byassistの観てきた!クチコミ一覧

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勝手にPV2

勝手にPV2

制作「山口ちはる」プロデュース

小劇場 楽園(東京都)

2018/12/27 (木) ~ 2019/01/06 (日)公演終了

満足度★★★

鑑賞日2019/01/04 (金)

4日ソワレ(85分)を拝見。

ネタバレBOX

まず第一に。
昨年の同じ1月4日に前作の「勝手にPV」を観たときにも感じたことだが、「テレビ局内スタジオのMC2人と中継のアナが一般視聴者の夢をPV化して云々…」という設定に関して、軽くでもいいから、当日パンフで触れておく方が良いだろうな、と思った。舞台が始まってからの序盤、明らかに進行に戸惑っておられる観客も目に付いたので。

でっ、内容に関しては、手が合わない方・合う方で反応が極端であろうテイストの舞台だが、昨年の前作経験者としては、懐かしさ半分・慣れ半分で、85分の上演時間を楽しく過ごさせてもらった。
ただ、(会場の違いのせいか?)全体的に去年より少し大人しくなったかなぁ?

個々の演目に関しては、着眼点がユニークな③「おなら」と⑦「ポケットベル」、シンプルだけど純度の高い④「ホントの気持ち」が個人的には好み。
あと、恐らく支持率が一番高いであろう⑧「記憶」なんだが…以前、身内に長期入院患者を抱えた身には「入院費用を妻の母に100%出してもらっている?!くせに、この夫は何を独りよがりなっ!」と憤慨を覚え、途中で夢(芝居)から素に戻ってしまったので推せなかった、と付記しておく。

以上、色々と言ってきたが、総括としては、2019年の観劇始めが、色んな料理が詰まった、おせちのお重みたいな『勝手にPV2』 で本当に良かった♪が一番の感想かなぁw
『おわりのけしき』

『おわりのけしき』

(石榴の花が咲いてる。)

サブテレニアン(東京都)

2018/12/28 (金) ~ 2018/12/29 (土)公演終了

満足度★★★

鑑賞日2018/12/29 (土)

千穐楽の29日18時開演回(90分)を拝見。

短編2本の構成。
前半の「⊇ぅ、ζ,<T ょUゅぅ ма⊃」は、着眼点がユニークで、ワイガヤな雰囲気を楽しく拝見できた。小林唯さんを知ったのは収穫。
後半の「風情と抽象化」は、叫んでりゃ何かが伝わるだろう系の作品だと受け止めた。
残念だが、全く手が合わなかった。

ネオ・トーキョー

ネオ・トーキョー

彷徨少女

cafe&bar 木星劇場(東京都)

2018/12/27 (木) ~ 2018/12/30 (日)公演終了

満足度★★★

鑑賞日2018/12/30 (日)

千穐楽の30日13時開演回を拝見。

短編ながらも、いろんなアイデアの詰まった45分。
会場が池袋西口の木星劇場なのに、イントロの映像が新宿東口な点に苦笑し、座っての芝居が多いことに「後ろの席の方達、見えてるのかな?」と心配になったことを除けば、次回の公演に期待を抱かせる旗揚げ公演だった。

最後に、年の暮れ、あの会場で、まさかの本水!でズブ濡れだった、あだちせりさん、土橋美月さんののお二方、どうかお風邪を召さずに、新年を迎えられますように!

あゆみ

あゆみ

feblaboプロデュース

新宿シアター・ミラクル(東京都)

2018/12/15 (土) ~ 2018/12/26 (水)公演終了

満足度★★★★

鑑賞日2018/12/26 (水)

26日18時開演回、てくてくver.の千穐楽(90分)を拝見。

とことこver.で一度観ているストーリーなのに、またもや新幹線車中の電話のシーンで不覚にも涙腺がぁ…はともかく、本作品、まだキャリアの浅い役者さんにとってのインキュベーター(孵卵器)にも適するなと改めて実感。
もし許されるのならば、(てくてくver.においては、髙橋紗綾さん、坪和あさ美さんのような)キャリアのある役者さんを芯にして、新人中心の公演を毎年実施して欲しいものである。

最後に、白で統一されたキャスト達の衣装に、さしたる事件も起きない、ごく平凡な人生の「あゆみ」…たとえ男性の観客であろうと、どなたでも何処かしらで覚えがあるだろう、いわば「追体験」や感情移入を生じさせる、本作の巧みな脚本・演出に敬意を表したい。

サンタクロース(仮名)の死

サンタクロース(仮名)の死

くによし組

王子小劇場(東京都)

2018/12/21 (金) ~ 2018/12/25 (火)公演終了

満足度★★★

鑑賞日2018/12/24 (月)

