トランス
中野成樹+フランケンズ
【閉館】江古田ストアハウス(東京都)
2008/11/05 (水) ~ 2008/11/06 (木)公演終了
満足度★★★★
気楽に多田演出を楽しむw
かつて、鴻上尚史・第三舞台派か、野田秀樹・夢の遊眠社派かということが問われた時代があり、それはある意味で演出派か戯曲派かの争いでもあったと思うのだけど、まあ、自分は後者で、しかも完敗で、それはふたりがおなじく英国留学した直後に作ったKOKAMI@networkとNODA MAPのその後の知名度の差に明白に現れていて、そんな鴻上尚史の『トランス』が、現代の演出派急先鋒的存在の多田淳之介演出によって甦ったことだけで劇中、けっこうそうそうに落涙。
もちろん、戯曲も押し付けがましいぐらい、いい話だからということもあったけど(笑)。また、多田演出を我慢とか覚悟とか勝負とかを強いられずに気楽に楽しく観られたのも嬉しい。軟弱者、それでもあなたは多田ファンですか、物足りないという声もあるだろうけど、そういう人は年末の東京デスロック本公演に期待すればいいのであって、タダフラはこれでいいのだ、って感じ?
遡上 (4/13&20 2日間のみの公演です)
東京ネジ
名曲喫茶ヴィオロン(東京都)
2009/04/13 (月) ~ 2009/04/20 (月)公演終了
満足度★★★★
まるで羊水に包まれるかのような温かさ
子供を産む話が重層的に絡まりあい、出産体験のあるほずもない自分(男性)にも、母親の大変さ、尊さが伝わってくるような作品。そして、名曲喫茶ヴィオロンの歳月を積み重ねたゆえに生まれる雰囲気も含め、とても心地よい時間を堪能。なので思わず、お母さんありがとう! と、童心にもどったかのような素直な気持ちにも。たとえるならこれは“カフェ浴”? ああ、癒されたぁ~
愛のルーシー
北京蝶々
OFF OFFシアター(東京都)
2009/05/20 (水) ~ 2009/05/26 (火)公演終了
満足度★★★★
そんなに 「愛の理」でなくてもいいのに、
とは思いつつ、情報盛り沢山な大塩哲史による脚本を楽しむ。きちんと整理されているし、いろんな方向に転がる可能性を秘めていた物語には求心力もあって、好内容♪ まあ、個人的には、キャラに多面性があったり、もっと混乱させられてしまうぐらいのほうが趣味ではあるのだけど、観客動員とか考えるとたぶんそうしないほうがいいと思う(笑)。
73&88【満員御礼!】
カニクラ
アトリエヘリコプター(東京都)
2009/07/15 (水) ~ 2009/07/19 (日)公演終了
満足度★★★★
愛おしい
個人的にはあまり得手ではない、不器用なコミュニケーションを描いた作品なのだけど、例外的にこの作品は肌にあう。というか、すんなりと交信できた。きっといま、自分も人付き合いで難航しているからかなあ。気持ち的にはこの作品のタイトルは「CQ」です(笑)。
「ひつじ」 Les moutons
TACT/FEST
東京芸術劇場ロワー広場(東京都)
2010/08/11 (水) ~ 2010/08/15 (日)公演終了
満足度★★★★
めぇぇ~めぇぇ~
結局、2日間で3回観てしまった…。なのに四つ星なのは、ほんとなら、なにも情報なしに観たかったから。でも、ツイッターで何人かがつぶやいていなかったら観なかったかもしれないのだけど…。なにも知らずにエスカレーター降りたら羊とすれ違った、みたいな出会いを希望(笑)
不憫(盛況にて無事終了!)
冨士山アネット
ザ・スズナリ(東京都)
2008/12/26 (金) ~ 2008/12/29 (月)公演終了
満足度★★★★
演劇として観てきました~
いわゆる自己表現的なダンスではなく、台詞の代わりとして存在する言語的なダンスで、物語を背負っている分、ダンス慣れしていない観客も楽しめる仕組みに。しかも、怪我を負って入院している患者さんの身体の一部だけが壊れた動きとか、あるいはプロレス技から応用した動きとか、これまでに他で観たことのないような表現が多用されていて、とても刺激的☆なおかつ、衣裳、美術、照明、音楽も含め、ひたすら格好良いです。いやあ、眼福。
スピードの中身
中野成樹+フランケンズ
三渓園(神奈川県)
2010/03/13 (土) ~ 2010/03/14 (日)公演終了
満足度★★★★
緩急絶妙
ひさしぶりの三渓園をゆったり散策してから、スピード溢れる芝居を堪能。緩急絶妙ないい組み合わせ♪ ほんとに気持ちのよい庭園なんだけど、かなり不便でなかなか訪れられなかったから嬉しい。今度は花菖蒲や紅葉の季節にもぜひ! 経験値をあげたいのでw
In The PLAYROOM
DART’S
ギャラリーLE DECO(東京都)
2009/12/01 (火) ~ 2009/12/06 (日)公演終了
満足度★★★★
単線ではなく複線の愉楽
ミステリーらしく、多大な情報が小出しにされながら延々と垂れながされつづけるような芝居なので、きっと、筋を追いかけるのが精一杯だった人は渋谷の街を強引に引き摺りまわされるかのような恐怖体験をしただろうし、かたや、自分のようなスレた観客は、いろいろな終着点がありそうな豊かな物語の種子たちを脳内で発芽させて楽しめる、という非常に間口の広い舞台だったかと。
3000年前のかっこいいダンゴムシ
福島県立いわき総合高等学校
アトリエヘリコプター(東京都)
2010/02/17 (水) ~ 2010/02/21 (日)公演終了
満足度★★★★
きっと、想像と違うと思う
いやあ、高校生すごいんです。でも、そのすごさはきっと、多くの人が想像するものとは違うはず。ほんと、観ないとわからないんじゃないかなあ。ぜひ、体感してください!
