yuk*k*rumiの観てきた!クチコミ一覧

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【追加公演決定しました!】『B4 paper books 2』

【追加公演決定しました!】『B4 paper books 2』

劇団パラノワール(旧Voyantroupe)

サンモールスタジオ(東京都)

2011/10/26 (水) ~ 2011/11/06 (日)公演終了

満足度★★★★

赤の章
この舞台を観て戦時中の日本や、宗教とか国のイデオロギーとかを考えた。栄光のために死ぬという価値観を植えつけて死を恐れさせないようなシステムをつくる。よくある話ではある。でも結局みんな最後死を選んだ?から、「ん??何だ、何が言いたいんだ」とわからなくなってしまった。最後に残った2人が救いだった。
『テッドとリチャード』山口さんの検事役が面白かったー。。なんか英語の吹き替えみたいやった。みわちゃんもかわいかったし。あと何気にカメラマンがよかった、フットワークいい。

黒もみたかったけど、風邪ひいちゃって・・。ごめーむ。

『ラプンツェルの聴き耳』

『ラプンツェルの聴き耳』

ネリム

スタジオアキラ(東京都)

2010/08/14 (土) ~ 2010/08/15 (日)公演終了

満足度★★★★★

川添美和らしさ
海賊ハイジャックの舞台はハードで、硬派な演技が多かったけれど、今回は一人舞台ということで、また童話がモチーフということでほんわかしたかわいらしい仕上がりになっていました。
可愛らしさあり、笑いあり、シリアスありと、これまでの彼女の経験が発揮されていたであろう素晴らしい舞台でした。泣きました。
日本のお客さんは舞台を見ても思いっきり笑わなかったり、お行儀よく見ているものなのですが、この舞台はお客さんを巻き込んでの演出がなされていて、役者と見る側のコミュニケーションが成立していたと思います。小劇場だからこそ、今回の演出だからこそできるものなのかもしれませんが・・。いずれにしても前に座った人はラッキーでした。
驚いたのは、美和ちゃんがとっても綺麗になっていること。「女優」になっていたこと。やっぱり女優さんって綺麗になるんだね。それが仕事でもあるのだろうけど、本当に美人でした。(負けません(大笑))
次回も楽しみにしています。

『Tepes』

『Tepes』

劇団パラノワール(旧Voyantroupe)

ザムザ阿佐谷(東京都)

2009/06/26 (金) ~ 2009/06/30 (火)公演終了

満足度★★

痛い・・
痛いのが苦手なのと、保守的なのとで・・、個人的になかなか厳しい舞台でした。エロは嫌いじゃないですが、サドは厳しい。
イラクのアブグレイブ刑務所の事件を思い起こさせる衣装は、胸が痛かったです。目をそむけたいし、不快だったけれど(あんなふうに売られていく子供たちは世の中に数えきれないくらいいるでしょう)、同時に「表現とはなにか」ということを考えました。検閲も監視もない時代。芸術とは一体何なんでしょう。
構成劇は今回が初めてですかね。役柄の回しかたとか、お話の連続さとか、巧みだなぁと思いました。
前半、役者さんの声がもうちょっと大きかったらよかった。台詞が聞きづらいところが多々あった。
佐藤さんがかっこよかったです。美和ちゃんのテペス少年の姿に萌えました。

鬨、唾棄すべき

鬨、唾棄すべき

劇団パラノワール(旧Voyantroupe)

ザムザ阿佐谷(東京都)

2008/12/05 (金) ~ 2008/12/08 (月)公演終了

満足度★★★★

感想
個人的な感想として

好きだったところ、良かったところ
・棟熊さんの演技のすべて。すべての演技。すばらしかったです。あなたのファンです。
・童貞卒業のくだり。それに伴う「セックス」という孤高の響き。卒業おめでとうございます。
・「下ネタはコミュニケーションのツールだ」という旨の台詞に大きく頷きました。その通りだと思います。
・「一話一おっぱい」のくだり。「おっぱい」の単位化。すばらしいです。
・9.11以降、重要なテーマになっている「テロの正統性」。復讐される側が悪者でなくては困るというナスカの台詞に胸をうたれ、米国を思い浮かべました。しかし、食うか食われるかの国際政治、タリバンに同情の余地はないのか。単純な善悪2項対立の設定は可能なのか。和解は可能なのか。日本の過去はどうやったら清算されるのか。そんな思いがしみじみ胸に浸透していきました。

よくわからんかったところ、悪かったところ
・主役の存在感が感じられなかった。深いテーマなのに、それを体現できていなかった気がする。主役はone of themであるけれども、only oneでなければならないのでは。
・戦争が終わっていない(よね?)にもかかわらず、なぜ桜田さんが「自分は戦犯だ」と認識できたのかがわからなかった。「戦犯」という言葉があのときの日本人の意識にあったのか。あるのは「自分は人を殺した。」という罪悪感と「命令だった」という正当化の意識だったのでは?戦争に負けてようやっと、リアルな戦犯としての自分を認識するのではないのだろうか。1930年代の日本人の意識は桜田さんのようなものだったのか疑問に残った。
・主題がー、むずかしかったですー><。一言でいうとなにー??
私が思いつく限りでは、テーマは「テロや復讐の正統性」「憎しみの連鎖」「復習される側の姿勢(←悪者としてがやりやすい)」だったのかな。
だとしたらいくつか理解できなかった、設定や台詞の意味がわからなかったところがあって↓

「物言わぬ民」の設定ってどんな意味を持つの?
「太陽を飲み込んで生きよ」ってどういうこと?
日本人(桜田さんと記者)の存在の必要性。
タイトルの意味。(←これわからないのって、いいのかな・・)

首をひねったまま幕が下りてしまいました。「わからんでいい」ともいわれたのですが、わかりたいのが人間なのよ。人間だもの。(実は込み入ったストーリーって超苦手なんです。バニラスカイとかマトリックスとか絶対無理やし・・解釈能力不足です。ごめんなさい。)

その他
・内容の濃い舞台だったと思います。「物言わぬ民」という設定や、最後のナスカの台詞、戦争で人を殺した日本兵。それぞれの設定がそれだけでひとつの話になりそうな重い設定であるにもかかわらず、2時間という時間はあまりに短い。欲を言えば3,4時間に膨らませて、じっくり噛み砕きながら見たかったです。

姉の感想
・「最後、声枯れてたのが残念やった。」とのことでした。

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