獣従承知(じゅうじゅうしょうち)
角角ストロガのフ
王子小劇場(東京都)
2010/12/16 (木) ~ 2010/12/20 (月)公演終了
満足度★★★★
衝撃度ちょっとダウン
初めて見た前作の衝撃が大きかったので、今回はややおとなしめに感じました。えげつなさや毒が感じられたのは後半になってからや〜っと。役者及び衣装、大道具、小道具(特にツボ)は充実してたので、機会があったら数年後に改訂版をやってほしい。何だかんだ言って、この劇団の病んだ作風の中毒なのよ。
ゼロイチ
劇団K助
恵比寿・エコー劇場(東京都)
2010/12/09 (木) ~ 2010/12/12 (日)公演終了
満足度★★★★★
難しく考えずに
タイトルから2進法だとか小難しい哲学談義なのかと予想して身構えてたら、笑いあり、ちょっと涙ありの、ほのぼの系ストーリーでした。子役からベテランまで粒ぞろいの俳優による余裕の演技を堪能しました。脚本も良く練れていて、わかりやすく良質な作品だったと思います。
ひとりごとターミナル
劇団フルタ丸
こった創作空間(東京都)
2010/12/10 (金) ~ 2010/12/12 (日)公演終了
満足度★★★★★
コミュニケーションのあり方
コミュニケーションのあり方に関していろいろ考えさせられました。リアルに近所の人や親戚とは薄くなっていますが、遠くの人や誰だか知らない人とは確実に密になっています。この場も、劇団のつぶやきがあって、観客のつぶやきがあって、みんながつながって一つの世界になっていますね。
エメラルドの都
天幕旅団
新宿シアターモリエール(東京都)
2010/12/09 (木) ~ 2010/12/12 (日)公演終了
満足度★★★★
カラフル&迫力
説明通りちょっとダークな解釈のオズを堪能しました。エメラルドシティーの際のエメラルド色の照明が、普通の緑とは違う微妙な色合いのそれであり、これにはかなりこだわったのではなかろうか(私の勝手な推測)。
国道五十八号戦線異状ナシ(再演)/国道五十八号戦線異状アリ(友寄総市浪短編集)
国道五十八号戦線
サンモールスタジオ(東京都)
2010/12/08 (水) ~ 2010/12/13 (月)公演終了
満足度★★★★
両方見てナンボ?
「異状アリ」を見ました。「異状ナシ」の感想から判断すると、短編4つの「異状アリ」は前菜もしくはデザートでしょうか。ひとり芝居2作品では、即興的な緊迫感もたくさん感じられました。
七人の息子
X-QUEST
THEATRE1010ミニシアター(東京都)
2010/12/02 (木) ~ 2010/12/05 (日)公演終了
満足度★★★★★
面白さとスピードと美学
スピード感はあるし、ヴィジュアル系の衣装もカッチョイイし、おバカだし、ステージが近いから迫力あるし...(汗とツバがよく飛んでいた)。私として最もツボだったのが、男のカッコ良さを全て取り入れた斬新なラジオ体操。
モノクローム騎士 KNIGHT
無頼組合
新宿シアター・ミラクル(東京都)
2010/12/03 (金) ~ 2010/12/06 (月)公演終了
満足度★★★★★
普段よりソフト?
裏の世界が間近にある歌舞伎町での上演ということで、会場に到着するまでに、この界隈の雰囲気を多少なりとも感じないわけにはいかず、気持ち的に下準備は完了。このシリーズは普段よりも笑いや心温まるシーンを増やしているらしいのだが、この劇団を初めて見た私にとっては十分ハードボイルドだった。全員いい表情をしてて大熱演だったんだけど、特に盛り上げてたのが酔っぱらいの元ボクサー役の人。ブラボー!
ヒーロー!
劇団YOROZU屋(本店)
MAKOTOシアター銀座(東京都)
2010/12/03 (金) ~ 2010/12/05 (日)公演終了
満足度★★★★
熱かった
熱血ヒーローものにサスペンスも加味されていて、面白いお話でした。
確かに発展途上の劇団で、シロウトでも気づく遺憾な点もいくつかありましたが、それを差し引いてもアイデアと熱い気持ち(&オタクの暑苦しさ)は十分に伝わってきました。予算不足と人材不足の向こう側から、表現者として一番大切なもののほとばしりが感じられ、これをずっと大切にしながら息の長い活動を続けて欲しいと切に感じました。
三重奏:フレミングの左手
三重奏:フレミングの左手
ギャラリーLE DECO(東京都)
2010/12/01 (水) ~ 2010/12/05 (日)公演終了
満足度★★★
何らかのつながり
3劇団が短編をひとつずつ披露するオムニバス形式だったが、それぞれに何らかの繋がりがありそう。少なくとも3つ目に上演された作品は、他の2作品も包括していそうだったが、私の頭では時間中にそのからくりは解明出来ず。青春というよりは子供時代の無垢さのほうが感じられたかなあ。
SAMURAI 7
ネルケプランニング
青山劇場(東京都)
2010/11/20 (土) ~ 2010/12/05 (日)公演終了
満足度★★★★★
切って捨てられない感動作
黒澤映画の解説本ではアニメ及び舞台の初演に関しては単なる娯楽作品と半ば切って捨てられていたので、小劇場では味わえない金のかかったステージとテレビで見る顔を生で見れればいいやと割り切って行きましたが、ところがところが、予想をはるかに上回る感動の作品でした。さすがに、映画のような貧乏臭さ泥臭さはなく、時代も国籍もかなりぼやけた内容でしたが、変な方向に進んで行きそうな今の日本のあらゆる立場の人をいろんな登場人物が代弁し、やんわりと共感と疑問の両方を抱かせる、なかなか奥の深いストーリーでした。核となる人達全員に視線が向くような演出で、私の目当ては若手3人(三浦、西島、相葉)でしたが、加藤の存在感、普段ミュージカルで活躍している中川の芸達者ぶり、HGの豪快さ(ああいう顔をしてたのね)も大注目。
THE HONEST VILLAGE
ジーモ・コーヨ!
