モンステラ
東京AZARASHI団
サンモールスタジオ(東京都)
2017/02/21 (火) ~ 2017/02/26 (日)公演終了
期待度♪♪♪
前回は超満員の盛況だったご様子。コメディ中心の劇団は、実績と口コミで集客に大きな影響がありますから(1度大コケして信頼をなくすと、また人を集めるの大変ですよね)、今、乗っている劇団なんですね。
チラシのデザインが、色味を含めてとてもよく、食欲をそそります。
学者か指名手配犯かで、周囲のシチュエーションの変化を楽しめればと思います。
ただ、ちょっと思ったのですが、もし正体が高名な学者だとして、直接に町の人にメリットがあるということではないので、とにかく指名手配犯だったら自分たちに害が及ぶかもしれないことが問題なんですよね。ですから、均等にどちらかであればという振れ幅があるわけではなく、指名手配犯かどうかという1点が問題なります。そうした点を、どのような笑いとして昇華してくれるのか、見て納得させてほしいなあと思っています。
マジメですがなにか?
マジメイト
王子小劇場(東京都)
2017/02/10 (金) ~ 2017/02/12 (日)公演終了
期待度♪♪♪
芝居+歌+ダンスetc あの花まる学習会王子小劇場でですか?どこまでやるのでしょうか?あまり、ここでは派手な芝居を観た記憶がないので、どれだけ、舞台を逸脱するのか楽しみです。
準備と舞台の上では大マジメに、徹底した不マジメをやってください。劇場主に怒られない程度にね。
世界で一番の殺し屋
THE REDFACE
中目黒トライ(東京都)
2017/02/04 (土) ~ 2017/02/05 (日)公演終了
期待度♪♪♪♪
「世界で一番の殺し屋」ってどんな殺し屋?まあ、そこが気になってこの舞台のことをいろいろ調べてみようと思ったのだけれど、何のことはない速攻、問題は解決。だって、松田優さんが演じるのでしょう、そりゃ世界で一番だわ、彼以外に日本でそんな役できる50歳代役者はいないですもん。はい、世界で一番決まり!文句なし!で、ここで質問は飛ぶのだけれど、誰を殺すの?そっちの方が興味深くなりました。だってせっかく、世界一が殺すなら、やはり世界一のやられ役で、世界一の死体になってもらわないと釣り合いませんから。でも、榊原利彦さんではないですよね?でも料理作って、その上殺されちゃえば、完全なワンマンショーか、なるほどありかもしれない。
「シン・浅草ロミオ&ジュリエッタ」
劇団ドガドガプラス
浅草東洋館(浅草フランス座演芸場)(東京都)
2017/02/18 (土) ~ 2017/02/27 (月)公演終了
期待度♪♪♪♪
上演記録を拝見すると、ここまで浅草中心(特に東洋館、蔵前も両国も圏内)に舞台を打っている小劇団(失礼!)があることを寡聞にして知りませんでした。それも相当な数の公演です。でも、誰かがおっしゃているように、浅草公会堂を狙っているようでもなく、木馬館ではキャパが足りないのか、東洋館への執着度は半端ありません。私は玉ノ井(判りますか?元赤線です)の出身でしたので、浅草は庭みたいなもので、そうした劇団があることを知り、是非、贔屓にさせていただければと思います。でも浅草出身者がいるようでもないですし、なぜ浅草?
