とうやの観てきた!クチコミ一覧

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1ooM【1/27~1/28オンライン公演中止】

1ooM【1/27~1/28オンライン公演中止】

壱劇屋

オンライン公演(大阪府)

2022/01/27 (木) ~ 2022/05/27 (金)公演終了

実演鑑賞

満足度★★★★★

鑑賞方法を「上演会場で実演を鑑賞」にしましたが、これは「映像を鑑賞」にした方がよかったのでしょうか…笑
でも確実にその時、その場所の自分のコメントに反応して劇が進行・変化していっていたので、会場を「ツイキャス」として、「上演会場で実演を鑑賞」にしました。
何回か拝見したのですが、何回見ても上記の通りその時にしか発生しえない反応ややり取りが生まれ、また、回を重ねるごとに進行がスムーズになるような工夫もされていて、面白かったです。メインでキャスを回されていたキタワキさんの(不慣れさを保った)成長を見られたのも楽しく、今でもキタワキさんの中の人を見るとどうにも応援してしまうようになっています。
コメントをうって「ツイキャス視聴者」として参加するほかのお客さん、の存在を感じられて、一人で観る配信映像とは違う、劇場の客席に近い空気を独りながら味わうことが出来たのもよかったです。
メインルートは4つながら、その先で起こる事で小分岐も発生するなどして、とにかく盛りだくさんにするサービス精神、配信画面ごしにも受け取りました。
とても楽しかったです。
またこのような形式の演劇も味わってみたいです。

不思議の国のアリス

不思議の国のアリス

壱劇屋

門真市民文化会館ルミエールホール・小ホール(大阪府)

2022/03/24 (木) ~ 2022/03/25 (金)公演終了

実演鑑賞

満足度★★★★★

初日初回を拝見しました。面白かった…!!
感情や状況の表現を含むマイムパフォーマンス、美しかったです。
人数こんだけだっけ?もっといないっけ?と思うくらい密度、複雑さで、70分飽きがなくて、次は何が出てきてどんな世界が見れるんだ…?とワクワクしました。

マイムパフォーマンスに圧倒されてる間に、あれよあれよと奇妙で、少し気持ちの悪さもある、おかしな世界にこちらも巻き込まれている感覚になって、中心でそれに翻弄されている女性と一緒に逃げたり迷ったり浮いたり沈んだりしている気分になりました。

「よくあるアリス」とは離れてるらしいけど、セリフないしどこまでわかるかな〜と思っていたのですが、全く問題なかったです。
知ってるようで知らない世界。
要所要所あのキャラかな?と思うところはありますが、無理に重ねなくても良かったですし、コミカルさやマイムのスタイリッシュさのなかで発揮される暴力的ですらあるアリスの「つよさ」は原作や有名アニメで触れたアリスに通ずるところがあります。

最後の迫りくるパフォーマンスの連続からの、ラストシーンが印象的かつなんだか爽快でした。

透き間

透き間

サファリ・P

京都府立文化芸術会館(京都府)

2022/03/04 (金) ~ 2022/03/05 (土)公演終了

実演鑑賞

満足度★★★★

うつくしくて不気味。逃げても逃がそうとしても、ずっと足元をとらわれている、乾いているけど粘着質な不気味さ。
物語というよりも、物語を軸として、呪いよりももっと身近で、身近であるがゆえに気づきがたいもの…そういう概念のようなものを表現していたように思う。
ホラーのような怖さではなく、言われなきゃ気づかなかった臓器のしみの気配に気が付いてしまって、それでも目では見えないのでじわじわとこわい…そういうこわさがあった。
美術の素っぽさと、統一感のある色味の衣装をまとった人体のうごめきが、非常にマッチしていて美しく絵画のようで、おそろしいけれども目が離せない景色だった。

笑う茶化師と事情女子

笑う茶化師と事情女子

匿名劇壇

in→dependent theatre 1st(大阪府)

2018/08/24 (金) ~ 2018/08/27 (月)公演終了

満足度★★★★

いつもの匿名だ!と思いきや、あれこれ匿名!?なところもあり、また、あのサイズの箱で匿名劇壇を観るのも新鮮で、新鮮づくし。シチュコメwithモラトリアムみたいな(?) シンプルな舞台美術の中渦巻く場面・会話のテンポや単語チョイスはやはり痛快、面白い。

外の道

外の道

イキウメ

サンケイホールブリーゼ(大阪府)

