ちゃぼの観てきた!クチコミ一覧

1-20件 / 85件中
四則演算

四則演算

sugarless

ART THEATER かもめ座(東京都)

2016/10/20 (木) ~ 2016/10/23 (日)公演終了

満足度★★★★★

脚本の演算
芝居を見るって高くつくなあといつも思うんだけど、
平均的な2500円のクオリティはとっくに超えていると思う。
いろんなことがキッチリ符合するので、
内容はグロテスクな感情を取り扱っているけど
脚本の計算が気持ちいい。

ネタバレBOX

「グロテスクな感情」を取り扱う芝居はたくさんあるけど、
たとえばエンタメとして取り扱いたいだけで終わる作品は結構多くて、
そういうのはとても不快な感じで終わるのだけど、
ちゃんと人間の中にあるどうしようもない部分を組み込んであるから
観客は話に引きずり込まれていく。この感覚、好きな人はとても好きになると思う。
まあ、それでもやっぱり強い悪意を人に向けるものは
万人向けではなく、どうしても好みは別れるので
見たくない人は強烈に見たくないというリスクを負っている。
それをやる覚悟は潔いし、
たとえば映像などの制約がある媒体では見られないものを見られる、
という価値が、この舞台にはあると思う。
守里の双眸

守里の双眸

集団as if~

吉祥寺シアター(東京都)

2016/02/18 (木) ~ 2016/02/21 (日)公演終了

満足度★★★★★

as if クオリティ
好き嫌いがはっきり別れる作風。
受け入れられない人もいると思う。
しかし非常に誠実に作られているのを感じた。

集団as if~が残酷で救いがない話でも許せるのは、
チケット代3,500円あたりの他の公演と比較しても
いくつかの面で確かに誠実さを感じるからある。
節目の公演ということで、劇場と規模を大きくし、
これまでの公演よりもチケット代を高くする、ということを
真剣に考え、還元しようという姿勢。
あれとこれの経費でこれだけかかるから、
じゃあこの金額で行くか、みたいな作り方をしていない。

ネタバレBOX

見るも無惨な物語。
それでもただの残酷ショーにならないのは、
役者の真摯さと作品への信頼であり、
作家自身もちゃんとこの物語に傷ついているからだと思う。

優しさや自己保身によって
無意識に思考から除外しているような問題を
ぐりぐりと押し付けられるような作品。よくも悪くも特異。
小劇場でなければ見ることのできない、数少ない舞台。

超鋼祈願ササヅカイン 戦いの果てに

超鋼祈願ササヅカイン 戦いの果てに

カプセル兵団

笹塚ファクトリー(東京都)

2016/02/03 (水) ~ 2016/02/14 (日)公演終了

満足度★★★★★

エンターテイメント
客席の笑いや、上演中に何度も起こる拍手の嵐が、
楽しませようという意識やサービス精神が溢れている証明。
劇場の一体感も心地よかった。
鍛えられたアクションが素晴らしい。
ヒーロー好きなら尚更楽しめると思います。

神奈川かもめ短編演劇祭

神奈川かもめ短編演劇祭

神奈川かもめ短編演劇祭実行委員会

神奈川芸術劇場・大スタジオ(神奈川県)

2016/01/29 (金) ~ 2016/01/31 (日)公演終了

満足度★★★★★

演劇祭そのものの価値
自分が面白いと思ったものを、審査員が批判的に評価する、という事が起こると、
作品を見て、楽しんで、ここを応援したい!と思った側としては悔しい。
とは言え、この演劇祭の存在自体には価値があると思う。
この演劇祭のために集まった劇団、作品は面白く、興味深かった。
演劇に対して一定の成果を出してきた審査員の講評は
お客さんにとっても劇団にとっても多様な視点で演劇を考えるきっかけになるし、
このようなイベントが演劇の興隆の糸口になっていく気がする。

ティーチャーズ・ルーム【ご来場ありがとうございました!!】

ティーチャーズ・ルーム【ご来場ありがとうございました!!】

劇団マリーシア兄弟

シアターグリーン BASE THEATER(東京都)

2016/01/27 (水) ~ 2016/01/31 (日)公演終了

満足度★★★★

キャストが絶妙
必要以上に声を張ったりしない、リアルな会話劇。
キャラクターの設定と、役者の雰囲気がぴったりで、
ここまでキャスティングがぴったりな舞台は珍しいと思う。

ダミィ・ダ・ダミー

ダミィ・ダ・ダミー

いしくらけんしろうとかっぱ3兄弟

荻窪小劇場(東京都)

2013/09/19 (木) ~ 2013/09/22 (日)公演終了

満足度★★★★

日常的な非日常
とても自然な非日常、という印象。
出演者の演技が良かったからだと思う。
途中、話の切れ目で暗転が入るのも見やすい。
舞台セットがとてもうまく作られいた。

