひとつ国の話なのに、殺陣は四人まで。国という大きなものを感じさせる迫力が無い。言葉だけで大きい軍勢を感じることは出来なかった。しかし、話としては面白いと思う。特にシロマの、世を知らない女の愚かしさ、ここは上手いと思う。出来ればもう少し劇団としての力を貯めて、登場人物(特にアンサンブル)を増やし、美術的なものをもっと向上させて、4、5年経っての再演なら、もう一度観てみたい。このチープさで最後に子供の名前が出たときは、やっぱりこの辺りが出るのね、と思いつつ、かなりがっかりした。

幕末異聞 人斬りの恋

幕末異聞 人斬りの恋

(有)Yプロジェクト

渋谷区文化総合センター大和田・伝承ホール(東京都)

2016/05/19 (木) ~ 2016/05/22 (日)公演終了

満足度★★★★

襟の合わせ
一番目に付いたのは、襟の合わせ方。町娘、武家の奥方、遊女に商人のそれと女性陣の襟がみな役に合わせていたこと。当たり前といえば当たり前なのだが、これが出来ていない劇団はやたらと多い。おはしょりがぐちゃぐちゃで、裾の長さがつんつるてんなんてのも珍しくない。その度にヤキモキするのだが、ここは実に着こなしが美しかった。男臭い時代の話だが、女性達の艶のある存在が目を惹く。もう少し絞っても良いんではないかと思いつつ・・・。個人的には、岩崎さんのくったくのない爽やかな存在に○!

Hamlet

Hamlet

演劇集団 砂地

【閉館】SPACE 雑遊(東京都)

2016/05/21 (土) ~ 2016/05/31 (火)公演終了

満足度★★★★★

今までに無いハムレット
かなり衝撃的な作品だった。鉄パイプのテーブル、金属を激しく叩くような音、そしてかなり早口な台詞。感情が唇からあふれ出すのを止められないかのような、
剥き出しの感情を相手に叩きつけ続けるような・・・無機質な舞台にそれが積もっていくように感じた。オフィーリアの今まで観た事がない狂気、父王に迫られてもがくハムレット、それぞれが緊張感の中で、どんどん追い詰められていく様が、体をこわばらせた。小劇場だからこその演出・照明・音響、そして小劇場としてはかなりハイレベルな作品だと感じた。

狐の姫と詐欺師たち

狐の姫と詐欺師たち

羽生一家玉組

劇場MOMO(東京都)

2016/05/25 (水) ~ 2016/05/29 (日)公演終了

満足度★★★

もったいない
とてもチームワークの良い劇団さん、というのが一番の印象。この劇団独特の間合いと台詞回し、これが互いに絶妙のタイミングでポンポン跳ねるように繰り返される。芝居もなかなか上手い!しかし、ストーリー展開はまどろっこしかった。なかなか前に進まない。進んだと思ったらあっという間に話はトントン進み、最後のドン伝があっけなかったのが、つくづくもったいない気がする。

ネタバレBOX

途中入る歌のシーン。唐突過ぎてあっけに取られている観客もあり、タイミングが取れずに拍手できなかった方もあり。最後の最後にメドレー的にホテルのショーとしてミニライブにしてしまった方が、観ている側も楽しめたのではないかと思う。
あしたのジョー

あしたのジョー

劇団め組

すみだパークスタジオ倉(そう) | THEATER-SO(東京都)

2016/05/25 (水) ~ 2016/05/29 (日)公演終了

満足度★★★★

見応え有り!
め組さんは芝居もしっかりしているし、作品としても見応えのあるものが多いので、外れることはないだろうと思いつつも・・・メインの二人の年齢を考えると不安を感じた。他のものならまだしも、体がはっきりと出るボクシングもの。がっちりと男の筋肉がついた二人が少年(推定ジョー15~16・力石17~18)から演じるのは、土台無理な話に思えた。しかし、舞台に明かりが入り、二人の絞りに絞った体、動きも軽くス、ピーディーなアクションを見せられた時には驚いた!特に藤原さんはそぎ落とせるもの全て落とした!という感じで“幽鬼”と呼ばれた力石のそれが体から滲み出ていた。少年院のシーンも二人とそんなに変わらないであろう年齢のメンバーがこちらも違和感無く、少年になっていた。

これも2.5次元と言えば言えるのだが、イケメン君たちのそれとは違い、しっかりしたドラマになっていたと思う(段平さんはしっかり2.5次元!)

