Toruの観てきた!クチコミ一覧

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機械と音楽

機械と音楽

serial number(風琴工房改め)

吉祥寺シアター(東京都)

2019/06/12 (水) ~ 2019/06/18 (火)公演終了

満足度★★★★

機械と音楽。前世紀それもロシア革命を背景とした前衛的な建築デザイナーのお話。 現代の普通の日本人にとってはなんとも「遠い」お話である。 それも大作、長編である。 正直ろばさん作品でなかったら「スルー」していたかも知れない。 しかし、行って観て良かった。 オープニングからぐっと持っていかれたし、僕にとってかなり曖昧な革命時代の背景もキャプションを交えながら説明してくれるしで筋で迷うことはなかった。 圧倒的な台詞の量はろばさん作品では毎度のことなので今更驚かないが、この時代に生きた天才デザイナーとその仲間たちの情熱、不条理、葛藤が見事でした。 緊迫し、気を抜けないシーンが多い中で唯一「ほっと」させてくれるのはニコライ君こと田中穂先さんの演技。 何処かでお見受けしたなあと思ったら数ヶ月前に「単純明快なラブストーリー(山口ちはるプロデュース)」で売れないバンドマンを演じておられていた方でした。 現代東京のミュージシャンから、前世紀モスクワの建築デザイナーへの転身、見事でした。 お疲れ様です(笑)。

殿はいつも殿(しんがりはいつもとの)

殿はいつも殿(しんがりはいつもとの)

ポップンマッシュルームチキン野郎

王子小劇場(東京都)

2019/05/16 (木) ~ 2019/05/26 (日)公演終了

満足度★★★★

90分の本編に、10分以上の前説ではない別の芝居があるというおトクな感じ。 本編はよーく練られた脚本で、時代設定があっちゃこっちゃ行くんだけどちゃんと繋がっていくという安心感。 テンポも抜群でした。前回のPMC観た時にも感じたけど、やっぱりベースに「愛」があるっていいですね。今日は2日目で東京公演のあとは大阪だとか。 キャストの皆さん、頑張ってください!

ピルグリム2019

ピルグリム2019

サードステージ

シアターサンモール(東京都)

2019/02/22 (金) ~ 2019/03/10 (日)公演終了

満足度★★★★

オズの魔法使いの世界のようなファンシーさと、集団の狂気や怖さといった面を合わせもった作品。 だけど全部ひっくるめて良質なエンタメ、というまとめ(になってないか)。 情報量が多く一度では処理しきれないのでこれは2度観たい作品だが、昨日が東京千秋楽、、、  4800円は安いと思う。 役者さんのお見送りサービス精神素晴らしい、、、

台所太平記~KITCHEN  WARS~

台所太平記~KITCHEN WARS~

劇団ドガドガプラス

浅草東洋館(浅草フランス座演芸場)(東京都)

2019/02/16 (土) ~ 2019/02/25 (月)公演終了

満足度★★★★★

30名近い演者が所狭しと駆け回り、芝居の間に歌(オリジナル)と踊りも挟んでくれる。今回は喜劇なんだけど、そこはドガドガ、監督の知性なのかしっかりと時代背景やら時事問題的に微妙な話題にも踏み込んでいてバランスがとれている感じがした。
演者も10代から??代まで幅広く同年代同士の役者で固める(結果として?)劇団とは違うところが魅力だと思う。
2時間超の芝居だが長さを感じない、いいテンポだった。

怪童

怪童

劇団献身

OFF OFFシアター(東京都)

2019/02/06 (水) ~ 2019/02/13 (水)公演終了

満足度★★★★

劇団献身の第12回公演 「怪童」 を観た。 献身さんは2度目の観劇となるが、自分のツボにくる作品だということは確信した。 非常に面白かった。
今作品はコメディタッチで当然笑いをとるシーンも多いのだが、やはりそれだけでない。 夢を追いかける2人の女の子が都会に出て、(詳細は割愛)やがて女性になり中年になっていく長い半生の中で彼女たちが変わっていく局面が丁寧に描かれているので観客もグイグイ引き込まれていく。 ラストは多分そうなるんだろうなという期待通りだが、それでもスッキリする。 115分、長く感じなかった。 観客の拍手の大きさがそれを裏付けている。
オサムを演じた納葉さんは過去2度ほどIAKUさんの作品で観ていて、「実力ある方」と思っていたが、今回あまりに違う作風でも見事にやってのけてくれたので益々株が上がった。 今後が楽しみな女優さんだ。

母という名の怪物と、朽ちた筈の愛

母という名の怪物と、朽ちた筈の愛

HIGHcolors

小劇場B1(東京都)

