arugoの観てきた!クチコミ一覧

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月光ゲームの殺人

月光ゲームの殺人

カスタムプロジェクト

調布市せんがわ劇場(東京都)

2025/08/22 (金) ~ 2025/08/24 (日)公演終了

実演鑑賞

満足度★★★★

自分のなかじゃ、毎年、夏の恒例になってます。
今年も自分の推理は大外しでしたが、芝居部分の面白さ、ぽんこつ探偵なりに頭を悩ますシンキングタイム。
とても楽しい時間でした。
ネタ切れが心配だけど、来年もまた新しい趣向が用意されてるようで、楽しみです。
芝居パートは、推理・謎解きにそこまでの興味が無い人が観ても楽しめる出来です。

ネタバレBOX

今回、犯人側が完全勝利(成し遂げたうえで逃げ切り)っていう初めてのパターンかも。
パンフレットの前日譚を読んで、被害者の見え方も変わって、しばらく考えちゃいました。

今回、スマホ前提で作業的なことをさせられる謎解きがありまして。
ここは自分としては無いほうが良かったかな。
作業から浮かび上がる発見的な面白さって確かにあるんですが。
シンキングタイムの推理時間を削られる感じがあって、カスタムさんの公演なら、探偵気分で捜査よりも推理を楽しみたい……って思いが強い。
糸洲の壕 (ウッカーガマ)

糸洲の壕 (ウッカーガマ)

風雷紡

座・高円寺1(東京都)

2025/08/16 (土) ~ 2025/08/19 (火)公演終了

実演鑑賞

満足度★★★★

自分はね、戦争ものの芝居って苦手意識があるんですよね。ただ、これは、良かった。
良し悪しじゃなくて……。
こういう時代、歴史があった。
そこに生きてる人たちがいた。
それは、今の我々にも地続きであるって、感じられる芝居。
医者、医療の話でもあって、トリアージについても考えさせられたり。
強く描かれたのは、生きるってことだと自分は感じた。

悪役として描かれる人がいないのが、本当に良かった。

JULIO -フリオ-

JULIO -フリオ-

はぶ談戯

駅前劇場(東京都)

2025/08/13 (水) ~ 2025/08/17 (日)公演終了

実演鑑賞

満足度★★★

25年前の作品の、初めての再演らしい。
20世紀末。世の中をまた現代とは違った閉塞感が覆っていた時代。
あの頃、人間の内面の暗部に迷い込むような精神世界、猟奇的な事件を描いたサスペンスやホラーが流行っていた。
今作は、まさにそのテイスト。
2時間15分。発端から、猟奇的な連続殺人事件を追ってるうちに、異様な状況が立ち上がってくる。

人の頭を噛み砕く(食べてしまう)、謎の連続殺人鬼の話ですから。
本当に直接的な表現は避けられてるけど、まあ、割とえげつないシーンは多いので、映画なら15歳未満禁止くらいはつきそう。血のりはドバドバじゃないけど、多め。
発端から丁寧に見せてくれるので、こういうのに慣れてる人だと、割と全部読めてしまう感じはあります。

ほんと丁寧にやってるので、このスリラー、ホラーテイストが好きな人は、たっぷりと満足出来そう。
笑えるシーンや登場人物もありますけどね。

伊能忠敬、測り間違えた恋の距離

伊能忠敬、測り間違えた恋の距離

アナログスイッチ

ザ・スズナリ(東京都)

2025/08/14 (木) ~ 2025/08/19 (火)公演終了

実演鑑賞

満足度★★★★

伊能忠敬を主人公にもってきて、ラブコメにしちゃうって発想が面白いよね。
まあ、自分が伊能忠敬で持ってる知識って、当時としては驚異の正確さで日本地図を作った人。
それから、その地図作りを始めたのが、当時としてはかなりの高齢だったってことくらい。
(今作だと55歳から。ちなみに当時の平均寿命は、50歳どころじゃなくて40歳とかだったらしい)

うまく言葉に出来ない、恋の鞘当て。
そういうヤキモキを、本当にコテコテのラブコメで。
平成どころか、こりゃ昭和のラブコメだと思った。

ただ、それが面白いんだよね。
ゲラゲラというよりは、クスクス吹き出す感じのドタバタコメディ。
舞台設定を江戸時代にしたのは正解で、同じことを現代でやると違和感出ると思う。

