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きゃるさん
丁寧な解説、ありがとうございます。
>佐々木さんの原作を知らない初見の人が観て、もう少し理解できるものにできなかったかなーという思いも自分にはあったので。
たしかに、そういう面はありますよね。私は自分で楽しんじゃったけど。
>「つぶやき」という点では、彼女の言語感覚やリズムがこの作品にはよく表現されていた気がするんですね。日常の中の非日常性というか。
はい、はい、そんな感じです。同感!
>彼女が「害獣芝居」にいたころ、能の「羽衣」をモチーフにした演劇をやったんですが、ふつうの演劇ではなく、古典版呟き演劇みたいなもので、だから、今回のも狙いが何となく理解できるんです。
古典版呟き演劇ですか。面白い。
>「害獣芝居」は「お七」以来ずっと公演してなくて、それで澄井さんも自分の道を探るようになったかと思うんですが、「害獣芝居」の浅沼ゆりあさんがこの春に「実験劇 夜、夜中」というパフォーマンスと演劇の中間のような作品を久々に発表したので観にいってここのレビューにも書きましたが、これなどはすごくtetoraさん好みだと思い、観ていただきたかったなーと思いました。ダンサーと女優の共演で、言語的にも視覚的にもなかなかすばらしかった。
そうでしたか。きゃるさんの感想、改めて、しかと読ませて頂きます。
>浅沼さんも澄井さんも、普通の演劇とは違う方向を志向してるように思いました。浅沼さんは利賀のコンクールにもかつて澄井さん主演で作品を出品してますし、今度澄井さんも利賀に出るんですね。「羽衣」のときに、2人にいろいろ話を聞いて、このコンビには凄く期待していたので、袂を分かったのはある意味残念な気もしてます。
おかげさまで、また、ひとつ、見識が深まりました。あっ、利賀演劇祭って一回、行ってみたいです。今年は愛知トリエンナーレも行きたいと思いましたが。なかなか仕事がら、東京を出られません(笑)。
>「火學お七」はtetoraさんがご覧になったのは再演で、私が観たのは初演です。
そうだったんですか。きゃるさんの解説を読んで、初演の感覚も観てみたくなっちゃいました。どこかにタイムマシンないかな。
>夫は無口なので多くを語らず、アンケートにどんなことを書いたかは知らないのですが、「身体そのもののムーブメントによるパフォーマンス」 の部分に関心をもったようです。作品として気に入ったとは言ってました。
そうですか。なんか嬉しい。カワムラくんが主宰の初期型公演だと、男性陣は前だけ手で隠してオールヌードという場面も多々あります。女優陣はそうでないので残念です(笑)が、私など、かえって同性として、目のやり場に困りますが、振付とダンスパフォーマンスに関しては一目置いています。いや、ほんとに。個性的で面白いんです、彼の振り付けって。だから、こうして他公演で振付を担当されているのが、なんか嬉しくなっちゃいました。
2010/08/10 21:59
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きゃるさん
先の、め組の特徴とか客演の説明について、誤植がだいぶあって済みませんでした。夜中にアルコール入りで打っているので、つい(笑)。
お察しいただいていると思いますが、
与儀さん自信→与儀さん自身
小中学生相手の好演→小中学生相手の公演
かれおけ映像→カラオケ映像
と訂正します。
>夫は最近TVドラマを観るとき「自分が観た小劇場の俳優さんが出てるかもしれないから」とタイトルロールの出演者名に目を凝らしてまして、どんなチョイ役も見逃しません(笑)。「クリーニング屋さんとかで出てくるかもしれない」って。人名の記憶力がよい人なので、芝居を観にいくと、「この人、このあいだ、どのドラマに出てた」とか教えてくれます。パンフの裏の客演情報もすべて記憶しており、「その公演には○○さんが客演するはず」とそらんじて、CoRich公演情報なみです(笑)。
小劇場劇団にとっては、「涙暇なし」の嬉しいお話ですね。いや、ご立派。私なども、本数はかなり観ますが、記憶に残るものと、そうでない作品の差が大きいし、役者については、顔は忘れないのですが、名前を覚えるのが不得意で、よほどでないと出てきません(笑)。まあ、私の場合、どちらかというと、ご贔屓役者というより、作品の中身の期待や印象で観るものを決めるほうなので。もちろん、どちらかというと、ですが。
>夫のようにCoRichにも書き込まないし、たまに小劇場芝居を観る程度の客でも、小劇場芝居に好意を持ち、自分の知り合いというわけでもない1人1人の俳優さんの活動に注目している者もいるということをお伝えしたかったのです。
はい、よく分かります。すばらしいことと思います。
>「メンバーでもない人の話なんか聞きたくない」というかたには、ゴメンナサイ。
そんな人、一人もいないと思いますよ。そんなこと、お気遣い無用と私は思います。
2010/08/10 12:48
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きゃるさん
またまた、どうもです。
ここでは、下記のご質問について、お答えします。というか私の知っている範囲で、書いてみますね。間違っていたら、ごめんなさい。
>「め組」は若い劇団員も多く、大所帯なのが強みですね。やはり、若い人にチャンスを与えてやっていかないと、先でかつての新国劇みたいになっちゃう。め組の作・演出家のかたはいつも同じかたなのでしょうか?私は個人活動では新宮さんしか知らないのですが、ほかのかたもときどき客演なさるのでしょうか。tetoraさんのごらんになった客演公演で印象に残ったものがもしあればお教えください。
まず、め組の作・演出家のかたはいつも同じかたなのでしょうか?