24日19時開演回(100分)を拝見。

ネタバレBOX

噂の副音声には時々クスリとさせてもらったが、全体的に控え目で、やる意味があったのかな?と。
ストーリー自体は、流石に「想像の翼」を広げ過ぎかなぁ。途中から素に返ってしまった。

ここ3日間、獣の仕業→少女都市→肋骨蜜柑同好会→くによし組、と観て来たが、(卵焼き)→白身→赤身→光物など→巻き物、といったお寿司を食べる順番に、次に食べるネタの味を殺さぬように!という、それなりの意図があるように、観劇もパステルカラーなテイストから原色なテイストのモノの順番でいくべきだったと痛感。最初と最後の順番を間違えてしまったようだ。

演技陣。とりわけ地味子役のタナカエミさんが好演。
犬(もしくは)神

犬(もしくは)神

劇団肋骨蜜柑同好会

テアトルBONBON(東京都)

2018/12/19 (水) ~ 2018/12/24 (月)公演終了

満足度★★★★★

千穐楽の24日14時半開演回を拝見。

自らかけた呪詛の首輪から解き放たれて、ある者は日常を離れて駆け出していき、ある者は日常に溶け込んでいく結末に、不覚にも⁈涙腺を刺激されてしまった130分。
しっかり練られた脚本・(舞台美術、照明、音響も含めた)演出に、前回観た時よりもセリフも所作も充分に練れて伝わり具合が半端なかった、カラダだけでなく脳みそでもしっかり稽古を重ねた(と思える)キャスト達の演技を観てしまうと、コレと同じチケット代を設定された公演への視線も自ずから厳しくなるだろうな、と苦笑いせざるを得ない。

ただ少し気になったのは、前作『草苅事件』のときは、感想ツイートは称賛が多かったとはいえ、賛否分かれていた感じだったのに、今回は(自分の知る限り)称賛一色。本作は観るヒトを選ぶ作品だったのかもしれない。

【追記】
プロレスラーとしての顔も持つ、井戸刑事役の室田渓人さんのおかげで、本公演、幾人かのプロレスファンが観劇なされ、終演後の感想はいずれも好評。このように、他ジャンルのファン層に演劇に触れてもらえることは、小劇場界隈を徘徊しているイチ観劇オジサンとしても喜ばしい限りだなぁと。

ネタバレBOX

最後に配役について触れておく。

ミカ(ポルノライター。実は枝折でもある)
…久保瑠衣香さん(初見は「恋の手本」だが、明確に意識したのは「愛の技巧…」から。頻繁に舞台で拝見している方)

ヤスオ(ミカを担当する編集者)
…藤本悠希さん(「プラスチック・ピノキオ」以来かなぁ?)

古堅桃蘭(ふるかた・とうらん。偏食症の口うるさい民俗学者)
…菊地奈緒さん(「セイラム」での主婦役、「害虫」での長女役)

須高道成(すだか・みちなり。古堅准教授の助手、過去や未来に夢でシンクロできる能力者)
…坂井宏充(さかい・ひろみつ)さん(「とりゅふ」での社員役/お兄ちゃん役)

物部ぬい(ものべ・ゆい。中学3年生。実は四国出身の犬神持ち。枝折の死?に負い目がある)
…森かなみさん(「プリティゴーレム」以来、すっかりお馴染みな方)

蘇我千歳(中学3年生。桜梨の気が触れたのは、ぬいのせいだと思い、彼女を薬剤で脅していたところ、誤って隼太の左目に…)
…澤原剛生さん(所属の劇団普通は勿論のこと、数多くの客演舞台で拝見する方)

賀茂隼太(かも・はやた。ギター好きの寡黙な中学3年生)
…高村颯志(たかむら・そうし)さん(「うらみつらみ」で刃物を突きつけられていた方)

藤原朱鷺子(ふじわら・ときこ。利己主義な中学3年生)
…依田玲奈さん(初見は初演の「肥後系 新水色獅子」らしいのだが、意識したのは「恋の手本」での書道の達人から。以降、何度も舞台で拝見)

秦桜梨(はた・おうり。千歳のカノジョのようで、実は隼太に片思い。隼太が思いを寄せるぬいに嫉妬する中学3年生)
…大田彩寧さん(しあわせ学級崩壊の舞台で拝見)

民宿やまのべ壮の主人(実は、大人になった隼太)
…目崎剛さん(たすいちの主宰さん)

民宿やまのべ壮の女将(実は、大人になったぬい。隼太の妻)
…加藤なぎささん(「狂犬百景(2016)」のゾンビ好きなOL役以来、何度も舞台で拝見している方)

