鬼切丸伝~源平鬼絵巻~
オッドエンタテインメント
こくみん共済 coop ホール/スペース・ゼロ(東京都)
2018/06/20 (水) ~ 2018/06/24 (日)公演終了
満足度★★★
もろ好みの雰囲気なのですが・・・メイン二人の演技が対照的に幼い。方や力が入り過ぎ、片や表情が出切っていない。脇はなかなか魅せる方もいたのですが・・・。と、少々話長め。休憩なしに一気に流してくれた方が話に入り込めたのでは?
あちゃらか2〜ねずみの唄は花火と共に〜
ホチキス
博品館劇場(東京都)
2018/06/20 (水) ~ 2018/06/24 (日)公演終了
満足度★★★★★
ご都合もここまでハマれば“有り”です!何でもありでいいじゃないか!と言うのがこの作品の良いところ!そして、脇キャラでも主役のように魅せるシーンがあるのが、これがまたムッチャ楽しい!盛りだくさん・てんこ盛りの面白さ、シリーズが何作続いて行くか?長期戦で豆にお願いします!
ラン・アウェイ
空想実現集団TOY'sBOX
シアターグリーン BOX in BOX THEATER(東京都)
2018/06/21 (木) ~ 2018/06/24 (日)公演終了
満足度★★
目の付け所は悪くないのだけど、すべてが出来上がっていない感じで、練り込みが足りない。問題ばかり掘り起こして、その努力は良しとしても結果がまったく見えない。放りっぱなしのラストには観る人次第という投げっぱなしも感じる。前回が良かっただけにとてもはぐらかされた気がする。また、オバサンには今時の若者ファッションに理解力がないかもしれないが、魅せるという点ではあまりにも安直に思えた。前列の一部の観客の方が異様に笑い続けたのが妙な雰囲気を作ってしまったようにも感じた。身内笑いだったのだろうか?
裏の泪と表の雨_
BuzzFestTheater
赤坂RED/THEATER(東京都)
2018/06/20 (水) ~ 2018/06/24 (日)公演終了
満足度★★★★★
丁寧に作り込まれたセットのせいか?それとも出演者たちの演技の賜物か?同じ場所で同じ時間を過ごしているような感覚に陥った。外は雨と言う感覚、もう夕暮れになってしまったのか?同じ店のテーブルで、それを観ているような。わざとらしさのない、どこにでも転がっていそうな会話、それが笑いや我が身の記憶を呼び起こした。何作か観せて頂いているが、今回が一番心に浸み込んできました。しっかりとした良いドラマでした。
シークレット・ガーデン
東宝
シアタークリエ(東京都)
2018/06/11 (月) ~ 2018/07/11 (水)公演終了
満足度★★
子供の頃のお気に入りの一冊。はっきり言ってがっかりした。子供たちのイキイキした表情が、目に浮かぶようなストーリーだったのに・・・大人の事情が、ストーリーを覆っている。原作では3人の子供たちの年齢は近かった筈なのに、こうもキャストに年齢差があると、それだけでも、違う話になってしまったように感じられた。納得出来ない部分多し。セットにも花園は全く感じられなかった。
MAPS
少年社中
紀伊國屋ホール(東京都)
2018/05/31 (木) ~ 2018/06/12 (火)公演終了
満足度★★★★
見応えのある劇団だという事は分かっている。作品としても面白い作品だが、なんというか贅沢過ぎる客演の使い方にもったいない感が残った。さらに言えば先にしげさんが書いたDVDまでではないが、客席から舞台が幕一枚間に挟んだような・・・一体感を感じられなかったのはなぜだろう。
希望のホシ2018
ものづくり計画
あうるすぽっと(東京都)
2018/06/13 (水) ~ 2018/06/17 (日)公演終了
満足度★★★★★
くそ~、また泣かされてしまった!
派手なアクション無し。サスペンスを感じるシーンも無し。冷たい刑事ではなく人が好過ぎるあったかい刑事たち。登場人物たちがまたまたあったかい。演出も今時で考えたら地味。無駄も多々見受けられる。役不足を感じさせる出演者がいないわけでもない。それでも想いの伝わる作品としては上出来ではないだろうかと私は思う。観終わってようやくタイトルがしっくり体の中に気行ってきたように感じた。
時代絵巻AsH 其ノ拾弐『白煉〜びゃくれん〜』
時代絵巻 AsH
シアターグリーン BOX in BOX THEATER(東京都)
2018/06/06 (水) ~ 2018/06/11 (月)公演終了
満足度★★★★★
良い客演さんたちに恵まれ、作品としての出来はかなり良かったと思う。
のだが・・・どうも最近の作品、パターン化していないだろうか?