私も、まだめ組は3作目ですし、以前、HPを閲覧したり、め組にわりと詳しい地元の知り合いから教えてもらったことの範囲でのお答えですが、
作・演出は、いつも作・合馬百香 演出・与儀英一 です。
め組の構造は、この与儀英一さんがともに代表取締役である「ヨギプロダクション株式会社」と「株式会社 劇団め組」の内の(株)劇団め組を指します。もちろん両株式会社は所在地も同じ。
両会社の業務内容は、演劇の企画・制作・プロデュース、タレント育成・マネージメントとなっています。なので、与儀さん自信がかつて俳優養成所に入っていた経験から、め組も研究生を集め、最初の3ヶ月間は無料だったかな、そこで少数精鋭を絞り込み、育成を図っています。日舞や殺陣なども、そこ磨くそうです。また、め組では、このほか「青少年名作劇場」として小中学生相手の好演もずっと重ねています。
さて、客演の件ですが、私が思うに、男優・女優さんとも、め組の所属俳優というよりも「ヨギプロダクション所属のタレント」という感覚だと思います。なので、例えば今回の出演陣の中でベテラン組の新宮さんはじめ、藤原習作、渡辺城太郎、野村貴浩、高橋佐織といったタレントの芸歴は、め組公演以外では、まずTV、CM、映画、Vシネマ、かれおけ映像出演などに数多くでています。特にTVは、時代劇というより、ドラマはもちろん、タモリ倶楽部とか、バラエティーとか、ジャンルは何でもありで。もちろん、他劇団の客演もあるのですが、TV,CMの方が圧倒的に多いですよ。新宮さんは今度、東京芸術で「ソラオの世界」に出るんだっけかな。でも、意外と他劇団の客演は53名もいる所属タレントからすれば、少ない方ですね。藤原さんは東京グローブ座での公演とか明治座の「五瓣の椿」とかにも客演経験が何作かありますが。次に多いのは野村貴浩じゃなかったかな。それ以降のメンバーである菅原貴志、井上真一、入木純一 、秋本一樹、武田久美子、松本具子 、稲垣納里子といったメンバーは、め組公演以外の芸歴はほとんどがTVかCM出演です。
なので、ヨギプロダクション所属のタレントといった方が相応しく、プロダクションに入ってくる仕事に出演するという感覚だと思います。
また、今回では、明らかに当日パンフの冒頭に紹介された秋本一樹くんは大抜擢です。つづく入木純一くんも。でもって、ここからは私見ですが、晋之助を演じた秋本くんは見事に重責を果たしたと思います(私、入れ込んでます)。当パンでの女優4人は芸歴の長さの順番での紹介でした。なので、松本具子さんも、よく頑張ったと思います。
簡単ですが、私の認識しているところでは、こんな感じです。参考になりましたでしょうか。
2010/08/09 23:33
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島田ミスズさん
辛口のレビューになってしまって恐縮ですが、あくまで正直かつ率直に、さらには、どうしてそう思ったのかを詳細に「観てきた!」にレビューすのが観る側のエチケットと思っていますので、できるだけ率直かつ詳細に書かせて頂きました。
>前作を楽しんでいただけただけに、非常に残念で申し訳なく思います。
いえいえ、これは正直言って劇作・演出の問題なのです。出演陣、とくに女優陣は私も書きましたが、いい味を出していた方が多かったです。
たしかに私は前作の方が劇作・演出の点でははるかに気に入っております。また、今回の「観てきた」レビューでは多くの方が同様の感想を持たれたんだな、とも認識させて頂きました。
でも、役者陣については評価していた方も多かったし、胸を張って、いろんなバリエーションを今後も積み重ねながら、だけど、各公演での反応も大事にしながら、メッテルニッヒは前へ前へ進んでいくとよいと思います。頑張ってください。
今後のメッテルニッヒならびに島田さんともども大いに期待しています。ファイト!
