リア王~スマホVSリア王~
一般社団法人銀座舞台芸術祭
シアター風姿花伝(東京都)
2022/11/23 (水) ~ 2022/11/27 (日)公演終了
実演鑑賞
満足度★★★★★
鑑賞日2022/11/27 (日)
価格5,000円
27日13時開演の千穐楽回を拝見(136分)。
上演中、適宜設けられた写真撮影タイムに始まり、LINEによるアンケートにコメント・写真のアップなど、観客の主体的舞台参加を促すユニークな試みの数々にまず驚かされた。
ただ、これらの試み以上に
過去幾度も特色あるシェイクスピア劇を”魅”せてくれた、カクシンハン主宰・木村龍之介さんの演出に
リア王役の栗田芳宏さんを初めとするベテラン・中堅・新鋭が融合した役者陣の熱演は
初見の方以外にはお馴染みのはずの「リア王」という題材を、まるで全くの新作を観るような新たな発見と驚きと感動の舞台に昇華させたようだった。
事前の想定をはるかに上回る斬新な「リア王」に導いてくれたことに大いに感謝したい。
服が腐る-2022AW-
人間嫌い
サンモールスタジオ(東京都)
2022/11/23 (水) ~ 2022/11/27 (日)公演終了
実演鑑賞
満足度★★★★
鑑賞日2022/11/23 (水)
価格4,000円
23日19時開演の初日舞台を拝見(107分)。
”服”をキーワードに、心の中のクローゼットの中身に込められた、登場人物各々の様々な思いの丈が、門外漢(男性)のワタシにでさえ、充分伝わって来た群像劇。とても見応えがあった。
なお、登場人物の中では、てっきり深夜薬局「LUNA」の店主だとばかり思っていたが、実は同族企業のお嬢様重役だった(故に愚痴を言い合ったり・気持ちの通じ合う同僚が会社に一人もいない、孤独な)”爆買いおばさん”シホ(演・芦田千織さん)に一番シンパシーを覚えた。
ところで、ラストシーン、愛着はあったものの、結局、売れ残って処分が決まった服を、せいか(演・藤真廉さん)が引き取った途端に”匂い”が消し飛んだエピソード、本作品の作者の衣服に対する愛情の深さが微笑ましく感じられた。
巴ー不要不急不届之声ー
そもさん
仲町の家(東京都)
2022/11/11 (金) ~ 2022/11/13 (日)公演終了
実演鑑賞
満足度★★★
鑑賞日2022/11/11 (金)
価格1,500円
11日16時開演回を拝見。
内容は、何かの実験演劇のような趣きだったが
演者の遠田恵理香さん、小田切おさんさんの
基本、ポーカーフェイスながら、実は表情豊かな演技と
会場の仲町の家(なかちょうのいえ)の佇まいを活かした演出とで
予想だにせぬ程、心地よい時を過ごせた55分。
モルフェウスの魔境
ヅカ★ガール
シアターグリーン BIG TREE THEATER(東京都)
2022/11/09 (水) ~ 2022/11/13 (日)公演終了
実演鑑賞
満足度★★★★
鑑賞日2022/11/10 (木)
価格5,330円
10日19時開演の影チームの回を拝見(途中休憩10分込み130分)。
前半の「女神の剣」は、ストーリーの完結度が高く、途中休憩突入前に「FIN」の3文字が舞台上に浮かび上がったかのような錯覚に陥ったほど。
続編である後半「眠り病」も、独立した別作品として観ても十分に見応えがあり、結果、1回の舞台で2作品鑑賞できたような充足感を得られた。
演じ手では、幾度も舞台を拝見しているのに何を今さら!の感はあるも、ヒロインの来栖梨紗さん、今回は立ち振る舞いがひときわ輝いてみえて、ストレートプレイだけど"プリンシパル"と呼びたくなるような強い印象を抱いた。
トランス
なおこるりん企画
STスポット(神奈川県)
2022/11/05 (土) ~ 2022/11/06 (日)公演終了
実演鑑賞
満足度★★★★
鑑賞日2022/11/06 (日)
価格3,000円
過去、様々な団体・ユニットで上演されてきた、鴻上尚史の有名な三人芝居を、6日14時半開演のversion『Reality』の班で拝見。
当初、コミカルに描かれた登場人物の関係性は、終盤、唐突に”医師一人”と”患者二名”の役柄に二分され、なおかつ、ロールプレイングのように次々と役割が"交代"していく。
