まことの観てきた!クチコミ一覧

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60'sエレジー

60'sエレジー

劇団チョコレートケーキ

サンモールスタジオ(東京都)

2017/05/03 (水) ~ 2017/05/21 (日)公演終了

満足度★★★★

予想通り、高い評価。
今の経済至上主義の世の中に一石を投じた作品である。
まさに、今から思えば… あの時代が日本の分かれ道だったのだろう。
しかし当時は選択の余地なく突き進むしかなかったことだろう。

高評価なので敢えて言えば、主人公ががなり過ぎた感があった。
随分経った今は変わっているかもしれないが。
それと当時の職人は、無精ひげは生やしていなかったと記憶している。
みな、短髪で身綺麗にしていた。
重箱の隅で申し訳ない。

「蝉の詩」

「蝉の詩」

劇団桟敷童子

すみだパークスタジオ倉(そう) | THEATER-SO(東京都)

2017/04/25 (火) ~ 2017/05/07 (日)公演終了

満足度★★★

前作で危機感を持ったが、今回はまあまあでした。

きっちりと観れました。

ネタバレBOX

「蝉」のように一生を目いっぱい生きてるなと思ったのは、鍋六と亀吉ですね。
さて、主人公(?)織枝は?

ラストシーン、何も無い老婆に「生きる」を強要する人々。何の意味があるのだろう?
彼女にこれ以上の何を求めさせたいのか?
作家の筆を疑問に思いました。

姉たちの応援と意思を継ぎ、ひとり社会に歩みだす織枝が描写がないので、彼女はどう生きたのか全く不明。アイスクリーム屋をやったことが語られるが、そこで彼女が得た喜びも悲しみも語られない。
なのに「まだまだ!」???
なにがまだまだ生きなきゃならないのだろう?
理解できなかった。
独立愚連飯店

独立愚連飯店

トツゲキ倶楽部

「劇」小劇場(東京都)

2017/04/19 (水) ~ 2017/04/30 (日)公演終了

満足度★★★★

「殺す」と「生かす」の対比でしょうか。
物騒な感がある昨今、避けてはいけないテーマです。
コメディ路線でサラッと軽く見せてくれました。
ありがちな設定ですが、まずまずコメディとして成立しています。
ただ、扱っているテーマ故、もっと踏み込んで描くべきだとの感想も出るかと思います。
筆者もそういう物足りなさは感じました。

ネタバレBOX

生きる=食べる、調味料として恋愛や友情。これを否定される事柄が戦争(短絡ですが)もっと明確にそれが描かれても良かったかなとは思いました。
焼きそばのようなエピソードが手を変え品を変えもっと欲しかったです。

それと、兵士の髪型が床屋行きたてのようなカットだったのが気になりました。
東の方は、ぼさぼさかひとりがそうであったような坊主頭であるべきでしょうね。
エジソン最後の発明

エジソン最後の発明

キューブ

シアタートラム(東京都)

2017/04/02 (日) ~ 2017/04/23 (日)公演終了

満足度★★★★

「下町ロケット」風な町工場の商品開発の物語かと思っていました。
が、この作品は家庭劇です。
町工場でなくてもよかったと言えば、その通りです。
エジソンの最後の発明を町工場が何かするために起こる話しではないからです。

しかし、何かしら気持ちが温かくなる作品です。
人間っていいなと思いたい方には是非お勧めします。

ネタバレBOX

自殺の原因が語られないのが不満でした。
随分引っ張って、ドアが開いて終わりという処理は如何なのでしょう?
エジソン最後の発明=死者との通信
何故生きている者は死者と語りたいのか?
それをもっと深く語って欲しかったです。
惜しかった。
umami

umami

サスペンデッズ

【閉館】SPACE 梟門(東京都)

2017/03/18 (土) ~ 2017/03/26 (日)公演終了

満足度★★★

どこかで読んだストーリーですね~。
演出も数年前に流行ったパターンです。
もっと独創的内容と展開を期待していたのですが、残念でした。
次回に期待。

get cranky

get cranky

劇団スクランブル

シアター711(東京都)