2010/08/09 22:09
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ジャガーさん
楽しませてもらいました。リラッド、メイルー・ラーン、アズイールなどの清々しい好演もあって観心地はよかったですよ。フライヤーも良かったし。
ぜひ小語も頑張ってください。
2010/08/09 12:21
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きゃるさん
懇切丁寧な渾身のコメント、本当にありがとうございます。私もこの時代物は好きな方ですが、きゃるさんには足元にも及びません。でも、この時代ものが好きだから、という熱き思いが、きゃるさんの指摘からはビンビンと感じられ、何より、それが私には心地よいです。こうして、やり取りできるのが楽しい。作品への感じ方に差があるのは当たり前ですが、ほんと、喫茶店、いや居酒屋ででも、この時代とこの芝居を肴に、きゃるさんと一献酌み交わせたら、それは珠玉の時になりそうで(笑)。もちろん、ご主人も一緒に。いやー、楽しいだろうなーー。
>ちょっと配慮に欠ける表現をしてしまったので、補足すると、熱烈なファンのかたがたに支えられてるということはもちろん良いことだと思うのです。ただ、「すごく、良かったよー」という意見ばかり耳に入ってきがちなのでマヒしてしまうのは危険だ、ということです。
いえいえ、その点は、はなからそう受け止めていたので、まったくノー・プロブレムです。これも、きゃるさんの演劇そのものへの「愛情の深さ」と、私はよく分かります。
私が観た回も、中央ブロックの最前列から前方列は熱心な「め組」ファンとすぐわかるご年配の方や、女性ファンがかなりいらしていました。私は前から4列目の下手ブロックにいたので、劇中の観劇の表情やハンカチで目を覆う光景も随所で目に入り、こういうファンってありがたいな、とつくづく感じました。
あと、これは最初のレビューのネタバレ本文に触れようかと悩んだんですが、観劇後、ロビーの外で、龍馬&岩倉役の藤原さんと勝を演じた野村さんに、いかにも常連のご年配のご婦人が「いやー、最高でした。もう感激しちゃって。でも、もっとお二人のシーンが観たかったわ」と涙ながらに語っていたのをすぐ脇で偶然に聞きとめ、その時、野村さんが「ありがとうございます。でも、劇団も若手をどんどん場に上げて経験を積ませないといけないので」と答えていたのが印象に残りました。
たしかに藤原さんと野村さんは上手いな、と感じた観劇直後だったので、団員が50人を超える「め組」としては、若手のもう一段の精進が望まれるな、と感じました。同時に、きゃるさんの一見、辛口ですが、重要なポイント・オブ・ビューを踏まえた指摘はとても大切だと私も思います。
>海音寺の作品の薩摩の武士のイメージがこの晋之介そのもので、秋本さん主演でやらせたいなと思いますね。
わー、賛成! ほんと、私、今回は晋之助にいかれました。また、秋本一樹くんの演技にすごく好感が持てたんで。
>そう、そこなんですよね。それがあったら秀作になったのに。観ている者を感情的に高みにもっていくいきかたが弱いというか。よく言えば、情に流されてない作品なんだけど、その割に感傷を狙ったような音楽の使い方だから、ちぐはぐなんですよ。
これは、おっしゃる通りですね。私もそう感じました。なんせ明治になってから10年も経って、日本最大にして最後の内戦を引き起こすエネルギーは強烈なもので、それは単純に「徳川への郷愁、明治への恨み」と並列に挙げられることではなく、徳川への郷愁はもはや無くても、明治政府樹立直後は、全国の石高の3分の1くらいしか、政府として手中に収める力しかなく、結局、各藩の自治は残されたままであり、そこへきて、欧米列強、そしてロシアへの脅威から、その対応やら富国強兵の手法に考えが分かれるなど、難題や火種が重層的に重なっていたのです。もちろん、その中で士族の複雑な思いも揺れ動いていたけど、彼らの恨みを決定的にしてしまったのが、中央集権の体制を築くための手段として、実際は各藩の自治がなされていたにもかかわらず、大久保ら一部の中枢官僚が武士の心である帯刀を禁じ、また、生活の糧を奪う秩禄処分を行ってしまった。ここに中央集権を狙った策が強烈なエネルギーとなって明治政権に向かってしまい、せっかくの無血開城が血で血を洗う内戦へと時代を動かしたしまったのではないでしょうか。そうした面がシーンに象徴的にでも、もう少し丁寧に表現されていたら、と感じた次第です。
>岩倉がよかったのは、作者の描き方も優れてたけど、俳優が自分の中できちんと咀嚼して、なりきってたからでしょうね。実際の岩倉はあんな本音は言えなかったと思うだけに(笑)、岩倉のとっぽくてドス黒い面が誇張気味に表現されてて秀逸でした。観てて「よう言うた!」ってスカッとした(笑)。
これはもう、まったく同感。さすが、きゃるさん、表現が上手い!