2021/06/26 (土) ~ 2021/06/27 (日)公演終了

実演鑑賞

満足度★★★★

舞台演劇において「得体の知れない恐怖」を感じるのはイキウメさんならではだなと思うのですが、今回もそれを特に感じました。なめらかに遷移する時間演出と、肉体の殻の不確定さ、「認識」という個々によって違うものが軸になっている不安定さ、解釈に呑まれてしまって、混乱はしつつも、ことばは難しくなくしっかり伝えていただき、ぞわぞわとした不安を味わうことに専念できました。

髑髏城の七人 Season月

髑髏城の七人 Season月

TBS/ヴィレッヂ/劇団☆新感線

IHIステージアラウンド東京(東京都)

2017/11/23 (木) ~ 2018/02/21 (水)公演終了

満足度★★★★

劇団☆新感線『髑髏城の七人season月(上弦の月)』観了!
演劇アトラクション!これはこれは…時間はもうネタになるほど長いのだけど、中だるみはない。七人天地人魅せるにはいる。話が分かりやすいから、ここぞというところでキメてもらえるのに心置きなく気持ちよくなれる。かっけぇなあ…!初の髑髏城だったので、他髑髏が気になる。

贅沢と幸福

贅沢と幸福

オパンポン創造社

大阪市立芸術創造館(大阪府)

2022/05/13 (金) ~ 2022/05/15 (日)公演終了

実演鑑賞

満足度★★★★

人間の選択や感情はゼロイチでも白黒でもない。
スッキリ楽しい話ではない…どちらかというと止まれない下り坂のしんどさがあるけど、悲喜交々ヒリついた芝居と虚実のグラデーションの書き方、時空の演出方法がおもしろかった。

『船を待つ』大阪公演

『船を待つ』大阪公演

ミクニヤナイハラプロジェクト

扇町ミュージアムキューブ・CUBE03(大阪府)

2023/12/21 (木) ~ 2023/12/24 (日)公演終了

実演鑑賞

満足度★★★★

ずっと遠く、ずっと昔、を思い遣るような、すぐ隣のことやものを思うような、さみしさやなつかしさを感じながら観ました。身体含め空間丸ごと美しくて沁みいりました。想像をしていたより身体だけでなく台詞の応酬がエネルギッシュで、目の前でその緩急を浴びるのが心地よかったです。自分がぼーっと見てただけかもしれませんが、色が薄墨のように見えたものが、光源が変わって実はとてもカラフルだったのがとても驚きました。

ピタゴラスのドレス

ピタゴラスのドレス

DOOR

in→dependent theatre 1st(大阪府)

2018/09/06 (木) ~ 2018/09/09 (日)公演終了

満足度★★★★

にがくもやさしい会話劇。シンプルなセットながら、互いの状況が気持が、乱暴でなくぶつかって絡まってて、各人物の今までの人生も乗せてお芝居されてるんだなあ…と沁み入った。笑いどころはもちろん、ふとした時に自然と笑顔になれる感じも良かった。

三大劇作家、逮捕される!

三大劇作家、逮捕される!

工藤俊作プロデュース プロジェクトKUTO-10

ウイングフィールド(大阪府)

2022/03/09 (水) ~ 2022/03/14 (月)公演終了

実演鑑賞

満足度★★★★

笑った!
短編の気軽さと、気軽さの割に三作品三様の笑わせ方と工夫が盛り込まれてて面白い。
冒頭と幕間の三作家たちのゆるくてどっかかわいいトークパート(これも芝居の一部ではあるが)も面白い。
ベースがしっかり練られているだろうので、観ててあきないゆるさと熱量。大変贅沢。
お話的には一本目が好きかなあと思うのだけれど、羽曳野の伊藤を持ってこられたらそれはもう、アレですよ!(笑)

The Flower 花を枯らさぬ、罪と罰

The Flower 花を枯らさぬ、罪と罰

坂本企画

カフェ+ギャラリー can tutku(大阪府)

2014/08/09 (土) ~ 2014/08/10 (日)公演終了

満足度★★★★

「生きている」とは
石化症という人が石になっていく病が流行する時代・世界の話。

石化症、枯れない花、不死…そんなキーワードで短編が繋がるオムニバス形式のお話が罪編と罰編あわせて4話。
どれもこれも儚く、短編のようで繋がっている。
罪編⇒罰編の流れて見たので、『せっかしょう』ですべてが集約され、繋がった感がある。
魂を植物に宿したであろう研究者が残した花は薔薇。
もしかしたら始まりの薔薇も、そうして生まれた薔薇なのかな、とも思う。