それゆえ、観ている側(の多く?)は、舞台上での、あまりにスピーディな”変化”に追いついていけずに、嵐の海に漂う小舟のような心持ちに。
だが、最後の最後には、灯台の灯りにも似た希望の光が、観客の心をも照らしていくことに…。
遠い昔、初めて観た頃に覚えた新鮮な感動が蘇った95分。
いい歳をして、後からちょっと恥ずかしくなるくらい、胸打たれました。
さいはて
交交
ARENA下北沢(東京都)
2022/11/03 (木) ~ 2022/11/06 (日)公演終了
実演鑑賞
満足度★★★★
鑑賞日2022/11/03 (木)
価格3,000円
初日の3日19時開演回(62分)を拝見。
思い出がセピア色に枯れる前に、突如、姉の小夜子の前にもたらされた”姉妹の時間”。
初めは、互いにぎこちなく接するも、やり取りを重ねていくうちに打ち解けてきて、やがて、これまで隠してきた本心が…。
ああ、姉妹の関係って、こんな感じだよなぁと共感しながら、姉妹ではなく、兄弟だった頃の自分の記憶が、じんわりと蘇ってきた62分だった。
【補足】
座高の低い方は前方の列に座られることをお勧め。
後方だと、前に座ったヒトの座高によっては、二人芝居が”ラジオ”になってしまうので。
チケット代は2,500円+1ドリンク500円の計3,000円。
短編劇集「新江古田のワケマエ」
劇団二畳
FOYER ekoda(ホワイエ江古田)(東京都)
2022/10/29 (土) ~ 2022/11/03 (木)公演終了
実演鑑賞
満足度★★★★
鑑賞日2022/10/30 (日)
価格2,500円
30日17時開演回(60分)の短編2本立てを拝見。
前半のA「そう言われると今年一番はあの日かな」では
失意の籾田桜那(と砧三二六)に滝沢つばさが手ずから淹れた珈琲に込めた温かな心遣いに
後半のD「あるいはピクルス」では
中田信雄が勧めた手作りのピクルスを通して、野口千佳に伝わって来た、事故前の記憶が一切失われた”白紙の善意”という残酷な事実に
ただただ胸を打たれるばかりであった。良い時間を過ごせた。
南極ゴジラの地底探検
南極ゴジラ
王子小劇場(東京都)
2022/10/27 (木) ~ 2022/10/30 (日)公演終了
実演鑑賞
満足度★★★★
鑑賞日2022/10/27 (木)
価格2,800円
27日19時開演の初日舞台を拝見(110分)。
「地球空洞説」に、地下各層毎に存在する「平行世界」…堅固なSF的理論の骨格に支えられた本作品。
だが、そのテイストはといえば…
悪戯っ子や腕白小僧、男子以上に元気な女の子のような性格設定の登場人物たちが「平行世界」の各層で役割を変えて活躍する冒険譚。
あまりのバカバカしさに理屈抜きで笑い、時折、垣間見える情感豊かな場面にはジーンとしながら、舞台上の展開を存分に楽しませてもらった110分でした。
なお、演じ手では、元気と一途さとを併せ持ったヒロイン”星”役の端栞里(はた・しおり)さんが印象に残りました。
野外劇『嵐が丘』
東京芸術祭
池袋西口公園野外劇場 グローバルリング シアター(東京都)
2022/10/17 (月) ~ 2022/10/26 (水)公演終了
実演鑑賞
満足度★★★★
鑑賞日2022/10/25 (火)
価格100円
25日17時開演回(75分)を当日券で拝見。
今年の3月、新国立劇場 小劇場・THE PITで拝見した「ふしぎの国のアリス」以来の小野寺修二作品。
この時のイメージを抱いて、今宵の舞台に臨んだが、大方、期待した通り、ダンスパフォーマンスを豊富に盛り込んだ内容だった(もっとも、開演10分前あたりから唐突に?始まった”片桐はいり一人劇場”は全くのサプライズで、ニコニコさせてもらったが)。
でっ、覚悟していた以上に冷え込む中、お目当ての辻田暁さんを初めとする出演者の皆さんの展開力には、只々目を奪われた。
なお、演じ手では、中村早香さんが目を引いた(最初に気づいたとき、一瞬、 アマヤドリ の公演かと錯覚したw)。
【追記】
「嵐が丘」、時代がかった復讐譚&悲恋話くらいの認識で臨んだが、登場人物の多さに当初、やや戸惑った。事前に、きちんと予習してくるべきだったなぁ!
