アイーオウ!吉川の観てきた!クチコミ一覧

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雷電甲子園

雷電甲子園

雷電

シアターサンモール(東京都)

2008/03/05 (水) ~ 2008/03/09 (日)公演終了

満足度★★★

一言で言えば、可もなく不可もなく。
いや、面白いのだけども、
超お気に入りな故、
太田善也(散歩道楽)、桑原裕子(KAKUTA)に対しては、
やはりハードルを高くしてしまう。

ネタバレBOX

これだけの素材の俳優陣がいれば、
もっと美味しい演劇を創れたでしょ?と。

平成の爆笑王 植田裕一(蜜)があれ位では勿体無さスギ。

あと、これはフォーマットなのかもしれないけど、
各幕、終盤に良すぎる台詞を持ってくるのはなぁ。
個人的には何だかなぁ、とも。
終焉ヶ原で逢いませう

終焉ヶ原で逢いませう

アマネク

中野スタジオあくとれ(東京都)

2008/03/04 (火) ~ 2008/03/09 (日)公演終了

満足度★★★

あ~、中途半端な作りになったのが、
もったいないなぁと。

試みの斬新さと表現の完成度のバランスが最悪で、
メチャメチャ面白いシーンと、
死ぬほどつまらないシーンが混在。

作演の森田匠には最後まで、
間違った(=異形の)現代口語演劇を
通していて欲しかったなと。

ネタバレBOX

冒頭の生徒同士の全く出来ていない
現代口語演劇風会話に最初は戸惑うも、
だんだんとこのお尻がムズムズする会話が
やたら可笑しくなって来る。

そこにキャラクターがデフォルメされた
大学職員らが出てきた辺りからは、
その異物感や違和感がグッと来るのだけど、
基本的な世界観が飛び道具キャラによって、
振り回されすぎて、トーンが定まらないのが残念。

常に現代口語演劇風会話に強制的にリセットし、
場と人の歪んだ可笑しさが維持され続ければ、
何とも珍妙な味わいになるはずなのに、勿体無いなと。

さらに、度々挿入される、
いい間違いや聞き間違いやノリ突っ込みなどは、
スベリ狙いな気がするのだけど中途半端にお寒く、
どうせなら完全にダダスベリ狙いか、
きっちり受け狙いのレトリックにするベキ!

個人的には今後も迷うことなく、
間違った(=異形の)現代口語演劇として
新しい荒野へ突き進んでいって欲しいなとも。

若手演出家コンクール2007

若手演出家コンクール2007

一般社団法人 日本演出者協会

「劇」小劇場(東京都)

2008/03/04 (火) ~ 2008/03/09 (日)公演終了

満足度★★★★

【大塩哲史/北京蝶々】
作演の大塩哲史が、25歳という年齢で、
この作品を創り上げたってのは評価すべきかも。
かなり扱いがデリケートにならざるをえない複数の要素を
真正面から扱ったのに好感。

ネタバレBOX

終盤の薄明かりの中の演出が、
かなりグッと来る。というか、かなり怖い!

劇団員が同世代故、
存在感にリアルさが欠ける俳優がいるのが、
もったいないなぁと。

この問題は劇団の今後の課題なので、
色んな世代の客演をもっとバンバン入れて、
劇団の俳優陣も外部に客演して、
作演は劇団外でも作品を手掛けて、
より強度のある劇団になっていって頂きたいなと。

4月にはこの作品のアンリミテッドバージョンが
早稲田で上演されるので、それがすこぶる楽しみ!

若手演出家コンクール2007の受賞にも期待大!
あなたの部品

あなたの部品

北京蝶々

「劇」小劇場(東京都)

2008/03/04 (火) ~ 2008/03/08 (土)公演終了

満足度★★★★

作演の大塩哲史が、25歳という年齢で、
この作品を創り上げたってのは評価すべきかも。

かなり扱いがデリケートにならざるをえない
複数の要素を真正面から扱ったのに好感。

ネタバレBOX

終盤の薄明かりの中の演出が、
かなりグッと来る。というか、かなり怖い!

