t-satの観てきた!クチコミ一覧

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小島弥太郎 槍襖仁王立ち異聞

小島弥太郎 槍襖仁王立ち異聞

劇団東京ドラマハウス

シアターKASSAI(東京都)

2019/07/25 (木) ~ 2019/07/28 (日)公演終了

満足度★★★★

未来以上に過去は遠く果てしなく、故に歴史は浪漫好き。 迫力のグラスを通して観れば、虎のあばたに膝を打つ。 仮想芝居の世界をシビアな現実がコミカルに拡げて魅せる、鬼ハンターが放つ献身の一矢が的を射ることを夢見て。

StarLightに見惚れろ

StarLightに見惚れろ

南中高度25度

北千住BUoY(東京都)

2019/08/15 (木) ~ 2019/08/18 (日)公演終了

満足度★★★★

人が来なくなったのは何故・・・「ここ」にいる人が「ここ」だと思っていない、「ここ」なのかと疑っている、「ここ」の素晴らしさに見惚れていない、から。 ペッパーの驕り、ルンバの叫び、SLの苛立ち・・・夢を抱く、それ自体の魅力に気づかせてくれる。 目的と夢が幸せを頂点にして結ばれた大三角形が天球に垣間見えた。

八月のモンスター

八月のモンスター

甲斐ファクトリー

シアターグリーン BASE THEATER(東京都)

2019/09/19 (木) ~ 2019/09/23 (月)公演終了

満足度★★★★

こわい怪物が出てくる話でなく、こわいから怪物が出てくる話。 偽りの怪物はゾンビなどでなくポケモンなんだと知る話。 「見られる」他者としてでなく「見つめる」私として「生きる」話。 変わらなくていいと気づいたとき 自分は変わっている・・・ 甲斐物がウミ出す重みと軽みの合宿は アヤしい磁力で満たされた。

リタ・ジョーのよろこび

リタ・ジョーのよろこび

劇団俳小

d-倉庫(東京都)

2019/09/21 (土) ~ 2019/09/29 (日)公演終了

満足度★★★★

下が剥き出す本能を 上が理と利と倫で押し戻す。 いくらやさしく諭されても、施されても、教を受けても、上下に立つ社会システムに受け容れられることはない。その現実に挑みかかる世代の憧れ交じりの悲憤が、色付きの証言の数々に纏わり 忘我の中で噴出する。 くにの地平を夢に見るリタのよろこびは、おそらく未来を見つめている。

国粋主義者のための戦争寓話

国粋主義者のための戦争寓話

ハツビロコウ

小劇場 楽園(東京都)

2019/09/24 (火) ~ 2019/09/29 (日)公演終了

満足度★★★★

にほんじんって何なのさ・・・そらの広さ高さは 現人神の存在をも超越した。 “くに” が揺らぐ混乱の片隅で身を固くしたまま、おかされ追われてきた ”非ずの民” の連鎖を想う。 いまや天球サイズの空の下、くにの有り様を問われ、心の在り様を問われ、酷く土臭い疲労感が残った。

Sound Of Scenes

Sound Of Scenes

企画室磁場

北千住BUoY(東京都)

2019/10/11 (金) ~ 2019/10/14 (月)公演終了

満足度★★★★

見えないものに掻き立てられて 一筋の光を見ようともがく。 見えないはずの白杖の 色を成す感情の一分を通して 具体な湿りを伴い自分の存在を覚えさせる。 見えないものを聴かせることで 見えないことを共有する キセキのモノローグ。

ホテル・ミラクル7

ホテル・ミラクル7

feblaboプロデュース

新宿シアター・ミラクル(東京都)

2019/10/04 (金) ~ 2019/10/14 (月)公演終了

満足度★★★★

見えない方の、大事な所は隠してる、見える方は晒しても・・・ 傷つけ合わぬよう 装いを凝らして探る 交わりのテクニック。 見えてしまえば ”別れよう” となるかも、そんな儚い場所。 そのためなんてイヤだけど でもそれがないのもやっぱりイヤ・・・ 玉虫色って一体幾個の色でできているのだろう。

埋める日

埋める日

スポンジ

OFF OFFシアター(東京都)

2019/12/19 (木) ~ 2019/12/23 (月)公演終了

満足度★★★★

埋めるために掘り起こす、泥土に塗れて。 埋まっていたミゾを葬事して曝す、処分し 解読し 風化して夢散したそのあとに残る”健全な”オモテに偲ぶ事の有難味が忍ばれる・・・。 ときに投入される違和感は過剰に映り引いてしまったけれど・・・顰めつつ思う、現実に受けるであろう感じ様はこんなものかもしれないなぁ。

絶滅危惧種になりきれない

絶滅危惧種になりきれない

劇団1/2

アートスタジオ(明治大学猿楽町第2校舎1F) (東京都)

2020/01/17 (金) ~ 2020/01/19 (日)公演終了

満足度★★★★

背負う前の、背負われている時代の、なりきれない “自分” が眩しい。 理海へ向けての腕白宣言、ハッと鮮やかな変態を重ねながら・・・生きてやれ! 垂れずに上げて見るために、塞がず澄まして聞くために。 モゾモゾ男子も効いてたゾ。

search and destroy

search and destroy

うんなま

王子小劇場(東京都)

