SEXY女優事変ー代償戦争・リフレ&リスカ篇ー
劇団ドガドガプラス
浅草東洋館(浅草フランス座演芸場)(東京都)
2023/11/24 (金) ~ 2023/11/30 (木)公演終了
実演鑑賞
満足度★★★★★
コロナ、〇〇教会、歌舞伎町、性風俗業界問題をあくまでもドガドガの視点で泣かせて、笑わせての怒涛の2時間20分。キャスト30人超が動く動くで最後はきっちり締めてくれる。ダンスも音楽も素晴らしい。癖になる劇団です♪
SEXY女優事変
劇団ドガドガプラス
浅草東洋館(浅草フランス座演芸場)(東京都)
2023/04/25 (火) ~ 2023/04/30 (日)公演終了
実演鑑賞
満足度★★★★★
鬼才望月監督待望の新作。それも〇〇新法成立の着想をえた作品と聞き、煽情的タイトルと相まって大いなる期待と不安を胸に初日いってきました。 役者さんのツイートにもありましたが、所謂ヤバいシーンは皆無(セリフは、、ですが)なので男女で見に行って気まずくなることは(多分)ないでしょう。もちろんいつものドガドガが売りの音楽・ダンスも凄いです。モブシーンも多くて東洋館の舞台が所狭しとなることも多々ありです。こんな素敵な芝居は他所では見られません! 30日まで浅草でソワレのみ。お時間があるかた、おススメです。
播磨谷ムーンショット
ホチキス
あうるすぽっと(東京都)
2023/04/07 (金) ~ 2023/04/16 (日)公演終了
実演鑑賞
満足度★★★★★
最近のホチキスのゲストはイケメンだらけで、客席の女性比率が今や少年社中を上回った感があるのだがそれはそれとしてゲストが変われどホチキスの原点はブレないなぁと改めて実感。「家族愛」「とことん馬鹿やる」精神だ。音楽もいい。観た人すべてを気持ちよく劇場から出してくれる。ほんと、癖になります。
組ミKYOく
制作「山口ちはる」プロデュース
下北沢 スターダスト(東京都)
2022/12/07 (水) ~ 2022/12/11 (日)公演終了
実演鑑賞
満足度★★★★★
Tiktok演劇って何? って確かめに行ってきましたが見事にハマりました。 何しろテンポが良い、そして80分間17のストーリーがちょっとずつ絡み合っている(ないものもあるけど)。 可笑しいものが多い。ちょっと悲しいものあり、、。 個人的には占いやさんがツボでした。 このテーマの第2弾を強く期待。
おしまい大島四姉妹。
東京E-Do motions.
新宿眼科画廊(東京都)
2022/12/09 (金) ~ 2022/12/14 (水)公演終了
実演鑑賞
満足度★★★★★
4姉妹の人間模様。これに長女の婚約者や、次女の親友とその上司が適度に絡んで話が進行。この手の芝居には珍しく「お金」の話も多く出てきて少し新鮮でした(みんな関心ありますよね)。 展開の意外性は余りなく予定調和的に進むのですが誰もが「それってあるよなぁ」と思わされるところがあちこちにあって感情がゆり動かされました。はい、面白かったです!