2010/08/09 12:07
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きゃるさん
>初心者お薦めマークをつけるあたりがtetoraさんらしいなーとウケました。
最初、お薦めマーク付けるかどうか一瞬、考えましたが、初心者の方でも「へー、こういう芝居も小劇場ではやっているんだ」と、変幻自在ぶりを楽しんでもらえるんじゃないか、と軽いノリで付けてみたんですが(笑)。
>そう、女優陣が魅力的でしたね(と同調)。
そうでしょ(笑)。あっ、あれ、韓国人か、私は香港へよく行くんですが、そんな感じがしたもので、中国人かと。まっ、どちらでも、面白かったからいいけど(笑)。そうそう、男優陣では、たしかに劇団プロデューサーの門脇さんも良かったですよね。ほんと、私もそう思いました。
>京都といえば、3、4年くらい前にシアターグリーンの学生演劇で同志社大のファンタジーもの(確か「桜の骨」とかいう題名の)があって、今回、何となく思い出してしまいました。いま思えばものすごくtetoraさん好みで(出演女優含め)、ご覧になってるかしら。
3、4年前となると、小劇場系演劇や学生演劇には親しんでいなかったので、観ていないです。でも興味を感じたので、機会があったら、今度は心に留めておきますね。
>夫が感心してて「申し訳ないから、いつか、必ず同志社の公演観るためだけに京都へ行く」と宣言しております。
すごいなー。素晴らしい。そこまで律義になれるって凄い。私なんか、東京へ来るのを待つばかりですが(笑)。そういえば、この間、シアターグリーンで観た関西の劇団「コメディユニット磯川家」は大挙して地元のファン(というより、あれは追っかけ)が乗り込んできていて、その熱きサポーターぶりに驚きました。それとは違いますが、こうした思いに支えられる劇団は劇団冥利につきますね。
2010/08/09 11:11
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きゃるさん
いろいろためになるコメントありがとうございます。
きゃるさんのレビューに対しても先にコメントさせて頂いたので、そちらとダブる点もあると思いますが、ご了解を。
いやー、新派や新国劇をしっかり観ているきゃるさんには、かなり課題多き芝居だったのですね。
>私は時代劇は現代劇以上にディテールにこだわるので、あの鼓と殺陣には失望して口アングリでした。せめて鼓の持ち方くらいきちんと習ってほしい。舞台に出るなら。こういうところに劇団の安っぽさが出てしまうんですよね。
鼓はたしかに論外の出来でしたね、酷すぎます。私も書きました。殺陣は私の観た回では、最初の狂四郎の殺陣がスピード感が欠け、まるで決まっていなかったのにはビックリしましたが、後段になって、まあまあ乗ってきたような感じがしたのですが。甘いかな? でも殺陣については、例えば、同じ吉祥寺シアターで今年4月に観たNeo Mask の「CALLING」の殺陣、あれは本当に秀逸だったので、たしかに、そのレベルと比べるとかなりの差がありました。
>確かに晋之介や茜、小菊といった人たちの生き様こそ魅力的で主力の芝居だと思うけど、多くの観客は看板俳優の新宮演じる義明や狂四郎に注目するのでは?するとこの2人に魅力がなさすぎるけど、それこそ狙いだとしたら、キツネに化かされたような気分です(笑)。
これについては、私はテーゼとアンチテーゼの関係で見たのですが、たしかに看板俳優の新宮くん演じる義明や狂四郎に注目するファンも多いでしょうね。御贔屓のファンなら無条件に褒めちゃうかもしれませんが、たしかに描き方は粗削り、というか、ちょっと首をかしげる感もありましたね。
まあ、私はアンチと決めていたので大丈夫でしたけど(笑)。
>書き下ろし作品なら、伊藤や大久保周辺の参考になる新史料ももう少し取材して入れ込んでほしかった。
さすが、きゃるさんは時代劇となると厳しいですね。私もコメディには口うるさいですが(笑)。ええ、とくに大久保は巷間言われていた独裁の面だけでなく、家庭内では良き父だった面が最近はクローズアップされてきているし、妾の子も多くいましたが、やはり、彼がこの時代を引っ張るしかなかったとの論は増えていますね。その辺は勝海舟の言葉なんかで出ていたと思いますが、私は伊藤の描き方が極めて薄っぺらで、笑いのネタにしていたな、と感じ、そこが気になりました。たしかに吉田松陰の門下では最低の不出来の彼でしたが、努力の甲斐あって、あそこまで上り詰めた人ですし、あの描き方では、明治はとんでもなく、いい加減な感じになって映ってしまいますものね。
>岩倉の人物像は興味深かったです。
あまりキレイな例えでなくて恐縮ですが、「岩倉は札にはなったが500円。福沢諭吉の10000円札とは価値が全然違う。人間の器が違いすぎる」なんて、私が仕事上でお付き合いしている学者の方々もよく言われます。きゃるさんのお母様を通じたお話、大変、ためになりました。私も、そんな部類の評価をよく学者の方々から聞いていましたので、なるほど、と感じ入りました。