劇団員が同世代故、
存在感にリアルさが欠ける俳優がいるのが、
もったいないなぁと。

この問題は劇団の今後の課題なので、
色んな世代の客演をもっとバンバン入れて、
劇団の俳優陣も外部に客演して、
作演は劇団外でも作品を手掛けて、
より強度のある劇団になっていって頂きたいなと。

4月にはこの作品のアンリミテッドバージョンが
早稲田で上演されるので、それがすこぶる楽しみ!

若手演出家コンクール2007の受賞にも期待大!
こんな奴ら。

こんな奴ら。

劇団山の手事情社

アトリエ春風舎(東京都)

2008/02/28 (木) ~ 2008/03/02 (日)公演終了

満足度

これを有料で見せる意味が解らない。
ま、チラシのデザインもかなりなモノですが。

小栗永里子、中田明佳、堀口愛美の存在は耐えられる。
ま、皆さんもっと頑張って下さい。という感じかな。

マーク義理人情の四人

マーク義理人情の四人

マーク義理人情

王子小劇場(東京都)

2008/02/27 (水) ~ 2008/03/02 (日)公演終了

満足度

1時間半も引っ張れるネタでは無い。
10分で十分。

俳優としては悪くは無い4人なので、
作・演出は外部に発注して、
俳優に徹した方が良いのではと。

江波戸さんちのにぎやかなひなまつり

江波戸さんちのにぎやかなひなまつり

危婦人

ザ・ポケット(東京都)

2008/02/27 (水) ~ 2008/03/02 (日)公演終了

満足度★★★

もっとザンヨウコを!
という感じかな。

ファミリードラマの王道スタイル
江波戸さんちシリーズは、
看板女優のザンヨウコが主軸として、
もっと力強く存在感をキープした上で、
彼女に曲者の客演陣が絡んで、
物語を廻して行くのがベストだと思うのだけど、

ネタバレBOX

今回はソコがクリアされなかった分、求心力を失って、
ただのドタバタした喜劇に見えてしまったのが残念。

個人的にはどー見てもシイタケにしか見えない、
三人官女のカブリ物が今回の一番のツボ!
はなとゆめとお菓子

はなとゆめとお菓子

はなとゆめ

神楽坂die pratze(ディ・プラッツ)(東京都)

2008/02/29 (金) ~ 2008/03/02 (日)公演終了

満足度★★★★

今回もブッチギリのトホホワールド全開!
脱力系演技に生ユル~イ下ネタをMIXした、
はなとゆめの世界は、一度ハマルと止められなくなります!


ネタバレBOX

台詞を言った瞬間、
完全に場をかっさらっていく
吉田麻生(むっちりみえっぱり)のイッちゃってる感は、
今回も健在です!

その他俳優陣も、
粒揃いなんてエッジが効かない、
時代遅れなキャスティングだと感じさせる程の、
絶妙ないびつ揃いで素晴らしい。

ハロプロの芝居を、ここの戯曲と演出でやると、
多分3~4年はロングラン出来るのではないかなとも。
宿題と遠吠え

宿題と遠吠え

FUKAIPRODUCE羽衣

こまばアゴラ劇場(東京都)

2008/02/28 (木) ~ 2008/03/02 (日)公演終了

満足度★★★★

まさに禁断のアングラ&ポップ&エロス!!
唯一無二のミョージカル。

オムニバス形式で次々と繰り出される悪夢のような世界は、
演劇に潔癖な人には生理的に全く受け付けられないと思います。

ネタバレBOX

しかし、観てはイケナイ物を観てしまった感が満載で、
人形を乗せたベビーカーを押しながら深井順子が唄う、
♪うちの子一番、うちの子一番、よその子2番~♪
という呪いの様な子守唄のフレーズや、
藤一平の破壊力抜群の老人力が、
未だ記憶から離れません。

そんな不実で不埒な欲望を満たしてくれる羽衣は、
ある意味、ゴキブリコンビナートとツートップを張れる位、
完全にメーターを振り切った面白さを提供してくれる
劇団なのではないかなと。
お前がダメな理由

