混沌と
制作「山口ちはる」プロデュース
小劇場B1(東京都)
2019/12/25 (水) ~ 2020/01/05 (日)公演終了
満足度★★★★★
舞台は自由だ。遠慮はいらない。映倫もテレビコードもない。笑いには毒がある。人を馬鹿にしたり、見下したり。それを高みから眺めるから笑える(と思う)コンプラもポリコレも糞くらえだ。そんなもの全部飲み込んだ先に本当の笑いはある。劇場という閉鎖された空間で、思う存分すなだけやりたいようにやる。それがいい。
新年早々、思いっきり脊髄で笑えた。
365度人生
張ち切れパンダ
小劇場B1(東京都)
2019/12/07 (土) ~ 2019/12/15 (日)公演終了
満足度★★★★★
こんな女いるよなぁ。我がまま、自己中、時間守れない、いつも誰かを頼る
空気読まない、言い訳ばっかり、その上お節介、なのに何故か憎めない
危なっかしくて見てられない。ほっとけば良いのについ手を貸してしまう。
得な性格なのか、損な性格なのか
ギャハハと笑って、ほのぼのハッピーエンドって思ってたのに
上手くいきませんね。まぁそれが人生か。
虚空
連跿(LENZ)
Geki地下Liberty(東京都)
2020/01/12 (日) ~ 2020/01/19 (日)公演終了
満足度★★★★★
前半の映画撮影の場面、以前映像屋さんと少し仕事したことあったけど、助監督ってほんとあんな感じだった。大部屋女優の悲しさも伝わってきた。前野が実在の俳優だとは知らなかった。終演後ネットで検索した。事件のことも何となく思い出した。もう50年近くも前の話か。昭和は遠くなりにけり・・・か。
十二人の怒れる男 -Twelve Angry Men-
feblaboプロデュース
新宿シアター・ミラクル(東京都)
2020/01/10 (金) ~ 2020/01/20 (月)公演終了
満足度★★★★★
名作のリメイクはもろ刃の剣、アニメの実写化でよくあるけど、一つ間違えるとえらいことに。映画なら十一人の優しい日本人などがあるが、本作、生の迫力を加味すれば本家を凌駕したのでは。映画は子供の頃から何度も観た。筋も結末も、それどころか主だった台詞やシーンもしっかり頭に入っている。なのに何故あんなにも感動するのか。
芝居の良し悪しなど分からない、結局は個人の好みの問題だと思うから特定の作品を他人に勧めることは滅多にない。けれど、本作は例外
脚本はほぼ原作の映画どおり。SEもBGMもなし。長机と十二脚のイス、そして怒れる十二人の男達、それがこの芝居の全て、特別な演出があるわけでもない。役者の地の演技だけで勝負する。120分間途切れることのない興奮と緊張・・・これを演劇と呼ばずして何を演劇という?
少しでも本作に興味があってこのレビューを読んでいるあなた、仕事休んででも観るべし!去年1年で130本観劇した芝居馬鹿が言っている。少しは参考になるはずだ。
百年目に咲く花のように~彼と彼女の物語~
東京カンカンブラザーズ
ザ・ポケット(東京都)
2019/12/11 (水) ~ 2019/12/15 (日)公演終了
満足度★★★★★
純愛物語、幼馴染の純愛、ガチの純愛、汚れっ切ったおっさんには眩しくてみていられない(見たけど)
涙と笑いとため息が沢山出た。
死ぬ前にもう一度本気の恋愛をしてみたい。そんな気にさせてくれるお芝居です。
10分間2019~タイムリープが止まらない~【ご来場ありがとうございました】
中野劇団
こまばアゴラ劇場(東京都)
2019/05/24 (金) ~ 2019/05/26 (日)公演終了
売春捜査官
今生酔いどれ喫茶
シアター711(東京都)
2020/10/08 (木) ~ 2020/10/12 (月)公演終了
満足度★★★★★
モヘーさんが売春捜査官を演出!