まあ、歴史上、あまりに有名な人物たちが数多く出てくるので、その点に詳しい方が観れば、物足りなさというか、粗さ・軽さは否めなかったでしょうね。士族に対しても、秩禄処分で生活の糧を失った旧武士階級の不満の高まりが内乱のエネルギーとなっていったことを、もう少し、しっかり描いた方が質感は高まったともいえるでしょうね。
そうした半面、芝居として、この物語は、私はなかなか楽しめちゃいました。単純に晋之助がカッコよく描かれていたし、小菊も抱擁したくなるほど素敵だったし、龍馬も勝もよかったし。コメディ的な要素を入れたり、分かりやすい対比としての表現をしたりするとなると、2時間15分、私は大筋、面白く観ることができました。
2010/08/09 00:54
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きゃる |
きゃるさん
重厚なレビュー、しかと読ませていただきました。
新派や新国劇で腰のすわった本格的な芝居を見慣れているきゃるさんには、今回は厳しいものに映ってしまったようですね。私も、まったく反論はありません。
たしかに、新派や新国劇は、きゃるさんには足元にも及びませんが、私もコリッチ・デビューの以前、それなりに観てきましたが、きゃるさんのご指摘は的を射ているものと観察眼の鋭さに改めて驚かされました。
>廓の主人になって大久保利通(酒井尊之)暗殺を企てる利通の庶子・義明(新宮乙矢)の人物像に魅力を感じないのが私にとっては最大の難点だった。利己的で私憤で動いているせいか見ていて同情できない。父の利通や使用人の左助が斬られて目が覚めたと思いきや、「もう利用価値がない」と言って仲間に刺客を差し向ける心境も理解できない。
ここは、私も、「あれれ」と感じました。同時に、私は、今回のお芝居では、新宮くん演じた義明は、まさに「アンチテーゼ」だと感じました。自分のレビューにも書きましたが、「テーゼ」は元来の任侠であり、逆戻りしない時代を生き抜くことであり、晋之助であり小菊であったと。そう勝手に思ってスッキリ観られた次第です。
>近年、伊藤博文や大久保利通については従来とは違う角度から政治手腕や人物像を再評価する一般向けの書もいくつか出ており、本作でもどのように表現されているか期待したが、そういう解釈の工夫はわずかながらも見られなかったのが残念。
伊藤、大久保については、おっしゃる通りで、そんな立場からの論評を私もプレジデントとかも含め何冊か読んでいます。維新回天のこの時代は、誰か一人に焦点を当てても2時間の芝居に納めるのは大変なことで、硬派的な視点に立つと、この作品も表層的な点描の一面が全体として強くなっていたことは認められます。
>あの世から西郷(渡辺城太郎)や龍馬(藤原習作)が常識的に解説する場面も多く、劇的に盛り上がらないこと甚だしい。渡辺の滑舌が悪いのも気になった。
あらら。ここは私は楽しめました。特に龍馬の藤原習作が秀逸だった。覇気があり、龍馬っぽくて。西郷の渡辺も、私の観た回では、たしかに声が低いので小さな声や早口だと聞きとりにくい点もあったけど、雰囲気が出ていて、私は心地よかったです。この劇のテーゼを考えると、私はこの部分が必要で、また生きていたと思えたのですが(笑)。
小鉄については、まったく同感。
勝、晋之助、牡丹、岩倉についても、同感です。とくに岩倉は面白かった。それと、私は晋之助に惹かれちゃいました。演じ方も静かでカッコいいなと(笑)。男として、こういう面を持ちたいという自分の願望かも知れませんが(笑)。そう、任侠の意味について、「男気」ともいえるもので、秋本一樹くんの好演が印象に残った次第です。
でもって、あの牡丹の鼓。あれは最低! この頃、世田谷パブリックで本格の鼓の技を観てしまった私としては耐えられないものでした。きゃるさんのおっしゃるように、あんなレベルでは、舞台に出してはいけませんよ。たとえ、士族くずれの廓の俄か下働きとしても、あの音は論外ですね。正直、あれは全く笑えず、少々、不愉快でした。
2010/08/08 23:56
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きゃる |
きゃるさん
>この劇団の「建築美術」に力を入れてるというのも、個人的にはちょっと注目なんですよね。
そうだったんですか。さすが詳しいなぁ、きゃるさんは。
でもって、劇場の相性や好き嫌い、やっぱりありますよね。脱線しますが、トイレの問題ですが、
>いまやトイレのアメニティの問題はかなり重要で、~
この下りを、うちの女房殿に見せたいくらいです。きゃるさんと全く同じだからです。うちのは、さらに激しくて、「トイレのアメニティーや清掃の整っていないところは、劇場を含めパブリックスペース全体において、必ず客層から見放され、衰退するか、つぶれる。また、トイレの存在をどう考えているかで、その店などの資質や自信、こだわりが分かるものよ」とまで言い切ります。うちの女房殿と出かけるときは、食事どころも、まずトイレで女房が利用するかどうかを決めるくらいです。それくらいなので、さすがに女房殿は、都内で行ったことのある場では、それは見事なくらいにトイレの綺麗なスポットを熟知していて、駅のトイレは絶対に使わず、近くにあるデパートとか、トイレのアメニティのよいところまで、付き合わされます。なので、いつの間にか、私も教育され、そのように思うようになりました。ですので、この記述を読んで、つい書いてしまいました(笑)。