見応えあった!


ネタバレBOX

と褒めたままならいいのだが、少々物言い。ラストのシーンがあまりにもあっけない!もう少し溜めに溜めて引き出して欲しいシーンであった。そしてヒロイン二人、方や普段使わないであろうお嬢様言葉が馴染めないまま、立ち姿にも(特に足)緊張感とプライドが感じられない。方や地味!台詞も棒読みに思える。もっと表情のある台詞で存在感を上げる努力をして欲しい。
余計者

余計者

teamキーチェーン

d-倉庫(東京都)

2016/05/18 (水) ~ 2016/05/23 (月)公演終了

満足度★★★

悪くは無い!が・・・
ストーリー的には、展開が気になる。“?”と感じる部分が多々。この劇場としてはかなり広いセット。それが寒々とした人の心を表しているようにも感じられる。
しかし、欠落した部分が多いというか、そうなってしまった原因的なものがわからない部分が落ちているのが残念!人の動きも感情を考えるならば、こう動くのでは?と爪が甘い部分が残るのも惜しい。とはいえ、この劇団の作品三回目だが、今回が一番完成度が高い気がする。

ネタバレBOX

余計というより・・・うーーん上手く言えないが、カエデからすれば“削除もしくは排除”的なものではないかと・・・。またどう考えてもセットが形にならない。どう考えても出演者の動きを考慮してみると玄関から入って部屋、考えられる位置どれをとっても台所のスペースが存在しない事になる。また人の関連性を考えると、やはりもう一部屋あれば、もっと理解を得られるのではないかとも思う。ニートの親子の断絶は何故起き、何故父の行動を知ったのか?そういう類のことが多い。また先に書いたが、人の動きと感情、妹がカエデがおかしいという兄の話の後、カエデと二人っきりになった際。内心恐怖を感じたが、それと悟られぬようにと部屋へ逃げ込む。この際、内側からのロックのかかる音、これは欲しかった!悟られないようにと思いつつも、恐怖に駆られる行動。これは在ったほうが、妹が殺される夢をみた兄に繋がる。さらにかえではどうやって生きてきたのか?親戚はいなくなった二人の子供の不在をどうしたのか?→保険金の事も有り、探れば両親が死んだ理由、子供の行方もわかりそうなものだが・・・。
「WASABEATS」第3弾

「WASABEATS」第3弾

アミューズ

Zeppブルーシアター六本木(東京都)

2016/05/18 (水) ~ 2016/05/22 (日)公演終了

満足度★★★★★

大玉連発!
ステージから溢れるエネルギッシュなダンス!パワー・しなやかさ・躍動感・・・・・
あれやこれやが、次々と飽きることなく、いやいや、どんどん惹きつけられる様に続く。ラストは大きな打ち上げ花火の連発のようだった。そして最期の最期には客席を巻き込んだナイアガラ!観ているだけなのに体が踊った後のように高揚感があった。

NoiseGate(ノイズゲート)

NoiseGate(ノイズゲート)

CASSETTE

シアターグリーン BASE THEATER(東京都)

2016/05/12 (木) ~ 2016/05/15 (日)公演終了

満足度★★★

なんか微妙
劇場に入って、まず目に付くマシーンのオブジェ。絡みつくように様々なサイズ・色のコードが絶妙な雰囲気を醸し出している。更に開演共に大きな衝撃音!その後、まるでジェットコースターでトンネルの中を走りぬけるような音が続く。そして、舞台を彩る照明のモノを言うような表現!セット・音響・照明いずれも小劇場としてはかなりクオリティーが高いと感じた。しかし、肝心のストーリーの方は難解!ラスト近くになってようやく“ぁそういうことか”と多少は話が見えたが、全体像は先のコードのように、一筋縄とは行かず、クネクネと絡み、絡んだ先がどこに繋がっているのか、じっくり向き合って探していかねばならない。喜劇というのであれば、かなり自虐てきな気がする。観客に観せるものであるなら、理解させる為の手段も必要ではないかと思う。

闇狩人

闇狩人

日本テレビ

天王洲 銀河劇場(東京都)

