FIGの観てきた!クチコミ一覧

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キネマの天地

キネマの天地

新国立劇場

新国立劇場 小劇場 THE PIT(東京都)

2021/06/05 (土) ~ 2021/06/27 (日)公演終了

実演鑑賞

満足度★★★★

少々無理があるストーリーだがコメディだから許されるし、過剰演技も見ていて楽しい。俳優たちが活き活きと楽しそうに演じている印象。劇中で示される演劇論や演技論も興味深い。

JACROW#30『鋼の糸』

JACROW#30『鋼の糸』

JACROW

駅前劇場(東京都)

2021/05/26 (水) ~ 2021/06/01 (火)公演終了

実演鑑賞

満足度★★★★

同じ劇団、というか同じ作家の企業物はいくつも見たが、ワンパターンにならず、一作一作特徴があって異なることに感嘆する。

アルビオン

アルビオン

劇団青年座

俳優座劇場(東京都)

2021/05/21 (金) ~ 2021/05/30 (日)公演終了

実演鑑賞

満足度★★★★★

まさに現代版桜の園で、登場人物までわかりやすく対応している。しかし、こちらの女主人はかなりやり手の経営者のようで強烈な自我と意志を持っていて、物語も古典を超えてパワーアップしている。この劇団の実力も凄い。

東京ゴッドファーザーズ【5月2日~5月11日公演中止】

東京ゴッドファーザーズ【5月2日~5月11日公演中止】

新国立劇場

新国立劇場 小劇場 THE PIT(東京都)

2021/05/02 (日) ~ 2021/05/30 (日)公演終了

実演鑑賞

満足度★★★★

時期外れのストーリーになってしまったが、主役3人や他の俳優たちが好演していてクリスマスらしい寛容な気分に浸らせてくれる。贅沢に迫りのセットを使うが基本的にはシンプルな舞台装置と俳優たちの演技自体で次々と場面転換するところは興味深い。見所ある面白い公演なのにチケットが定員50%で販売停止になってしまったのは残念。

雨が空から降れば

雨が空から降れば

Pカンパニー

シアターグリーン BOX in BOX THEATER(東京都)

2021/05/12 (水) ~ 2021/05/16 (日)公演終了

実演鑑賞

満足度★★★★

別役実が舞台にかかればできるだけ観るようにしているが、特にこの作品はすっとぼけた登場人物ばかりでおもしろい。

「母 MATKA」【5/17公演中止】

「母 MATKA」【5/17公演中止】

オフィスコットーネ

吉祥寺シアター(東京都)

2021/05/13 (木) ~ 2021/05/20 (木)公演終了

実演鑑賞

満足度★★★★★

ザ・母親、というj感じ。幽霊たちの会話のユーモラスさやエンディングはやっぱりカレル・チャペックだなと思わされた。

斬られの仙太【4月25日公演中止】

斬られの仙太【4月25日公演中止】

新国立劇場

新国立劇場 小劇場 THE PIT(東京都)

2021/04/06 (火) ~ 2021/04/25 (日)公演終了

実演鑑賞

満足度★★★★

俳優たちはいずれも好演で見応えがあった。はじまりの第1幕、方言というか農民言葉の意味が少々聞き取りにくく、人間関係や物語の端緒が把握しにくかった。天狗党の乱や幕末期の水戸藩の内部抗争などを知っているとストーリーが歴史的にも面白くなるが、知らなくても芝居として十分楽しめる。要所でショスタコーヴィチの5番が用いられているのは、革命なるものの真実を暗示してのことなのだろうか。


『crash~M銀行人質事件~』

『crash~M銀行人質事件~』

singing dog

小劇場B1(東京都)

2021/04/08 (木) ~ 2021/04/12 (月)公演終了

実演鑑賞

満足度★★★★

演出上の工夫がみられ興味深い舞台。小劇場ゆえに閉塞感というか閉ざされた異常な空間の緊張感が伝わる。始まりと終わりが同じような姿勢なのは何か意味があるのだろうか。

雪の中の三人

雪の中の三人

劇団俳優座

俳優座スタジオ(東京都)

2021/03/16 (火) ~ 2021/03/30 (火)公演終了

実演鑑賞

満足度★★★★

身分の変更や入れ替えという古典的なネタを用いた喜劇で、ややもすると先が見えて陳腐になりそうなものだが、俳優座の実力ある俳優たちの手にかかれば、さすがにしっかりした水準の芝居になっていて、楽しめた。

帰還不能点【3/13・14@AI・HALL】

帰還不能点【3/13・14@AI・HALL】

劇団チョコレートケーキ

東京芸術劇場 シアターイースト(東京都)

2021/02/19 (金) ~ 2021/02/28 (日)公演終了

満足度★★★★★

面白すぎる。前作よりもはるかに良い。

草の家

草の家

燐光群

ザ・スズナリ(東京都)