Fire pRay ―秋津悠理のためのリサイタル―

Fire pRay ―秋津悠理のためのリサイタル―

<火遊び>

ギャラリー悠玄(東京都)

2013/06/27 (木) ~ 2013/07/01 (月)公演終了

満足度★★★★

近未来
未来はきっと合理化された社会に違いない。
統計データをもとにして作られた大多数にとってここちよい世界。
でも、そこから外れた人は恐ろしい世界。
人間とは何か、
何を大切にするべきかを考えさせられる舞台だった。

ヒトゴト

ヒトゴト

ナマニエノハルサメ

シアターバビロンの流れのほとりにて(東京都)

2013/09/06 (金) ~ 2013/09/08 (日)公演終了

満足度★★★★

役者には辛い話
役者を目指す主人公が自殺しようという話。
小劇場の役者は大抵この主人公のようなものなので、
役者が見ると厳しい現実を突きつけられる(笑)
上演時間はちょうど良かったのだけど、
話がダイジェストっぽくなってしまったので、
もうちょっと話の肉付きがあったらよかったと思う。
出演者の個性がそれぞれとても面白かった。

「花野」「紙風船」

「花野」「紙風船」

85000企画

ゆうど(東京都)

2013/09/10 (火) ~ 2013/09/16 (月)公演終了

満足度★★★★

空間を活かした舞台
静かな物語。
小林尚臣さんの演技が渋かった。
古民家を舞台に使っての芝居。
雰囲気がとてもよい。
劇場でやる芝居とは一線を画した趣き。
とても良い時間が過ごせた。

ピンキリ

ピンキリ

OZABUTON

要町アトリエ第七秘密基地(東京都)

2013/08/03 (土) ~ 2013/08/04 (日)公演終了

満足度★★★★

新しい試み
「やりたいことがいっぱいある」という情熱を感じた。
代表本人が小劇場の慣習を一から点検してやってみよう、という
チャレンジ精神にあふれた舞台だと思う。好印象。
知り合いじゃないお客様限定のWAS割(人数制限なし)というのも良いと思う。
オムニバスの作品の数自体は減らしてもいいかもしれない。
二人の役者の魅力で、楽しめた。

ネタバレBOX

最後の話、台本としては強引にまとめた感じはするけど
お客さんに拍手をして去っていく、というのは新しかった。
ただ客席と舞台の照明を逆転させるのは、もう少しうっすらでもいいかも。
あの状況だと(客いじりがくるかも、とか)お客さんの方が緊張してしまって、
なかなか拍手しづらいのかもしれないと思った。
大人の絵本『カラフル』

大人の絵本『カラフル』

あぁルナティックシアター

駅前劇場(東京都)

2013/04/02 (火) ~ 2013/04/07 (日)公演終了

満足度★★★★★

笑える物語
いつもはナンセンスコメディの劇団が、
のっけからいきなり演劇っぽかったのには驚いた。いい意味で(笑)
でもやっぱり途中はすごく笑える。

ネタバレBOX

最後の最後に白黒の衣装からカラフルに変わったところで、なるほどなー!と。
個人的には、橋沢さん、佐々木さんの
劇団2TOPの出番がもっと多かったら嬉しかった。

『ガラクタとペガスス』

『ガラクタとペガスス』

8割世界【19日20日、愛媛公演!!】

ワーサルシアター(東京都)

2012/11/28 (水) ~ 2012/12/09 (日)公演終了

モノを大事に。
最初から最後までテンションはずっと高かったのだけど、
もうちょっと起伏が欲しかったかも。
モノを大事にしようという話で、主旨は好きでした。

ネタバレBOX

現代人はモノを大事にするという風潮が薄い。昭和に比べたら断然薄い。
アナログからデジタル時代になって、新しいものを求めるのが当然になった。
だから、デジタル世代の人々には、この話、共感しづらいかもしれないと思った。
若い人は鳩時計すら見たことない人もいる。招き猫に縁起を感じる人も少ないし、
星座早見表もいまやケータイアプリという寂しい時代。
家族の思い出にどれだけ参加できるか?がこの作品のキモなのだけど
その導入部分がちょっと薄かったように思う。
となると、「他人んちの事情」を最後まで眺めているだけになりがちで、
入り込めた人とそうでなかった人の評価が大きく別れる作品だと思います。
FURTHER ALONG

FURTHER ALONG

ノーコンタクツ

萬劇場(東京都)