2019/01/23 (水) ~ 2019/01/27 (日)公演終了

満足度★★★

千秋楽にキャンセル待ちでチャレンジ。 5分前に無事入場。 
ハイカラさんはこれが3度目なのでそれなりに覚悟してみたのだが予想通りヘビーだった。昨夜はお酒のせいもあるかも知れぬが普段なら見ないような「気持ちのよくない夢」をみて夜中に何度も起きてしまった。 
母親とはなにか? 一見当たり前のようなテーマに正面から挑んだ作品は、普段自分があまり考えてこともない視点に気づかせてくれた。
どのシーンかは言わぬが途中若干中だるみがあった気がする、2時間でなくもう少し短くても十分良かったのではないだろうか。

トゥーランドット ~廃墟に眠る少年の夢~

トゥーランドット ~廃墟に眠る少年の夢~

少年社中

サンシャイン劇場(東京都)

2019/01/10 (木) ~ 2019/01/20 (日)公演終了

満足度★★★★★

演劇を扱った芝居は過去何度か観てきた。演劇人が演劇の素晴らしさを色んな形で表現するのが常だが、この作品は、、、良い意味で裏切られた。というか何せスケールが大きい。 現代の僕たちが不安に思っているテーマにも大胆に取り組んでくれている。それでいてエンタメ要素も一杯詰まっている。 要するに「面白い」のだ。 おススメです。

勝手にPV2

勝手にPV2

制作「山口ちはる」プロデュース

小劇場 楽園(東京都)

2018/12/27 (木) ~ 2019/01/06 (日)公演終了

満足度★★★★

初日行ってきました。 ちょうど一年前に前作「勝手にPV」を見ていたのでオムニバス構成だったり、手法は頭に入っていたので純粋にバージョンアップを楽しんだ感じです。 恋愛、音楽は小劇場の空間にフィットするんですね。魅力的な役者さんたちが「これでもかっ」というくらいやらかしてくれるサービス精神旺盛な舞台でした。 年明けもやっていますのでお時間ある方ぜひ!(私は前作で山口Pワールドにハマりました)

アトムが来た日

アトムが来た日

serial number(風琴工房改め)

ザ・スズナリ(東京都)

2018/12/20 (木) ~ 2018/12/29 (土)公演終了

満足度★★★★★

Serialnumberの「アトムが来た日」を観劇。 日本のエネルギー問題を正面から演劇の世界で取り組む壮大な試み。 「原発」という禁忌とも言えるテーマにも敢然と立ち向かい、きちんと意見提言をしていくのは容易ではない。しかし僕の見た所この挑戦に「勝った」のではないだろうか。膨大な取材に基づくプロット作成、これをきちんとアウトプットした役者さんの対応能力にはただただ恐れ入る。 すでにチケットは当日券を除き完売しているようだが、多くの人に観てもらいわかりにくいと言われている「エネルギー問題」への関心が高まるといいなあと感じた次第。
自分は科学者ではないが、エネルギー関連で飯を食べている一人として「よくぞこんな素晴らしい作品を作ってくれた」という最大級の賛辞を送りたい。

ラクゴの国へ、いらっしゃ~い!

ラクゴの国へ、いらっしゃ~い!

ラチェットレンチF

シアター風姿花伝(東京都)

2018/11/02 (金) ~ 2018/11/11 (日)公演終了

満足度★★★★

「らくごもん」を観劇。 落語にかける師匠とお弟子のあつ〜い話なのだが、これが良く出来ている。 派生したようなお話も最後にはぴしっとまとまり、オチも完璧。 自分は特に落語のファンでもないが、今後観に行こうかなと思わせる雰囲気が十分にあった。

空と東京タワーの隣の隣

空と東京タワーの隣の隣

マコンドープロデュース

下北沢 スターダスト(東京都)

2018/11/17 (土) ~ 2018/12/02 (日)公演終了

満足度★★★★

狭いハコの特質を考慮した超シンプルな演出。演劇がゆえに物語は多少は時代が遡ったり戻ったりするが観ている方はストレスなく楽しめることが出来る。

昨年末に観た山口ちはるプロデュース「勝手にPV」の1幕COLOR(実はこれがとても気に入っていた)の再来? と後から気づき思わずにやり。

微妙なアクセントの照明、切ない音楽。 観客の心を掴んでいたと思う。

これから東京タワーを見るたびにきっと思い出す作品となりそう。

地方在住で適齢期の娘を持つお父様。 ハンカチ持参を推奨します。

わたしの、領分

わたしの、領分

「わたしの、領分」製作委員会

大泉学園ゆめりあホール(東京都)