今回は再演のようですが「シン」が付きましたね。何か狙ってますか?ベタに流行りを追うのも下町気質ですから、気概や良し。過去の演目を観ても、古典の翻案ものも多いようですから、結構楽しめそうです。チラシのデザインも洋装でモダンに着飾りながらも小道具で江戸を決めるなんざ、キッチュな感じがまた何とも浅草です。立派なバッタものを拝見させていただければと思います。初見ですが宜しくお願いします。
朝劇 西新宿「恋の遠心力」
朝劇 西新宿
GLASS DANCE 新宿店(東京都新宿区西新宿1-26-2 新宿野村ビルB1)(東京都)
2015/08/19 (水) ~ 2020/04/25 (土)公演終了
期待度♪♪♪♪
評価が高いですね。正直、試み中心の舞台化と思ってなめていましたら、反響がすごい。劇の内容についても、褒めている者が多いですね。まあ、演劇は生ものなので、どうしたって回数を重ねている中では、出来不出来が出るんでしょうけれど。どんなものか一度は拝見したいというか、参加してみたいです。
CollaboナRation
こわっぱちゃん家
参宮橋TRANCE MISSION(東京都)
2017/02/03 (金) ~ 2017/02/05 (日)公演終了
期待度♪♪♪
予定2017/02/03 (金)
初の主催コラボ企画ということで4つの小劇団が出るらしい。何をやるのかはさっぱり?なのだけれど、役者の外部出演ではなく、劇団として舞台に上がるのだから、その存在価値をかけてのバトルロワイヤルにならざるをえないのだろうな。どこかの1人勝ちか、あるいは1人負けということあるのだろうし。でも、主催者発言を読むところでは、全員勝ちはないと思うけれど。とにもかくにも、そうした機会を目にすることは貴重だ。まさに各劇団を生かすも殺すも、観客次第。冷たーい目で観劇したいな。
白い花を隠す
Pカンパニー
シアターグリーン BOX in BOX THEATER(東京都)
2017/02/28 (火) ~ 2017/03/05 (日)公演終了
期待度♪♪♪
予定2017/02/28 (火)
今回も内田龍磨さん目当てで観劇にまいります。総じて男性俳優の平均年齢が高いPカンパニー。(P-QUESTとの関係がはっきりないのですが)前作の「みぞれぐも すし はがれる」のように、題材の取り方が私好みなんです。ちょっと思いつかないんです。渋いんですよね。私と同世代なので、どうしても題材への共感度が高いのです。(成瀬巳喜男を舞台化するなんて、まあ思いつきもしないですよね)正直、全てが全て成功しているとは言えないこともありますが(「みぞれぐも」「はがれる」は素晴らしいのですが「すし」は消化具合が今一つというように)、詩で言えば余白というか、小説で言えば行間というか、そうした余韻に浸らせてくれるとこはどこか新劇的でもありながら、けして頭でっかちにならない良さがあります。
今回の題材は、テーマシリーズの一作のようです。慰安従軍府の民衆裁判報道ですか、同時代人として料理の仕方、味付けには期待しています。まあ、娯楽作にはなるわけもないでしょうが、感傷的あるいは理念的にもなってほしくないな。劇中で扱う個々の事象に割と泰然自若とした作風が、この劇団の魅力もありますので。
誤解
アルシェ提携公演
阿佐ヶ谷アルシェ(東京都)
2017/01/23 (月) ~ 2017/01/29 (日)公演終了
期待度♪♪♪♪
カミュだ。東欧の実話を題材にしており、「異邦人」の中でも触れられている事件。それだけ、彼の心を捉えたのだろう。「カリギュラ」と同年の作品だから、彼の当時の想いを知るには良い作品かもしれない。ただひたすら、金品を奪うために宿泊客を殺し、明るい太陽の下での幸せを追い求める母娘、息子殺しという暗澹としたストーリーを現在舞台にあげるのは、どのような意図なのだろう。その意図を演出者・演者の想いがどのように彩るのか、是非観てみたい。
始まりのアンティゴネ
椿組
ザ・スズナリ(東京都)
2017/02/24 (金) ~ 2017/03/05 (日)公演終了
期待度♪♪♪♪
「アンティゴネ」である。他のギリシャ悲劇と比べると、血やおどろおどろしさを感じさせない分、その言葉1つ1つの重みに目が行く。クレオンとアンティゴネの言葉が直截に響いてくるのだ、その主張がそれぞれの存在を通して前面に展開され、演じる役者の意図によっては、話が全く別の方向に振れてしまうのではないかと言うという危うさを観客に抱かせる戯曲である。それを、今回は翻案(?)するのか、アンティゴネに見立てられた2017年の話のようだ。18人の論争劇だという。アンティゴネの主張は、クレオンの主張は、現代にも通じるものなのか、是非、話の進行の危うさを堪能しながら、その顛末を観てみたい。
空港~飛んで火に入る夏の虫~
㈱Asfeel
小劇場 楽園(東京都)
2017/01/19 (木) ~ 2017/01/22 (日)公演終了
期待度♪♪♪♪
「3月末公演予定の「くもの巣」の予告編となるような大きなストーリーの中に」って、ずるいよ!これ観ないと、3月末のお楽しみが1つ減るようじゃないか!3つのオムニバス形式で1時間20分。座りのよい時間配分です。