ZOKKYののぞき部屋コレクションPart3
ZOKKY
王子小劇場(東京都)
2008/11/19 (水) ~ 2008/11/24 (月)公演終了
満足度★★★★
刺激強すぎ…。
6演目コンプリートしてきました!
コメディ色の強いaプロに対して、bプロはかなりアダルティ。そして、主演女優がこちらを凝視するシーンが盛り込まれた作品が多いため、のぞいているのに反対にのぞかれている感もあって、なんだか恥ずかしくなり、思わず直視できなくなってしまったりもするんだけど、実際は瞬きひとつしないで見続けていたり(笑)。いやあ、刺激強すぎです。でもって、本末転倒なことを書いてしまうと、女優さんは1mぐらい離れていてくれたほうが自分的には適距離なのかも? あと、3本立て続けに観られたんだけど、逆に少し勿体なかったなあ。もっと、それぞれの作品の余韻を楽しみたかった、なんて、いくらでも贅沢がいえちゃう稀有な体験でした♪
にぎやか動物横丁
ゴキブリコンビナート
タイニイアリス(東京都)
2009/04/10 (金) ~ 2009/04/13 (月)公演終了
満足度★★★★
オールスタンディングの悦楽
やはりゴキコンは、今回のようなオールスタンディング(他の日には観客席も設けられていた模様)で、逃げ回ったりするのが楽しい♪
しかも音楽劇としても秀逸だったので、けっこう、歌に合わせて自由に身体を動かせたのもよかったなあ~
邪沈(ヨコチン)
乞局
笹塚ファクトリー(東京都)
2008/11/06 (木) ~ 2008/11/10 (月)公演終了
義弟の井戸
黒色綺譚カナリア派
シアタートラム(東京都)
2009/04/10 (金) ~ 2009/04/15 (水)公演終了
満足度★★★★
赤澤ムックの美しい世界感が、
「つるべ」がカラカラと音を立てて手繰りよせられるような、あるいは放たれるような心地よい韻律を刻んで、“鮮やかな闇”をともなって展開する後半が素晴らしい!
15 Minutes Made Volume7
Mrs.fictions
シアターグリーン BOX in BOX THEATER(東京都)
2009/11/12 (木) ~ 2009/11/15 (日)公演終了
一人オリンピック~千の仮面をもつ女
高木珠里ひとり芝居
リトルモア地下(東京都)
2009/06/18 (木) ~ 2009/06/29 (月)公演終了
満足度★★★★
演劇っていいなあ~
と、あらためて思いました。ひさびさの体育座り観劇だったのに、途中からはまるで気にならず、もっともっと観ていたくもなってしまったし、ね。
いっぱいエネルギーを頂けた感じ☆
昆虫大戦争
こゆび侍
RAFT(東京都)
2010/03/05 (金) ~ 2010/03/08 (月)公演終了
満足度★★★★
祈りたくなるような時代感
あたかも防空壕や核シェルターのなかであるかのような、暗い、舞台装置のなにもない空間だからこそ、成島秀和の詩情に満ちた台詞は効力を発揮していたように思う。
まるで祈るように、他が顧みない家畜の糞を食糧とすべく丸めて転がしつづけ、採取され、やはり祈るような姿で標本にされてしまうフンコロガシの世界に、いまの二十代の心情が重なっているような気もした。
Y時のはなし 【Vacant公演終了!Y時は次 5月に山口県YCAMとシンガポールにいきます!!!YCAM公演チケットは4月3日より発売!!!山口で会いましょう~~ぜひ】
快快
Vacant(東京都)
2010/03/04 (木) ~ 2010/03/06 (土)公演終了
満足度★★★★
溢れかえる遊び心!
まるで、ティム・バートンを彷彿とさせるような楽しさ。だから、切なくもあり。そして、子どもに超お薦め! だと思ったんだけど、親子で観た人の感想が知りたいなあ~
クセナキスキス
The end of company ジエン社
d-倉庫(東京都)
2010/06/03 (木) ~ 2010/06/06 (日)公演終了
満足度★★★★
さあ、お代は観てのお楽しみ、でも先払い、返金不可♪
進化の袋小路という言葉が思い浮かぶ。現代口語演劇のガラパゴス。はたまた、手足をもがれながら、それでもなおこれは退化ではなく進化だと、蛇を指差して語るさまは、あたかも、大きな板に赤い文字で「大イタチ」と書いて客を湧かせた江戸の粋のよう。まったく違うかも(笑)。
共生の彼方へ-セレクション-
A.C.O.A.
atelier SENTIO(東京都)
2010/06/17 (木) ~ 2010/06/20 (日)公演終了
LOVE
ロロ
王子小劇場(東京都)
2010/01/01 (金) ~ 2010/01/04 (月)公演終了