世界の秘密と田中
ラッパ屋
紀伊國屋ホール(東京都)
2010/01/09 (土) ~ 2010/01/17 (日)公演終了
満足度★★★★
さすがだなあ
紀伊國屋ホール、いっぱいに集まったお客さん。
積み重ねてきた実績が現れているような気がしました。
内容ももちろん期待を裏切らない良質のコメディ。
場転が違和感なく滑らかで素晴らしかったです。
田中さんのお母さん、ホント大好き。
パーティで歌のリハーサルが収束した以降、
想像でも充分補えるのに、やや引っ張りすぎた感も。
しかし本当に息がぴったりで、ラッパ屋さんの実力を見ました!
東京月光魔曲
Bunkamura
Bunkamuraシアターコクーン(東京都)
2009/12/15 (火) ~ 2010/01/10 (日)公演終了
満足度★★★★
人当たりのいいミステリー
フライヤーと舞台美術がこれほど違和感のないのもめずらしい。
この雰囲気、江戸川乱歩の少年探偵シリーズ思い出しますね。
瑛太くんのファンを意識してのことか、いつも本多劇場で観ている
ナイロンと異なり、かなり明快なストーリーで毒っ気も少なめ。
瑛太くんもよい雰囲気でしたし、松雪さんは髪がすごくきれいでした。
端役からエキストラまでこなして駆け回る岩井さんが新鮮だったw
有名どころが多かったせいか、やや不要では?と思われるシーンも
ありましたが、包括して書けるケラさんは職人だと唸らせられました。
休憩を挟んで3時間半、おしりは痛かったですけど退屈はないです。
新年工場見学会2010
五反田団
アトリエヘリコプター(東京都)
2010/01/02 (土) ~ 2010/01/04 (月)公演終了
『カガクするココロ』『北限の猿』
青年団
こまばアゴラ劇場(東京都)
2009/12/26 (土) ~ 2010/01/26 (火)公演終了
満足度★★★
続きまして『カガクするココロ』
『カガクするココロ』観ました。
本来は観る順番、1.『カガク』 2.『北限』 なんですね。
『北限の猿』とは違い、専門的な語りがなかった分、意外とあっさりした
印象でした。どちらも人間の本質的な部分が浮き彫りになってきますが
『北限の猿』が生得主義から描いていたとしたら、本作品は経験主義?
.『カガク』の方が、より人に優しい印象を持ちました。
2作品あわせてみると、あたまこんがらがってきますが、それはそれで
おもしろかったり。
不躾なQ友
クロムモリブデン
赤坂RED/THEATER(東京都)
2009/12/26 (土) ~ 2010/01/03 (日)公演終了
満足度★★★
ラストは圧巻でしたが
好き嫌いでいうと苦手な分野なのですが、前作に続き観劇。
今回の方がストーリーもメッセージも分かりやすかったですね。
本当にポップな舞台を作るなあ。
中川智明さんが、やや無理をしているような印象を受けて残念。
『カガクするココロ』『北限の猿』
青年団
こまばアゴラ劇場(東京都)
2009/12/26 (土) ~ 2010/01/26 (火)公演終了
満足度★★★★
『北限の猿』好きだなあ
『北限の猿』観ました。
ちょっと平田オリザさんの作品は、真剣に向き合える時じゃないと
租借する自信がなかったので、「S高原」以来でした。
猿の研究をするもの達の、性格や人間関係を眺めているうちに
猿山の猿となにも変わらないじゃないかと錯覚を起こしつつ。
観客と同じ時間軸で切り取られた一場面、観る人によって少しずつ
感想も違うんでしょうけど、いろんなことを考えながら観てました。
明日は『カガクするココロ』を観てきます!
オサムシ
バジリコFバジオ
駅前劇場(東京都)
2009/12/25 (金) ~ 2009/12/29 (火)公演終了
満足度★★★
とても特徴的
なんとも独創的な人形劇を挟みながらの進行ですが、
しらけることもなく、少しも違和感を感じない一体感。
ピチチ5とも違う、なかなか他に観たことがない感覚です。
一見どたばた感を強く感じますが、じっくり話を追っていくと
なんともトキワ荘時代の漫画、漫画家への敬愛を感じて
大変好感が持てました。楽しませていただきました!
Under Water Over Revival
GOKAN。
銀座小劇場(東京都)
2009/12/24 (木) ~ 2009/12/27 (日)公演終了
満足度★★
あれれれ
確かに地震でビルに閉じこめられるのですが(舞台が揺れるのはすごい)
しかし地震自体に大きな意味はなく、地震被害があったことさえ流される。
キャラクタは多種多様ですが、狙いすぎでちょっと食傷気味になりました。
ただ賑やかなだけで、あまりおもしろさを感じなかったなあ‥
特定の役者さんがなにかやると、観客の限られたブロックが盛り上がる、
と、たぶん来場者も親近の方が多かったような気がしました。
すごく悪い言葉で云うと、内外あわせて学生さんの文化祭出し物みたい。
HOTEL501
D.K HOLLYWOOD
ブディストホール(東京都)
2009/12/25 (金) ~ 2009/12/28 (月)公演終了
満足度★★★★
さすがの完成型
再演ということもあり、観客の沸くポイントがしっかり押えられており
最近の時事ネタも挟みながら、まさに3分に1度の笑いを用意した
良質なコメディ。お年を召した方も多かったのですが、老若男女
気を遣わずに楽しめる作品になってました。おみごと!