2017/03/01 (水) ~ 2017/03/05 (日)公演終了

満足度★★★★★

良質なコメディだった。
簡単に書いたが、この「良質」というのが難しいのです。
笑わせてやれ!みたいな魂胆が表に出た途端、最早「良質」では無くなるのです。
男女の心のヒダをとても上手く描き出していました。
重要なポイントなのですが、演じ手に笑いへの執着が無いのが良いです。
それと、女優陣がとても良かったです。
皆それぞれに美しいのが、作品のクオリティを支えています。
ニール・サイモン風な良質なコメディが観られて、とても良かったです。

赤い金魚と鈴木さん~そして、飯島くんはいなくなった~

赤い金魚と鈴木さん~そして、飯島くんはいなくなった~

九十九ジャンクション

王子小劇場(東京都)

2017/03/01 (水) ~ 2017/03/05 (日)公演終了

満足度★★

 このプロジェクトは「本間さんはころばない」を観てとても好きになった。
筆者にとって演劇という物は、何かしらを世の中に提示し、大まかにいえばそれを教訓として対処しよう、そこまで至らなくても心に留めようという表現法である。
 本作の扱う題材には困惑し消沈するばかりであった。
「考えよう!」…何を???って感じだった。
 ちょっとした救いの小エピソードは語られていたものの、そんな物は限りなく虚ろだ。
 

ネタバレBOX

衝動殺人。
昨今、サイコパスもそうだが先天的な脳の障害(?)がクローズアップされてきている。
あなたの隣人が、あなたの家族に「衝動殺人」の種をもつ人が居たらどうしますか?
そういった問いかけもなく淡々と進行する物語が、この社会の怖さを再現しているのだろうが、それが何になるのか?
そんな怖いことが存在しているのですよ! そうですか~、それで?
って感じで、テレビのしかもスカパーやCATVのドキュメンタリー番組で観る分には
いいのかも知れないけど、劇場でこれはないなとため息しか出なかった。
ギンノベースボール

ギンノベースボール

ラビット番長

シアターグリーン BOX in BOX THEATER(東京都)

2017/02/15 (水) ~ 2017/02/19 (日)公演終了

満足度★★★★

とにかく誠実に作られているということに尽きます。
その誠実さが観る側にきちんと伝わってくる舞台でした。
いい 悪い って案外そこんとこに関連しているような気がしますが、そうであるならこの作品は
いい作品です。
観る側の気持ちを優しく、穏やかにしてくれます。
いつまでも前向きに!どんなときにも前向きに!そんなシンプルなメッセ-ジも良かったと思います。

Melody

Melody

TEAM 6g

シアターグリーン BOX in BOX THEATER(東京都)

2017/02/08 (水) ~ 2017/02/12 (日)公演終了

満足度★★★★★

良かったです。
この劇団は本当にきちんとした芝居を見せてくれます。
「星灯り」はまだまだ無駄が多かったですが、それ以後、本の骨格がきちんとしていて
遊びで流されない演出も確立されつつあると思います。
ごくごく身近な、生活の中の一点がテーマですが、生きる上で大事なことを問いかける姿勢に共感します。
今後も良質な”芝居”(演劇というより芝居ですよね)を届けてください。

たわけ者の血潮

たわけ者の血潮

TRASHMASTERS

座・高円寺1(東京都)

2017/02/02 (木) ~ 2017/02/12 (日)公演終了

満足度★★★

基本的に、問題提起の作品は好きだし、それこそが演劇の本質だと思います。
そういう意味では本作品も<まあ、いい作品かも…>という事になるのですが、
最近のトラッシュの作風が演劇かどうかという疑問はまたもや増幅された。

<言語>から<自由の本質>、<ヘイトスピーチ><デモンストレーション><憲法>
<立法府><9条と平和の定義>果ては…

これは討論相手のいない「朝まで生テレビ」ではないのか?
居酒屋で口角泡飛ばして熱弁を振るう”左翼青年”の怒鳴り声を反論なしに素面で聴く会?