皆に愛される主人公、陥れられて非業の死を遂げる。残った者たちに未来を託して。
個人的には灰衣堂さんの脚本は好きなのだが、どうも形としては同じような形態になってしまっていて、確かにそれぞれの魅力はあるのだが・・・たまには誰にも愛されないものが愛を掴む話とか。どんな苦難に遭っても逞しく生き残るものとか、自分の夢を掴む者の話も観たい気がする。見慣れたものの我儘かもしれませんが、良い裏切りがある舞台、期待してます。
とはいえ今作の出来は良いと思うので☆五つ。
ゲイシャパラソル
あやめ十八番
座・高円寺1(東京都)
2018/06/09 (土) ~ 2018/06/17 (日)公演終了
満足度★★★★
普段、これはと薄々思っていたことが、自分の想像よりはっきりとそれもかなり露骨に出ていたことにショックを受けた。国が外部に侵される、それが頭の中にに大きくなって、他の話がみんなそこに繋がってしまった。仇吉という女性を中心に観ていれば、もっと違う感じ方があったのかもしれなかったなと、せっかくの艶の部分を落としてみてしまった自分が悔しい。
幕末疾風伝MIBURO~壬生狼~
TAFプロデュース
かめありリリオホール(東京都)
2018/06/08 (金) ~ 2018/06/10 (日)公演終了
満足度★★★★
なんとも爽快で気持ちの良い舞台であった。だが、根本的な部分がどうも納得できない。なぜ沖田総司を女性の方が演じているのだろう?彼女の演技がまずいとかそう言う事ではない!が、ストーリーの上で考えると沖田は男性の方が、しっくりくる部分が多いような気がしてならない。・・・とオバサンは思うのだが・・・。
あたしのあしたの向こう側
トツゲキ倶楽部
「劇」小劇場(東京都)
2018/05/30 (水) ~ 2018/06/04 (月)公演終了
満足度★★★
初見で驚かされた分、今回はネタバレ状態で観るためか、インパクトが弱い。全体としてこじんまりとまとまってしまった感がある。それでも前田さんの存在感は半端なく、女性陣のパワーは変わらず強力だった。
あたみ殺人事件
獏天
Geki地下Liberty(東京都)
2018/05/29 (火) ~ 2018/06/03 (日)公演終了
満足度★★★
アマゾネス編観劇。
出演者のやる気も熱気も感じられたが、どうも“優等生の演技”と言う感じで、つか氏の描く生身の人間の泥臭さは感じられなかったように思える。役が浸み込んで根っこからそのものになっていたというより、役をまとったという感覚しか受けられず残念。
モノクロな姉
張ち切れパンダ
シアターブラッツ(東京都)
2018/05/30 (水) ~ 2018/06/04 (月)公演終了
満足度★★★★★
人は大事なものを失うと、それを繕おうと、そのぽっかり空いた穴をそのままに、硬い殻に感情を押し込めたり、その痛みや悲しみをそうではないと知りつつも誰かのせいにしたり、果ては暴力に及んだり・・・歪みが生じるものだと強く感じた。その歪みの中にいるからこそ、なんとか自分を保て、そして自分を嫌悪する。
それを埋めてくれる誰かと、時間というものがゆっくりと本当にじれったいくらいゆっくりとその穴を消していくのだなと感じた。
お初でこんないろいろな重い感情がどんどん飛び込んでくる!
