t-satの観てきた!クチコミ一覧

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父よ!

父よ!

穂の国とよはし芸術劇場PLAT【指定管理者:(公財)豊橋文化振興財団】

東京芸術劇場 シアターウエスト(東京都)

2015/10/02 (金) ~ 2015/10/12 (月)公演終了

満足度★★★★★

ポッポッポッポッ
いくつになったって、親子であり、兄であり、弟である・・・生まれ育った家が、時を戻してくれる、思い出させてくれる、心をほぐしてくれる。普段の手入れが大事と教えてくれる。人生のどのタイミングで対面しても感じるものがあるだろう作品。そこにいるだけで説得力のある五人が真顔で笑わせてくるのが嬉しい。

野良な犬ほど夜光る

野良な犬ほど夜光る

ぬいぐるみハンター

駅前劇場(東京都)

2015/09/30 (水) ~ 2015/10/05 (月)公演終了

満足度★★★★

ぷ~んとファンタジー
未来しか見えない、過去は振り返らない、でも忘れない・・・深刻さの掃き溜めで貧乏(な)神が導く光明の一番電車。夜の地下道をブラブラすれば、ここにもあそこにも彼が寝ているような・・・哀しき哉、面白き哉、人生!

誘蛾譚

誘蛾譚

モリンチュ

koenji HACO(東京都)

2015/09/25 (金) ~ 2015/09/26 (土)公演終了

満足度★★★

水上のセレナーデ
優しい嘘が発する希望の光に導かれた聖なる道行きに同船しているような、小さなHACOの中での"接近戦"。明瞭で観やすい演出に良さを感じる反面、亡命のハングリーな緊迫感との両立を求めるのは欲張りか。持ち味の「泥くささ」をもっと嗅いでみたかった。

雨湯口

雨湯口

はりか

RAFT(東京都)

2015/09/25 (金) ~ 2015/09/27 (日)公演終了

満足度★★★

海に出てみたい
罪悪感と淋しさと焦燥が恨みと妬みと後悔に変成していたと知ったとき、彼女は川を下り、入れ替わりの彼女は川を遡る。はじまりの不明は各々の内面に抑え込まれ発酵する。諸々のヒントからこの場を把握する面白さがある一方、目を凝らすのに少し消耗した。もう少し照度を上げても良い気がする。

深海で聴くリリーマルレーン

深海で聴くリリーマルレーン

劇団ガソリーナ

ザムザ阿佐谷(東京都)

2015/09/16 (水) ~ 2015/09/20 (日)公演終了

満足度★★★★

覚醒せよ!
破裂するほど急速に、深く、深く・・・一旦沈み出したらみるみる青さは失われるにちがいない。他人事を装って順番待ちの恐怖に目を塞ぎつつ、ここまで黒く沈み込むまで目覚めることはないのか、それとも・・・自嘲と警鐘、諦めと信心が交錯して思い巡るラストは鮮烈、きらめく光の中。

僕の私の空耳城の

僕の私の空耳城の

劇団milquetoast+

APOCシアター(東京都)

2015/09/10 (木) ~ 2015/09/13 (日)公演終了

満足度★★★★

ここはどこ・・・の面白さ
ここに来た子供たちの目線に立てば、突如飛んでくるパンチも癇癪を起こした彼らの感情につなげて咀嚼できた。トラウマを受けた幼児がモラトリアムの中でつくりあげた世界から解き放たれるのは容易ではないことが心に刻まれたように思う。

その頬、熱線に焼かれ

その頬、熱線に焼かれ

On7

こまばアゴラ劇場(東京都)

2015/09/10 (木) ~ 2015/09/20 (日)公演終了

満足度★★★★

開く勇気
経験に遠く及ばぬ想像の、それでもその大きな糧となる時間。違いを違いとして許し合うことで生まれる距離感。両の足で必死で踏ん張る生命力。もたれ合うのでなく支え合う「仲間」を7ガールズが体現してくれた。

龍 -RYU-

龍 -RYU-

劇団ZAPPA

シアターグリーン BIG TREE THEATER(東京都)

2015/09/02 (水) ~ 2015/09/08 (火)公演終了

満足度★★★★★

まさか・・・
泣かされるとは思っていませんでしたが、堪えきれませんでした。殺陣はキレのあるしっかりしたもので美しかった!抑え気味なのがいい。何しろ演者皆さんのことが好きになったことが今作品の素晴らしさの証です。こういう正調で見応えのある時代劇団に出会えて幸せな気分です。スタッフの皆さんの丁寧な対応も有り難く、入ってから出るまで文句無しの時間でした。

簡単な生活

簡単な生活

小田尚稔の演劇

新宿眼科画廊(東京都)

2015/08/29 (土) ~ 2015/09/02 (水)公演終了

満足度★★★★

文庫本的寛ぎの愉しさ
許される時代に三女三様の心地の良さを帯びた背中。さまようから簡単でいるのか、簡単だからさまようことができるのか。そうか、彼女も行ったのか・・・簡単だからこそ味わえる贅沢な時間。好みです。

ふじきみつ彦・山内ケンジ 傑作短篇集

ふじきみつ彦・山内ケンジ 傑作短篇集

E-Pin 企画

小劇場B1(東京都)

2015/08/25 (火) ~ 2015/08/30 (日)公演終了

満足度★★★★★

ひゃー スゴいなー
近未来なナンセンスを大真面目?に楽しませてくれる。素直に笑ってしまう作品あり、笑おうとしても躊躇ってしまいウーンとなる作品あり。右から左まで手広く達者で大人な作品群に大満足!