>あと、トイレの問題があります。シモキタの駅前劇場とOFFOFFは初めて行ったとき、絶句しました。
>こまばアゴラは、客層はおしゃれなのにトイレが作業場並みで狭すぎる気がします。
下北の駅前劇場とOFFOFF、よくわかります。また、アゴラも、おっしゃるとおりですね。男性用もすごく狭いですし、旧式。アゴラは拠点形成推進事業で多額の補助金が入るんだから、トイレだけでもリニューアルしてほしいですよね。なお、王子で観劇の際は、駅から王子小劇場に向かって駅からすぐの「北とぴあ」のトイレ(各階にあるので、混まずに便利ですよ)は凄くすばらしいですよ。劇場「pit北/区域」で観る時は、私もよく利用させてもらっています。
2010/08/06 00:20
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きゃる |
きゃるさん
なるほど、なるほど、そうでしたか。ご丁寧にありがとうございます。
>私の推測ではtetoraさんなら4点つけられた気もしますが。
えっ、これは観ないで失敗したかな(笑)。まあ、次回はチャンスがあれば、観てみようかな。チケプレとか当たったら。
あと、ぜんぜん別の観点なんですが、以前はル・デコはものすごいペースで行っていたのですが、結果として、気に入った作品に当たる確率が低く、どうも最近、相性の悪さを感じまして……。あのコンクリート打ち放しの構造で、真ん中に太い柱が邪魔になって座るところに悩んじゃうし、あの金属的な無機質さにも、どうにも着いていけなくなりまして、ル・デコ公演は結構パスしちゃって、別の劇場のを優先して入れてしまう傾向にあります。そんなことじゃ、いけないのですが、なんか落ち着いて観られない感じで(笑)。タイニイアリスとシアターモリエールもそうですが、これはどうしても観たい!という作品でない限り、パスしちゃう自分がいるのです(笑)。
逆に、遠くても、観やすく、相性のいい、d-倉庫とか、川崎アートセンターのアルテリオ劇場とか、彩の国とか、シアターXとかは、かえって「この劇場でやる公演なら、いいかも」と積極的に入れちゃいます。相性って、あるんですかね? このところ、とみにそう思えてきちゃいました。
2010/08/05 01:11
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きゃるさん
コメントありがとうございます。
えっ、えっ、正直、忘れていましたが、澄井葵さんって、あのリオフェスの「火學お七」に出ていたんですね。いやー、今、かつてのフライヤーをチェックしましたら、たしかに出演陣の真ん中くらいに、その名がありました。驚きです。きゃるさんのおかげで、これで完全にインプットできました。
でもって、私の×印は、お分かりのように、初心者にはむいていないという意味であり、この作品、私は、結構、印象に残り、いやな感じはまったくしなかったです。むしろ、☆4個を付けて一度、アップしたほどですから、よかったと思います。だから、そうレビューしました。そして、これは「呟き演劇」だな、と感じたのです。つたないボキャブラリーですが(笑)。
でもって、きゃるさんの方にコメントしようかな、とも思った点なのですが、正直言いますと、私はパフォーマンスとも、ちょっと違うのではと(笑)。いえ、これは、もちろん成否の問題ではありません。あくまで私の受けた感覚なのですが、パフォーマンスといわれる舞台芸術はかなり観ている方ですが、う~ん、やはり演劇だな、って自分は感じます。まあ、言葉のニュアンスというだけの問題ですが。それで、考えているうちに、これは観る側にテーマをぐんと押してくる主張性の濃い芝居ではなく、作り手側・演じ手側の「呟き」にも似て、こちら観る側の感性でご自由にご判断を、といった、ある意味、懐の広さを感じました。だから、いやな気持ちをまったく感じなかったのです。それとともに、斬新さを評価したいと思えました。
カワムラアツノリくんは初期型の主宰で、いろんな形態のダンスやパフォーマンスで個性を発揮している人で、私も何作か観ていますが、彼の振付の面白さも楽しめましたけど、身体そのもののムーブメントによるパフォーマンスはあくまでサブであって、けっして、出しゃばって前面にでているとは私は感じませんでした。なので、やはりメインは、私としては「呟き」的な台詞(脚本)の妙味にあったと思いました。それで、結構、「うん、うん」と胸の内で頷きながら、楽しく観ちゃいました。だから、この作品、私は結構、好きです。
ところで、ご主人(この言い方、うちの女房殿は嫌います)、ご伴侶様は熱心にアンケートに感想を書かれたとありますが、私、どう感じられたのか、よろしければ、ぜひ知りたいです。同性として興味津々です(笑)。ここに書きにくかったら、私信でも結構です。
2010/08/05 00:45
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あやさん
あー、あの時の木村伝兵衛部長ですね。あれは、凄く良かったです。というか、上手い!