お前がダメな理由

箱庭円舞曲

サンモールスタジオ(東京都)

2008/02/27 (水) ~ 2008/03/03 (月)公演終了

満足度★★★

ありがちな演劇のスタイルから抜け出そうと、
もがいているのが見えちゃったかなと。


ネタバレBOX

メインになる人物の物語を明確に描かず、
様々な登場人物の背景や関係やを
ショートピースで見せていくのだけど、

如何せん観客を強く惹きつける
“場の磁力”的な演出がなされていない分
役者の面白さだけでは、観ていて飽きる。
しかも、2時間強と長いし。
眠りのともだち

眠りのともだち

イキウメ

赤坂RED/THEATER(東京都)

2008/02/27 (水) ~ 2008/03/09 (日)公演終了

満足度★★★★

SF的な設定で、
人の心を炙り出す前川節を堪能!

ネタバレBOX

レイヤー2とレイヤー3の辺りが、
登場人物の葛藤に寄り添いづらく、
設定の説明に寄り過ぎたのが鬼門。
日下部そうの台詞が、どうしても
羊の数のカウントアップに聞こえてしまう...。

浜田信也の演技が随分良くなっていて唸る。
逆に小島聖が、全編説明っぽく見えて、
う~んって感じ。
しかも彼女の佇まいにリアルさが感じ辛く、
なんだかなぁ。って感じ。

火の鳥にキス

火の鳥にキス

ピンズ・ログ

劇場MOMO(東京都)

2008/02/26 (火) ~ 2008/03/03 (月)公演終了

満足度★★★

前作の「原形質・印象」が、
あまりのファンタジーっぷりに、
かなりトホホな感じだったのですが、
今回は打って変わってドリアルなストレートプレイに驚く。

ネタバレBOX

設定がグリングの「Get Back!」と、
ドっ被りだったのが何とも。

情報&人物の出し入れも上手く、
俳優陣の力量も手伝って、
面白く最後まで観ていられるのだけど、
絶賛するほど面白かったか?というと、
そうでは無かったのが何ともなぁと。
リハーサルルーム

リハーサルルーム

新国立劇場演劇研修所

川崎市アートセンター アルテリオ小劇場(神奈川県)

2008/02/27 (水) ~ 2008/02/28 (木)公演終了

満足度★★

これまた、かなり期待していたのですが、
残念度80%って感じ。


ネタバレBOX

ま、戯曲にまず、意欲的なものが全く感じられず。
観続けると共に今更感がアップするのに正比例して、
残念度が右肩上がりにアップ。

演技のスタイルに関しては、
好き嫌いがあるので何ともなのですが、
基本的にオールドスタイルだったのが、
さらに残念度アップ。
ま、これはその演技を許容する演出家の嗜好だからなぁ。

面白くなりそうな俳優もいるので、
ちょっとダイセンセイ方の現場から離れて、
是非とも、吉川が今最も面白いと思っている、
20~30代の演出家の作品で揉まれて頂きたいなと。
誰も寝てはならぬ

誰も寝てはならぬ

国道五十八号戦線

明治大学和泉校舎第二学生会館地下アトリエ(東京都)

2008/02/21 (木) ~ 2008/02/25 (月)公演終了

満足度★★

かなり期待していたのですが、
残念度70%って感じ。

ネタバレBOX

設定は確かに面白いのだけれど、
オープニングに暗転明けの舞台セットを見た時、
まさか、こういう終わらせ方だけは、
ご勘弁だよ~。と祈ったのだけど。
そのまんま&自信満々な演技の
エンディングが最大の残念!

