アルトゥロ・ウイの興隆―それは抑えることもできる―
ピーチャム・カンパニー
シアターPOO(東京都)
2010/02/05 (金) ~ 2010/02/08 (月)公演終了
満足度★★★★★
体育座り大変だったけど
バーのほうを舞台として使用することで、このストーリーにぴったりの雰囲気が出ていたと思います。最後は明るい歌で終わりましたが、その直後の「それは抑えることもできる」の言葉の重みがなおさら感じられました。実社会では抑えることができなかった例はいくつも思いつきますが、抑えることができた「良い例」は思いつきません。気づかないうちに「良い例」がたくさん起こっていて、悪の興隆が上手く避けられていることを期待します。
山梨
範宙遊泳
PRUNUS HALL(桜美林大学内)(神奈川県)
2010/02/03 (水) ~ 2010/02/07 (日)公演終了
満足度★★★★★
広くてのびのび
あれだけの大人数で、あれだけ大きなセットを作れて、あれだけ派手に暴れることが出来るのは、この会場くらいしか思いつきません。故郷のプレゼンになってるのかどうかは甚だ疑問ですが、のびのび度というか悪ノリ度が超高めのイッちゃってる作品でした。次は何県になるのか楽しみです。
幸せの歌をうたう犬ども【ご来場ありがとうございました!】
DULL-COLORED POP
タイニイアリス(東京都)
2010/02/02 (火) ~ 2010/02/04 (木)公演終了
満足度★★★★★
何とかまとめて
説明に「作家(谷)がその俳優の役指定に従い、何とかまとめて」とありますが、「何とか」まとめる方法が全くの予想外かつ面白くてどツボにはまりました。イマジネーションが刺激されまくりの作品です。
シンクロナイズド・ガロア
ユニークポイント
「劇」小劇場(東京都)
2010/01/26 (火) ~ 2010/01/31 (日)公演終了
満足度★★★★★
ガロアと東大全共闘の対比
ガロアの生涯と東大全共闘の活動に共通点を見出し、さらに劇中劇として有機的に繋がりを持たせるアイデアに脱帽。総長/総長代理がかなりカワイかったのが印象的です。勉学の場の象徴としての黒板の使い方も面白かった。
HOTEL CALL AT
メガバックスコレクション
荻窪メガバックスシアター(東京都)
2010/01/28 (木) ~ 2010/01/31 (日)公演終了
満足度★★★★★
ホテル・カリフォルニア?
タイトルからイーグルスの曲を思い出し、「入ったが最後、出られません」みたいな怪奇ホテルを連想しました。会場がちょっと薄暗い古くて落ち着き過ぎてるホテルと化していて、セットと衣装が超秀逸。
生と死の境目にある仮の宿といった話のお芝居は年に数回は見ますが、全員成仏して一件落着かと思ったら、さらに話が2転したり、喜怒哀楽をなくしたはずのホテルの人が結構血の通ってる人情派だったりして、とてもコクのある作品になっていました。
真・侍ヘンドリクス
おにぎりスキッパーズ2
テアトルBONBON(東京都)
2010/01/27 (水) ~ 2010/01/31 (日)公演終了
満足度★★★★★
感電
クセのある登場人物がたくさん登場するわいわい賑やかなお芝居でした。ありえない度も程よいくらい。最後のギターと歌の渋い生演奏が良い余韻を残していたと思います。終演後の寸劇もオマケらしからぬ面白度でした。
戦国 SHINOBI -忍・偲- 満員御礼
劇団ヘラクレス
明石スタジオ(東京都)
2010/01/22 (金) ~ 2010/01/24 (日)公演終了
満足度★★★★★
やはり会場が狭過ぎた
奇想天外な筋も面白かったし、衣装もカッチョよかったし(それを着ている俳優陣はもっと)、惜しむらくは、会場が狭いから殺陣やアクロバットがちょっと遠慮気味だったことでしょうか。一回り大きな会場でやっても良かったのでは。この作品が伝説の旗揚げ公演となるよう、今後にも期待です。
ケプラーの憂鬱
シアターノーチラス
参宮橋TRANCE MISSION(東京都)
2010/01/22 (金) ~ 2010/01/24 (日)公演終了
満足度★★★★
セリフが哲学的
全編に渡って哲学的なセリフが小気味良く響きました。所長失踪の謎が最後にもっとはっきりと解明されればよかったのに、とも思いましたが、登場人物のそれぞれ異なる宇宙観、星観、人生観、職業観などが上手く描かれ、会場内は独自の軌道を持つ星が集合した小宇宙と化していました。なくなってしまった天文台は、たとえるならブラックホールといったところでしょうか。
「大脱走」
靖二(せいじ)
新宿ゴールデン街劇場(東京都)
2010/01/15 (金) ~ 2010/01/17 (日)公演終了
満足度★★★★
男同士
男同士ってこうなんだよな、という等身大で親しみの持てる人物像&ストーリーが展開されていました。自分のこういう友人関係をもっと大切にしたくなるような作品でした。諸注意&イントロとして流れた映像の使い方も良かった。
美しいヒポリタ
世田谷シルク
小劇場 楽園(東京都)
2010/01/13 (水) ~ 2010/01/17 (日)公演終了
ANJIN〜イングリッシュサムライ
ホリプロ
天王洲 銀河劇場(東京都)
2009/12/10 (木) ~ 2010/01/18 (月)公演終了
満足度★★★★★
日英合作
ありそうでなかったこういう日英トップ同士の演劇国際交流。まずは大成功でしょう。題材として400年前の国際交流の物語を取り上げたのもグーです。あの時代から世界は狭く便利で安全になりましたが、歴史はもとより、劇中の登場人物達の冒険心、好奇心、世界的視野、愛国心、己を知り相手も知る洞察力、これら全部をひっくるめたバランス感覚など、作品から学ぶべきことは大変多かったです。
BOX1 「キリン」
カラバコ
参宮橋TRANCE MISSION(東京都)
2010/01/09 (土) ~ 2010/01/11 (月)公演終了
満足度★★★★★
どうしてキリン?