私も年間350本を超す観劇をしていますが、あの時のことは今でも脳裏に焼き付いていますよ。
社会人劇団って、私どもには分からない苦労や重圧もあると思いますが、あれだけ感動を与える芝居ができるのですから、本当に素晴らしいことだと思います。
10月本公演ですか、スケジュールが合えば観たいと思います。
コメントありがとうございました。
2010/08/04 00:36
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きゃる |
きゃるさん
きゃるさんも相当前から「観たい!」に書き込んでいるは承知していました。自分もこれは観たいなぁ、との思いを募らせていましたが、やっとスケジュールが見えたので、私も観ることができます。私は必ず観ます!それに、赤澤ムック作・演出のこの物語、ほんと、黒色に合ってそうだし、私は期待大です。
KAEさんも「観たい!」書き込みされていますし、これは、それぞれどんな感想になるやら、その面からも楽しみです。ワクワクしています。
2010/08/03 14:18
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KAE |
KAEさんが相当前から「観たい!」に書き込んでいるのは承知していて、自分もこれは観たいなぁ、との思いを募らせていましたが、やっとスケジュールが見えたので、私も観ることができます。必ず観ます!
きゃるさんも「観たい!」書き込みしていますし、これは、それぞれどんな感想になるやら、その面からも楽しみです。ワクワクしています。
2010/08/03 14:13
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KAE |
KAEさん
またも、ご丁寧な説明を入れての解説、恐れ入ります。
一段と、脚本の素晴らしさと演じ手の妙味が伝わってきて、「観ておけばよかった」って感じ入りました。でも、KAEさんの丁寧なレビュー&このコメントによって、それが分かったので、感謝いたします。
>赤堀さんの脚本て、ほとんど説明台詞がないんですよ。だから、これだけ、上手い役者さんが揃うと、もう、名作芝居のテキストにしたいような、秀作になっていました。
ともに情感が伴わないと成立しない、脚本と演じ手の総合力による結果ですね。凄い!
>あめくさんが、カラオケで、薬師丸さんの歌を熱唱するシーンを観て、私もつられて歌いたい気持ちになって、心の中で口ずさんでいたら、次のシーンで、帰宅した、那須さんが、同じ歌を1人歌うシーンがあり、客席の私と、登場人物の気持ちが重なっていたと、気付いて、何と秀逸な脚本!!と、感嘆してしまいました。
>それと、個人的にとても受けたのは、性格的には、那須さん演じるあきらが、無駄な正義感に溢れ、自分にそっくりだった上~~何だか2人の女性に、ものすごく、自己投影してしまいました。
分かります。そうした気持ちの重なりや自己投影してしまう思いとかが、私のよく言う「作り手・演じ手側と観る側の劇場空間の共有」という演劇がもつ最大の魅力であり、それを成し得ている芝居が、まさに「秀作」といえるのではないでしょうか。その意味で、これが秀作であったことは、KAEさんのこの表現で、この作品を観ることができなかった私には痛いほどよく分かります。
でも、それを知り得て、本当に良かったです。ありがとうございました。
2010/08/03 10:45
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きゃる |
きゃるさん
これ、私も気には留めていたんですが、いや、別にフライヤーのミニスカートではありませんが(笑)、どんな中身なんだろう?と。
でもって、スケジュールが合わずに、というか、別のを優先して決めてしまったら、日程が埋まってしまった、ということですが、それだけに、きゃるさんはじめ、メンバーのレビューは興味深く読ませていただきました。皆さんのレビューをつなぎ合わせると、内容や筋立てはなんとなく、おぼろげながら分かりました。
アフタートークも、きゃるさんや、手塚さんのを読むと、そういうアフターをやる感じがなんとなくですが、やはり、「ああ、なるほどね」と。それを好む方もいらっしゃるのを承知した上で、割れるんだなぁ、たぶん、自分もきゃるさんと同じサイドかな、と。
>もちろん本作はコメディではなく、いちおうシリアスな劇だとは思うのですが、さりげなく笑いの場面はあり、そこが自分にはピンとこなかったです。
>登場キャラクターもいまひとつの感で、劇団としての特徴はつかめたのですが、焦点がぼやけているような印象は拭えませんでした。
との、きゃるさんの下りが、特に、「ああ、なるほどね」と感じた次第です。たぶん、合う、合わないが、だいぶはっきりするタイプの芝居かな、とも。なんか変な意味で済みませんが、全ての方のレビューを読んで、総合的に勘案すると、「しまった。これは観とけばよかった」と後悔する感じは自分の中に浮かびませんでした。私には、あまり合わないタイプの芝居かな、とも思いました。まあ、実際、観ていないので憶測に過ぎませんが…。