川原蓬(かわはら・よもぎ。農家の娘。後に光治の妻に!)
…窪寺奈々瀬さん(「ゼロゼロゼロ」の死体始末屋姉妹の姉役以来、何度も拝見している方)

浦路光治(うらじ・みつはる。神社の管理人)
…アンディ本山さん(今回の座組で、唯一、お初な方)

井戸初男(十数年前の枝折の事件を痛恨事に思っている刑事)
…室田渓人さん(「再演版・東京ドーピング2020」以来、何度も拝見している役者さん兼プロレスラー)

吉良幸恵(井戸刑事の部下の巡査)
…小島望さん(「狂乱フリーク」から存じ上げている、今回の座組の中で一番多くの舞台を拝見している方)

畔見無有子(くろみ・むゆこ。医師。蟲毒の使い手。不老不死?)
…星澤美緒さん(たすいちの舞台で拝見した女優さん)

坊一郎(妹の枝折を手にかけた、不肖の兄)
…フジタタイセイさん(「イける☆この頃」のダメな先輩役以来、ずっとなんだなぁ…と遠い目にw)
『誕生日がこない』

『誕生日がこない』

少女都市

新宿眼科画廊(東京都)

2018/12/21 (金) ~ 2018/12/25 (火)公演終了

満足度★★★

鑑賞日2018/12/23 (日)

23日18時開演回(60分)を拝見。

ネタバレBOX

60年代の駆け出し女優の地縛霊らしい「君」を語り部に、新宿遊歩道「四季の路」や靖国通りをイメージしたランウェイで繰り広げられる新宿東口方面・数え歌な一人芝居。
子(少女)から母親へと役割を変化させられる女性の心理の移ろいを、「演劇を生み出していくこと」「演じていくこと」と重ね合わせて、表現した60分、という風に自分は理解させてもらった。

でっ、観終わっての一番の感想は、女優としての葭本未織さんの引き出し…いや、本作の描写で例えるならば、クローゼットの中の「衣装」の豊富さを垣間見ることが出来たこと。そして(自分としては褒めコトバのつもりで言うが)語り部の「君」がどんな心理状態に置かれようとも、常に凛とした・背筋の伸びた精神の自律を感じさせてくれたこと。
ただ、後者に関しては、(芝居とは別の話になるが)上演開始直後に起きたBluetooth(ブルートゥース)のトラブルに対する、葭本未織さんの冷静な対応の様で刷り込まれたイメージによるものかもしれない。

なお、Bluetoothのトラブルは、以前、他の公演でも発生した事があったような…。
ペアリングに支障を生じる可能性を減ずるためにも、観客のスマホ、タブレット、PCに至るまで、事前(会場入場時?)に電源をオフにしておく必要があるので、当日の前説よりも更に前、即ち、公演の告知段階から「Bluetoothの使用」「スマホ類の電源オフ」につき、注意喚起すべきではなかったかな?と考えさせられた。
犬(もしくは)神

犬(もしくは)神

劇団肋骨蜜柑同好会

テアトルBONBON(東京都)

2018/12/19 (水) ~ 2018/12/24 (月)公演終了

満足度★★★★

鑑賞日2018/12/19 (水)

19日ソワレ(130分)を拝見。

ネタバレBOX

難解ではあるが最後の最後でスンナリと腑に落ちる130分。

登場時、中学の制服姿のあまりの似合いぶりに度肝を抜かれた(注.褒め言葉デス)森かなみさんと、高村颯志(そうし)さんの中三ペアを初めとして、劇中で描かれる、様々な組み合わせのペアが、ストーリーの上で実によく機能していた(孤高を保ったかにみえた藤原朱鷺子も、終盤、明らかになる父親との会話を通して、ストーリーのけん引役に「昇格」した)。
そして、だからこそ、いずれにも属さぬ謎の医師・畔見無有子が奏でる不調和音が一層際立ったものに感じられてならなかった。

ただ、惜しむらくは、達者な役者さんで固めた布陣でもなお、劇中、犬というより荒馬のごときトランスなセリフを御し切れなかった場面が散見された。このため、セリフが充分に馴染むであろう千穐楽に改めて観に行くことにした。

※配役は24日14時半開演回の欄に記載。
あゆみ

あゆみ

feblaboプロデュース

新宿シアター・ミラクル(東京都)

2018/12/15 (土) ~ 2018/12/26 (水)公演終了

満足度★★★★

鑑賞日2018/12/16 (日)