全話通して「生きている」「生きていく」「生きる」とは何かということを考えさせられる話だったように思う。

白ベースの衣装と舞台美術がとても合っていてきれい。
その中に、黒い衣装とあかい紅を纏った女優の異質感がまた美しい。
石化して白くならない、という意味もあるんだろうか。


それぞれが求めていたことや起こした行動を書き起こして、繋がりをもう少し振り返ってみたい。

イザボー

イザボー

ワタナベエンターテインメント

オリックス劇場(大阪府)

2024/02/08 (木) ~ 2024/02/11 (日)公演終了

実演鑑賞

満足度★★★★

美しさとつよさと圧倒的歌唱力によりエンターテイメントとして愛憎の中そのときの力いっぱいで生きたろう歴史の人の姿を届けられたなと思います。歴史上の人物・有名な人物はどうしてもアイコン的に捉えがちですが、そうではない、生きている人間一人なのだということも、観ながら感じました。
シンプルながら、メインキャストだけでなくスタッフ勢やアンサンブルの技術の粋が詰まった画作りを感じました。客席の使い方巻き込み方もパワフルかつ軽妙で、メリハリがあって長時間も集中してのめり込むことができました。
バラードからロック調、フリースタイルのラップのようなものまで、多種多様なナンバーを圧倒的歌唱力でたたきつけられる心地よい歌劇でした。

doubt -ダウト-

doubt -ダウト-

いいむろなおきマイムカンパニー

扇町ミュージアムキューブ・CUBE01(大阪府)

2023/12/01 (金) ~ 2023/12/03 (日)公演終了

実演鑑賞

満足度★★★★

人間の身体の自在さを改めて実感します。
前に見たときよりティックトックやショート動画を目が知っているので、早送りを生の体でやってるのにしっくりくる(コマ落ちの特徴掴み)具合すごいな、になります。どこが同とは説明ができないのですが、各駅で下りて、不思議な光景を見る・巻き込まれる、ような、いいむろさんの銀河鉄道みたいだなあとか勝手に思っています。
ラスト付近手前のグルグルと繰り返しながら時間圧縮されるみたいなシーンの始まり、いいむろさんのひとりでの動き、あとからそこに他のプレイヤーがはまって「ああその動きだったんだ!」になる気持ちよさと、「そのうごきを一人でなんで出来ていた!?」になる奇妙さが好きでした。
ラスト付近のあるツールが別の使い方をされだすところに今特にギュッとなります。平和がいいです。

みはるかす、くもへい線の

みはるかす、くもへい線の

コトリ会議

AI・HALL(兵庫県)

2022/12/02 (金) ~ 2022/12/04 (日)公演終了

実演鑑賞

満足度★★★★

劇場の使い方たのしい!
平面二列で一部後頭部で見えないシーンがあったのは残念やったけど、笑っていいのか泣いていいのかわからないシュールさと少しの邪悪で描いた少しだけ優しいミクロな宇宙の絵本に取り込まれるような不思議な時間を堪能した。
アイホールの高さと暗さが今回の仄暗さと怪しさを孕んだ景色に合ってた気がするなあ。
断絶、隔絶、わかり合う必要はあるか?棲み分けでいいのでは?それでも介入があったときは?可愛らしい声や言葉に潜むガラス片みたいな棘に時々ビクつきながら、小さな声や暗闇に神経を傾けるのが愉しい。

人の気も知らないで

人の気も知らないで

iaku

壱坪シアタースワン(京都府)

2014/07/09 (水) ~ 2014/07/10 (木)公演終了

満足度★★★★

感情移入しやすい
女性3名の会話劇。
カフェ空間で織りなされる取り留めない会話から、パーソナルにつっこんだ話まで。
集団にいると自然と会話内の役割分担が発生するあの感じ。
私ならだれの意見かな、こういっちゃうかな、と思いながら観ました。

お芝居を観ているのですが、カフェにいたら隣でなんか始まった…みたいな巻き込まれた的妙な緊張感もあります。

今回は小さな一室で行われましたが、本当のカフェなどでやってみたらどうなんだろうな、と思ったり。
会場によって雰囲気はまたがらりと変わると思います。

無駄な抵抗

無駄な抵抗

世田谷パブリックシアター

兵庫県立芸術文化センター 中ホール(兵庫県)

