実演鑑賞
満足度★★★★
鑑賞日2022/10/09 (日)
価格3,500円
9日17時開演の千穐楽を拝見(90分)。
2018年6月に同じ浅草九劇で『アリの街のマリアとゼノさん』
2019年7月に北(ほく)とぴあのドームホールで『風の使者ゼノ』
と過去2回も観ているので、アリの街の人々に献身的にその身を捧げ、病に倒れて早逝された”アリの街のマリア”北原怜子(きたはら・さとこ)氏をめぐる一連のストーリーは十分承知しているはずであった。
にもかかわらず、脚本が整理された?のか、今回、改めて…いや、過去2回以上に、自身の不甲斐なさを恥じるとともに、心洗われる思いがした。
その原因の一つと思われるのが、二度目の北原怜子役となる升野紗綾香さん。
久しぶりに拝見する升野さんの表情・声・所作…とりわけ療養先からアリの街に半年ぶりに戻ってみて、自身の役割が他の人間に”奪われていた”ことを知ったあたりのシーンでの、ある意味、聖女ではない・人間らしい葛藤のさまを表現した、魂の演技には強い感銘を受けた。
90分ほどの舞台だったが、ホンマに良いものを”魅”せて頂いた。感謝!