2010/08/02 17:52
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KAE |
KAEさん
この作品、実は私も初めてフライヤーを手にした時から観たいと思っていたのですが、この時期はもっと早くからダンス公演やら仕事のスケジュールとかで、どうしても日程が取れずに断念しました。
KAEさんが「観たい!」に登録していたので密かに「観てきた!」を期待していましたが、いやー、やっぱり良かったんですね。「また素敵なユニット誕生!」のタイトルからして、その秀逸さが分かりますが、レビューを読ませて貰って、なるほどな、と改めて分かりました。
やっぱり実力派の中堅3女優がそろえば、あとは脚本がしっかりしていれば、それは間違いないですよね。詳細な内容説明にも触れてくれて、助かりました。
今度は要マークしておきます。ありがとうございました。
2010/08/02 16:26
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johnny |
johnnyさん
お気に召したようで何よりです。桟敷童子ファンとして嬉しい限りです。
>ホント行って良かった。作りこまれた独特の濃い世界観は、劇団という枠組みで芝居創りを続けるならではの味。
「独特の濃い世界観」。そうなんです。私もそれに虜になっているんです(笑)。
また、「作りこまれた」とは上手い表現。もちろん東憲司さんのストーリーと演出を中心におっしゃっているでしょうが、その作・演出はもちろんですが、桟敷童子はあれだけの魅力的な舞台セットも皆、劇団員による手作りで、今回も2日程で組あげたそうです。
>そして池下重大さん。まだ若いのに立ち姿だけでロマンやら哀愁やらその他人生の苦い味だったりを醸し出せる俳優は稀有な存在だと思います。
はい、その通りだと思います。同感です。池下さんは桟敷童子の看板男優さんですが、客演にも引っ張りだこで、私も何本か観ています。一番印象に残っているのは、月船さららと出口結美子の演劇ユニットmétro の旗揚げ公演「陰獣 INSIDE BEAST」でした。
東さんについては、先にコメントされたアキラさんが詳しく書かれた通りです。ひとつだけ付け加えれば、東さんのご出身の北九州への想いが作品の中に「色濃く」出ているのが大きな特徴です。桟敷童子の炭鉱、九州弁は根幹的なキーワードです。今回もそうでした。
2010/08/02 09:34
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きゃるさん
コメントどうもです。いま、ご返事書き終えたら、間違って削除ボタン押してしまって消えてしまいました。さっきと違う文章になると思いますが、趣旨は同じですので、再び、書きますね。フー。
この作品はバラシを題材にした着眼点の素晴らしさと、冴えない三流弱小劇団の解散公演の千秋落後の最後の最後のバラシという中での、劇団座長の想いとかが描かれた面白い作品だとは私も認めています。だから、お薦めマーク付の☆4個です。
ただ、そのテーマ性とかからすれば、あまりにタカハシやサトウの性格描写がその場のウケ狙いというか、ドタバタ的コメディ部分のみを意識したような安直さが感じられ、私は残念に思いました。苛立ちも感じました。自分のレビューを書いた後で、他のメンバーの方々のレビューもネタバレを開けて、しっかり読ませて貰いましたが、やはり、私と同じような感じ方をされた方々もいらっしゃいました。そうでない方も、もちろんいらっしゃいましたので、ここは考え方や作風の好みで割れるところなのでしょう。
まあ、これは、あくまで私の実感したことに過ぎず、ドタバタとか、勢いとか、ハイテンションとか、その場その場が楽しければOKという方には、あれはあれで最高に楽しかったかもしれません。もちろん、それはそれで全く良いのです。ただ、「観てきた」は率直な私見を書く場だと思いますので、あのように率直に私見を書かせて貰いました。
さて、先日の永井愛さんの「僕の東京日記」の脚本を思い出すとか、きゃるさんらしいですね。たしかに、あの作品もドタバタとか、おふざけのコメディ的要素は散りばめられていましたが、それが全体のテーマ性とかの調和からは外れていないで、物語の進行に一貫性と整合性がきちんと取られていました。台詞や時代考証もしっかりしていて、私も、やはり永井さんはただ者ではない、と強く感じた次第です。素晴らしい脚本でした。
私は、きゃるさんはよくご承知なように、ベタは大好きですが、コメディの場合も全体の整合性とかテーマ性との調和とかを凄く気にするタイプなので、まあ、この作品は、私にとっては、素晴らしい着眼点と面白さは十分に評価した上で、気になった点もあった、ということです。
2010/08/01 17:49
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