イヤイヤ「観に行く以外の選択肢あったら教えてくれー」ってな感じで初日を観劇
まぁ良いに決まってるんでコメントも何も無いんだが、とにかく格好良い、全てが格好良い
特に主演の小川さんの格好良さがハンパない
実は熱海は何回か観たけど売春は初めて、女伝兵衛を勝手にイメージしてたけど、ああまで格好良いとは…
全く中身の無いコメントになってしまったが、まぁ観に行ってくれ、損はしねぇーぞ
さよならニーナ~僕は生きることしか知らない~
演劇企画ユニット劇団山本屋
ウッディシアター中目黒(東京都)
2019/12/26 (木) ~ 2019/12/30 (月)公演終了
満足度★★★★★
観劇納めに相応しい素晴らしいお芝居が観れた。
芸術とは、才能とは、報道とは、罪とは、償いとは・・・
様々な問題を真正面から突き付けられたような気分
ラストがどうなるのかとても気になった。作者もハッピーエンドにすべきか迷われたのでは?大正解だったと思います。満ち足りた気持ちで劇場を後にできました。
今後の作品も大いに楽しみです。
共演者
2223project
小劇場 楽園(東京都)
2020/01/09 (木) ~ 2020/01/15 (水)公演終了
満足度★★★★★
バックヤードものは妙なリアリティーがある。色々と想像してしまうが、それがまた楽しい。高校演劇部出身という設定もこれまたリアル。
4人のキャラ設定が絶妙。短編に加筆したとのことですが、10年後を舞台にした続編を是非お願いしたい。
甘い手
万能グローブ ガラパゴスダイナモス
駅前劇場(東京都)
2020/01/29 (水) ~ 2020/02/02 (日)公演終了
満足度★★★★
面白い芝居、笑える芝居は沢山ある。でもアドリブも楽屋オチもドタバタも無く、脚本と芝居だけでこれだけ笑わせる芝居はそんなにない。もちろんアドリブだろうが楽屋オチだろうが面白ければなんでも良いが、毎公演同じクオリティーの笑いを提供できるのは前者だと思う。
矢継ぎ早に畳みかけるように繰り出してくるかと思えば、たっぷり前振り振っといて狙いすました一撃をぶっこんでくる。
笑いには大阪弁が最強と思ってはいるけど、博多弁も中々の破壊力
コメディとは思えない伏線回収、最後まで散らからないストーリー
笑いは別にして芝居として十分楽しめる。
息できなくなるくらい笑った。
パズル
A.R.P
小劇場B1(東京都)
2020/01/28 (火) ~ 2020/02/02 (日)公演終了
コタン虐殺
流山児★事務所
ザ・スズナリ(東京都)
2020/02/01 (土) ~ 2020/02/09 (日)公演終了
満足度★★★★
打楽器、管楽器、弦楽器、優に10種類を超える楽器を操る鈴木光介氏、一体何者?