これもひとつの『形態』であるとするならそれも在りかなとは思うが、どうも琴線に触れない。結局は鬱陶しさを感じ、ともすると嫌悪の感情が生まれる。
「正論だ!聴けよ!!」といった押し付けがましさが<問題提起>を超えて訴えられる、観る者の自己・自我を大事にしない2時間半に耐えられなくなる。

扱うネタも回を追う毎に多くなる傾向にあり、煩雑さを感じる。
作品として<消化不良>ではないのか。

好きな劇団であり、演劇の高みを貫いている劇団だと思っているが、ここ数作は敢えて言えば演劇ではない。アジテートだ。これは寂しい。


ネタバレBOX

祖母、母、義母である人の生き様がきちんと表出されていない。
(行間を表現できる凄い女優で、ファンが多く、大麻愛好家)
その人が大麻を必要としていたという事実に振り回されているだけだという印象。

医療用大麻が自由の象徴であるというのか?これは唐突に過ぎる。
以前のトラッシュなら、この大麻の解禁を巡って、権力側と医療との間の問題、製薬ビジネスの介在や末期医療の現実等々をきめ細かく配した演劇を創作していたと思うし、その手法が好きだった。

大麻の自由化が平和や人権主義や自由の尊厳にどう関係するのか?意味不明。

劇作家が中津留氏そのものの風体で作られているのも楽屋落ち感を増長させる。
洒落にして欲しいものだ。

川﨑さんのパンフコメントに「メッセージの押し売り感が嫌いで…」云々とあったが
今最も押し売り感、いや、押し付け感が酷い劇団になってしまったなあと思います。

溜息
モグラ…月夜跡隠し伝…

モグラ…月夜跡隠し伝…

劇団桟敷童子

すみだパークスタジオ倉(そう) | THEATER-SO(東京都)

2016/12/15 (木) ~ 2016/12/27 (火)公演終了

満足度★★

どうなんですかね…???
この劇団の良さは荒唐無稽をも含んだ題材でありながら、そこに根っこがあって
奇をてらわずにその訴えを表現してきたことであると思っている。

しかし、今回の演目はそうではない。

部落(今は死語だが…)伝承の形を取っているが―この手法は「炭鉱3部作」にも活用されていた―その伝承が“今”に突きつけられていない。
成程、“鬼”の存在はそれに近いが、ただ執着する対象が無い。
ただの「バイオハザード」のパロディか??と思ってしまう。

巫女(でいいのか??)の母娘が立ち向かう物は何なのか?
やはり“鬼”というものの存在の何たるかが描けていない所以だと思う。

ん~…、描けていないんだよな。やっぱり。

ネタバレBOX

テーマが希薄なので、安っぽい冒険活劇風になってしまっている。

松本紀保さん。「治天の君」の名演の後、この作品はないよな~。

サジキドウジなる作者が松本さんへの憧れに触れているが、この本で演じろという残酷さはとても彼女を大事に思っているとは信じがたい。
薄っぺらな演劇的背景で演じざるを得ない役者は彼女に限らず不幸の極みである。

ラストシーンの唐突さは失笑にも値しない。
償い

償い

teamキーチェーン

d-倉庫(東京都)

2016/12/01 (木) ~ 2016/12/04 (日)公演終了

満足度★★★

いじめ
昔からあった問題ですが、昨今はどんなネタなのでしょう?

金品の強要、人間性否定etc.昨今は程度を知らない”村八分”状況が多いようです。

劇中で触れられた原因はあまり自殺やら不登校やらに発展しそうもなかったですが…。

むしろ「復讐する」「私刑」の是非がテーマのような気もしたのですが如何でしょう?

ゲームをしながらの運転での死傷事故など、もっと「復讐」「私刑」の対象になりそうですが。

本作では「いじめ」の事実に対する記述が不足していたように思います。
また、終わり方も、作者の頭の中では完結したのでしょうが、観る側には釈然としない処理のされ方でした。

何を観客に訴えたいのかで方法論は多種多様に違いないのでしょうが、肝心の”何を訴えたい”の部分が微妙にぶれていたように思います。

おしいな…  と思いました。

鉄人

鉄人

ThE 2VS2

OFF OFFシアター(東京都)

2016/10/27 (木) ~ 2016/10/30 (日)公演終了

満足度★★★

演劇ではなく
コントですよね。

合コンと競馬のネタは笑いました。

前回観た際に気になった汗の染み具合が今回はなく
だいぶ清潔になった印象があります。

試しに、ひとつの簡単な設定の中でコントを考え出して、それらを合わせて芝居仕立てにするという作業をしてみたらどうでしょう?