OFF OFFシアター(東京都)
2010/11/24 (水) ~ 2010/11/28 (日)公演終了
満足度★★★★★
カタルシス
あまりに人工的過ぎる世界がパラドックスに陥っていく過程の表現が巧み。爆発して終わりではなくて、その後にほのぼのとした世界が現れるカタルシスもこの劇団の優れた持ち味のようです。
不要な○○、下取りします。
劇団わらく
中野スタジオあくとれ(東京都)
2010/11/24 (水) ~ 2010/11/28 (日)公演終了
満足度★★★★★
予想以上の気味の悪さ
説明から○○が人間であることは容易に予想がつきましたが、人間をああいうふうに再生する場所だったとは...。終演直後にBGMとして流れた歌が、極めて逆説的に聞こえました。既にこんな施設がどこかにあったりして。あ〜コワい。
黄昏
劇団青年座
紀伊國屋ホール(東京都)
2010/11/20 (土) ~ 2010/11/28 (日)公演終了
満足度★★★★★
オーバーラップ
人や場所を変えてずっと上演が続けられている名作で、私自身、今回が初めてではないのですが、数年前に見た時よりも心情的に入り込んで見てしまったのは、両親が丁度あのくらいの年齢だからかもしれません。先週読んだ新聞記事で津嘉山が去年脳卒中で倒れたばかりと知り、歩き方とかボケ具合とか、どこまで演技でどこまで地なのか(本人にとっては大きなお世話でしょうが)見ていてハラハラ。ビリーの今時の生意気なガキっぷりもブラボー!
死と再生とロックに
ロ字ック
明石スタジオ(東京都)
2010/11/20 (土) ~ 2010/11/23 (火)公演終了
満足度★★★★
全人類肯定曲
終演後にさりげなくBGMとして流れた「全人類肯定曲」が、作品の内容とぴったり合っていたのにはビックリ。違う世界で活躍するようになっても、目指しているものは同じなんだと感じました。
『三丁目6番地のオズの魔法使い』
CAPTAIN CHIMPANZEE
テアトルBONBON(東京都)
2010/11/17 (水) ~ 2010/11/23 (火)公演終了
満足度★★★★
盛りだくさん
映画からご近所付き合い、紙芝居、人形劇、オカルト、大財閥、政治家、陰謀、怪盗、司法試験まで、超盛りだくさん。幅広い年齢層にウケる作品でした。
のら猫たちは麗しの島をめざす
榴華殿(RUKADEN)
タイニイアリス(東京都)
2010/11/20 (土) ~ 2010/11/23 (火)公演終了
満足度★★★★★
思いは同じ
怪しい度200%の世界観を堪能しました。
日中韓の演劇人、思いは同じですね。こういう方法で交流が行なわれるのは素晴らしいことです。
幽霊探偵
ZIPANGU Stage
萬劇場(東京都)
2010/11/18 (木) ~ 2010/11/23 (火)公演終了
満足度★★★★★
2倍の楽しさ
ミステリーとコメディー、一粒で二度おいしいお芝居でした。
こういうのをセンスが良いって言うんでしょうね。
幽霊というアイデアも斬新。
押忍!!ふんどし部!
キューブ
山野ホール(東京都)
2010/11/19 (金) ~ 2010/11/21 (日)公演終了
満足度★★★★★
テニミュから派生?
本家のテニミュを観てたら、笑いのツボがもっと良く分かったかなあ。テニミュねたっぽい箇所が何カ所もあって、回りの子たちにはウケてたし。
会場は劇場っていう雰囲気は皆無で、学校の体育館そのもの。そのまま、高校の学園祭と化していました。フンドシ姿でよく頑張った!ここまでストレートにばかばかしいと、すがすがしい。
客を巻き込んで無理矢理盛り上がらせるっていうアイデア、いいね。
交響劇第二番嬰イ短調
劇団再生
APOCシアター(東京都)
2010/11/13 (土) ~ 2010/11/14 (日)公演終了
満足度★★
ステージセットにビックリ
闇を基調にした暗いステージで、俳優は横方向だけでなく縦方向にも動くので、暗所恐怖症、高所恐怖症だと務まらないでしょう。俳優ひとりひとりとそのセリフや行動などが何かのシンボルなのでしょうけど、初心者の私の頭ではデコード不能。久しぶりに体験したハードルの高い作品でした。満足度★★は私の修行の足りなさを反映しています。
ブードゥー
Oi-SCALE
駅前劇場(東京都)
2010/11/12 (金) ~ 2010/11/17 (水)公演終了
満足度★★★★
+コメディ
説明によると「マインドトリップサスペンス」とのことだが、それに「コメディ」も加えたい。俳優達のその場の機転次第で毎回変わるアドリブの部分もかなり多かったのではなかろうか。