ALL TIME-automatic life log-
ヒノカサの虜
アルネ543(東京都)
2022/10/19 (水) ~ 2022/10/23 (日)公演終了
実演鑑賞
満足度★★★★
鑑賞日2022/10/19 (水)
価格3,000円
19日19時開演の初日舞台を拝見(約130分)。
序盤は話の進行に理解が追いつけず。
が、登場人物毎の背景や、他者との関係が明らかになるにつれ、加速度的に舞台に没入。
とはいえ、完全に把握出来た訳でも無く、雰囲気に酔っただけで終わったかも?
そんな具合ではあるが、あえて感想を述べると…
登場人物の中で特に気難しい?性格の黄金真琴が、何故、戸田君佳と打ち解けた仲にあるのか、終盤、その理由が明らかになるわけだが、この二人を引き合わせた(さらには、今回のメンバーを選んだ)君佳の兄・浩司の思慮深さに感銘。
なお、演じ手では、今回、顔と名前が一致する役者さんが9人中5人もいる出演者の中で挙げるのは心苦しくもあるが、今宵の舞台、三浦葵さんとチカナガチサトさんのお二人が大層印象に残った。
「 P.S. I’m so...後悔するのかもしれないけど、構わないんだ。」
junksharp
シアターGOO(東京都)
2022/10/22 (土) ~ 2022/10/23 (日)公演終了
実演鑑賞
満足度★★★★
鑑賞日2022/10/23 (日)
価格3,800円
23日13時半開演回を拝見。
自身の表現者としての才能の枯渇ぶりに諦観し切った口ぶりだが、実は諦め切れずに悪あがきをし続ける後輩と
そんな後輩を茶化したり・怒鳴ったりしつつも忍耐強く対話を試みる先輩との
80分の二人芝居。
長いやり取りを経て、漸く後輩を表現者として依るべきキャンバスまで引っ張り上げた後、ふと我に返って、後輩に向けた台詞が全て自身に降りかかって来るラストシーンにはグッと来た。
リーディング短編集 #2
しあわせ学級崩壊
神楽音(東京都)
2022/09/25 (日) ~ 2022/10/22 (土)公演終了
実演鑑賞
満足度★★★★
鑑賞日2022/10/22 (土)
価格3,500円
10月22日17時40分開演の「音楽から選ぶ近代文学作家による短編集 劇団員ver.」(60分弱)を拝見。
太宰治『待つ』…大田彩寧
魯迅『狂人日記』…田中健介
有島武郎『小さき者へ』…村山新
宮沢賢治『よだかの星』…上岡実来
の4本立て公演は、いずれも"新作"のような心持ちで聴くことが出来た。
同じ会場で5月15日にも聴いた大田・田中・村山の3氏の語り手は、それぞれの語り口の特徴・味わいを改めて認識。
また、数年前、確かシアターミラクルでの二人芝居ぶり?な上岡美来さんの語りを聴けたのは良かった。
黄金のコメディフェスティバル2022
黄金のコメディフェスティバル
シアター風姿花伝(東京都)
2022/10/21 (金) ~ 2022/10/30 (日)公演終了
実演鑑賞
満足度★★★★
鑑賞日2022/10/21 (金)
価格3,500円
21日19時半開演のグーチーム
劇想からまわりえっちゃん『黄金時代』
東京ハイビーム『ゴーストよ、こんにちわ』
の45分×2本立て(途中休憩10分)を拝見。
初日ゆえ詳細は伏せるが、攻め口は異なるも、2作品ともエモーショナルな作風で、心の琴線に触れまくり!(『ゴーストよ…』が触れたのは、琴線ではなくバイオリンの弦だけどw)。
心地よい時間を過ごせたことに感謝。
なお、演じ手では