今はオムニバスで、それぞれに関連や関係がないじゃないですか。
それが惜しいと思います。

治天ノ君【次回公演は来年5月!】

治天ノ君【次回公演は来年5月!】

劇団チョコレートケーキ

シアタートラム(東京都)

2016/10/27 (木) ~ 2016/11/06 (日)公演終了

満足度★★★★★

もし大正時代が長ければ…
日本は今どうなっていたのだろか?
昭和の帝国主義が先の大戦を招いたのだとしたら…?
或いは、大正のゆるゆる感に浸った日本を列強が根こそぎ奪ってるとしたら…?
本作を観た後に90年程過去の分かれ道の一方がどこへ繋がっていたのかを思わずにいられなかった。

帝王・帝国思想の再現の為の手練手管の描かれ方が直截的で、大正天皇の葬られ方がかくあったのかと驚愕した。

この国の来し方を考えさせられる作品であった。

昭和の到来が軍靴の足音のごとく聴こえたのは自分だけではないだろう。

また、この時期の再演によって、今”同情””哀れみ”といった感ですすめられている生前退位の実現に大きく疑問を感じざるを得なかった。

しかし、松本紀保の存在が素晴らしかった。
品の良さ、気高さ。感服しました。立ち姿の美しさに心を奪われました。

演出に関しては、さらにもっと動きを我慢する術もあったのではないかと思う。
むしろそうすることでの宮家を巡る人々の心根を深くひょうげんでき得たのではないだろうか?

いずれにしても、演劇というよりドキュメンタリー志向の、しかしやっぱり演劇的な不思議な良作に出会えたことは嬉しい体験だった。

蛇足:常連客(?)の俳優T.T うるさいです。自分だけの場ではないのですからマナーを意識し、同行の方のマナーにも気を遣ってください。

遠い国から来た、良き日

遠い国から来た、良き日

ワンツーワークス

赤坂RED/THEATER(東京都)

2016/10/14 (金) ~ 2016/10/23 (日)公演終了

満足度★★

テーマは危機感、内容は…
”戦争反対”言い尽くされた感があるが、やはり言い続ける必要があるテーマであることに間違いない。
日本人の”平和呆け”も自分も含め反省の必要あり。これもおっしゃる通り!
しかし、しっくりこない。
上演終了したので書こうと思う。

イスラム国と広島を同一線で扱ったのが気持ち悪い。
戦争という広い定義では確かに同一線なのかもしれないが、イスラム国テロと太平洋戦争では勃発の性格が違う。
アメリカ主導という共通項に踏み込んで欲しいが、そういった内容ではなかったので仕方ない。
イスラム国=悪
という大前提が骨子のひとつになっているのが気持ち悪さの原因か?

ヤスミの家庭が母子家庭で、食事も買ってきた総菜を適当につまむという俗にいう愛情の薄い家庭に設定されているのは何故か?
家庭内の愛情と会話の無さがイスラム国への参加を決断させるのか??
この家庭描写も意味不明で気持ち悪い。

平和ボケしている日本の若者(本作では中学生)は主人公との対比上説明シーンが必要なのはわかるが、ダラダラ長すぎなのもどうかと思う。
上演時間を延ばしているだけの気がするし、刈り込んで100分くらいの作品にできていれば、もっと緊張感がある作品になった筈だ。

経済至上主義(民主主義と同意語になった)が引き起こす悲劇に対する警告が兄の現実逃避だけなのが軽薄すぎ。
もっと掘り下げるか、カットしてしまうかどちらかの選択が必要だった。

一番気持ち悪かったのは、少年の告白の後の教師の台詞
「みんなはどう思った?」
この第三者立場の言葉が稽古場でも議論されなかったのか???
この劇団に対する危機感を感じた。
被災者・被害者にたいしての「今のお気持ちは?」とマイクを向けるマスコミの間抜けさを揶揄したのか?教師の公務員化を揶揄したのか?
そうではあるまい。
言えた役者もすごい!!驚く。