ほぐすとからむ

ほぐすとからむ

彩の国さいたま芸術劇場

彩の国さいたま芸術劇場 小ホール(埼玉県)

2025/08/03 (日) ~ 2025/08/11 (月)公演終了

実演鑑賞

満足度★★★

最近、言語外の表現、身体表現もいけるようになってきてまして。
コンテンポラリーダンスとかも、以前ならきつかったんですが、今は割とすんなり楽しめます。

抽象的なのを感じるつもりだと、セリフもあるし物語性もあるしで、あらま、親切だなって感じなんですが。
だからといって普通の芝居だと捉えると、すっきりしない部分が残る感じ。
身体表現、抽象的な表現は、丁寧にきちんと見せる造り。
意外と笑えるくだけた表現も多かった。

生成AIへの踏み込みが足りない気がした。
使い込んでる、日常化してる人の感覚じゃなくて、こういうもんだろって感覚から組み立てられた表現だな、と。
何か斬新なものを見られるかと思ってたら、杓子定規と言うか、古典的な描き方だなって。

水星とレトログラード

水星とレトログラード

劇団道学先生

ザ・スズナリ(東京都)

2025/08/02 (土) ~ 2025/08/11 (月)公演終了

実演鑑賞

満足度★★★★★

2回観ました。
1回目は展開の面白さに満足しつつ、家族の情にもほろりとした感じで。
2回目は、物語の前向きさに元気もらえたような感じになり。
そこから一日たった今、このお話は、現実の痛みを緩和するためのファンタジーだったのかな、とか想像してます。
いや、まあ、自分は家族の介護経験や死を見取った経験がまだ無いので、ほんと想像ですが。

最初観た時よりも、だんだん評価が上がってる感じ。

実態劇「Macbeth -マクベス」

実態劇「Macbeth -マクベス」

OuBaiTo-Ri

東中野バニラスタジオ(Vanilla Studio)(東京都)

2025/07/17 (木) ~ 2025/07/21 (月)公演終了

実演鑑賞

満足度★★★★★

客席まで含めても大概の小さいステージより狭いスタジオ空間で、ダイジェストや翻案じゃないマクベスをやる。
アクティングエリアは、客席を斜め横断する通路がメイン。通路両端だけ、やや広めに空間を作っている。
あとは、客席の外側を周回する形で通路もあり、パネルで隠されてる部分が舞台袖になります。
役者は10人。マクベス役を除いて複数の役を兼ねる。

このチャレンジは成功しまして、結果、マクベスの舞台の中に入り込んで観劇するような臨場感。
没入型、体験型のマクベスが出現してました。
この厳しい空間でダンスや殺陣もありました。着替えも血糊も。

アイデアだけじゃなく芝居の熱も良くて、ほんと面白い観劇でした。

シブヤデマチマショウ

シブヤデマチマショウ

Bunkamura

Bunkamuraシアターコクーン(東京都)

2025/08/01 (金) ~ 2025/08/03 (日)公演終了

実演鑑賞

満足度★★

このノリが受けていた時代が青春だった人には楽しいんだろうなって思った。
演者は良かっただけに残念な気持ちになった。
次は、もっと若い感性の作・演で観てみたいです。

パチパチ

パチパチ

シリコン

「劇」小劇場(東京都)

2025/07/29 (火) ~ 2025/08/03 (日)公演終了

実演鑑賞

満足度★★★

作・演の方がパンチコ屋に勤務されて長いということで、そのあたりから来る、人物描写エピソードは、きっと誇張はあるのだろうけど、地に足がついてる好印象。
笑いのセンスが独特で、結構受けてましたね。

時系列やシーンの繋ぎがかなりバラバラでして、それがシームレスで繋がったり、上手下手で同時に起こったり……凝った技巧的な構成なんですが、演劇的な面白さ、スリリングさよりも、なんだか勿体ぶってわかりにくいなって。
折角、キャラやエピソードが良いので、素直に、目くらまし的じゃないほうが好みです。
·
頬を張ったり、掴みあったり、投げ飛ばしたり…このあたりの強度高いのが気になった。必要な場面もあるんだろうけど。
パチンコ玉を舞台上にぶち撒いて、片さないでそのまま芝居が続くのは、役者が転ばないか観てて冷や冷やした。
そのパチンコ玉の上に投げ飛ばされたりもあって。
充分に稽古を重ねて、安全性を確保してやってるとは思うんだけど、怖さを感じた。

vol.41 「廃墟」、vol.42 「そぞろの民」

vol.41 「廃墟」、vol.42 「そぞろの民」

TRASHMASTERS

駅前劇場(東京都)