空港という場所は同じでオムニバスは繋がっていくのかな、それとも、無記名などこかの空港で単発的に話が起きるかな。でも可能であれば、せっかく「空港」と舞台を決めたのだから、交錯劇のような話を期待しています。何ともタイトル他の情報が少なくて、ちりじりバラバラな想像が浮かんでくるだけなのだけれど、(飛行機で)飛んで火(トラブル)に入る夏(暑苦しい)虫(人間)ということなんですよね、きっと。新宿村LIVEででは、「TREMINAL]という、同じような(こっちは`AIRPORT`かな)タイトルの舞台もあって、何となく物語設定も似ているようで、見比べられたら面白そうだな。
TERMINAL
SANETTY Produce
新宿村LIVE(東京都)
2017/01/18 (水) ~ 2017/01/22 (日)公演終了
期待度♪♪♪♪
とーても、思わせぶりです。トランジットのために空港にいるというのに、行き先が選べないなんて。誰が行き先を決めるのだ?預言者かサイコロか。誰がどこに行くのか、その因果関係を見届けるだけでも、芝居としては楽しみだし、その設定をどうするかが脚本家の腕なんでしょうね。グランドホテル形式で進んでいくのか、最後には群集劇へと発展ししていくのか、ストーリーの仕立て方にも興味あるところ。
同時期に小劇場 楽園では「飛んで火にいる夏の虫」という舞台があり、こちらも空港を舞台とした作品らしい。これは空港対決ですね。やはり、空港=どこからか来て、どこかに旅立っていく場所というのは、魅力的なのでしょうか。見比べてみたい。
前人未到の観光地へ
GRahAMBox
小劇場 楽園(東京都)
2017/01/16 (月) ~ 2017/01/18 (水)公演終了
期待度♪♪♪
持ちネタは100本以上とか。今回の公演でも7~10本の作品をやるらしいけれど、この数の幅は何だーい!公演はすぐそこだ。作り込んでいるのか、まさかまだ本を書いているのか。アバウトだなあ(笑)。公演タイトルが回文だったり、今回みたいに訳わからなかったり、とかなり何やるかわからない劇団(?)なので、一見はしてみたいですね。
海賊と山賊
東プロダクション
彩の国さいたま芸術劇場 小ホール(埼玉県)
2017/01/13 (金) ~ 2017/01/15 (日)公演終了
期待度♪♪♪♪
海賊にしても山賊にしても、金品を強奪して自分たちの根城を守る存在だ。歴史的に見てもろくな存在ではない。せいぜいが大名や領主の尖兵として使われるのがせいぜい、世界征服など(いわゆる海賊王になる!ていうやつですね)僭越至極だ。ましてや一歩相手の領域に踏み込めば、地の利は全く奪われてしまうのだから。それでも、そこに夢を見るのは、近現代の宿命みたいなもので、魑魅魍魎にロマンを感じるのと同じかもしれない。整然とした世界への一縷の怨念がそうしたものを見せるだと思う。やってもらおうではないか、海賊VS山賊、そこに大きなロマンが感じられれば大きな嘘も悪くない。
クライングメビウス
劇団虚幻癖
Geki地下Liberty(東京都)
2017/02/08 (水) ~ 2017/02/12 (日)公演終了
期待度♪♪♪♪♪
あらすじを読んで、おいおいルイス・ブニュエルかい!と突っ込んでしまった。「皆殺しの天使」か「自由の幻想」「ビリディアナ」の香りもする。とにかく、HPからして期待を持たせる作りではないか。何かがバランスを失っていく密室劇、安易な作りにも陥りやすいのだけれど(観念への耽溺というか自己満足というか)、そうならないような何かを持っているという期待を抱かせてくれるだけのセンスがある。え、それとも小栗虫太郎、夢野久作なのかな。だとすれば、一層観なければ。
【ご来場ありがとうございました!】熱海殺人事件「売春捜査官」
稲村梓プロデュース
サンモールスタジオ(東京都)
2017/01/31 (火) ~ 2017/02/05 (日)公演終了
期待度♪♪♪♪♪
熱海殺人事件には、様々なVer.があることは有名なのだけれど、それらを全て観劇で網羅できている人ってはたしてどれくらいいるのだろうか。そもそも、海外劇であれば翻訳の仕方で別Ver.になることもあるし、海外問わず翻案して脚本を作ることはよくあることだ。言うまでもなく演出によって、全く異なる芝居になってしまうなんてことは当然のことだ。昨秋はかなりお客が入ったという芝居、ならば現状の最新形がきっとアズタハルサの「熱海殺人事件」なのだと思う。もう何年間も、つかさんの芝居を観ていないなあ。今のつか芝居の地平がどうなっているのか、是非観てみたい。
路地裏海賊譚 カコノユクエ
アトリエ・センターフォワード
シアターX(東京都)
2017/02/01 (水) ~ 2017/02/05 (日)公演終了
期待度♪♪♪♪
シアターXというかなり特殊な劇場で、冒険譚?でもあの奥行があれば、どれだけでも暴れることはできるかな。タンゴのリズムが奏でる中で、どのような剣劇(海賊はやはり剣劇)が観られるのか、「真紅の海賊」となるのか「ワンピース」となるのか、体を張ったダンスと歌とアクションを見せて欲しい>
SIMPLY BECAUSE IMITATION -偽物だからこそ-
SECOND・N PRODUCE
高田馬場ラビネスト(東京都)
2017/01/24 (火) ~ 2017/01/29 (日)公演終了
期待度♪♪♪♪
他の方が書いている通り、内容がさっぱりわからない。
偽物だからこそ持てる何か、感情か、欲求か、嫉妬か?