殆どの俳優の演技がオールドスタイルなのも残念。
終盤に、それまでが演劇未経験者による
劇中劇だった。という種明かしがされるのだけど、
それ以前とそれ以後で
演技スタイルが切り替わっては見えるが、
あまりグッと来るモノでもなく、
もったいないなぁと。
ヒタンキタン

ヒタンキタン

フナレ

ウエストエンドスタジオ(東京都)

2008/02/22 (金) ~ 2008/02/26 (火)公演終了

満足度★★

シリアスで面白くなりそうな戯曲を、
ドタバタ&ベタなオールドスタイルに、
仕立ててしまう作・演の意図が最大の謎?

それに気づかず演じてしまう主宰2人にも問題あり。

上手く仕立てれば、
イキウメやスロウライダーや乞骨の枠に
引っかかりそうだったのにもったいないなと。

ま、好みの違いっちゃぁ、それ迄ですけど。

エブリシング・マスト・ゴー

エブリシング・マスト・ゴー

弦巻楽団

こまばアゴラ劇場(東京都)

2008/02/23 (土) ~ 2008/02/25 (月)公演終了

満足度

巨大な演技が連続するベタなオールドスタイルの演劇。
役者、戯曲、演出ともに観るべきもの無しの三重苦。
コマの無駄使いを後悔。

アゴラで観る演劇じゃないなぁ、
シアターV赤坂か、シアターカイでやるタイプ。

同じ地方劇団なら、飛ぶ劇場の方がまだ良かったなと。

愛にキて

愛にキて

アマヤドリ

王子小劇場(東京都)

2008/02/15 (金) ~ 2008/02/24 (日)公演終了

満足度★★★

前半の各エピソードが散漫に感じタルイ。
が、しかし終盤の展開は泣かされる。

座ったのが、下手2列目の一番端で、
そこから観続けることには、
かなり疲れる舞台作りだったのが残念。
特に中盤まではエピソードがとっちからるので、
よっぽどの引力で舞台上に引き付るものを見つけられナイと、
睡魔に襲われる。

ネタバレBOX

終盤になってライトダウン&アップの何故?が、
クリアになっていくあたりから、
かなり面白い&切なくなっていくのがゾクゾクして良いなと。
この感じが前半にもうちょっと感じられればなとも。

作品全体に貫かれた“愛”については、
リアル&誠実に感じられて素晴らしく良い!
♥♥♥~Don\'t catch me !~

♥♥♥~Don\'t catch me !~

早稲田大学演劇倶楽部

早稲田大学学生会館(東京都)

2008/02/21 (木) ~ 2008/02/24 (日)公演終了

満足度★★

シーンごとのエピソードは面白いのだけど、
“再現モノのオムニバス”
て感じで、完成度としては微妙かなぁ~。

ネタバレBOX

全てのエピソードを有機的に繋げるか、
まったく今まで観たコトの無い仕立てかたを
見せつけてくれると良かったのになと。

中盤に全キャストが、
鳩が豆鉄砲を食らったような表情で
踊るへなちょこなダンスは抜群に面白い。


恋する妊婦

恋する妊婦

Bunkamura

Bunkamuraシアターコクーン(東京都)

2008/02/08 (金) ~ 2008/02/28 (木)公演終了

満足度

“恋する妊婦”に恋できず、
小泉今日子もグッと来ず。

ネタバレBOX

まず、舞台がデカ過ぎ。
スズナリ位がジャストかなと。

出演者は豪華なのに、
どの役者にも観るべき場所があまり無く、
商業演劇として、いかがなものかと。

何かこうグサーッとくる、
“どうしようもないリアル”みたいなモノを
期待していたのだけどね。
ノーリアル。でした。
ふ と 透明

ふ と 透明

e.g.MILK

アトリエ春風舎(東京都)

2008/02/20 (水) ~ 2008/02/25 (月)公演終了

満足度

表現の後ろにあるものには興味がないので、
ダンスで全てを見せて欲かったなと。


ネタバレBOX

ダンスで叫び声をあげるのには辟易。
個人的には演劇の中の笑えないシモネタと同義。
ワザワザやる必要は無いデショの意。

オープニングで、
それまで銀色でギラギラ光っていた後ろの幕が、
透過光で半透明になってダンサーのシルエットが、
浮かび上がるのは良いシーン。

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