北千住BUoY(ヴィ)でのマチネを終えても余力があったので、急遽、新宿シアター・ミラクルで16日ソワレの、とことこver.(90分)を拝見。

ネタバレBOX

白い衣装と素朴な響きの楽器演奏によるノスタルジックな雰囲気の下、8人のキャストが交互に90分かけて描いていく、1人の女性が全うした人生のあゆみは、男性の私でさえ!何処か重なる部分があって、和やかに笑う場面だけでなく、涙腺に来る瞬間も!
まだ時期は早いが、除夜の鐘の音を聴きながら、来し方に想いを馳せるような余韻に浸れる作品だった。
でっ、今宵、とことこver.を予定外で観て、内容は把握したが、本来の予定である、別班・てくてくver.の8人がどんな「あゆみ」を見せてくれるかが、また愉しみにもなってきた。

最後に、とことこver.の役者さんたちを担当楽器と共に記しておく。
石井智子さん…リコーダー
伊藤はるかさん…すず
伊藤優さん…ウッドブロック
小野里茉莉さん…ピアニカ
佐々木巴那(はな)さん…カズー
白野熊子さん(ダダをこねる幼年時代をフルスロットルな演技で!)…タンバリン
高木あさえさん…リコーダー
長友美聡さん(オッサンの目には殆ど同じように見える若いヒト達の中、白野さんと同じく、面識のある役者さんの存在は有難かった)…エッグシェイカー
鮭スペアレ版「マクベス」

鮭スペアレ版「マクベス」

鮭スペアレ

北千住BUoY(東京都)

2018/12/14 (金) ~ 2018/12/17 (月)公演終了

満足度★★★★

鑑賞日2018/12/16 (日)

16日14時開演の回(80分)を拝見。

会場への入場時、ミラーボールの明かりの下、マハラジャ風に踊る出演者一同を目にした時は、これからどうなることやら!と案じてしまいましたwが、あにはからんや…。

セーラー服姿の主宰率いる、この団体さん独特の狂言テイストな台詞回しと所作・衣装に、バイオリン・尺八・ハープ・馬頭琴 (ばとうきん。モンゴルのバイオリン⁈)&木魚の生演奏が合わさった、剽(ひょう)げた・オシャレなマクベスでした。
本来のシェークスピア劇も、今みたいな教養主義調ではなく、案外、このような、気楽な感じで愉しめるテイストのものだったのかもしれないな、とさえ思わせてくれる80分でした。

最後に配役&演奏者を記しておきます。
マクベス…清水いつ鹿さん
マクベス夫人…宮川麻理子さん
バンクヨー(マクベスの同僚)・ウタイ…喜田ゆかりさん
ダンカン王・マルコム(ダンカン王の息子)…若尾颯太さん
マクダッフ(ダンカン王の臣下)・バンクヨーへの刺客1・妖の1・ウタイ…上埜すみれさん
ロッス(ダンカン王の臣下)・バンクヨーへの刺客2・妖の2・ウタイ…青田夏海さん
アンガス(ダンカン王の臣下)・バンクヨーへの刺客3・妖の3・ウタイ…箕浦妃紗さん
魔女ヘカチー・ウタイ・木魚&お鈴(りん)…中込遊里さん
バイオリン…中條日菜子さん
尺八…酒井将義さん
ハープ…横濱りい子さん
馬頭琴…フルハシユミコさん

クロノスコープ少女

クロノスコープ少女

劇団ミックスドッグス

中板橋 新生館スタジオ(東京都)

2018/12/12 (水) ~ 2018/12/16 (日)公演終了

満足度★★★

鑑賞日2018/12/13 (木)

13日ソワレ・津山バージョン(110分)を拝見。

ネタバレBOX

ごく普通の女子高生の人生に訪れたエポックメイキングな数日間を、今時の芝居では珍しい、かなりのアップテンポで描いた110分。
後ろの席にいた20代女性の喜怒哀楽の反応で、ジェネレーションギャップな観劇オジサンにもメインな客層のウケどころが察せられたが、このハイテンポな進行が、芽音を巻き込む嵐のような出来事の連続を、客席にも体感させていたように思えた。よく練られた脚本・演出だと素直に感心した。

あと、公演前から公開されている『クロノスコープ少女』のあらすじ、再演とはいえ、かなり詳細な記述。
これならば、観客の事前の期待と観た内容とのミスマッチもそうそう起こらないだろう。以前からやられておられるんだろうけど、劇団ミックスドッグスさんのクリーンヒットだと思う。

演技陣。
役のイメージにピッタリな、津山回主演の津山夏南さん、出ずっぱりの大活躍!
ただ、もともとハスキーボイスな方とはいえ、過去の舞台で耳に残っていた声のツヤからすると、ハードワークな舞台ゆえか、喉、若干、やられてるのかな?と感じた。千穐楽まで頑張られて欲しい。

