
養生
ゆうめい
KAAT神奈川芸術劇場・大スタジオ(神奈川県)
2025/12/19 (金) ~ 2025/12/28 (日)開幕前
期待度♪♪♪♪♪
再演。初演は観た(はず)。脚立や何かを使ってガランとした空間から「労働」の手触り、「生み出す仕事」(アート系)の不確かさ、暗い穴に吸い込まれそうになる感覚やそうした諸々を紛れさせる日常・・等を立ち上げていた(今思い出してるあの公演ならば)記憶だがはっきりと憶えてない。改めて世に出すというので覗きに参る。他ならぬゆうめいであるので、何かが見えるだろう・・と。

一九一四大非常
劇団桟敷童子
すみだパークシアター倉(東京都)
2025/11/25 (火) ~ 2025/12/07 (日)上演中
期待度♪♪♪♪♪
こちらも既に公演期間に入ってた。桟敷童子には期待値が高いので今回はどんだけ突き上げて来るかな、と前のめりは制御できぬ。不安と期待の境目が上の方。観たという人からお勧めマークをもらってしまって更に高まってしまった。これに応える芝居を当然期待。

黙るな 動け 呼吸しろ
東京都/アーツカウンシル東京(公益財団法人東京都歴史文化財団)/国立大学法人東京藝術大学
東京文化会館 大ホール(東京都)
2025/11/29 (土) ~ 2025/11/29 (土)公演終了

カタブイ、2025
名取事務所
紀伊國屋ホール(東京都)
2025/11/28 (金) ~ 2025/12/07 (日)上演中
予約受付中期待度♪♪♪♪♪
とうに書き込んだと思っておったが...
沖縄の現代史を切り取った1972、1995、そして2025年と三部作になるとは予想しなかったが、内藤女史の強い意志を感じる。「カタブイ」完結篇(?)、見届けるしかない。

フルモデルチェンジ
劇団フルタ丸
STスポット(神奈川県)
2025/11/28 (金) ~ 2025/11/30 (日)公演終了
期待度♪♪♪♪♪
下北沢で見かけていたフルタ丸がSTスポットに?、というだけで妙な親近感。同劇団とは一度、講談モノでお目見えしたが、STスポットで何をどうやるのかナ・・(興味有り)。

再終教育(syllabus)
白昼夢
インディペンデントシアターOji(東京都)
2025/11/27 (木) ~ 2025/11/30 (日)公演終了

『限りなく透明に近いブルー』
ツチプロ
南青山MANDALA (東京都)
2025/11/26 (水) ~ 2025/11/27 (木)公演終了
期待度♪♪♪♪♪
この作品は舞台化された例があったかは不知だが、一体どうやるのか・・興味をそそる。
この小説は多くの読者(実際に体験していない者)にとって法の埒外、アウトサイドへの憧憬を掻き立てるもので、文字というフィルターを通した幻想世界とも言えるものを、可視的な表現にするハードルは結構高そうなのだが。初めて見る劇団?だが、ちょっと注目。

新版 小栗判官・照手姫
横浜ボートシアター
座・高円寺1(東京都)
2025/11/26 (水) ~ 2025/11/30 (日)公演終了
期待度♪♪♪♪♪
二年前の代官山公演観劇を当日の体調で断念、昨年寺院での上演も諦めたが都内新宿で観劇できた。この演目にとって場所は大きな要素、と思う所があり、高円寺での上演の光景を想像している。

Too Young
ワタナベエンターテインメント
紀伊國屋ホール(東京都)
2025/11/13 (木) ~ 2025/11/24 (月)公演終了
期待度♪♪♪♪♪
もう始まっていた..。「This House」と「Too Young」はワード2個(名詞+修飾語)の混同しやすい二演目で同時期に速報、本チラシを手にし、注目度も同じであったが、もう一方だけ予約の状態。こちらは「ひょん」とでしか観れなそうだ。
劇チョコの二人による「戦争物」でないが現代日本の難問が凝縮したようなトー横界隈がテーマ。古川健がどういう切り口でこれを描くのか大変気になる。

横浜ヶ国
雀組ホエールズ
赤坂RED/THEATER(東京都)
2025/12/10 (水) ~ 2025/12/14 (日)開幕前
予約受付中期待度♪♪♪♪♪
最近名前を見ない劇団は・・と考えてまず浮かぶのがこの劇団名であった。過去一度だけの観劇ながらテンポ感あって屈折もありと意欲的舞台であったので、演劇界の現状を思ったりなんぞしていたのだが、こりっちデータによれば2019年を最後に休止後、2022年そして今回は3年振り。妙なタイトルにも惹かれている。