2016/05/13 (金) ~ 2016/05/22 (日)公演終了

満足度★★★

期待半分・多分だろうなぁ・・・半分
メインが役者として若いのが、気になっていた。が、丸山敦・市瀬秀和・中村誠治郎と出来る系も出演しているので、それはそれで何とかと思っていたが、やはり予想通り。高杉・横浜両君の演技はまだ固い。しかし、殺陣だけはなかなか見所が多く(特に先の3人!)、そちらは充分楽しめた。建設中のビルが場面としてよく出てくるが、新築というより使い古されたビルのように感じた。どのシーンも両サイドの二段になったセットのせいで、とても閉鎖的で息苦しいセット、映像の使い方も妙にせせこましいかと思えば、いきなり全面になったり、そのタイミングが的外れに感じた部分も多い。出だしの二シーンは、とってつけました感アリアリ!もっと空間を上手く使うことをお勧めする。

舞台 下天の華 夢灯り

舞台 下天の華 夢灯り

オデッセー

こくみん共済 coop ホール/スペース・ゼロ(東京都)

2016/05/13 (金) ~ 2016/05/23 (月)公演終了

満足度★★★★

予想外に
イケメン物販目当ての作品かと思えば・・・いい裏切り方をしてくれてるストーリー、なかなか面白かった。出演者も小笠原健君の信長は風格があり、安心感がある。ほたるも女子としてはかなりの動きを魅せてくれ、芝居も愛らしさを感じた。
客席を絡めた演出もイイ感じに収まり、予想外に楽しい時間となった。

「ヴェニスに死す」

「ヴェニスに死す」

アーティストジャパン

新宿文化センター(東京都)

2016/05/03 (火) ~ 2016/05/05 (木)公演終了

満足度★★★

大人の事情
新宿文化センターに小ホールがあることなど知らなかった。中に入ってみると明らかに“宴会場”。並べられた椅子もいかにもそれらしい。ステージはあるにはあるが、ここで芝居は厳しいんではないかと思った。しかし、音響は街のざわめき、波や風の音を風情を感じさせるし、照明はシンプルながら明暗のグラデーションが美しかった。技術スタッフに拍手!月乃助さんの品の良さ、所作の美しさ、猿琉さんの達者な演技、中河内さんもまた動きが美しい。残念な事にこの三人に若手の松本君があまりにも届いていない。このキャスティング、やはり“大人の事情”なのだろうか?

DADDY(増席しました!)

DADDY(増席しました!)

TEAM空想笑年

シアターグリーン BASE THEATER(東京都)

2016/05/01 (日) ~ 2016/05/08 (日)公演終了

満足度★★★★

身近なお話
多分“あぁそうだった”と、我がことで感じる部分が、観客の中に少なくはなかったのではないだろうか?つまりはよくある話、しかし、とても温かい、優しい話。
家族はただ一緒の家に暮らすだけでは家族ではないし、言えない事も隠したいこともある。それでも時にはぶつかり、反発しあいながらも相手を理解することが必要だ。そういう当たり前のことが、この舞台の上に溢れていた。格言う私も観ながらなくなった父を想い、母の想いに共感した。前回のパワフルで派手な舞台も楽しかったが、こういう温かさも味があって良かった。

イントレランスの祭

イントレランスの祭

サードステージ

よみうり大手町ホール(東京都)

2016/04/29 (金) ~ 2016/05/06 (金)公演終了

満足度★★★★★

観れて良かった!
前回のスペースゼロの公演を見逃し、もったいないことを・・・と思っていたら、運よく凱旋公演を観る事が出来た。つい最近、同じようなネタの舞台を観たが、そちらと絶対的に違うのは、鴻上氏の突っ込みどころの面白さ!救いのない話になってしまうかもしれない話を、エネルギッシュに前に向かおうとして終わらせる辺り、流石!小柄な風間君がステージの上、存在がとても大きく感じた。

『アンプラネット』

『アンプラネット』

ネルケプランニング

紀伊國屋ホール(東京都)

2016/04/30 (土) ~ 2016/05/08 (日)公演終了

満足度★★★

悲愴感漂うアイドル!?
歴代のネルケアイドルの中では断トツにダンスが上手い!芝居はまだ固いけど、成長が楽しみなメンバー!暫くぶりにアイドルステージにオバサンはワクワクした!しかし、芝居のストーリーは如何なものか?このシリーズを観ている大半はキラキラ・イキイキしたアイドル達を観たいのではないかと思うのだが、なんか悲愴感が漂っていて・・・確かに四代目ともなると違うニュアンスが欲しいかも知れないが・・・しかも久保田氏の込み入ったストーリー。彼らしいといえば彼らしいが、客層を考える事も必要ではないかと思う。

Come On-a My House!