JACROW#28『鶏口牛後(けいこうぎゅうご)』
JACROW
座・高円寺1(東京都)
2022/06/23 (木) ~ 2022/06/30 (木)公演終了
実演鑑賞
満足度★★★★★
安定のクオリティ。JACROWの作品見に行って裏切られたことはない。特に企業ものは中村さんのバッググラウンドがあるからリアリティがあるのだろうと思うけど、これだけ色んな業界を扱い、異なる時代背景もカバーし、そして社会問題を「分かりやすく」「エンタメ」に仕立てるのは簡単ではないと思う。 毎回とても勉強になる。 今回のファストファッション問題は「なんとなく」知っていたつもりだが、この作品をみて意識が変わった。
会社を選択すること、会社で働くこと、昭和と今の時代の違い、ESG時代のファッションとは、etc etc,,,。恐らく観客の一人ひとり「ひっかかる部分は微妙に違えどどこかで共感する」部分があるのでしょう。 またこれから就職する若い人にもぜひ見て欲しい(必ずしもアパレル業界志望だけでなく)作品だと思いました。
盆栽Ⅰ
倉山の試み
下北沢 スターダスト(東京都)
2021/05/13 (木) ~ 2021/05/23 (日)公演終了
実演鑑賞
Aチーム、Bチーム見てきました。 マンハッタンのアパートの一室を舞台にした3人のアメリカ人と1人の日本人。 偏った日本文化崇拝やら、日米の価値観の違いやらを背景に男女の諍いが、、、でもよおく目を凝らすと結構我々身近なところでも「あるある」的な話もあって共感できる人も多かったのではないか。一時間一本勝負と短いかも知れませんが、中身はぎっしり詰まっているので楽しめました。
スタートアップ
倉山創作活動隊
下北沢 スターダスト(東京都)
2021/04/16 (金) ~ 2021/04/25 (日)公演終了
実演鑑賞
満足度★★★★★
土曜日マチネ行ってきました。山口ちはるプロデュース作品で再再演までやった僕のお気に入り作品「単純明快なラブストーリー」の主人公女性バージョンと言ったところでしょうか。 少しずつ自分の道を切り開いていく主人公の女性に共感していった観客が多かったのではないでしょうか。 あの狭い空間でまるで連続ドラマかシネマを見ているようです。春、色んな事が始まるこの季節ににぴったりの作品でした。
遺作
江古田のガールズ
「劇」小劇場(東京都)
2020/12/15 (火) ~ 2020/12/20 (日)公演終了
満足度★★★★★
初めて見た江古田のガールズ。大満足です。 シンプルな舞台ですが、ストーリーは練りに練られてます。笑いのツボもここかしこに仕掛けられていて見る人を最後まで飽きません。実際2時間の芝居があっという間でした。 いいなあ、こういう劇団。 クリスさん、厳しい体制が続き大変だったと思いますがお疲れさまでした。
色指南 ~或る噺家の恋〜
劇団ドガドガプラス
浅草東洋館(浅草フランス座演芸場)(東京都)
2020/02/22 (土) ~ 2020/03/02 (月)公演終了
満足度★★★★★
半年に一度のドガドガ。ほぼすべての作品が戦時中の若者の話で、それだけ聞くと暗い感じもするんだけど、必死に生きている人物像がくっきり映し出されることが共感を呼ぶ芝居。 色々と勉強にもなる。 エロティシズムもふんだんにあり、加えて踊りと歌がエンタメ性を高めていく。 こんな芝居のスタイルは見たことない。 でもって今回の新作は「噺家の恋」と来ている。 どんな内容なんだろうと気になっていたがこれは、、、やられたという感じ。キーとなる人物は3名なんだけど、キャストは総勢30名。 キーとなる人物以外にもそれぞれストーリーがしっかりとあるので誰にどう肩入れするかは見る人次第でもある。 いつも思うのだがドガドガプラスの作品は1回では消化できないのは仕方ない、と自分に言い訳してマルチで観劇することにしている。今回の新作、見どころ満載でした。
マクベス
DULL-COLORED POP
KAAT神奈川芸術劇場・大スタジオ(神奈川県)
2019/12/12 (木) ~ 2019/12/22 (日)公演終了
満足度★★★★★
初日に行きました。遅ればせながらの感想です。
ダルカラさんは初めてですが「福島3部作」の谷さんのインタビューを見て興味あったのと、他のカンパニーに客演ででていた百花さん(アンオーダブル)と佐藤さん(嫌いだ)のお二人をみて「これは行かねば」という動機でした。 普段小劇場で「古典」を避けていた自分をKAATに向かわせたのは以上の3要素です。