主演の津山夏南さん以外では、先々週、両国の舞台で「十二人の怒れる人々」の一人だったのに、昨夜もまた、孫娘を叱っていたw 祖母役・小山ごろーさんが印象に残った。

最後に配役について触れておく。

黒野芽音…津山夏南さん(津山バージョン主演)
芽音の祖母…小山ごろーさん
芽音の父…多嘉良荒(たから・こう)さん
芽音の母…熊坂真帆さん
悠翔(芽音の初恋のヒト)…隈本秋生さん
百華(女子力MAXな、悠翔を巡る恋のライバル)…大空晴飛さん
彩良(芽音の親友)…大島未来さん
二宮(芽音に片思いの鉄オタ)・小学生…稲岡遼太郎さん
拓(芽音のいとこ?)…沼田天音さん
松野(黒野家に代々仕える従者)…秋元潤さん
安藤(謎の歴史学者)…ニュームラマツさん
原口(芽音の高校の先生)…稲波聖大(いなば・きよひろ)さん
クラスメイト・駅員・親戚…見米克之さん
クラスメイト・医者・小学生…伊藤貴史さん
少女地獄

少女地獄

新宿公社

サンモールスタジオ(東京都)

2018/12/12 (水) ~ 2018/12/16 (日)公演終了

満足度★★★★

鑑賞日2018/12/12 (水)

12日ソワレ(105分)を拝見。

ネタバレBOX

何度も舞台化された作品だが、原作の3つのエピソードを手際よく編集し、全体的に、あっけらかんとエンタな味つけを施した脚本と観せ方に、最後まで愉しませてもらった105分だった。

『何んでも無い』の登場人物
臼杵利平(開業医。ユリ子に翻弄される、本編の主人公)
…熊野善啓(くまの・よしあき)さん(好演!)
臼杵松子(利平の妻)
…もなみのりこさん(出演舞台を拝見する度に「巧いなぁ」と唸らせてくれる女優さん)
山内智恵子(松子の親族)…小日向雪(こひなた・せつ)さん
姫草ユリ子(ヒロイン。虚言壁の看護師)
…青木沙織さん(アンナミラーズな制服の着こなしと笑顔! これなら確かにオジサン・オバサンはイチコロで騙されるだろうなぁ)
白鷹秀麿(臼杵の大学の先輩医師)…秋葉陽司さん
曼荼羅(ユリ子が自殺した先の病院の医師)…奥田努さん
田宮特高課長(ユリ子を共産党員と疑い、逮捕)…谷恭輔さん

『殺人リレー』の登場人物
月川ツヤ子(車掌。新高に「事故死」させられる)
…宮内希奈香(みやうち・きなか)さん(憂いを帯びた笑顔が印象的な方)
友成トミ子(本編のヒロイン。学校の先輩・ツヤ子からの手紙で事情を知り、最初は彼女の仇を取るために新高に近づいたのだが…)
…工藤彩加(くどう・あやか)さん
新高竜夫(過去の忌まわしいトラウマから、次々と車掌を事故死させるようになったバス運転手)
…奥田努さん(「曼荼羅」と二役。独特な魅力)
※バス車中の乗客の動かし方、昨年拝見した『ざらば』のシーンを想起させられた。

『火星の女』の登場人物
甘川歌枝(本編のヒロイン。通称「火星の女」)
…土佐まりなさん(途中まで「顔出し無しかよぉ?!」と案じていたが…ホッ♪)
殿宮アイ子(親友の歌枝と行動を共にするうち、自分の実の父親の存在を知ることになる…)
…藤村聖子(ふじむら・しょうこ)さん
橅川直樹(ゴシップ屋の記者←オリジナル・キャラ)
…青野竜平(あおの・たっぺい)さん(胡散臭さ?!で好演!)
※原作から大きくアレンジされた内容…だが、ハッピーエンドも悪くないかぁw
静かな欠片

静かな欠片

サカサマナコ

北千住BUoY(東京都)

2018/12/06 (木) ~ 2018/12/09 (日)公演終了

満足度★★★★

鑑賞日2018/12/09 (日)

9日13時回(90分)を拝見。

ネタバレBOX

時の流れをタイムマシンで遡っているような、後ろ走りの「北千住大運動会」で始まり「大運動会」で締める90分。
母親を亡くした姉妹を初めとする登場人物の各々が、過去を振り返ったり・その先を見据えようとする心の動きを、演技陣・照明・劇伴相まって表現。その醸し出す空気感に包まれて、布団の中で夢でも見ているような、心地良い時間を過ごさせてもらった。