風神雷神図
糸あやつり人形「一糸座」
赤坂RED/THEATER(東京都)
2025/11/05 (水) ~ 2025/11/09 (日)公演終了
期待度♪♪♪♪♪
公演は終えてしまったが・・・糸操り人形の一糸座にはどことなくアングラ、中でも暗黒舞踏系が香った事があったが(結城座とはまた異なる)、そのせいか芥正彦との共同製作と見て特に違和感はなし。だが一体どんな?・・とは訝しげに想像を巡らす。
芥氏については以前首くくり栲象らも共演した(天井からずっとぶら下がってた)大々的パフォーマンスを青山辺で観たあの「異臭」は強烈だった。この時のも含めてだが舞踏の常套は四つ足の獣なのだな。これが牙を剥いて人にシャー!とやったりが言うと何だがマンネリ。青山で観た時は豹が檻の中で右へ左へとこっちを見ながら歩いてるアレを、ずっとやっていたのが居て、それはそれで異様さ(不安=不快)を醸していたが、それが表現する幅というのは想像されてしまう。意味的には人間の原初形態への回帰、それこそが革新であり前衛、という観念を捉えたら、後は見続ける意味を見出せない(見た感じ美しくあるわけでもなく、ストーリーがあるわけでもないし)。・・そんな感想だった。
「観た」意義を手にして帰りたい人情とは別に、目に美味しかったのは首くくり。
さて今回のには、最近知った灰野敬二という音楽家が参加。インディペンデントで息長く活動する御仁が、どんな音を出したのかも気になったが、上演は終わり。
形代(人格を宿す人形というあり方)についてはどこかで宮台真司氏(今回呼ばれたトークゲスト)で熱く何かを力説していたのだが、イマイチ理解できず。ただ「俳優」が「ある人物」を代わりに演じるという関係が、無機質の人形を用いる事でより明確に体現され、なぜ観客はここに感情移入や同一化ができるのか・・と疑問に思う。探求し甲斐のあるテーマだ。しかも糸操り人形では動きは真にもって不自然であるし、制約が大きい。にも関わらず・・という所がある。実物の人間と競演するに当りステージでの映えは重要だし実物人間の「大きさ」は無視できないものがある。これはこれで「見せ方」の探求を続けて行って欲しいが、人形劇固有の「間」(操作上の都合で生まれる)も何故か違和感がない。奥深い。

星降る教室
青☆組
アトリエ春風舎(東京都)
2025/11/22 (土) ~ 2025/12/01 (月)公演終了
期待度♪♪♪♪♪
昨年に続いて同作の年末上演、その心は?と興味が。新作であった模様(星降る・・とか言うタイトルの過去作がありそうで調べたが見当たらずであった)。芝居をあれこれ観て来たが青☆組が狙っていると思しい劇世界は(前は「よくある路線」と勝手に想像していたが)意外に無く、稀少に思えている。
日程的にも観に行けそうで楽しみ。

恭しき娼婦
新宿梁山泊
ザ・スズナリ(東京都)
2025/12/11 (木) ~ 2025/12/18 (木)開幕前
期待度♪♪♪♪♪
サルトルのこの演目は一昨年辺り風間俊介主演のを観る機会あって既知の戯曲だが、状況劇場(当時はシチュエーションの会)の初演の演目である事との符合には至らずで、金守珍演出ならばそこを抉って見せてくれるのでは、と。。
サルトル=実存主義の「実存」とは、普遍的真理なるものが揺らいだ大戦後、その時その場(状況)に関わりその状況固有の(そして己自身の)真実を見出す・・的なニュアンスに思うが、演劇におけるアングラはこの思想を体現したものだと説明されれば納得である。
が、あの作品のどのあたりにそれは窺えたか、吟味したく出向く事だろう。スズナリだし(またそれ)。我ながら贅沢な話である。

悪童日記
サファリ・P
すみだパークシアター倉(東京都)
2025/12/19 (金) ~ 2025/12/21 (日)開幕前
期待度♪♪♪♪♪
P・サファリ久々の遠征公演にお目々がキラリ。こまばアゴラで観た「悪童日記」をすみだPTで・・。ちょいと楽しみ。(つってもこの週末は諸々目白押し。観に行けるものかな)