2025/07/25 (金) ~ 2025/08/03 (日)公演終了

実演鑑賞

満足度★★★★★

一週間ぶりで、『そぞろの民』を観劇。
こちらも強烈な芝居で、時代が近いってこともあって、より抉られた感じがあります。
配役表を見ないで観ていたので、最後に焦点が当たる人物に愕然としました。
最後の心中は察するに余りあって、それは自分への問い掛けにもなっていきました。
ほんと凄い芝居。
どちらも凄い芝居。

犬の刺客 2025

犬の刺客 2025

友池創作プロジェクト

OFF OFFシアター(東京都)

2025/07/29 (火) ~ 2025/07/30 (水)公演終了

実演鑑賞

満足度★★★★★

自分は千穐楽観られることってあまり無いのですが、諸々の兼ね合いで、今回は千穐楽の観劇になりました。
作・演の友池さんが、今回で一区切りって言ってるので、初演から観てますので千穐楽観られたのは、逆に幸運だったかも。
色んな要素のバランスがとても良い、再演を重ねて洗練された”犬の刺客”の完成形を観られた気がしてる。
終盤は、舞台がぼやけて見えて、何回か眼鏡をはずして拭う必要があった。

個人的には、この作品はずっと続けて欲しいのですが。
友池さんが一区切りと言うなら。
本を外部に貸し出して欲しいなって。
優れた戯曲は、たくさんの演出家、座組によって再演され続けるのも演劇の魅力だと思うんだ。
シンプルなワンシチュエーションなので、美術などの物理的なハードルは低いと思うしね。
逆に言えば、良いものにするには、誤魔化しが効かないってことなんだけど。

vol.41 「廃墟」、vol.42 「そぞろの民」

vol.41 「廃墟」、vol.42 「そぞろの民」

TRASHMASTERS

駅前劇場(東京都)

2025/07/25 (金) ~ 2025/08/03 (日)公演終了

実演鑑賞

満足度★★★★

両方観る予定ですが、まず”廃墟”のほうを観ましたので、そちらの感想。

80年近く前の三好十郎の戯曲。
3時間近い大作で、途中で10分間の休憩あります。
駅前劇場に、作りこまれた美術。
派手さは無いけど、音響が凄い立体的に聞こえてた。
序盤は、きちんとした芝居だけど、やっぱり古臭いかな……だったんですが。
家族の討論?、喧嘩?、議論劇がついに火蓋を切ってしまってからは、凄まじかった。
時代やそれぞれの立ち位置を丁寧に積んで、一気に。
観終わった後、観てるだけなのにヘロヘロでした。
これは、今、観るべき一作です。
これと、もう一作(きっと負けず劣らずだろう)を共通するキャスト陣で同日にやるって、狂気の沙汰だと思う。

無事に走り抜けられますように。

大塚ショートストーリー

大塚ショートストーリー

萬劇場

萬劇場(東京都)

2025/07/17 (木) ~ 2025/07/21 (月)公演終了

実演鑑賞

満足度★★★★

8団体による短めの公演。ひと公演で3団体観られます。
自分はひと公演しか観られなかったのだけど、出来ればもうひと公演。
本音言うなら全部観てみたかった感はあった。
ひと団体30分程度って上演時間は、某15分は短すぎると感じてる自分にはいい感じで、芝居を観たって手応えありました。

完全に夏祭りモードになった萬劇場。
入場口では、かき氷が売られていて、このかき氷は場内持ち込みOK。
公演以外の、催しも色々やってたようです。

芝居のテーマが大塚って街で。各団体大塚の実際の店舗とのコラボになってるのも面白かった。
いい空間だなって思いました。
評価は、芝居というよりも、この夏祭り全体への。

阿佐ヶ谷に死す

阿佐ヶ谷に死す

劇団ドラハ

シアターシャイン(東京都)

2025/07/18 (金) ~ 2025/07/21 (月)公演終了

実演鑑賞

満足度★★★★

劇団ドラハさんは、松森モヘーさんのWSから生まれた団体らしく。
モヘーさんに新作を書いてもらおうっていう思いから生まれたそうです。
ただ、モヘーさん作・演では、今回でひと段落をつけるそうで、そういう意味だと卒業公演(?)的な意味合いあるのかも。劇団は続きますが。