要はろくすぽシェイクスピアなど読まぬ人間が今更、、という感もあったのですがこの作品には本当に「持っていかれ」ました。 演出であまり古臭いようにしないよう心がけて頂いたのが良かったのでしょう。
マクベスや夫人の心情の移り変わりが分かりやすく伝わってくるとともに、「これって今の、、、」という感じが伝わってきたところであのラスト。よく出来ていています。
音楽、歌、映像も良かった。 予算ミニマム(初日の谷トークより)の中で素晴らしい作品だったと思います。 22日まで。
『僕と死神くん』『KNOCK KNOCK KNOCK 或いは別れた記憶たち』
ポップンマッシュルームチキン野郎
シアターサンモール(東京都)
2019/12/18 (水) ~ 2019/12/22 (日)公演終了
満足度★★★★
昨夜行ってきました。Knock Knock Knock。PMCは2度目の観劇ですが、このカンバニー、(女性に)人気があるだけあってさすがクオリティ高い。シナリオは凝っていて、でも複雑すぎない(→これ重要)。 役者さんが皆キレがある。 でもってふざけるところはとことんふざける。 要はバランスが良いんですね。 オムニバスっぽい話でどれも面白かったけど自分の中では「みにまむ」が良かったかな。
アンオーダブル
演劇企画 heart more need
劇場MOMO(東京都)
2019/11/20 (水) ~ 2019/11/24 (日)公演終了
満足度★★★★★
初日行ってきました。 5人で80分の静かな大人の会話劇。 男性、女性でそれぞれ異なる視点で楽しめる作品だと思います。男性視線で見ると二人の男の心の動きはよおく分かります。僕がサラリーマンで子供がいるせいなのか、心情的には音野さん演じる役が理解できます。辛いなあ。またこうせいさん演じるToruがカッコいいから、、、(そうなると)まずはジェラシーしかないですよね。
物語の構成上過去、現在が行き来しますが、物凄く自然に切り替わるのでストレスなくついていけます。丁寧な作りこみがされている作品だなと感じるとともに、5人の役者さんの(静かなる)「熱」を感じました。 自分の中で「ざわざわ」とした感情が呼び起こされたいい観劇になりました。 この芝居、千秋楽に向けて恐らくどんどん進化していくのでしょう。 楽しみです。
快物
制作「山口ちはる」プロデュース
「劇」小劇場(東京都)
2019/11/01 (金) ~ 2019/11/10 (日)公演終了
満足度★★★★
頭の回転の鈍い自分には厳しい芝居である。過去、現在を行き来する芝居には時々置いていかれるからだ。 この「怪物」はそれ以上の展開を見せる。 過去、現在、未来、さらに現実とフィクション。うわぁ、ヤバいこの芝居、と思いつつなんとかついて行くと段々とパズルのピースがハマっていく。(諦めずに見続けて)良かったあ、そして、、、(ネタバレなので言わない)。
つまり有り体に言えばよく出来た芝居なのだ。 練られたプロット、無駄のない、それでいて時に大胆な展開。 音楽、照明もとても効果的だ。
人間の内面を抉ってくる作品にありがちな「暗さ」「やるせなさ」だけでは無い見る人に共感できる「何か」があるのだ(ボキャ貧でうまくは説明出来ない)。 理解度を深めるため、確認するために来週もう一度見にいこう。
死に顔ピース
ワンツーワークス
ザ・ポケット(東京都)
2019/10/24 (木) ~ 2019/11/03 (日)公演終了
満足度★★★★★
再再演という作品を見に行ってつまらなかったことが無い。 どの劇団も流石に3回もやるというには所謂「自信作」であり「観客の満足度も高い」はずだからだ。「死に顔ピース」はまさにそんな作品だった。 ガンにかかる、そして死んでいく、という身もふたもない話を、医者、看護師と言う立場と、患者、家族の立場の双方で、正面から、そして決して暗すぎもなく、むしろエンタメに仕立てることができるって凄いこと。 このカンパニー、いつも期待通りのクオリティ。たまたま自分が見た回には終演後「バックステージツアー」までついていてなんともお得でした。
コンドーム0.01
serial number(風琴工房改め)
ザ・スズナリ(東京都)
2019/10/25 (金) ~ 2019/10/31 (木)公演終了
満足度★★★★★