2018/02/17 (土) ~ 2018/02/18 (日)公演終了

満足度★★★★

「届くかよ、そんなの!」歌も、感動も、褒め言葉も、売り文句も、神も、神の声も、・・・ 組み合わせて産み出し、ばらばらになって埋もれ、届いた音 と 届かぬココロ。 信じられない自壊を、ア・リ・ガ・ト・ウ! 跡に残ったのは、くっついて観たくなる磁力。

『RUR』

『RUR』

「戯れの会」

学習院大学西1号館特設劇場(東京都)

2018/02/22 (木) ~ 2018/02/25 (日)公演終了

満足度★★★★

「労働こそ Lord に値する」警鐘とも諦めともつかぬ DiLemma に眩む人間と芽生えるロボットたち。 スケッチの失われた、手に負えぬ者同志のリレー。新たな「神」と「A・I」 誕生の叙事詩が叙情的に回り始める。 情を持つであろう日が来るのは良いこと、情に乏しい街はあまりに寂しく、虚しい。 目を落すとシンプルなレンガ敷きの舗道に情の灯が点った。

新宿の紫のバラ

新宿の紫のバラ

めがね堂

新宿眼科画廊(東京都)

2018/03/02 (金) ~ 2018/03/05 (月)公演終了

満足度★★★★

「私」を追いかける。 チラシた夢を喰らい、本当のドラマを創り上げていく「私」が「私」と出会う。 押し流し、振り回す。闘い、問い詰める・・・ サケよ乱るる花園で、バラまく間に凝縮した紫の香りが沁みた。

そふとタッチ

そふとタッチ

演劇企画アクタージュ

荻窪小劇場(東京都)

2018/05/24 (木) ~ 2018/05/27 (日)公演終了

満足度★★★★

5人のキャラはそれぞれ愉快でウズウズしていたのに点火しなかったのは・・・ そふとな画を見てみたかった、ケンシロウのファンになりたかった、ということか。没入してモノトーンになりがちな世界をそれとして描きつつ如何に着色して落ち着きを得るか、工夫の為所と思う。

リ:ライト

リ:ライト

トツゲキ倶楽部

「劇」小劇場(東京都)

2015/07/01 (水) ~ 2015/07/06 (月)公演終了

満足度★★★

ドリームワーク
とてもきれいに隙間なく敷き詰められた分、チラッと意識したズレ、違和感を消化する余裕がなくて、話の流れから感情が湧き上がってくるまでには至らず。もう少し凸凹している方が好み、ピタリと密着できてラクに観られそう。

身体の知覚 -カラダノチカク- 2018/vol.6

身体の知覚 -カラダノチカク- 2018/vol.6

NPO法人らふと

RAFT(東京都)

2018/01/12 (金) ~ 2018/01/14 (日)公演終了

満足度★★★

ラ・ニーニャが生まれた・・・ タイフーンな微動が、無表情に大きなエネルギーを発しながら、赤い道を舐めるように『ウ・ニ・カ』に通過する。 速度を増して寒空に飛び出し(?)消えていくクール・ビューティ、シュールかつコミカルでホッと脱力。

それは秘密です。

それは秘密です。

劇団チャリT企画

座・高円寺1(東京都)

2020/01/23 (木) ~ 2020/01/30 (木)公演終了

満足度★★★

穏便に済ませ・・・ないとどうなるのか。 隠してお・・・かないでうまくいくのか。 ひみっつヒミッツだらけのこの世の、ショウタ イムが導く不思議なケイ・ケン。 目で見て聞いて、頭で考えて・・・はて、一体どうしたらこのコンテストに生き残れるのだろう、答えはピーーー 歴史のセンタクにかかっている。

理想の不幸

理想の不幸

HIGHcolors

「劇」小劇場(東京都)

2016/10/05 (水) ~ 2016/10/11 (火)公演終了

満足度★★★

となりはとなり
黒白に呻吟する女は変じゃない。黒・白どちらも「理想」じゃない。バランスに意志と努力を傾ける女は嫌いじゃない。最期に残るもの、刹那によぎる「理想」はそこにあるんじゃない?

PRESIDENT SURROUND

PRESIDENT SURROUND

劇団スクランブル

シアター711(東京都)

2015/06/03 (水) ~ 2015/06/07 (日)公演終了

満足度★★★

そりゃ決まらんわ!
なるほど、暇つぶしってそういうことか・・・と合点。ただ設定自体にいまひとつ合点がいかず。10年目なのにだんだん学生みたいに・・・の展開ならよりリアルに楽しめたかも。

Béranger

Béranger

EgofiLter

シアター711(東京都)

2015/05/13 (水) ~ 2015/05/17 (日)公演終了

満足度★★★

なんとなく、具だくさん
テーマも雰囲気も魅力的、なだけにもう一歩入り込みたかった・・・少し削ってでも一手一手をゆっくり、丁寧にキメていってもらえたら彼らの魔法にすっかりハマっていたかも。

雨湯口

雨湯口

はりか

RAFT(東京都)

2015/09/25 (金) ~ 2015/09/27 (日)公演終了

満足度★★★

海に出てみたい
罪悪感と淋しさと焦燥が恨みと妬みと後悔に変成していたと知ったとき、彼女は川を下り、入れ替わりの彼女は川を遡る。はじまりの不明は各々の内面に抑え込まれ発酵する。諸々のヒントからこの場を把握する面白さがある一方、目を凝らすのに少し消耗した。もう少し照度を上げても良い気がする。

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