2012/11/23 (金) ~ 2012/11/25 (日)公演終了

うーん
物語が短いシーンの連続で構成されているんだけど、
進行とあまり関係のない遊びや思わせぶりな台詞が多い印象。
拝見したのが初日のせいか、殺陣自体のミスがあったり
「ザ・ハードボイルド」な仕種が逆効果になってしまい
それらがしばしば間延びする原因になってちょっと見づらかった。
脚本含め、総てにおいて、カッコつけることが最上の目的になっているように感じてしまった。
真ん中くらいの席で見ていたのだけど、声もいまいち届かなくて、
諸々もうちょっと頑張って欲しかったな。
中国人の殺し屋役の方はしっかりリズムが作れていて好きだった。
舞台セット、衣装、照明は綺麗でした。

僕から見れば僕が正しい、君から見れば君が正しい

僕から見れば僕が正しい、君から見れば君が正しい

MacGuffins

シアターKASSAI(東京都)

2012/11/07 (水) ~ 2012/11/11 (日)公演終了

満足度★★★★

飽きさせないテンポ
「僕から見れば僕が正しい 君から見れば君が正しい」。そんなことばかりです世の中。
…それはそれとして。Aバージョンを観ました。
スピーディで畳みかけるようなテンポ。
表情や動きや声のインパクトを駆使して飽きさせない。面白かったです。
素舞台とはいえ、2000円という料金設定もお客さんに優しい。

ネタバレBOX

最初と最後をマジメな話で綴じたオムニバス。だけど
個人的には最後まで笑いと勢いで終わっていいんじゃなかな、という印象。

それまでが勢いにのってた分、どんなテンションで見ていいのかちょっと面食らう。
また尻が痛くなってくる頃なので、
マジな雰囲気で間を取る演技が最後にくるとちょっと辛いかも?
ただ上演時間90分は長すぎず短すぎず、とても良かった。
スピードに乗った台詞の応酬が素晴らしかったです。

ねぼすけさん

ねぼすけさん

バジリコFバジオ

サンモールスタジオ(東京都)

2012/09/27 (木) ~ 2012/10/02 (火)公演終了

満足度★★★★

演技力の高さとアイディア
演出のアイディアが斬新。
他との違いが明確で、独特の作風の人形がとても魅力的。
前説がものすごく面白かった。

日常を描く話は役者が上手くないと面白く観れないけど
これは面白かった。


ネタバレBOX

催眠術師など謎の存在や泥棒を飼うなど、シュールな点がありそれも味になっていて面白い。
終わりにむけて、普通ならきなこがこんなのひどいよやめてよと旦那に言う展開かと思いきや
逆にきなこは自分の生きている日常を守りたかったことが意外だった。
いきなりサザエさん的な家庭が、地球ではなく月で、造られた生活であったというのも意表を突いていた。
時々見る話だけど、日常がリアルに描かれていてそのような発想が浮かんでこなかったため
受ける衝撃はおおきい。脚本と演出の力が大きいのだと思う。

帰りに、人形を販売していた。非常に高品質。
ベアードを買って帰ったけど、家に帰ってからHPを拝見したら
鬼太郎がものすごいクオリティだった。
あれはもっと早く行けば販売していたのかなあ?
だったとしたら早く行かなかったことを激しく後悔。
纏繞の夕月

纏繞の夕月

集団as if~

笹塚ファクトリー(東京都)

2012/09/26 (水) ~ 2012/09/30 (日)公演終了

満足度★★★★★

ジェットコースター
相変わらず好みは別れる作風ではあるけど面白かった。
ラストステージにかける役者陣の意気込みも手伝ったかもしれないが、
エネルギーとテンポが凄まじい勢いを生んでいた。
インプロも絶好調で前半から笑いをガンガン取り、後半では打って変わって急転直下、
残酷さが人の愚かさと滑稽さをえぐり出し、これでもかと見せつけてくる。
高いところから一気に低いところへ突っ込むジェットコースターのような展開。
この「残酷さ」がいびつな世の中をアップで写し出すasifのひねた虫眼鏡、
善意の人が無惨な目に遭い、世の無情さを際立たせる。
この表現の仕方を受け入れられるかどうかが、評価の一つの分かれ目であると思う。
こういうのが苦手な人もいるだろうけど、しかし一度入場して客席に座れば
嫌でも最後まで見なければならない。そういう意味でもジェットコースター。


ネタバレBOX

役が、前日昼公演の二時間前に交代したらしく、大変だったろうと思うが
今日の公演ではまったく違和感がなく、それどころかきっちり笑いを掴んでいて
言われなければ代役だったと気づかないほどだった。

主役の貴族の当主が、セオリーならこうなるだろうという期待を裏切り続ける展開で
ほんとに残酷で人でなし。それが人間の弱さと醜さを浮き彫りにしていた。
力を求める人は渇き続ける。
力を持っていない人は翻弄され続ける。

人間らしい生き方を奪われた者と、奪ったものの葛藤が生む事件の物語。
力を持たない者は力を持つものを批判するが、
じゃあ力を持ってない者が力を与えられたとき、どうなっていくのか?
結局同じ、人間でした。

自分にもどこかにそういう心がある。それを突きつけられる舞台。嫌なカンジ。
この内容なら怒って帰る人も当然いる。それでもこの作風を貫く潔さを応援したい。
ただ今日の拍手の多さと温かさは、多くのお客さんからの賞賛だったと思う。

白虎隊風雲録 コダマ!(CM大会最優秀賞受賞!)