唄わない冬

唄わない冬

演劇集団 砂地

【閉館】SPACE 雑遊(東京都)

2015/08/21 (金) ~ 2015/08/31 (月)公演終了

満足度★★★★

「わからない」磁力
性としてのレギュラーな欠落感ではなく人としてのイレギュラーな欠落感を埋めようともがく、それが「愛」になりつつあるのか。かぶりぎみにぶつけ合う言葉の応酬にこの「愛」の本質が尽くされていると感じた。それがどんな愛であれ、砂地に点いた模様がその存在自体の証拠として儚く広がる。エゴで虚しい空気の中で星を見上げるのも涼やか。

楽屋

楽屋

Quiet.Quiet

小劇場 楽園(東京都)

2015/08/21 (金) ~ 2015/08/23 (日)公演終了

満足度★★★★

既視感が起きるほどに・・・
光と影、光の中の影、影の中の光、・・・カラフルな4人のせめぎあいによぎる、この世のあらゆる欲望を呑み込んだような女優というものの美魔力。うつりゆく楽屋の波間に漂い、密度の濃さを感じつつ流れる時間が惜しい。。柱や壁のスペースを活かした創り、オープニングとエンディングが印象に残る。

糸、あと、音。

糸、あと、音。

時々、かたつむり

小劇場 楽園(東京都)

2015/08/13 (木) ~ 2015/08/16 (日)公演終了

満足度★★★

優しすぎるのかな
もう少し観客に委ねてみてもいいのではないか。受け取り方に差が出てくるとより楽しめそう。視点は好きです。

竹林の人々【本日16日大千穐楽!!14時開演、見切れ席解放により当日券ございます!!】

竹林の人々【本日16日大千穐楽!!14時開演、見切れ席解放により当日券ございます!!】

OFFICE SHIKA

座・高円寺1(東京都)

2015/07/30 (木) ~ 2015/08/09 (日)公演終了

満足度★★★★★

非の打ちどころなし!
演劇の魅力がギュギュッと詰まったこういう作品に出会えると本当に気分がいいです。こんなに犬に感情移入することもないです。

Green(C)OPERA -グリーン・コッペラ-

Green(C)OPERA -グリーン・コッペラ-

劇団コスモル

OFF OFFシアター(東京都)

2015/08/05 (水) ~ 2015/08/09 (日)公演終了

満足度★★★★

いろいろ飛びますね
人間のあり方に疑問を感じるとき自分でもこういうことを思い巡らすなぁ。きっと心の優しい方が作ったに違いない。ラスト20分でようやく印象がアップ、追いついた感じ。

彼らの敵

彼らの敵

ミナモザ

こまばアゴラ劇場(東京都)

2015/07/25 (土) ~ 2015/08/04 (火)公演終了

満足度★★★★★

醍醐味
善悪を超えて人間の存在を考えるとき醸し出される空気。ずっしりと湿り気を帯びた静寂が共に過ごした時間の価値を証明していた。それにしても皆さんの演じ分けが見事。

揺れる花。詠う羽

揺れる花。詠う羽

風鈴堂

シアターバビロンの流れのほとりにて(東京都)

2015/07/31 (金) ~ 2015/08/02 (日)公演終了

満足度★★★★

構成がいい
ユニークな世界観の5作品が集まり楽しく観られた。それぞれ表情豊かで迫力に充ちていた。特に剣舞の2本目と魚を想わせる4本目が好み。掴まえた先から飛び去ってしまうような魅力があり目が離せない。

水槽【ご来場誠にありがとうございました。次回は12月】

水槽【ご来場誠にありがとうございました。次回は12月】

シアターノーチラス

新宿眼科画廊(東京都)

2015/07/24 (金) ~ 2015/07/29 (水)公演終了

満足度★★★★★

無理が自然
水槽の中を行き交う関係性の綾を繊細に表現。水中で時間の感覚が怪しくなったよう。あらゆることを呑み込んで本能的に時を止めた母の、呆けたようでいて鋭い底の知れなさが怖い。夏の暑い日の鼻を衝く焦げたような一瞬、意識と無意識のすべてが奇跡的に噛み合ってしまったような煌めき、あってないような虚ろを思い描いて脳が少し痺れた。

KM

KM

7度

シアターバビロンの流れのほとりにて(東京都)

2015/07/03 (金) ~ 2015/07/05 (日)公演終了

満足度★★★★

さらに、もっと
KとMはつながっている、そして必ずしもつながってはいない。つなげる意識から遠ざかりながらじっと耳目を傾け続けていると、だんだんこの状態が可笑しくなってきた。90分かけたからこそ見えてきたKの世界、少しは近づけたのかも。CASTの3人はもとより設えの澱みの無さが下支え。ユニークな方向性を応援したい。

死ねば者ども

死ねば者ども

東京エスカルゴ。

小劇場 楽園(東京都)

2015/06/30 (火) ~ 2015/07/06 (月)公演終了

満足度★★★★★

ピッカピカの 5 !
なつかしさとせつなさと、わらいとなみだで最後には僕もすっかり仲間と過ごした気分。生演奏との何気なコラボも楽しい。キレる後輩、火夫の“待ちの5分”が効いてました。

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