演技陣。
顔と名前が一致する役者さんだと…
こんなにスケールの大きな存在感を示した安楽信顕さんは初めて。
自分の目には、未だに遊空間がざびぃの頃の鮮度のままな尾崎…いや、樹七菜さん。
どの舞台・どんな役柄を観ても、何処か可憐に見える梢栄さん。ご本人の有する美徳なんだろうな。
大塚由祈子さんはダンスの技術は勿論のこと、総合力としての演技力を感じさせてくれた。

最後に、数年前のがざびぃでの公演の記憶を辿って、石田ミヲさんはあの方かなぁ?とは思いながらも自信なく、池田海人さん、竹内蓮さん、(多分、ダンスが光る、あの方だろう)花井瑠奈さんの確認が出来なかった。当パンに配役は載せて欲しかったなぁと。
「約束は溢れる泡沫のよう、掬えもしないのに。」

「約束は溢れる泡沫のよう、掬えもしないのに。」

劇想からまわりえっちゃん

小劇場 楽園(東京都)

2018/12/05 (水) ~ 2018/12/09 (日)公演終了

満足度★★★

鑑賞日2018/12/05 (水)

5日ソワレ・王道レッドの回を拝見。

ネタバレBOX

実は4月の「新宿コントレックスVol.19」で初めて観たときの、大笑いはしたものの、正直、「どうなんかなぁ~?」という印象がぬぐえなかった劇想からまわりえっちゃんだったが…昨夜の本公演、本編の予定上演時間90〜95分は軽く突破したとはいえ、若い女性客が多いのも頷ける、アクティブで笑えるハートウォーミングストーリー。アフターイベントも含めて、チケット代以上に楽しめるエンターテイメントだった。

最後に配役を記しておく。

エリコ(平成世代の妖精)…macoさん(ピヨレボの方)
メグミ(同上。衣装が魔法少女サリーちゃん?!)…石澤希代子さん
ロストマン(昭和世代の妖精。平成世代との間にジェネレーションギャップ)
…佐野晋平さん
ハローガーディアンオブザこの街(新世代の妖精?→実は妖精に憧れる人間)
…青沼リョウスケさん(好演!)
とげぴー(平成世代の妖精)…ハルナカネコさん
しまちゃん(平成世代の妖精)…一井彩乃さん
喫茶店の店長…前原一友さん
晃(警視庁の係長)…林廉さん
男市(晃の弟)…ムトコウヨウ(『二代目なっちゃんの愛人。』のムトくんだぁ!)
ウギバ(晃の側にいる妖精)…中村猿人さん
クリムゾンポメラニアン(人間になりたがっている平成世代の妖精)…福冨宝さん
キャサリーン愛内…玉一祐樹美(たまいち・ゆきみ)さん
飢野ハングリー(自分を見失っている人気歌手)…杉本惠祐さん
リップちゃん(飢野のパートナー妖精)…大山杏奈さん(熱演!)
かおる(キャバクラ「マザー」の女)…野仲萌里さん
墨と考えて飛沫

墨と考えて飛沫

埋れ木

王子小劇場(東京都)

2018/12/05 (水) ~ 2018/12/09 (日)公演終了

満足度★★★

鑑賞日2018/12/06 (木)

人数が多いので、当パンではなかなか登場人物=役者が把握できず、津嘉山珠英さん、竹内なつきさん、加藤睦望さんと、顔と名前が一致する役者さん3人を軸に、配役を推しはかりながら観ていた。できれば相関図をつけて欲しかった。

ネタバレBOX

作品自体は、面倒なヒト(+カラス)が大勢出てくる群像劇…いや、互いに殆どリンクしないんで、同時多発劇か。
芽と露子、草太と照のキャラがかぶってんなぁとか、話も終盤まで来ると、多少くどいかなぁとも思いはしたが、それはさておき、ちょっとビックリするくらい、脚本の完成度は高かったな!というのが観劇後の紛れもない実感。事前の予想以上に充実した舞台だった。

あと、開場時、真っ先に目に飛び込んできた、セットの作りこみ具合が好み。

最後に配役を記しておく。

滝尾草太(会社勤めをしながら画家を目指す。理屈っぽ。女性心理に疎い)
…新開知真さん(好演!)
堀江芽(キャバクラ嬢。「タキオ~♪」に気がある)
…津嘉山珠英さん
(同じ会場での『青春の延長戦』で知った…というよりも『変な子ちゃん』での女子高生役の印象が強い方)