2018/10/18 (木) ~ 2018/10/21 (日)公演終了

満足度★★★★

自閉症の子供をもつ親とその関係者の苦悩という重いテーマを扱う芝居。 あまり深く調べずに観に行ったが劇場につくと「再再演」と書いてある。 見終わって納得。 ダブルコールもあり、良い芝居だったと思う。
胸に刺さるセリフがいくつかあった。 その一つがタイトルにある「領分」や「あいまいさ」。 世の中どんどんとデジタル化だったり、特に仕事では合理化が良いことが持て囃される傾向があり人は「あいまいさ」を軽視する傾向がある。しかし「あいまいさ」を許容する文化は必要だと思うし、恐らく今回のテーマとなっている世界では本当に必要なんだと感じた。
(若干ネタバレだがもう大千穐楽が始まったのでいいかな) 榎あづささんは客入りからラストまでほぼ出突っ張りでお疲れ様でした。 それも複数の人格を演じていてすごかったです。 大ラスでは僕の席の真横で演技されていてびっくりしました。
推しのマリカ様は真面目な心理士と内面の葛藤を見事に演じてくれました。 この方はダークエンジェル的な印象が強いのですが、最近では「バクステ」「わたしの、領分」と違う顔を見せてくれて嬉しいです。 前作「死旗」では「○○じゃ〜」しかセリフなかったですから、、役者面会時間で初めて直接挨拶出来て満足。
早山さんはこの重いテーマを扱う上で必要となる「清涼剤」的な役回り。 何やら制作委員として関わって来られとかで作品への思い入れも強かったようです。 彼女の演技に救われたシーンも多かったのではと思います。
最後に、作演出の松澤くれはさんの冒頭の携帯電源オフのお願いの時のセリフ「舞台の上と観客席には線はないと思っている」だから「万が一携帯の音や光が客席に発生すると居合わせたお客様同士が不愉快になるだけでなく、同じ空間を共有している舞台の上の役者にもそれが伝染する(だったか)んです。」とかいう話を聞いて「この方、本当に演劇を愛しているんだなあ」と感じ入ってしまいました。
テーマが重そうだったのでやや二の足を踏んでましたが、行って良かった!

空っぽフラレーター

空っぽフラレーター

制作「山口ちはる」プロデュース

シアター711(東京都)

2018/10/03 (水) ~ 2018/10/08 (月)公演終了

満足度★★★★

先週の5日金曜日夜に観劇。
80-90年代の連ドラ、ラブストーリーを見ているような既視感で楽しめた。
どなたかも書いていたが、「単純明快、、」と似ているものの、「単純明快」のほうがより「Pure」、こちらは「ベタ」なラブコメといったところか。
主演の二人はもちろん、取り巻く人たちのそれぞれのキャラが愛らしい。
あえてあげるとすると「ブラコン」を演じた絵理子さん、おとなしめの総菜販売員を演じた西出さん、がよかったかな。

浅草アリス IN WONDERLAND

浅草アリス IN WONDERLAND

劇団ドガドガプラス

浅草東洋館(浅草フランス座演芸場)(東京都)

2018/08/18 (土) ~ 2018/08/27 (月)公演終了

満足度★★★★★

初日に行きました。半年に一度のDogaDogaを待ちきれぬファンが押しかけ、なんと満席。 4度目の再演ですが、初登場となる国王、女王様は貫禄の演技で安心感。劇団員の丸山くん、明日香が要所を締め、芸達者だったりセクシーだったりの客演さんがカオスなDogaワールドを彩ってくれる。 ダンスもキレッキレ。 期待通りのクオリティだ。
初めてDogaを観る方が驚くのが飲食OKという浅草っぽい計らい。 ビール片手に2時間20分(途中休憩あり)楽しめるとはありがたや。
浅草アリスは勿論ディズニーの「不思議な国のアリス」がモチーフだ。 白雪姫もシンデレラも出てくる。 しかしDogaの手にかかるとこれは物凄い味付けとなる。 早くまた見に行きたい。そんな作品でした。

ケルベロス

ケルベロス

ホチキス

東京芸術劇場 シアターイースト(東京都)

2018/08/07 (火) ~ 2018/08/12 (日)公演終了

満足度★★★★

ホチキスボイルド。て何? ハードボイルドから連想し、勝手にシリアスものかと思い込んで劇場へ。 始まる前の音楽もいつものホチキスと違い、洒落た音楽が、、、。 と思いきやテーマが社会モノ(広告業界)であって、あとはいつものホチキス流。ということで安心してニヤニヤしながら見ていました。 村上さんのホチキス出演も久々でしたがよかったです。 