その存在は妖怪人間ベムなのか、「ブレードランナー」のレプリカントなのか、はたまた山口百恵のイミテーションゴールドなのか?
でも、確かに力強い題名だよね。あらすじ非公開は「シン・ゴジラ」の再来を願い、ロングランを狙っているのか。興味をそそられるのは間違いない。
ニール・サイモンの名医先生
劇団だるま座
アトリエだるま座(東京都)
2017/02/06 (月) ~ 2017/02/14 (火)公演終了
期待度♪♪♪♪♪
ニール・サイモンといえば「はだしで散歩」「おかしな2人」くらいしか知らない。それも映画でだから、舞台で観たことがない。にわか観劇者だからかもしれないが、知る限り舞台にされた記憶もない。三谷幸喜が尊敬する作家だと聞いたことがあるが、あああの人ね、と思ったくらいで、上記の映画以上に知ろうとは思わなかった。そんなニール・サイモンが舞台になるの?むしろ驚きだ。
どうも、アメリカの戯曲は、アサー・ミラーやテネシー・ウィリアムズなど重い・暗いのイメーシがつきまとう。ニール・ヤングは確かにその埒外にあるのだろう。その上、チェーホフを下敷きにしているというのも、興味津々。だって、結びつかないじゃないか。(まあ、チェーホフもユーモアある人だけれどね)
空を飛んだ後のライト兄妹
東京パイクリート
小劇場B1(東京都)
2017/01/25 (水) ~ 2017/01/29 (日)公演終了
期待度♪♪♪♪♪
タイトルまんま。だから、当然に飛行機を舞台セットにすることもないのだろうし、ましてや空を飛ぶのを見せる必要もない。でも、なんでそんなライト兄弟に興味を持ったの?だったら、ライト兄弟じゃなくてもいいじゃない!とつい叫んでみたくなる。でも、作劇の狙いはそこなんだろう。2人で世界で初めて、飛行機を飛ばしたって!!!それはすごい、きっと深い兄弟愛でお互いを支え合い、苦労の末に成功を手にしたんだよね。っていう表向き世評に対して、「本当か?実は仲悪かったんじゃないの?」という、家族間の諍い・悪意を観たい私のような人間がいて、そういうの観たいなあーという欲望に、きっと答えてくれようとしているんだよね。うーん、だとすれば蜜の味。期待しているよ!
ignition
演劇ユニットP-5
シアターグリーン BASE THEATER(東京都)
2017/01/11 (水) ~ 2017/01/16 (月)公演終了
期待度♪♪♪♪
さて、何に火が着くのか?
゛ignition”の意味は「点火」「着火」。こんな命名をされた薬が、悪意や邪心なくして作られたとは思えない。ましてや「善悪に関係なく」「無法地帯で場所」で作られたのだから。
いったい火を着けられる「人間達の無心な部分」って何なのだろう。
シチュエーションコメディーはバランス重視で、演出が難しいと言われる。演者の醸し出す空気感も重要だ。一歩間違うと、思いっきり滑りそうだし。
藤原本比呂さんの本も楽しみだけれど、今回は本を書いた藤本さんが2つの組を、もう1組を高橋ゆーすけさんがそれぞれに演出をされるということ。役者の違いだけでなく、演出の違いも観てみたい。