松本七海(社会人1年目)
…竹内なつきさん(シアターミラクル以外の会場で観るのは新鮮?!)
菊池葉月(同上)…浅見梨佳さん
浦沢真夕(同上)…亜佳子さん

早水照(「飼」っていた野良猫の姿が消え…)…田島実紘さん
大竹露子(早水のカノジョ。万事おおらか)…工藤夏姫さん
湯坂秋仁(ヒーローを捕まえて「炎上」?!)
…矢島慎之介さん
(カプセル兵団2のヒトには「ヒーロー」のセリフが似合うなぁw)

男1(最初は…実は芽に惚れているカラス。草太が貰ったプレゼントを返しに来た)
…藤本康平さん
男2(同じく、正体はカラス。草太が貰ったプレゼントを奪った)…安藤一真さん

柿沼朱理(ストリートミュージシャン。家業の運送業を継げと父親からプレッシャー)
…若林美聡さん
川端楓(朱理にまとわりつく話好き)…佐瀬ののみさん

林和泉(芽の姉。公務員の夫と夫婦喧嘩中)
…加藤睦望さん
(何本か出演作を拝見しているが、同じ会場での『凡庸』での印象が強い方)

酒井緑(草太の大学の先輩。元カノ?)…林揚羽さん
毒づくも徒然

毒づくも徒然

MCR

OFF OFFシアター(東京都)

2018/11/20 (火) ~ 2018/12/02 (日)公演終了

満足度★★★

鑑賞日2018/12/02 (日)

『親展』(80分)を2日19時開演回で拝見。
パンクバンドの4人のメンバーの4者4様の恋愛模様を描いたドタバタコメディは、上演中の会場内の盛り上がりや、観劇された他の皆さんの感想ツイートでも察せられる通り、大盛り上がり…だったのだが、どうやら、笑いを受け取るセンスが他の方たちとは異なるようで、時折、クスッとさせられる程度で終わった。

個人的には、それまでのイメージを一新させる、吹っ切れた?!石黒麻衣さんを目撃したのが最大の収穫だったかなぁ。

間の女(再演)

間の女(再演)

めがね堂

RAFT(東京都)

2018/12/01 (土) ~ 2018/12/02 (日)公演終了

満足度★★★★

鑑賞日2018/12/02 (日)

2日14時半開演回(55分)を拝見。

ほぼ1年ぶりの永井久喜さん。
緊張でガチガチだった(と自分の目には映った)昨年10月の初演時と比べると、程よい緊張感を保ちながらも落ち着いた佇まい。たとえるならば、同じ演目を、前回は妹、今回は年子の姉が演じたかの如き、趣きだった。
ただ、私の錯覚かもしれないが、前回に比べて、エピソード毎の表情の陰影の変化が薄まったようにも感じられた。

揺れる中吊り

揺れる中吊り

ガラ劇

明石スタジオ(東京都)

2018/11/28 (水) ~ 2018/12/02 (日)公演終了

満足度★★★

鑑賞日2018/11/30 (金)

30日ソワレ(90分)を拝見。

ネタバレBOX

言い切り型の強い口調のセリフ廻しながら、最後まで明瞭だった若い女性キャスト達の発声。随時入る生演奏との相乗効果で、往年のアングラ少女歌劇がソフィスティケイトされた印象の舞台だった。
ただ、様々な社会事象を織り込んだ90分、結局、何を言いたかったのかな?
ニュース映像素材を集めて編集した『激動の平成事件簿』なんていうタイトルの、少年をナビゲーターに起用した、年の瀬恒例のテレビ特番を視せられただけの感が強いかなぁ。
空想科学II

空想科学II

うさぎストライプ

こまばアゴラ劇場(東京都)

2018/11/29 (木) ~ 2018/12/09 (日)公演終了

実演鑑賞

満足度★★★★

鑑賞日2018/12/01 (土)

1日ソワレ(90分)を拝見。

ネタバレBOX

孤独死した「女」と、アタマに斧が刺さったままの男との、「女」がまだ若かった頃から続く、ごく日常的な、ささやかなラブストーリーを縦軸に
通夜のために「女」のめいやおいが居合わせる「女」の部屋
斧を手に、その2つの世界をさ迷い歩く、姉の方のめいの夫
…生者と死者が行き来する、夢と現(うつつ)の境目が曖昧な世界を描いた作品です。
過労死したらしい、めいの夫・龍太郎の業の深さ(夢の中で、斧を振って人を殺すことでしか、魂が救済されない!)が対比として置かれているため、より一層、「女」の生涯が体現する至福感が尊く感じられた90分、「女」と同様、自分の人生も晩年に近づいていることもあってか、いつまでも余韻が消えない作品でした。