夏祭り企画第一弾〜「真夏のカーニバル〜再来〜」

夏祭り企画第一弾〜「真夏のカーニバル〜再来〜」

制作「山口ちはる」プロデュース

すみだパークスタジオ倉(そう) | THEATER-SO(東京都)

2018/08/01 (水) ~ 2018/08/05 (日)公演終了

満足度★★★★★

山口P作品は基本漏れなく観ることにしているので、事前に筋だ、役者は、とかのチェックゼロで臨む。 今日も大成功だ。 演劇人への熱いエールと、スポ根的要素があってそれだけでも単純に面白いはずだが(平田オリザの「幕が上がる」的な)、ここにジェネレーションの壁だったり、いきいきシニアとかのこれまた普遍的要素が加わって厚みがある。 またこれだけ多くの演者がいるのにかなり平等にスポットが当たっている。 ということで観ている我々もグイグイ引き込まれていった。 いや〜 今日も良い意味でやられました。 幸せな気分です。

死にたい夜の外伝

死にたい夜の外伝

劇団献身

OFF OFFシアター(東京都)

2018/07/11 (水) ~ 2018/07/22 (日)公演終了

満足度★★★★

以前から気になっていた劇団だったので下北Off Offへ。深夜ラジオのコアのリスナーがカラオケボックスで最期の放送を聞く、というお話なんだけど彼らの半端ない番組愛(?)と現実とのギャップの大きさが明らかになって、、、(以下ネタバレへ)

ネタバレBOX

また面白いのは4人の絶対的なコアメンバーの間に女の子とが入ってくる事で徐々に亀裂が走っていくところ。 見ていて感じたのは「あるある」感。 人は誰かに認められたい。 認められると嬉しい。という当たり前の感情。 もう一つは「拘る点は結局個々人で違う」というところ。非日常的な設定だが、これらの「あるある」感と適度な笑いとテンポで最後まで飽きさせない芝居だった。
serialnumberのserialnumber

serialnumberのserialnumber

serial number(風琴工房改め)

The Fleming House(東京都)

2018/06/21 (木) ~ 2018/07/16 (月)公演終了

満足度★★★★

昨日Serial Number旗揚げ公演 vol2#nursery 行ってきました。お得だったのはイントロの芝居で詩森ろばさんの演技を見れたこと。そして本編の2人芝居は精神病院を舞台にした患者と医師のある意味狂気の世界。役者の確かな演技と緻密なプロットが観客をグイグイ引き込んでいく。恐ろしくあり、そして切ない、、、そんな想いを後に帰りました。 帰宅途中の阿佐ヶ谷のワインバーで隣り合った歌手のKさんに早速nurseryの話をしたところ思ったより食いつきが良かったのでチラシをあげ、是非というおススメをしておきました。行ってくれるとイイなあ。

serialnumberのserialnumber

serialnumberのserialnumber

serial number(風琴工房改め)

The Fleming House(東京都)

2018/06/21 (木) ~ 2018/07/16 (月)公演終了

満足度★★★★★

Serial Number旗揚げ公演#next moveに行ってきました。将棋界のプロを目指す棋士の物語。特殊な世界における男たちの成長を友情、競争、葛藤、を将棋盤での真剣勝負を通じて伝えるというあまり観たことのない芝居。 勝負の厳しさと2人の辛さが途中ビシビシと伝わってきて思わず唾を飲み込んでしまうこともたびたび。 2人で約90分、これだけの芝居を見せてくれるとは、、、、。 ろばさん、流石です。

あちゃらか2〜ねずみの唄は花火と共に〜

あちゃらか2〜ねずみの唄は花火と共に〜

ホチキス

博品館劇場(東京都)

2018/06/20 (水) ~ 2018/06/24 (日)公演終了

満足度★★★★★

初日行きました。安定のエンタメクオリティを供給し続けるホチキス、流石でした。 江戸の町に自分がタイムスリップして楽しんだ、そんな夜でした。 一作目同様オープニング全員集合場面は見ごたえありですね。これで「さーどうなるんだ」という期待が一気に高まります。 ホチキスは例によってあちこちに導線があって、物語がリズムよく進み、最後はXXXという展開ですが、どの作品もやっぱりベースは「家族愛」。このエッセンスがあるのでこちらも安心して楽しめるのかな、と思っています。新メンバーの2人も頑張ってましたね。 週末もう一度行く予定してます。 そうそう、初ホチキス観劇の友人を連れて行きましたが大変喜んでくれました。 よかったー。

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