自分は日が浅いですが、モヘーさん実は作風の幅が広い。
熱量とセリフ量と爆音と極彩色の照明で疾走する系の芝居としては、ほぼ極まった完成形とすら思いました。
みんな輝いてたし面白かった。

ドラハもモヘーさんも、更なるご活躍を期待しております。

踏切のサーカス

踏切のサーカス

キキタガリ

座・高円寺2(東京都)

2025/07/19 (土) ~ 2025/07/20 (日)公演終了

実演鑑賞

満足度★★★★

20日バージョンを観劇。
昨年のポラリス同様、今年も素晴らしい劇空間でした。
きちんとした美術に、美しい照明、実力ある演者(声のプロ多数)。
激動の時代に、一篇の詩が生まれる話。
芸術家(クリエイター)の生みの苦しみや嫉妬心。
美しい言葉の協奏曲が、耳からも目からも届いて、吸い込まれるようシーン多数でした。

全体の構成が前回に比べると、藤丸亮さんの作・演としては、散漫で中弛みを感じるところがあったのですが。
今振り返ってみると、全編があまりにも構成的にかっちりしてるよりは、作品全体の構成も詩的だったのかも、とか。

一応、朗読劇分類ですが。美術、衣装、各種演出に簡素なところは無く。
演者の立ち位置も目まぐるしく変わります。
一般の舞台劇と違うのは、演者が台本を持ってるところと、演者は演者同士で芝居するとゆうよりは、観客に向かって芝居を届ける形になってます。
これ、よくある朗読劇ともストレートプレイとも違って、新しい表現に感じる。

こちら、やはり一人でも多くの人に触れてもらいたい舞台だと思うので、昨年と同様2日間、4公演のみというのが非常にもったいなく思われます。
円盤や配信もありませんし、口コミで広がるだけの余裕も無い。
お忙しい方ばかりなので、こういう形らしいのですが……。

WIREINSATS -ヴィアインザッツ-

WIREINSATS -ヴィアインザッツ-

壱劇屋

こくみん共済 coop ホール/スペース・ゼロ(東京都)

2025/07/10 (木) ~ 2025/07/13 (日)公演終了

実演鑑賞

満足度★★★

東京支部さん、スペースゼロまで来ました。
4年前、萬劇場で独鬼の初日観て、あまりも良くて3回観て。
回によっては本当にガラガラだったんですよね。
千穐楽は評判を呼んで、満席だったけど(当日券で遅刻で飛び込んだら、最後の1席と言われた)。

個人的には、すぐにここはチケット取れなくなるに違いないって思ったので、
とうとうじゃなくて、やっとスペゼロなんですが。

単なる殺陣ショーじゃなくて、演劇愛ある殺陣芝居。
本当に、創意と運動量と熱量たっぷりで、それは劇場が大きくなっても変わらずで。
充分にチケット代以上のものが観られます。

ただ、不思議とセリフあるほうが、ワードレスより、わかりにくいんだよな。
セリフによる情報が渋滞を起こして、わかりにくくなる感じがあって。
尺が長いはずなのに、場面の取捨選択もワードレスの時よりもキレが無いというか。
特に今作は、1年前に上演された『アポカデンツァ』と直に繋がっていて、観てないとラスボスで??になります。
しかも、作品の最大の見どころがそこなんだよね。

アポカデンツァは現状観る手段が無くて、台本買って読んでくれになってるのも厳しい。
アーカイブで手軽に触れられるなら、こういうやり方して、考察を楽しむってのもアリだとは思うんだけど。
アポカデンツァ自体も割と賛否があって、あの作品を何度も繰り返して観て、考察に考察を重ねた人なら、凄い楽しめるんだろうなって思うんだけど、演劇は儚い媒体だ。

次の作品で、一連のシリーズは幕を閉じるらしいし、見届けるつもりです。
最高の形になること願ってます。

恋するアンチヒーロー

恋するアンチヒーロー

sitcomLab

テアトルBONBON(東京都)

2025/07/08 (火) ~ 2025/07/10 (木)公演終了

実演鑑賞

満足度★★★★

佐野瑞樹さんは、今年、イヌッコロ時代の特に人気あった作品の再演を続けられていて、
『恋するアンチヒーロー』も自団体だけじゃなくて、外部でも何度も再演されてる人気作。
映画にもなりました。