2021/02/05 (金) ~ 2021/02/18 (木)公演終了

満足度★★★

老母役の男優の演技が見所。ストーリーは、事実の提示で終わってしまった感じで、もうちょっと動きや起伏があっても良かったのではないかと思う。

墓場なき死者

墓場なき死者

オフィスコットーネ

駅前劇場(東京都)

2021/01/31 (日) ~ 2021/02/11 (木)公演終了

満足度★★★★

サルトルの戯曲はなかなか面白かった。彼らのいる建物の構造がぜんぜんイメージできなかった。1階と2階の話ではないのか?それとももっと高い階?
俳優陣はどの人もうまい。

正義の人びと

正義の人びと

劇団俳優座

俳優座劇場(東京都)

2021/01/22 (金) ~ 2021/01/31 (日)公演終了

満足度★★★★

後半、暗い牢獄の中、上側の四角い穴から光が差し込む美しい場面で行われる対話シーンが印象深い。
5Fの稽古場での公演に慣れていたので、1Fの比較的大きな劇場での公演ではやや聞き取りにくさを感じた。

ベクター

ベクター

ハツビロコウ

シアター711(東京都)

2021/01/20 (水) ~ 2021/01/24 (日)公演終了

満足度★★★★★

新型コロナ対策で舞台と客席との間にビニールシートを張っての上演であるが、暗いシーンが多いのでまったく気にならない。『国粋主義者のための戦争寓話』と同様のストーリーで、キリキリするような緊張感、極限状態での正気の喪失、秘匿された謎、追い込まれた軍隊の滑稽さが描かれ、ネタがネタだけにこちらのほうが『国粋主義者』よりさらに恐ろしい。

客たち

客たち

流山児★事務所

新宿スターフィールド(東京都)

2020/12/16 (水) ~ 2020/12/23 (水)公演終了

満足度★★★★★

近年、韓国作家の作品を観る機会が増えたが、それらはいずれも社会性や現代性があり質も高くもっと観たいと思わせる。
寺十吾さんがナイーヴな少年に見えてしまうのが不思議。

ミセス・クライン Mrs KLEIN

ミセス・クライン Mrs KLEIN

風姿花伝プロデュース

シアター風姿花伝(東京都)

2020/12/04 (金) ~ 2020/12/20 (日)公演終了

満足度★★★★★

観応えのある舞台で、セリフの言い方や表情やちょっとした仕草の演技を観ているだけで場面に引き込まれる。これは俳優の直感で演じられているのか、それとも演出による計画されたものなのか。ここに出てきた精神分析自体は、根拠の薄い陳腐な解釈の羅列にすぎず何の印象も残らないが、それを行う登場人物たちを演じる俳優の演技は一流で強い印象を受けるもので、観に来て良かったと思わせてくれる。

ネタバレBOX

精神分析家が他の精神分析家の精神分析を受ける、なんてあり得るのだろうか?どう言えばどう解釈される、とほぼわかっている者同士で精神分析なんて成り立たないのでは?
鶏

TinT!

シアターKASSAI(東京都)

2020/12/09 (水) ~ 2020/12/13 (日)公演終了

満足度★★★★★

台本も俳優も優れた内容。こんな質の高い舞台作品がどうしてこんなにひっそりと上演されているのか不思議なくらいである。劇中で提示される芸術論もなるほどと思わされる。予備知識としてナチスと美術品の関わりを知っていると登場人物たちの心中がよく理解できる。

プライベート・ジョーク

プライベート・ジョーク

パラドックス定数

東京芸術劇場 シアターイースト(東京都)

2020/12/04 (金) ~ 2020/12/13 (日)公演終了

満足度★★★★★

久しぶりにパラドックス定数の舞台を見ることができてうれしい。この作品は初めて観たが、自由なインスピレーションと、よくこんな設定を思いつくなと感心させられる台本はこの作者らしいと感じる。終盤、時空の軸があやふやになって夢の中のような気分にさせられる。

ガールズ・イン・クライシス

ガールズ・イン・クライシス

文学座

文学座アトリエ(東京都)

2020/12/04 (金) ~ 2020/12/16 (水)公演終了

満足度★★★★

シュールでバカげたストーリーだが、今の時期ではこういうのがかえって面白かった。よく考えてみるとかなりの問題作で、まさにカフカのような不条理の世界。

火の殉難

火の殉難

劇団俳優座

俳優座スタジオ(東京都)

2020/11/06 (金) ~ 2020/11/22 (日)公演終了

満足度★★★★

近代政治史に関心のある人には興味深いストーリーだが、政党政治家との関わりや予算編成、金融財政政策の論争から226事件に向かっていく時代の流れを軸とする展開はかなり硬派で、時間も休憩を挟んで2時間半、耐えきれずゴソゴソする観客もいたのはしょうがない。高橋是清役は実在の人物の人柄を彷彿とさせるすばらしい演技。

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