2023/12/09 (土) ~ 2023/12/10 (日)公演終了

実演鑑賞

満足度★★★★

役者さん皆さんの技が素晴らしく、淡々ともしているように見える、かつチラチラと匂わせる距離感を保った会話を、飽きることなくぐっと引き込まれてみることが出来ました。圧迫感の感じられる劇場のような形の広場のセット、シームレスに「観客」になるそこに集う人々、道化の入りからとても面白かったです。
イキウメ作品ではないものの、こんなに元のお話を関係性や形を保ったまま現代にもってきて「イキウメ」らしくしつつ、現実のあらゆることに思いを馳せられるようになるの、すごいな…と毎度思います。「電車」は果たして何だったんだろう、各々の脚をとめるもの、大きな力でどうしようもない障害、なのかな?と想像を巡らせます。

スーパーふぃクション ふぉーエヴァー

スーパーふぃクション ふぉーエヴァー

悪い芝居

扇町ミュージアムキューブ・CUBE01(大阪府)

2023/12/16 (土) ~ 2023/12/17 (日)公演終了

実演鑑賞

満足度★★★★

ちょっと特殊な席で観たのもあるかもしれませんが、客席ごと世界に巻き込んでいくのが上手いなあと思いました。痛々しくもなりえる、創作者や芸術の「場」のよく聞く空気感の表現を、ポップでちょっとメロウに見せてくれて、フィクションと現実の境界を楽しく綱渡りさせてくれるように思えました。とてもLIVEでした。
「スーパーふぃクション」を前に確かHEP HALLで観ていて、似ているのにその時とはまた全然違った形、のように思えましたが、見ているうちにきゅっとそこに収束する瞬間があってドキッとしました。しばらくお休みとのことで、そうなるとさみしいなと思いますが、また劇場で遊ぶ姿を見られればと思います。

コロニー

コロニー

ファントマ

CBGKシブゲキ!!(東京都)

2014/07/19 (土) ~ 2014/07/20 (日)公演終了

満足度★★★★

東の地に冬が降る
大阪の下地をもって気持ちは新たに拝見。
愛ってある意味エゴだけど、それに寄り添ったり、寄り添われたり、すれちがったり、哀だなあ…など。

キャストさんの違いや、演出の変化で印象も変わって面白かった。
殺陣やダンス、アンサンブルの方々も増えたことで豪華さが増し、笑いの要素が追加されたり削られたり濃くなったりで纏まった印象。
(「パパて!」が…)


終了公演なのでこちらに失礼…
クウォーツに槍を引き継いだ後、横たわる娘たちに送る女王の目線、その背中に胸が締め付けられた。
母上、に返す、我が娘、をクウォーツが聞かず旅立ったこともまた切ない。

観られた方には、各々キャラクターの名前の意味や特質をちょこっとでも調べてみることをお勧めいたします。掘り下げると、なお面白い。

私の家族

私の家族

トリコ・Aプロデュース

ウイングフィールド(大阪府)

2018/05/31 (木) ~ 2018/06/03 (日)公演終了

満足度★★★★

明確に異常部位があるわけではなくて、ズレ、歪さ、奇妙さ、が静かに寄って蔓延する怖さ。傍から見ていると不思議でたまらないけど、そこに悪意がなく、ないゆえに怖い。求めるがゆえの欠落が呼ぶ信仰。よきゾワゾワやった。入れ子美術も素敵。絶妙に危ういかたちの瓦解。

わが星

わが星

ジャグリング・ユニット・フラトレス

フェニーチェ堺(堺市民芸術文化ホール)(大阪府)

2022/05/20 (金) ~ 2022/05/22 (日)公演終了

実演鑑賞

満足度★★★★

言葉と音の遊びにジャグリングの動きがハマっていた。
円、球、レンズ、惑星、衛星、軌道、団らん、時間…の形状と、舞台や演出が表現しているかたちが統一感あったのも良かった。
うつくしいほろびを見つめた。
うつくしくあれるように、「おなかいた」はなくなるといいなと思う。
童話のような、さみしくてうつくしいもので心臓をやさしく撫でられる。
ミクロでマクロで果てしなくてすぐそこにあるものを交錯させるホンの強さと、それを視覚的に動的に見せてくれるジャグリングの組み合わせが良い。

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