赤すぎて、黒
劇団時間制作
萬劇場(東京都)
2020/03/04 (水) ~ 2020/03/15 (日)公演終了
満足度★★★★
最早、時間制作と言えばセットというぐらい、お馴染みの豪華なセット
でも、その豪華なセットの住人達は…
愛とか優しさとか思いやりとか何気なく使ってるけど、そう単純な話ではないよなぁ
毎回毎回人間の業っていうか、弱さや醜さをこれでもかと見せつけてくれる。
本当打ちのめされる。でも最後ちゃんと救いがある。時間制作さんの作品そゆとこが大好き
朝焼けの向こうのトランジスタ
南京豆NAMENAME
王子スタジオ1(東京都)
2020/02/27 (木) ~ 2020/03/01 (日)公演終了
満足度★★★★
芝居に登場する役者(役者の役の人)もれなく売れない、金ない、情けない。なのに何故か超いい女(赤猫座)と付き合ってる。今からでも役者目指すかwww
「河西裕介」短編作品集vol.1『人間賛歌』
sleepwalk [スリープウォーク]
APOCシアター(東京都)
2020/02/19 (水) ~ 2020/03/01 (日)公演終了
満足度★★★★
「男」を観劇。30分前後の上演時間って本当に微妙。30分で何をどこまで表現し、どう物語をまとめるか。嵌ると素晴らしい切れ味を発揮するが、広げ過ぎてまとまらなかったり、インプットが足りなくて上手く伝わらなかったり。1本目は正直、えっこれで終わり!って感じだった。2本目3本目は起承転結が分かりやすく楽しめたと思う。
ぼうだあ
ほろびて/horobite
OFF OFFシアター(東京都)
2020/02/27 (木) ~ 2020/03/02 (月)公演終了
満足度★★★★
不条理劇とまでは行かないが、難解な芝居だとは思う。線というか私は境界と呼ぶ方がしっくりくるが、例えば人種や国籍、思想やその他どうと言う事のないものも含め、こちらとあちらに隔てられた人と人がもつ差別や偏見に根付いた攻撃性や残忍性、そういったものの存在、誰の中にもあるに違いない、そういったものの恐ろしさ、むなしさ、意味のなさ、そんなことを考えた。
肩に隠るる小さき君は
椿組
ザ・スズナリ(東京都)
2020/02/26 (水) ~ 2020/03/03 (火)公演終了
満足度★★★★
昭和初期の雰囲気がとても良い。蓄音機やラジオその他の小道具がとてもリアル。大正デモクラシーを謳歌した幸せな時代から、何も言えなくなり戦争への道を突き進むことになる昭和初期・・・なにやら今の時代に通じることろがあるなぁ。
少女仮面
metro
テアトルBONBON(東京都)
2020/02/19 (水) ~ 2020/02/24 (月)公演終了
満足度★★★★
唐十郎作品は3作目、やはり難解で正直掴みどころが無い。なのに気が付けば引き込まれている。未だ熱狂的なファンが多いのもよく分かるような気がする。自分も既に片足を突っ込んでいるかも知れない。
ゴーレムの記憶
劇団夜行列舎
千本桜ホール(東京都)
2020/02/16 (日) ~ 2020/02/23 (日)公演終了
満足度★★★★
唐作品は2度ほど観劇したことがあるが、いずれも難解、本作も本家同様に「理解」するのは難しいかも
また、オマージュとは言え、本来テント公演として作られたジャガーの眼をあの小さな箱で演るのでは到底唐作品の迫力を生み出すことはできないのでは、と思っていた。
とんでもなかった。34年間も唐作品だけを追い続けたその熱量は素晴らしい迫力となって劇場を埋め尽くした。継続は力なりなどというありふれた言葉では言い尽くせない。
まと演劇が好きになってしまった。
Better Call Shoujo
シンクロ少女
シアター711(東京都)
2020/02/20 (木) ~ 2020/02/25 (火)公演終了
満足度★★★★
ありったけの人間関係、ひとつ間違えると木っ端微塵になってしまいそう。
皆が気を使いながら、臆病になりながら
何処にも悪意は無いけれど
何故か皆んなすれ違い、何故か皆んな傷ついて
本音を語れと言うけれど
本当の本音なんて自分にも分からないんじゃないのかなぁ
我が身に重ねて色んなことを考えた
主演の女優さん、確か去年中目黒で拝見したような、上手だなぁ
ロケットペンシル×ドレッドノート
やみ・あがりシアター
王子小劇場(東京都)
2020/02/19 (水) ~ 2020/02/24 (月)公演終了
満足度★★★★
展開が早過ぎて最初はちょっと戸惑う
でも見えてくるとドンドン引き込まれる
破茶滅茶に見えたストーリーもやがて一本の糸の様に…うーん脚本上手い!
舞台演劇ならではの魅せ方では
映画では逆に出来ないかも
とにかく面白い!