最後に配役を記しておきます。

タカハシ・ヒデキ(頭に斧が刺さったままの男。「女」と一夜を共にした晩に殺された?)
…斎藤マッチュさん
「女」(生涯、独身を貫いたうえで老衰で孤独死したはずが、どこか男の影が…)
…江花明里(えばな・あかり)さん(『ビューティーコロシアムの憂鬱』2期生・堀内ミオナ役で知った役者さん。本作での愛らしさは特筆モノ!)
慎之介(「女」のおい。保険会社勤務)
…高橋義和さん
龍太郎(のぞみの夫。「女」の死去より以前に過労死? サイコパス)
…芝博文さん(好演!)
のぞみ(「女」の姉の長女)
…松田文香さん(『川辺月子のために』のアカシ・副代表役で知った役者さん)
かずみ(のぞみの妹。図書館勤務。独身)
…松村珠子さん
慎之介の部下…木村俊太朗さん
横須賀発祥のスカジャンを羽織る女(既に亡くなっている)
…野村美優さん(『ビューティーコロシアムの憂鬱』1期生・桜井涼香役で知った役者さん)
鮫に食われて死んだサーファー(タカハシの友人?)…亀山浩史さん
暴走中に事故死した、千葉の女総長(タカハシの初恋のヒト?)…小瀧万梨子さん
冥界?のラジオDJ…金澤昭さん
この星に生まれて

この星に生まれて

アンティークス

「劇」小劇場(東京都)

2018/11/28 (水) ~ 2018/12/02 (日)公演終了

満足度★★★★

鑑賞日2018/11/29 (木)

29日ソワレ・Bプロ(2時間…10分程は超してましたw)を拝見。

ネタバレBOX

中・短編4本のオムニバス公演。

前半の短編「受付さん」「キャメラで愛して」は、ピリリッと山椒の痺れが効いたコメディー。個人的には、リアルで前説やられていた長谷川なつみさんが、そのまま小劇場公演の受付役に入り、もう一人の受付役・鶴たけ子さんと疑心暗鬼?なやり取りを展開する、前者が(オチも含めて)好み。

後半の短編「15分間の奇跡」、中編「この星で生まれて」はハートウォーミングな作品。
でっ、「15分間の…」でジーンとする感動エネルギーを使い果たし(自分の年齢もあってか、本作が一番の好み)、「この星で…」は…ゴメンナサイ!(汗)少し醒めた目で観てしまった。
私見だが、同じテイストの作品を並べるのは、後に上演する方が割を食うことになるので、前半の短編コメディーと上演順を入れ替えた方が良かったんじゃないかなぁと。

それから、連日の観劇で腰を痛め、さらには数日前に路上で大ゴケして右膝を痛めたもんで、脚を伸ばすため、最前列に陣取ったのだが、その座席の位置のせいか? それとも脚本? 会場(劇 小劇場)の雰囲気?…出てくる役者さんが皆、とても表情豊かに、我が目には映った。アンティークスさんの公演、何度か拝見しているのだが、こんなことは初めてかなぁ。

最後にBプロ各話の配役を記しておく。

「受付さん」
村主(劇団制作の受付)…長谷川なつみさん
中村(劇団主宰の妻。夫の不倫相手である制作の女性を追求しに受付に潜り込むが…w)
…鶴たけ子さん

「キャメラで愛して」
女(AVに応募してきた素人?)…武居玲奈さん
男(AVの監督?)…田中重実さん
西やん(AV監督の助手で、監督とは…?)…長谷川なつみさん

「15分間の奇跡」
むつみ(長女。結婚前夜)…本田みのりさん
あゆみ(次女)…長谷川なつみさん
りさ(三女)…澄川莉沙さん
姉妹の父親(既に病死したはずの…)…田中重実さん
姉妹の母親(既に亡くなっているはずの…)…鶴たけ子さん

「この星で生まれて」(座組総出演!)
しげる(中年期~)…田中重実さん
しげる(少年・青年期)…佐藤奨陛(しょうへい)さん
しげる(幼少期)…井上七海さん
ゆき(しげるの姉。実は既にもう…)…前田あかりさん(好演!)

紀子(しげるの妻)…鶴たけ子さん
なつみ…井上七海さん
久也…山本大介さん
あや/ゆき・しげるの母親…本田みのりさん
後藤…三原広夢さん
しょうじ/ゆき・しげるの父親…瀬沼敦さん
みさと…澄川莉沙さん
みさとの母/先生/看護師…ayamiさん
マリン(海外からの転校生)…武居玲奈さん
僚介(紀子の元カレ。しげるのバイト先美容院の店長)…山下諒(やました・りょう)さん
山野…進藤拓輝さん
きょうこ(青年期のしげるが住むアパートのオーナーの娘)…石川今日子さん
野島(しげるの勤務先の先輩)…長谷川なつみさん

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