楽しみにしていた詩森さんの企業開発もの新作。いつもながら単に新製品開発のプロジェクトX的な面白さでなく、開発に関わる全ての人のインサイドストーリーが語られるところが作品に深みを与えている。それも今回は大人の男の「ハズい」告白だったり、うまくいかない家庭環境だったりと「あるある」話しが多いので観客から共感が得られるのだろう。それにしても「アンネの日」は女性の立場からのストーリーだから詩森さんが書いたといっても自然だが、今回はこれだけ男性中心のストーリーを描けるとは、、、いつもながら敬服です。
墓場、女子高生
月刊「根本宗子」
ザ・スズナリ(東京都)
2019/10/09 (水) ~ 2019/10/22 (火)公演終了
満足度★★★★★
以前から気になっていた根本宗子作品。
朝ツイート見て当日券情報に触れ、直観で見に行くべしと思ったので下調べゼロ。 知っていたのは根本さん作品。小野川さんが出演していることの2点。 正直タイトル見て「ん? 大丈夫かあ?」と一瞬思ったが直観を信じてみた。これが正解。
「墓場」から当然連想される「死」。これを扱う演劇作品は多いが小難しくなく、美化するわけでもなく、普通の女子高生の繰り広げる会話の中で時折こちらを「くいっ くいっ」と抉ってくる。決して押しつけがましくないのがいい。 展開も後半は「えっ」と驚かせる。そのためのセットだったのか、、
そして音楽。 女子高生のキャラとはちと離れて「合唱部」らしい曲が全編流れて歌われるのがこれが劇の進行に本当に旨く調和している。
恐らく見逃し(聞き逃し)ている点もあったのでできればもう一度見に行きたい作品。
探偵なのに
ENG
シアターグリーン BIG TREE THEATER(東京都)
2019/10/09 (水) ~ 2019/10/15 (火)公演終了
満足度★★★★
以前から気になっていたENG公演。ドガドガプラスの夏公演に出てくれた那海さんが出るというので(深く調べもせず)「これは観ねば」ということで行ってきた。 劇場で当日パンフを見ていると、ボブジャック(民しょうさん)やら6番シードの関連の方も多く、自分的にはアウェイ感が少なく観劇できた。以前ホチキスで見た今出舞さんも良かった。 満席。
イケメン、可愛め女子役者のてんこ盛り感はあるが、皆さん実力派。 ストーリーに切れがあって観客席は笑いと謎解きに忙しく2時間はあっという間に。 ザッツエンターテイメント。おススメです!
肉体だもん・改
劇団ドガドガプラス
浅草東洋館(浅草フランス座演芸場)(東京都)
2019/08/17 (土) ~ 2019/08/26 (月)公演終了
満足度★★★★★
初日、2日目と連夜の観劇。 僕の中での夏の風物詩でもあるドガドガ@東洋館はまさに待ちに待った公演だ。 今回は30名というキャストには超ベテランから初舞台となる新人までまさにバラエティがあるんだがこの配役がいつも楽しめる。前回(台所太平記KW)初舞台だった若手2人(2人ともダンサー経験は豊富)が半年たって驚くべき成長をとげていたこと挙げておきたい。ベテラン、中堅、若手のバランスが良いのだ。 主役やヒロインはいるんだけど決してそこだけにスポットが当たっているわけではない、つまり楽しみ方は色々できる丁寧な作りこみには毎度関心させられる。
ドガドガといえば「戦争」前後のお話が多い。 書いているひとも、演じている人も、見ている方もほぼ誰も実体験がない。 望月監督はこの時代の若者が何を考え、どうやって前を向き(或いは前が向けずに)頑張っている(頑張れない)かを必死に伝えようとしている。 でも決してステレオタイプなモノの見方や書き手の主張を押し付けるのでなく「ひとりひとりの若者の視点」を大事にして物語が構成されているのが良い。 もちろんそんなことまで考えなくても素直にエンタメとして軽いノリで楽しむこともできるところも素晴らしいと思う(それができなくて息苦しい演劇のほうが圧倒的に多い)。
初日に一緒に見た30歳の女性から「エンタメとしても面白かったし、この時代に必死に生きていた若者の生きざまを見て自分のぬるさを恥ずかしいと思った。自分ももっと頑張らねば」というメッセージが来た。 演劇(ドガドガ)って凄い!
トレイントレイン〜10人の嘘つき〜
制作「山口ちはる」プロデュース
「劇」小劇場(東京都)
2019/06/26 (水) ~ 2019/06/30 (日)公演終了
満足度★★★★
役者さんは大変だ。 客入れのわさわさの時から大半のキャストが板の上ですでに演技を始めている。 客席はどこに目をやればいいのか戸惑ってしまう。 喫茶店(カフェではない)の店員さんの○○が盗まれて犯人探しが始まる。犯人は?、、、という芝居。 テンポが実によく、また絶対的主人公が不在で、見ている方は目が離せない。最後は、、、OMG。これはおススメです。