Come On-a My House!

踊る演劇集団 ムツキカっ!!

シアター風姿花伝(東京都)

2016/04/21 (木) ~ 2016/04/24 (日)公演終了

満足度

着地しない話
なんだかなぁ・・・と思いつつ、話は着地しないまま終り、何でそうなったか?結局どうなったのか?理由も結末もはっきりしないままで、ホラーにもSFにも、コメディーにもならず(もしもそうならかなり苦しい!)何がしたかったのか、広げた風呂敷は広げたまま、くしゃくしゃになって終わったという感じ。せっかく年代層が広いのだから、もっとその利を利用して、ムチャをしない自然体の作品を作っては如何だろうか?ダンスも必要あったんだろうか?と思う。

令嬢と召使

令嬢と召使

メジャーリーグ

シアタートラム(東京都)

2016/04/21 (木) ~ 2016/04/24 (日)公演終了

満足度★★★★★

濃密な時間
始まってすぐ雛形さんの顔が変わったなと感じた。以前に比べ、外側に付いた余計なものが落ちたというか、スッキリしている。そして、その分、内側からの表情が溢れてくるようだった。また渡部さんも自分の目の中に自分の想像を描くような目が印象的。男と女の駆け引き、綺麗事ではない本音、それでも湧き上がる相手への愛おしさと、泥沼のわずらわしさ・・・すっごい濃い内容・そして演じる二人に圧倒された。予想外の熱演と脚本の見事さ!見応え有り!!でした。

おやすみジャック・ザ・リッパー

おやすみジャック・ザ・リッパー

全栄企画株式会社

博品館劇場(東京都)

2016/04/20 (水) ~ 2016/04/24 (日)公演終了

満足度★★

イメージ違い
原作をちらっと読んでみた。結構私的には好み!なので楽しみにしていたのだが、台詞や設定は原作に忠実なのに、全体の雰囲気が全く違うものになってしまっている。おどろおどろしい感じの照明、そしてコミカルな芝居・・・淡々とした中に隠れ見える狂気とかおぞましさなんかを期待したのだけど・・・かなりイメージ違い。また伊藤さんがいるにも関わらず殺陣の鈍い事、がっかり!こういっては何だが、安手に仕上げてしまった感がひしひしする。もっとキャスティングも考えるべきだったのでは?演出も練が甘すぎる。

立ち止まるのは進行形

立ち止まるのは進行形

劇想からまわりえっちゃん

シアターグリーン BOX in BOX THEATER(東京都)

2016/03/03 (木) ~ 2016/03/06 (日)公演終了

満足度★★

問題多し!
エレベーター降りた段階で“終わった”と思った。勘違いの演出、前説もウザイ!話は上っ面で設定がいい加減。芝居は“力任せ”というか“真っ向勝負”というか力押しが目立つ。一番の問題は公演初日から喉のつぶれている者、もしくはかすれているものが多いという事!本番に対する体調管理も出来ていないのは論外!気合だけは感じるが、もっと基本的なことからじっくり固めていくことが大事なのでは?

BREAK 【グリーンフェスタ2016 「BIG TREE THEATER賞」受賞】

BREAK 【グリーンフェスタ2016 「BIG TREE THEATER賞」受賞】

劇団C2

シアターグリーン BIG TREE THEATER(東京都)

2016/02/17 (水) ~ 2016/02/21 (日)公演終了

満足度★★★★

120%
ストーリー展開は面白かったが、設定にかなり“ご都合”を感じる。味方の様な敵、敵のような味方、その正体がわかってしまうのが早すぎて、観客の想像する面白味を損なってしまっている。勢いがあっていい劇団とは思うが、なんというか、芝居にしろ、殺陣にしろ、衣装にしろ、ここまで出来るのならば、もうひとガン張りして欲しいと感じることが多くあった。今出来る100%ではなく、120%を目指して欲しい。

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