私の頭では内容と題名が全然結びつかなかったのですが、もしかしたら見てる側の目線かなあ...?
殺したり殺されたりがあんなふうに日常に入り込んできたら超やだ。後味の悪いストーリーで、登場人物の中で一番まともなのは誰だろうと帰りの電車の中でずっと考えていましたが、今もまだ答えが出ません。
気分は胃下垂。
SIMPLY BECAUSE IMITATION
FREE(S)
東京芸術劇場 シアターウエスト(東京都)
2010/01/05 (火) ~ 2010/01/10 (日)公演終了
満足度★★★★★
コメディと呼ぶには重いテーマ
導入部はとっつき易いのですが、中盤以降は扱いが難しいものを扱いながら、よくほんわかまとめたものです。新年早々、いろいろ考えさせられました。
殺(アヤ)める人々
アヴァンセ プロデュース
シアター711(東京都)
2009/12/22 (火) ~ 2009/12/27 (日)公演終了
海ノ底カラ星ヲ見上ゲヨ
おぼんろ
サンモールスタジオ(東京都)
2009/12/17 (木) ~ 2009/12/27 (日)公演終了
満足度★★★★
頭の中ぐちゃぐちゃ
昔話と現実と妄想がぐちゃぐちゃなところに、ちょっとピンクフロイドあたりを意識したっぽい音楽が流れるので、さらにサイケデリックな夢幻の境地に。
『デストロイヤー花』
junkiesista×junkiebros.
新宿FACE(東京都)
2009/12/18 (金) ~ 2009/12/21 (月)公演終了
満足度★★★★★
これからの進化にも期待
歌よしダンスよしストーリーよしにプラスして、笑わせる箇所もガンガン受けてて(全員が芸達者!)、超楽しめたミュージカルでした。既に再演も視野に入ってるようですが、今後にも期待します。
キレイどころが多数出演してるのに、客席の男率は1割。ど〜して?このあたりを開拓すれば、公演数倍増も可か?
ものくろは凶器(ご来場ありがとうございました!!次回は3月????)
PEARLY PENILE PAPULES
明治大学和泉校舎第二学生会館地下アトリエ(東京都)
2009/12/11 (金) ~ 2009/12/13 (日)公演終了
満足度★★★★
最後のもうひとひねり
部屋の中央にある四角い舞台を囲んで、50cmほどの高さの壇上に客席がありました。ひきこもりの大学生が住む部屋の壁にとまったハエ的な視点でステージを見ることに。普段は見上げることが多いので、これはなかなか新鮮な視点。
どっきりカメラの後に、もう1度どんでん返しがあったけど、視力の良いピザの配達員は何を見ていたのかなあ?????
2P【満員御礼で無事終了☆】
岩☆ロック座
シアターPOO(東京都)
2009/12/12 (土) ~ 2009/12/13 (日)公演終了
満足度★★★★★
一部アダルトな愛の物語
下世話の殻をかぶりながらも、内実は、人間の本能としての性や愛を真正面(?)から扱ったほのぼの系&泣ける良質なストーリーでした。年季の入ったバーを兼ねた会場との相性も抜群。シンプルな2人芝居×4本というフォーマットでしたが、濃い〜世界が展開され、カラフルな雰囲気だったと思います。デリヘル嬢が超強烈!
コントン・クラブ
K Dash Stage
博品館劇場(東京都)
2009/12/02 (水) ~ 2009/12/13 (日)公演終了
満足度★★★★★
混沌+コント
少し前に日曜日の午前7時半〜8時半の顔的な存在だった俳優が多数出演して、くっだらないコントをやるカッコかわいい楽しいステージでした。水谷あつしや入山学といったベテランによる若手いじりも見所。
生の瑕疵
集団as if~
萬劇場(東京都)
2009/12/03 (木) ~ 2009/12/06 (日)公演終了
満足度★★★★★
コメディ→ネガティブ
前半は結構コメディでしたが、後半は見ているこっちがドン引きするほどとことんネガティブ。世の中こういう作品ばっかりでは嫌ですが、たまには悪夢を見る必要もあるでしょう。
前半で見せた機転がきいた即興芝居がとても面白かったので、いつか、これを生かした楽しい作品も是非。