自らがこの作品を演出するのはラストとして、決定版を目指したって言葉通り。
過去に出演されたキャストのなかでも強火だった人を同じ役で再配役していて、
そこに良い感じでフレッシュさあるメンバーを加えてます。

色んな座組で本当に何度観たかわからないんですが、それでも観たらやっぱり笑ってしまった。
軽いおひねり感覚の金額で観られるポストクレジットショーがまた良い出来でして。
気軽に笑えるシットコムなら、佐野瑞樹さんは間違いないです。

音楽劇 金鶏 二番花

音楽劇 金鶏 二番花

あやめ十八番

座・高円寺1(東京都)

2025/07/07 (月) ~ 2025/07/13 (日)公演終了

実演鑑賞

満足度★★★★★

初日を観劇(あと2回は観るので、観たらもうちょっと書き込みます……結局、4回観ました)。
あやめ十八番さんは、言うことなしっていうか。称賛のみなんですが。

演劇の面白さ、魅力、華やかさ、美しさがこれでもかと押し寄せてくるんですよ。
今作は珍しく、かなり陽性の作品でもあって。
数々の歌や身体表現も良かったなあ。

本、演出、美術、役者、楽隊(生の音響)、照明。
全部、すげえわっていう。

自分の受け止められるキャパシティの問題なんですが、あまりにも盛沢山で。
ちょっと飽和して、どこに視点を置いたらいいのか迷子になりそうだったってのは、ありましたね。
いや、どのエピソードも強火で気持ちをもってかれて、それが次から次なので。
圧巻すぎて、疲労しちゃったっていうか。

初見はそんな感じだったんですが……リピートすればするほど発見があって、どんどん体感時間短くなっていきました。
二幕の連続するドラマも本当に感動的で涙する場面多いんですけど。
一幕のオープニングにあたる、人形劇と影絵と歌謡ショーが全部重なるようなところが個人的には感動して落涙ポイントだったかも。
なんてロマン的で美しいんだって。

動かせる範囲自体はかなりシンプルだけど、舞台中央を横断する稼働デッキによって、奈落の位置が移動するみたいな造りになっていて、存分に使った演出は見事だったな。
その稼働デッキの移動だけじゃなくて、歌って踊って、人によっては楽隊にも参加して、色んな役になるアンサンブルの尊さ、見事さ。
芝居にもシームレスで参加する、生演奏、生効果音の楽隊は、あやめ知ってる人なら言わずもがな。
照明も凄いんだよな。照明みるだけでも後方席の価値ある。
役者もねえ、いい人ぞろいで、誰が目立つってこともなく、みんな凄い。
最高でした。
今年も総合点だと、あやめ十八番が一番かな。

いつだって窓際であたしたち

いつだって窓際であたしたち

ロロ

武蔵野芸能劇場 小劇場(東京都)

2025/06/17 (火) ~ 2025/06/22 (日)公演終了

実演鑑賞

満足度★★★

もちろん、そのまま再現するのが演劇じゃないのだけど。
いったい、目の前にある一場面は何なんだって思いが終始あった。
昼休みの学校?教室?時間軸もなんだか良くわからず。
若手の演者たちも、不思議と高校生には見えなかったんだよね。
演技が悪いとかじゃないのですが。

世代が違い、青春の時期も遠い昔になってしまって、自分の感性がついていけないのかもしれないし。
もっとステージが小さく、客席との距離が近い劇場だったら、臨場感があがって面白かったのかもしれないなって印象を持ちました。

ケチャドバ!Bottle1「フルハウス」

ケチャドバ!Bottle1「フルハウス」

プラチナ・ペーパーズ

こくみん共済 coop ホール/スペース・ゼロ(東京都)

2025/06/25 (水) ~ 2025/06/29 (日)公演終了

実演鑑賞

満足度★★★★

team.ナポを観劇。
スペースゼロの中に、ロマン座っていうキャパ100弱の小劇場をほぼ再現。
客は、ステージの後ろの壁になって、裏からバックステージの芝居を観るっていうアイデア。
故に、目の前に客席が広がっています。
テンポ良いコメディで、それぞれのキャラも濃いなか、幕が上がるまでを見守ることになります。

なので演劇自体に興味があまり無い人には、どうかはわからないですが。
目の前に展開される群像劇に、自分の価値観を重ねたり、自分との相違も考えたりしながら。
演劇あるあるも楽しみながら、きっと面白く2時間過ごせる快作。

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