タマリ
劇団K助
シアターグリーン BIG TREE THEATER(東京都)
2009/12/22 (火) ~ 2009/12/27 (日)公演終了
満足度★★★★
安心してみられます
作演の金沢知樹さん、おもしろいなあ。
いわゆるバックステージものですが、表舞台とのシンクロはナシ。
すごいスピード感で進んでゆくので、息もつかせぬという感じです。
ちょっと三谷幸喜っぽい作りになってました。
MC役の松野太紀さんって声優さんなんですね。
男舞~オトコマイ~
劇団男魂(メンソウル)
シアターグリーン BOX in BOX THEATER(東京都)
2009/12/17 (木) ~ 2009/12/28 (月)公演終了
満足度★★★
うーむむむ
極道版ウォーターボーイズ、スウィングガールズ。
決して面白くないわけではなかったのですが‥
まあ映画の任侠モノもおなじようなものだもんな。
観なれていない分とまどいました。
しかしあの運動量で1日2ステとか、すごいなあ。
Birthday!
G-up
サンモールスタジオ(東京都)
2009/12/28 (月) ~ 2009/12/30 (水)公演終了
満足度★★★★★
これは良作です!
あまりによかったので、他より先にレビューしてしまう。
家族や恩師との死別にはもともと弱いぼくですが、
この作品は「死」を強調せず、生きている人に焦点を当てた
とても心温まる作品となっておりました。中盤泣けてきた。
森啓一郎さん、瓜生和成さんのタンバリン組がぐいぐいと
適役でストーリーをひっぱってくれます。森さんがすごくいい。
30日までなので、お時間がある方はぜひ!お薦めします!
★は4.5位ですが切り上げて5で!
おぼろ
ゲキバカ
吉祥寺シアター(東京都)
2009/12/16 (水) ~ 2009/12/23 (水)公演終了
満足度★★★
うーむ
客いじりや客席に統制を求めるなど、ぼく的に不要な要素から導入。
まあ彼らの元気さと勢いで差し引きしても+プラスの感想でした。
なんとなく「ゲキバカ」なのは、コーヒー牛乳の頃だったのでは?と
思ってしまうのは、吉祥寺シアターという大きなハコのせいでしょうか?
FUTURE
ブラジル
駅前劇場(東京都)
2009/12/16 (水) ~ 2009/12/21 (月)公演終了
満足度★★★★
外れがないなあ
舞台は左右対称の古いアパート。
ぎくしゃくした違和感は、話が進むにつれて徐々に明らかに。
ブラジルらしい、ギミックとシンクロをふんだんに含んだ脚本。
すっかり引き込まれてしまいました。信國さんがいいなあ。
渋々
親族代表
新宿シアターモリエール(東京都)
2009/12/12 (土) ~ 2009/12/20 (日)公演終了
満足度★★★★
すっかり勘違い
コメディのお芝居だと思ってたのですがコントなのですね。
川尻さんの脚本は、やっぱりKKPの香りがしました。
でもおもしろかったー。
jam 【活動休止公演】
グリング
東京芸術劇場 シアターイースト(東京都)
2009/12/09 (水) ~ 2009/12/23 (水)公演終了
満足度★★★★
活動休止が惜しい
別段大きな話の展開はないのに、なぜか目が離せないグリングの舞台。
役者さんの力量がお芝居ということを忘れさせるのでしょうか、
おとなりの窓から覗き見してて目が離せないような、そんな感覚です。
これで活動休止なのは残念だなあ。活動再開を期待して!
西から昇る太陽のように
タテヨコ企画
吉祥寺シアター(東京都)
2009/12/10 (木) ~ 2009/12/13 (日)公演終了
満足度★★★
おっと、ファンタジーだったのか
笑いとしんみりが絶妙のバランス。
タテヨコさんは本当に気持ちのいい時間を与えてくれます。
今回はちょっとファンタジーはいってて、個人的に苦手な
分野でしたが、それでもやっぱり良作でした。お見事!
マレーヒルの幻影
森崎事務所M&Oplays
本多劇場(東京都)
2009/12/05 (土) ~ 2009/12/27 (日)公演終了
満足度★★★
うむむむ
わかりやすいヨーロッパ企画を観たあとでの観劇だったからか
前半、人間関係と事件と時間軸を追いかけるだけで精一杯、
ほとんどおもしろさがわからないままでした。
後半はストーリーが動き出すので、なるほどなるほどという
感じで観ることができましたが、難解に描きすぎた分、さほど
心に残るほどの強烈な印象がありませんでした‥
このあたりは作風の好みですかね。
曲がれ!スプーン
ヨーロッパ企画
紀伊國屋ホール(東京都)
2009/12/10 (木) ~ 2009/12/22 (火)公演終了
満足度★★★★★
なんて楽しい
「サマー・タイムマシン・ブルース」を彷彿させるおもしろさ。
ヨーロッパは会話劇が本当におもしろいなあ。
前作の青山円形劇場で「あれ?」と思いましたが、完全に
迷いは払拭されました。本当にこれは良作!
孤天 第二回「ボクダンス」
コマツ企画
APOCシアター(東京都)
2009/12/03 (木) ~ 2009/12/07 (月)公演終了
満足度★★★★
圧倒的な独り芝居
独り芝居というより、肉体派の落語に近いかも。
いったい川島さんはこの中で何役を演じたのだろう‥
発する台詞ひとつひとつが確実に心を掴む、言葉の
巧みさ、観客と一線を引く空気の作り方などに役者を
感じました。数回見てみると新しい発見がありそう。