見応え有りでございました。
シラノ・ド・ベルジュラック
東宝/ホリプロ
日生劇場(東京都)
2018/05/15 (火) ~ 2018/05/30 (水)公演終了
満足度★★★★★
勇猛果敢、権力に媚びず、男気のある吉田シラノ。そして、美しく賢く、大胆で行動的な黒木ロクサーヌ、素直で愛おしくなるくらい可愛げのある大野クリスチャン。三人のバランスがとてもイイ!今まで観たシラノとは一味も二味も違う面白みのある舞台となった。確かに多少無駄かなと思う部分はないでもないが、存分に楽しめる作品であった。
アンナ・カレーニナ
Studio Life(スタジオライフ)
あうるすぽっと(東京都)
2018/05/26 (土) ~ 2018/06/10 (日)公演終了
満足度★★★★
ロシアの貴族社会の崩壊と、個人の自由な生き方、そして、その報い・・・。テーマとしては重い作品なのだが、あまり重くなりすぎず、軽いテンポで続く。予想していたよりかなりわかりやすく、個々のキャラが魅力的だ。メインキャストに“?”と言う方もいないでもないが、全体としては良く出来た舞台ではないかと思う。ちょっと気のなったのはラストの照明、もしかしてミスったのか?それともああいう演出なのか?以前観たものが同じパターンで、見事にはまっていたので、さすがと思ったのだが・・・。今回のそれはどうなのだろうか?後日確認したい。Cチーム観劇。Иチームも観劇予定。
NoBody,NoParty
東京AZARASHI団
シアターサンモール(東京都)
2018/05/16 (水) ~ 2018/05/20 (日)公演終了
満足度★★★★★
この種のネタは舞台物として少なくない。普段見られない裏側、それもトラブル続きのドタバタは面白いが、いつも思うところがあり、それをまさに的を得たとでも言うのだろうか?よくぞやってくれた!想像どおりかなりの面白さ、そしてラストの想定外はむちゃくちゃだが、それもまた“これでもか!”という笑い押しになった。前半はふふっという笑いだけだったが、後半は声を上げて大笑いさせられた。
隣のゾンビ
タッタタ探検組合
赤坂RED/THEATER(東京都)
2018/05/16 (水) ~ 2018/05/20 (日)公演終了
満足度★★★
面白いと言えば、確かに面白いのだが、なんか箱を間違えたのではという気がしてならない。この劇場として考えると、どうもセットも内容もチープ過ぎる。なにもここでなくても良かったんじゃないかと思わないでもない。
最強の姉妹
劇団オモテナシ
CBGKシブゲキ!!(東京都)
2018/05/08 (火) ~ 2018/05/13 (日)公演終了
満足度★★★
コメディだから、無茶苦茶な設定も有りで良し!なのだけど、みんなが迷惑しても振り回され続けるだけの魅力を、双子に感じられなかった。表情も硬いし、セリフももっと感情が入ってもいいんじゃないかと・・・。殺陣も待ってる感がありありで・・・。まだ経験不足ってことでいいのかな?成長を期待します。
舞台「クレスト☆シザーズ」
舞台「クレスト☆シザーズ」製作委員会
サンシャイン劇場(東京都)
2018/05/10 (木) ~ 2018/05/13 (日)公演終了
満足度★★★★★
本音言って、あんまり期待してはいなかったのだけど・・・。想定外に面白い!メインの赤澤遼太郎くんの演じる勇希、このキャラが実にイイ!(アンブラやアンサンブルスターズで観てはいたのだけど、今まであまり注目していなかった役者くんでした。)彼の周りには人が集まる、そういう魅力が溢れていたと思います。ストーリーもどうなるのかという引き込み力有りで、目が離せない展開!たっぷり堪能させて頂きました!
火遊び公演「焔の命--女優の卵がテロリストになった理由」
オフィス上の空
恵比寿・エコー劇場(東京都)
2018/05/09 (水) ~ 2018/05/13 (日)公演終了
満足度★★★★★
小さな集団の心理というものは怖いものだ。先導するものがいて、それに賛同するものがいる。それが全体の正義になる。他社会では有り得ないことが、閉鎖された世界では是とされ、逆らうものは反逆者とされる。そしてその異様な熱はどんどん過熱する。犯した罪の割に、その考えや行動は薄っぺらい。積み重ねたものではなく衝動。その過程がざわざわするほど伝わってくる。時々言葉が詰まったり、とつとつとした語りは妙なリアリティを産んだ。
また、主役にスポットを当てたままの場面転換、彼女だけを舞台に残し、照明が下手・上手に移動する。場面転換としてはなかなか上手いやり方、主役の真理子を中心に、話が廻っているのがよくわかるし、ストーリーの緊張が途切れない。真理子の孤独感と焦り、観る側をジリジリさせるものがあり、たどたどしい台詞の爆発は突き刺さるようだった。全体の醸す異様な緊張感と熱、人はこんなにも容易いものかと悲しくなった。
あっけない終わりは、観客をその世界に放り出して終わった。