オープニングの殺陣は鳥肌もの。民族の誇りとか自律とか普段の日本人が考えることのないものを考えさせられた。アイヌの唄と舞、何故か惹かれる。
泪するドブ鼠は、哀しみの愛にしがみ付く
ais project
シアターグリーン BOX in BOX THEATER(東京都)
2020/02/20 (木) ~ 2020/02/23 (日)公演終了
満足度★★★★
あらすじとは少し設定が変わっていたけど、まあ良くある話
とにかくキャストさんが若い、初舞台の方も何人かいらしたよう
若々しさと初々しさが感じられる舞台
きっと沢山稽古したんだろうなぁ
ベテランの渋い演技も良いけど、やはり若さというエネルギーは凄いな
-127birth
こわっぱちゃん家
シアター風姿花伝(東京都)
2020/02/06 (木) ~ 2020/02/09 (日)公演終了
劇団黒テント第78回公演『ぼっかぶり』
劇団黒テント
「劇」小劇場(東京都)
2020/01/22 (水) ~ 2020/01/26 (日)公演終了
満足度★★★★
第78回公演、結成50周年・・・昨今の小劇団、小劇場界の現状に照らし、それがどれだけ偉大なことか、頭が下がるとしか言いようがない。私ごときが芝居の内容に触れるなどおこがましいが、カーテンコールの役者紹介での「物語俳優」って言い方・・・良いなぁ、実に良い。そういえば当日パンフにも書いてあった。昔は皆そう呼んでたのだろうか。
往転
KAKUTA
本多劇場(東京都)
2020/02/20 (木) ~ 2020/03/01 (日)公演終了
満足度★★★★
まずは観客の想像力を掻き立てる凝った造りの舞台セットが目を引く。そんな中でバスの運転手と乗客にまつわる4つのストーリーが時間と空間を交錯させながら進んでいく。と書くと何やら分かりにくい芝居と思われるかもしれないが、そんな心配はいらない。様々な事情を抱えた寂しい男と女のお話。ハッピーエンドではないけれど、寂しいから人は優しくなれるのだろう、などと思わせてくれる…そんな作品でした。
ロケットペンシル×ドレッドノート
やみ・あがりシアター
王子小劇場(東京都)
2020/02/19 (水) ~ 2020/02/24 (月)公演終了
満足度★★★★
展開が早過ぎて最初はちょっと戸惑う
でも見えてくるとドンドン引き込まれる
破茶滅茶に見えたストーリーもやがて一本の糸の様に…うーん脚本上手い!
舞台演劇ならではの魅せ方では
映画では逆に出来ないかも
とにかく面白い!
ハムレット
演劇ユニット Willow's
ART THEATER 上野小劇場(東京都)
2020/02/06 (木) ~ 2020/02/09 (日)公演終了
満足度★★★★
前作十二夜のクオリティーの高さに舌を巻いた。本作もとても期待をしていた。その期待を裏切ることのない素晴らしい舞台だった。決して条件の良いとは言えない舞台設備であったが、若い演者さん達のエネルギーで満ち溢れていた。
気負わず自然体のシェークスピア、150分間全くストレスを感じることなく観劇できた。
1幕ラストのハムレットが王妃を責め苛むシーンでは、両者の心情が突き刺さり、涙を堪えることができなかった。
次回作はベニスの商人とのこと、今から楽しみである。
映像都市(チネチッタ)
“STRAYDOG”
ワーサルシアター(東京都)
2020/02/05 (水) ~ 2020/02/11 (火)公演終了
満足度★★★★
まだ辛うじて映画が娯楽の王様と呼ばれていた時代に幼少期を過ごし、その後衰退している中で映画館が次々と閉館していく様を現実に体験しているので、本作はとてもリアルに感じた。3つの時間も場所も異なるストーリーが一つに繋がるような作りとなっているが、それぞれのストーリーにおける登場人物の関係性(特に男女の関係性)をも少し丁寧に描写してもらいたかった。
劇場を作中の映画館に見立て前説から芝居に入っていく演出は、最初少し戸惑ったが、終わってみればとても効果的だったと思う。
それは秘密です。
劇団チャリT企画
座・高円寺1(東京都)
2020/01/23 (木) ~ 2020/01/30 (木)公演終了
満足度★★★★
秘密保護法制を巧みに濫用して、都合の悪い真実を完璧に覆い隠す・・・などという芸当は今の政府には到底できそうにないので、まぁそっちの心配はないかなと。ただ単に無能なあまり国を崩壊させてしまうのではという心配は大いにあるけど。
前半はサスペンスとしてしっかり楽しませてもらった。舞台でしかも抽象セットでサスペンスやるのは大変だと思うけど、違和感感じなかった。
ひとつあるとすれば、公安警察が思いっきり昭和の刑事ドラマだったのがちょっと・・・
中盤からラストにかけてですが、流石にあれを隠し通すのは無理だろうって感じで逆にリアリティーをスポイルしたかも知れませんね。