演出に対して
こけおどしはやめるべきだ!真摯に向き合う技量がないのなら取り扱うべきではない。
客に銃口を向けるという行為は失礼だし、ロスコをあれだけ焚き続けるのはなぜか?…臭いんですよ。
こけおどし演出を選択するなら、この劇団が取り上げていたドキュメンタリー手法の作品カラーにするべきだったし、今回のようなタッチの脚本ではこの演出手法は稚拙すぎる。

最後に
とても好きな劇団なのに、今回は酷いと思った。
トラッシュ〇〇…という劇団が、台詞の押し付けでダメになりかけている今
この劇団も混迷を始めたのなら辛い。
ドキュメンタリー路線に回帰して子の題材に再度チャレンジしてみるのも悪くないかも知れませんが…それは発信者のほうの選択ですね。

新宿カンタータ(聖歌)

新宿カンタータ(聖歌)

ピープルシアター

シアターX(東京都)

2016/10/19 (水) ~ 2016/10/23 (日)公演終了

満足度★★★★

正義とは何か?
アウトロー達の
”正義”への共感か
”純”な想いに対する共鳴か

アウトローという設定を使わなければ、最早正義も純な心も描けなくなっているのか…!!!
そのことに唖然としながら帰途に就いた。

長く叫ばれていることだが、資本主義は人間の心を間違いなく蝕み、我々の危機は本当にすぐそこまで迫っている。
(もう蝕まれている人々であふれているが…)

なんとも重い作品だ。




Infinity

Infinity

ハグハグ共和国

萬劇場(東京都)

2016/09/07 (水) ~ 2016/09/11 (日)公演終了

満足度★★★★

とにかく性善説
内容が…とかテーマが…、演技が…
そんなこと以前に
とにかく”性善説”を貫いた作品。
その姿勢に対して、良い悪い関係なく脱帽。

大切なことに気づかされました。

味がしなくなったガムみたいな

味がしなくなったガムみたいな

マニンゲンプロジェクト

「劇」小劇場(東京都)

2016/09/07 (水) ~ 2016/09/11 (日)公演終了

満足度★★★

反対なら
題名通り、味がしなくなったガムみたいな=惰性での展開の方がよかった気がします。
劇団運営に対する不満の吐露と本題は全く無関係ですね。

惰性として意識していないものの本当の価値
そんな方向で語って欲しかったです。

ヴィンセント・ ヴァン・ゴッホ

ヴィンセント・ ヴァン・ゴッホ

キューブ

紀伊國屋サザンシアター TAKASHIMAYA(東京都)

2016/09/07 (水) ~ 2016/09/24 (土)公演終了

満足度★★★★

超・力演!
プレヴュー拝見しました。

ゴッホというと精神を病んだと簡単に答えがちですが、精神を病むというより
精神を壊すに至る壮絶さを表現した本作はとてもヘビーです。

楽曲もとてもヘビーです。

昨今はやりの毒にも薬にもならないエンタメ・ミュージカルのファンにはお勧めできませんが、
真摯にゴッホの”狂気”を表現した本作は画期的です。

ゴッホの作品群を上手く投影した美術は一見の価値ありです。

とにかく橋本さんの力演が凄まじかったです。

【ご来場ありがとうございました】雑種 花月夜

【ご来場ありがとうございました】雑種 花月夜

あやめ十八番

王子小劇場(東京都)

2016/08/02 (火) ~ 2016/08/07 (日)公演終了

満足度★★★★★

佳作であり、素敵な作品
大劇場がミュージカルの名のもとに、演劇を離れエンタメに向かう中、
この作品は演劇にしっかりと根付いて、表現として音楽を用いている。

演劇の何たるかも知らない大プロダクションの製作者たちに是非観て勉強してほしい!!

ちいさな空間だが、そこだからこそ表現できる”空気”をこの劇団はきちんと持ち合わせていると思う。
非常に気持ちがいい。

音楽も”郷愁”の響きがありよくできていると思う!!!

本当にお薦めです

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