サイキックバレンタイン
たすいち
小劇場B1(東京都)
2020/02/19 (水) ~ 2020/02/23 (日)公演終了
泪するドブ鼠は、哀しみの愛にしがみ付く
ais project
シアターグリーン BOX in BOX THEATER(東京都)
2020/02/20 (木) ~ 2020/02/23 (日)公演終了
満足度★★★★
あらすじとは少し設定が変わっていたけど、まあ良くある話
とにかくキャストさんが若い、初舞台の方も何人かいらしたよう
若々しさと初々しさが感じられる舞台
きっと沢山稽古したんだろうなぁ
ベテランの渋い演技も良いけど、やはり若さというエネルギーは凄いな
往転
KAKUTA
本多劇場(東京都)
2020/02/20 (木) ~ 2020/03/01 (日)公演終了
満足度★★★★
まずは観客の想像力を掻き立てる凝った造りの舞台セットが目を引く。そんな中でバスの運転手と乗客にまつわる4つのストーリーが時間と空間を交錯させながら進んでいく。と書くと何やら分かりにくい芝居と思われるかもしれないが、そんな心配はいらない。様々な事情を抱えた寂しい男と女のお話。ハッピーエンドではないけれど、寂しいから人は優しくなれるのだろう、などと思わせてくれる…そんな作品でした。
映像都市(チネチッタ)
“STRAYDOG”
ワーサルシアター(東京都)
2020/02/05 (水) ~ 2020/02/11 (火)公演終了
満足度★★★★
まだ辛うじて映画が娯楽の王様と呼ばれていた時代に幼少期を過ごし、その後衰退している中で映画館が次々と閉館していく様を現実に体験しているので、本作はとてもリアルに感じた。3つの時間も場所も異なるストーリーが一つに繋がるような作りとなっているが、それぞれのストーリーにおける登場人物の関係性(特に男女の関係性)をも少し丁寧に描写してもらいたかった。
劇場を作中の映画館に見立て前説から芝居に入っていく演出は、最初少し戸惑ったが、終わってみればとても効果的だったと思う。
ハムレット
演劇ユニット Willow's
ART THEATER 上野小劇場(東京都)
2020/02/06 (木) ~ 2020/02/09 (日)公演終了
満足度★★★★
前作十二夜のクオリティーの高さに舌を巻いた。本作もとても期待をしていた。その期待を裏切ることのない素晴らしい舞台だった。決して条件の良いとは言えない舞台設備であったが、若い演者さん達のエネルギーで満ち溢れていた。
気負わず自然体のシェークスピア、150分間全くストレスを感じることなく観劇できた。
1幕ラストのハムレットが王妃を責め苛むシーンでは、両者の心情が突き刺さり、涙を堪えることができなかった。
次回作はベニスの商人とのこと、今から楽しみである。
-127birth
こわっぱちゃん家
シアター風姿花伝(東京都)
2020/02/06 (木) ~ 2020/02/09 (日)公演終了
甘い手
万能グローブ ガラパゴスダイナモス
駅前劇場(東京都)
2020/01/29 (水) ~ 2020/02/02 (日)公演終了
満足度★★★★
面白い芝居、笑える芝居は沢山ある。でもアドリブも楽屋オチもドタバタも無く、脚本と芝居だけでこれだけ笑わせる芝居はそんなにない。もちろんアドリブだろうが楽屋オチだろうが面白ければなんでも良いが、毎公演同じクオリティーの笑いを提供できるのは前者だと思う。
矢継ぎ早に畳みかけるように繰り出してくるかと思えば、たっぷり前振り振っといて狙いすました一撃をぶっこんでくる。
笑いには大阪弁が最強と思ってはいるけど、博多弁も中々の破壊力
コメディとは思えない伏線回収、最後まで散らからないストーリー
笑いは別にして芝居として十分楽しめる。
息できなくなるくらい笑った。
コタン虐殺
流山児★事務所
ザ・スズナリ(東京都)
2020/02/01 (土) ~ 2020/02/09 (日)公演終了
満足度★★★★
打楽器、管楽器、弦楽器、優に10種類を超える楽器を操る鈴木光介氏、一体何者?
オープニングの殺陣は鳥肌もの。民族の誇りとか自律とか普段の日本人が考えることのないものを考えさせられた。アイヌの唄と舞、何故か惹かれる。
パズル
A.R.P
小劇場B1(東京都)
2020/01/28 (火) ~ 2020/02/02 (日)公演終了
劇団黒テント第78回公演『ぼっかぶり』
劇団黒テント
「劇」小劇場(東京都)
2020/01/22 (水) ~ 2020/01/26 (日)公演終了
満足度★★★★
第78回公演、結成50周年・・・昨今の小劇団、小劇場界の現状に照らし、それがどれだけ偉大なことか、頭が下がるとしか言いようがない。私ごときが芝居の内容に触れるなどおこがましいが、カーテンコールの役者紹介での「物語俳優」って言い方・・・良いなぁ、実に良い。そういえば当日パンフにも書いてあった。昔は皆そう呼んでたのだろうか。
それは秘密です。
劇団チャリT企画
座・高円寺1(東京都)
2020/01/23 (木) ~ 2020/01/30 (木)公演終了
満足度★★★★
秘密保護法制を巧みに濫用して、都合の悪い真実を完璧に覆い隠す・・・などという芸当は今の政府には到底できそうにないので、まぁそっちの心配はないかなと。ただ単に無能なあまり国を崩壊させてしまうのではという心配は大いにあるけど。
前半はサスペンスとしてしっかり楽しませてもらった。舞台でしかも抽象セットでサスペンスやるのは大変だと思うけど、違和感感じなかった。
ひとつあるとすれば、公安警察が思いっきり昭和の刑事ドラマだったのがちょっと・・・
中盤からラストにかけてですが、流石にあれを隠し通すのは無理だろうって感じで逆にリアリティーをスポイルしたかも知れませんね。