存在証明
劇団俳優座
シアタートラム(東京都)
2025/11/08 (土) ~ 2025/11/15 (土)公演終了
期待度♪♪♪♪♪
長田育恵の名を再び頻回に見るこの頃。自分の中で勝手に瀬戸山美咲と両頭として整理されている。原作の脚色や翻案、実在の人物や史実に即した劇作の印象が強いのだが、概要を見れば前世紀の数学者にスポットを当てた話のようで、理系の話。これに社会的な題材が織り込まれる模様。楽しみ。

夜ごといざなう偽りの月よ
幻想奇術空間シンビーボックス
浅草九劇(東京都)
2025/11/07 (金) ~ 2025/11/09 (日)公演終了
期待度♪♪♪♪♪
ProjectNyx『青髭公の城』を目にした人は心の奥で快哉を上げたかも知れない。城主の何番目かの新妻としてやって来る(という芝居のオーディションにやって来る、だったか)若い女性主人公がこの曰くありげで不気味な城で珍奇な体験をするという、謎めき物語を彩っていたのが、狂言回しとして登場するマジシャン渋谷駿。本域のマジックが要所でさりげなく披露され、ドラマ性が俄然高まる。この融合を演出し得た金守珍にも感心したもので。この公演はマジック主体だがストーリー性があって演劇好きの琴線も揺らしてくれんじゃね?間違いなく、と踏んでおるのだが、日程的には大変厳しい。当日会場に多くが詰めかけ、良い出し物を多くが堪能してくれれば良し。

cogito
O企画
蓮根駅前劇場Sunny32(東京都)
2025/11/14 (金) ~ 2025/11/16 (日)公演終了
期待度♪♪♪♪♪
O企画というのをあのキレる俳優荻野貴継氏がやってると知ったのが昨年の「稽古初日と哲学対話」というえらく面白そうな企画で。2022年に坂井水産というユニットと共催で「稽古初日2」即ち、ある戯曲を稽古する初日を(稽古が必要ないので)何組もの俳優らにやってもらうという・・坂井水産がやったのを見た荻野氏がその第二弾をやったその発展形であったらしい。一日3ステは出来る計算で、自分は観ていないのでその試みの結果は不明だが、今回は3ステ/1日は踏襲し、内容もやはり不明。何だか楽しげである。初めてかつ遠い場所だが、それも含めて。

零れ落ちて、朝
世界劇団
吉祥寺シアター(東京都)
2025/12/25 (木) ~ 2025/12/28 (日)開幕前
期待度♪♪♪♪♪
この公演は不知であった。スタジオ「HIKARI」にもご無沙汰だが今回は断念。四国くんだりからまたやって来てほしい。
・・と書いたが一つ前の今月(10月)公演{QuON)の事でチョイスを間違えた。
年末行けそうである。楽しみ。

QuON
世界劇団
スタジオ「HIKARI」(神奈川県)
2025/10/23 (木) ~ 2025/10/26 (日)公演終了
期待度♪♪♪♪♪
この公演は不知であった。スタジオ「HIKARI」にもご無沙汰だが今回は断念。四国くんだりからまたやって来てほしい。
この劇団の歴史は10年程のようで、その最初期に神奈川で初開催された劇王に参加している(ラインナップを見るとどうやら生観劇しているが、自分が観たのは半分のみで世界劇団は逃したかも)。その何年か後にこまばアゴラで「さらばコスモス」を観たのが初観劇か。愛媛の医科大学生らが立ち上げた劇団との事で、確かに頭脳先行の印象が強く「継続性に不安」とレビューに書いているが、しぶとく主宰本坊女史によって継続している。昨年閉館となった愛媛のシアターねこでもやりながら一公演で全国数カ所回り、広島も所縁の土地らしい。次の公演でお目にかかりたい。

トミイのスカートからミシンがとびだした話
新国立劇場演劇研修所
新国立劇場 小劇場 THE PIT(東京都)
2025/11/11 (火) ~ 2025/11/16 (日)公演終了
期待度♪♪♪♪♪
新国立研修所俳優による発表公演は自分的にはリーズナブルかつ思わぬ収穫もある「穴場」的公演。三好十郎の本作は以前にもやってたが確か見逃しており、内容も楽しみ。