『黄金時代』では、先月、スタジオ空洞で拝見したばかりの玉一祐樹美(たまいち・ゆきみ)さんの諦観と切ない表情が
『ゴーストよ、こんにちわ』では、個人的には『マリアの首』(2021.10)以来となる、那須野恵さんの場面毎での表情の変遷が
強く印象に残った。
高円寺が踊る
東京高円寺阿波おどり演劇公演
座・高円寺1(東京都)
2022/10/13 (木) ~ 2022/10/16 (日)公演終了
実演鑑賞
満足度★★★★
鑑賞日2022/10/16 (日)
価格0円
16日14時開演の千穐楽を当日抽選券で拝見。
高円寺の街で生まれ育った、とある家族の歴史に沿って綴っていく、高円寺阿波踊りの成り立ちと足跡を描いた105分。
中盤以降、阿波踊りよりも家族オンリーの描写が続き、個人的には話の流れに沈滞感を覚える場面もあった。が、ラスト、舞台狭しと繰り広げられた阿波踊り連(各開演回で異なる連が出演)の登場で一気に賑やかなフィナーレへ!
総じて振り返ってみれば、他所者の自分でさえ、高円寺の街に愛着を抱かせ、ほっこりとさせられた、素敵な追体験のひとときだった。
「カレル・チャペック〜水の足音〜」
劇団印象-indian elephant-
東京芸術劇場 シアターウエスト(東京都)
2022/10/07 (金) ~ 2022/10/10 (月)公演終了
実演鑑賞
満足度★★★★★
鑑賞日2022/10/10 (月)
価格4,720円
10日13時開演の千穐楽の舞台を拝見(135分)。
旧・チェコスロバキアの国民的作家の半生の背景である世界情勢は、今、まさにウクライナ・ロシア間で…さらには我が国も決して他人事ではないリアルな現実として、観客の一人一人に突きつけられていたのではないか?
しかしながら、そうした世界情勢の中にあっても、作・演の鈴木アツトさんが訴えたかったのであろう、個々の民族・政治体制に拠らず、自立した地球市民的な考え方には強い共感を覚えた。
なお、演じ手では、そんな作者の理想を具現化した人格であると個人的に感じていた、アレナ役の山村茉梨乃さんが大変印象に残った。
【追記】
”その後”のカレルの兄・ヨゼフやヤン・マサリクの最期を知り、改めて、考え込む羽目に陥った。
アリの街のマリアとゼノさん
エンターテイメントユニット自由の翼
浅草九劇(東京都)
2022/10/07 (金) ~ 2022/10/09 (日)公演終了
実演鑑賞
満足度★★★★
鑑賞日2022/10/09 (日)
価格3,500円
9日17時開演の千穐楽を拝見(90分)。
2018年6月に同じ浅草九劇で『アリの街のマリアとゼノさん』
2019年7月に北(ほく)とぴあのドームホールで『風の使者ゼノ』
と過去2回も観ているので、アリの街の人々に献身的にその身を捧げ、病に倒れて早逝された”アリの街のマリア”北原怜子(きたはら・さとこ)氏をめぐる一連のストーリーは十分承知しているはずであった。
にもかかわらず、脚本が整理された?のか、今回、改めて…いや、過去2回以上に、自身の不甲斐なさを恥じるとともに、心洗われる思いがした。
その原因の一つと思われるのが、二度目の北原怜子役となる升野紗綾香さん。
久しぶりに拝見する升野さんの表情・声・所作…とりわけ療養先からアリの街に半年ぶりに戻ってみて、自身の役割が他の人間に”奪われていた”ことを知ったあたりのシーンでの、ある意味、聖女ではない・人間らしい葛藤のさまを表現した、魂の演技には強い感銘を受けた。
90分ほどの舞台だったが、ホンマに良いものを”魅”せて頂いた。感謝!