白虎隊風雲録 コダマ!(CM大会最優秀賞受賞!)

劇団バッコスの祭

シアターグリーン BIG TREE THEATER(東京都)

2012/09/26 (水) ~ 2012/10/01 (月)公演終了

満足度★★★★

少年漫画好きが燃える設定
JOJOとかシャーマンキングとか、少年漫画好きが燃える設定。
メインキャストを担う丹羽さんがいままで見てきた作品の中で、
緩急の幅が広くて、今回の役が一番好きだった。

コダマの設定(武士の選択がシブい)がぶっ飛んでいて
歴史オールスターが活躍するので、
例えば映画アベンジャーズみたいな感じで見るのが正解な感じ。

ネタバレBOX

戦では、攻め込まれる側はいやがおうでも敵を退けなければならない。
圧倒的な力を持つコダマが現れることで、その葛藤から
どうしてもコダマ同士のパワーゲームにシフトしてしまう。
そこが少年漫画的な展開の難しいところだと思うのだけど、
本来人間の情念を揺さぶる恐怖や責任や期待などをコダマが背負ってしまうので、
登場人物の悲哀がライトに感じてしまうところがあった。
演出の狙いなのかもしれないのだけど、
個人的にはぶつかり合う意地や信念みたいなものがもう少し強く感じたかったかも。

『帰郷』

『帰郷』

3.14ch

タイニイアリス(東京都)

2012/09/12 (水) ~ 2012/09/18 (火)公演終了

満足度★★★★★

なんという世界観
シュール!
意味不明。だけどなんかすごい。
深そうだけど意味不明。
世界観とそれを表す美術、照明、音響、あらゆることに驚嘆。

ネタバレBOX

現実世界の二つのパラレルワールドが
なんとか星人の攻撃によって時空が歪み、特異点が生まれてひっついた。
何万年も後の未来人が現在にまでさかのぼって歴史を変えようとしている。
…もしくはこれらがすべて主役の小説家の妄想。という話。
説明すると馬鹿みたい。
でもあらゆる要素が組み合わさって、壮大な馬鹿になるとこれはもうエンターテイメント!
これこそ生で見ることに価値があると言える舞台なのかもしれない。


落人たちのブロードウェイ

落人たちのブロードウェイ

Theatre劇団子

紀伊國屋ホール(東京都)

2012/09/13 (木) ~ 2012/09/17 (月)公演終了

満足度★★★★

楽しい気持ちになる
チラシの印象通り、元気をもらえる系のミュージカル。
澪乃せいらさんが宝塚出身の力を見せて、ミュージカルパートに華を添えている。
小手伸也さん率いる村人たちの直球のエネルギーが心地よく、感情移入しやすい。
また、つぶやきシローさんが不思議な存在で、舞台がさらに味わい深くなり
個性的な面々が絶妙のバランスを取っていて面白かったです。

ネタバレBOX

これは個人的な好みですが
てっぽう水が襲い、みんなが避難するのは意外な展開ではあったけど、
それまでのバラバラになっている人たちの心がひとつになって立ち向かい、
現状打破する的なベタな収束感&すっきり感が欲しかったかも。
つぶやきシローさんの二千万返せちゃったね、のくだりは非常に好きでした。
現代俳優論

現代俳優論

ローカルトークス

ギャラリーLE DECO(東京都)

2012/08/21 (火) ~ 2012/08/26 (日)公演終了

満足度★★★★

人間模様
物語を見せるというよりは
人間の生きざまを見せる、といった印象。
役者が達者な上に魅力が引き出される演出が面白かった。
それぞれの個性の強さが邪魔をせず、妙なバランスが取れていた。
そういう演出は、確かクロム舎の頃からそうだったような気がします。

ネタバレBOX

話の中心に据えられながらも「平賀正樹」が最後まで出てこない。
だからこそ周りの動きがさらにくっきり見えて、素晴らしかった。
バカでシリアスな熱い舞台でした。
この話、ぜったい役者が上手くないと成り立たないもんなあ。
読者モデル役の女優さんが印象的で、バジリコにも出るようなので楽しみ。

このページのQRコードです。

拡大