「ストロング」「山の声」
坂井水産
RAFT(東京都)
2022/10/05 (水) ~ 2022/10/10 (月)公演終了
実演鑑賞
満足度★★★★
鑑賞日2022/10/05 (水)
価格2,000円
「ストロング」の5日14 時開演のAチームを拝見。
昨年の年の暮れに上演された舞台の再演。
演じ手は一人減ったものの
アンギラス…赤澤涼太さん
ヘドラ…加藤なぎささん
アンギラスの友人…家田三成さん
と前回と同じ配役。
にも関わらず、まるで口の中で「ストロングゼロ」の強炭酸が広がるように、今回の方がより一層、共感や感動の気持ちがじわじわと押し寄せて来た。
あいにくの雨の中、無理して来た甲斐があった83分間の熱演舞台。
クロスフレンズ 2022
LOGOTyPEプロデュース
光が丘IMAホール(東京都)
2022/09/29 (木) ~ 2022/10/02 (日)公演終了
実演鑑賞
満足度★★★★
鑑賞日2022/10/02 (日)
価格6,330円
個人的にはミュージカル座『トラブルショー』(2016)以来となる、光が丘IMA(いま)ホールでの、2日13時開演の千穐楽の回を拝見(120分強)。
劇団ことのはboxの舞台などで存じ上げている役者さん達も多くご出演の2時間、お天気のいい日曜のお昼時に相応しいミュージカルの王道みたいなストーリーと、耳に馴染みの深い90's J-POPの楽曲の数々を、大いに楽しませてもらった。
ただし、素人”耳”にも、歌唱力の力量で、出演者個々に多少のバラつきが感じられた。
とはいえ、そこはまあ、コロナウイルスが猛威を振るう昨今、奇跡的にも、一人の降板者も出さずに千穐楽を迎えられたことを祝して、”終わりよければ全て良し”ということで。
なお、演じ手では、デボラ役・今泉りえさんの見事な歌唱が大変印象に残った。
温室の前
Lilas
RAFT(東京都)
2022/09/22 (木) ~ 2022/09/25 (日)公演終了
実演鑑賞
満足度★★★★
鑑賞日2022/09/23 (金)
価格4,000円
23日15時開演回を拝見。
小西優司氏による演劇創作カンパニーLilas(リラ)の第二回公演は、岸田國士の戯曲『温室の前』。
でっ、岸田國士モノなので、今回もまた、秋の夜長に文庫本を紐解くような…の心持ちで臨んでいたはずが、いつの間にか、ストーリーは、或いは? と危惧していた結末へ。
アノ兄妹の亡くなった親の目線で、見守り続けた98分間。そして終演後も見守り続けるだろう余韻を残した作品だった。
なお、4人の役者さんの手堅い演技に、常ならぬ信頼感をもって観劇させてもらったことを付記しておく。
【追記】
チケット代4千円は、本来の3,500円に、任意の電子パンフ代5百円を追加した額。
新訳「あわれ彼女は娼婦」ワークインプログレス
NICE STALKER
スタジオ空洞(東京都)
2022/09/21 (水) ~ 2022/09/25 (日)公演終了
実演鑑賞
満足度★★★★
鑑賞日2022/09/21 (水)
価格3,000円
21日19時半開演の初日舞台を拝見。
現代でこそ世間の許容範囲であるものの、発表当時の社会では禁忌のテーマだった"近親相姦"を扱った尖ったホンを、柔らか翻訳・柔らか演出・柔らか演技で、駆け足で追っていった115分。
若いヒト達の工夫の数々に、大層、楽しませてもらった。
なお、登場人物の人物相関図、観劇時の参考資料として、大変、役に立ったことを追記しておく。