タッキーの観てきた!クチコミ一覧

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ハーフテールモニュメント

ハーフテールモニュメント

B.LET’S

小劇場 楽園(東京都)

2014/11/26 (水) ~ 2014/11/30 (日)公演終了

満足度★★★★

不気味な雰囲気
何を考え、何を行うのか解らない、その不安感、不気味さが十分伝わる芝居であった。
一方、気になる所も…。

ネタバレBOX

両親に虐待され、家出していた次女が、15年振りに叔父夫婦に連れられ実家(レストラン経営)に戻ってくる。既に両親は事故死しており、姉妹弟とは家族の意識はない。そんな他人のような家族…。そして叔父夫婦の狙いは何か。ここまでの舞台雰囲気は不気味で見ていて胸が苦しくなるような迫力があった(象徴としての“少女像“も存在感あり)。
しかし、途中の障害事件(唐突感あり)を契機に雰囲気や演技(特に次女=土田有希)がガラリと変わり、不気味さや緊迫感が無くなったと思う。

公演テーマの明確さ、それをどうストーリー展開するか…そこが厳しく、難しかったようだ。ストーリーにしても意外性や納得感が弱いと思う。
演出について、事件発生までの濃密な会話は見事だった。そのままの雰囲気で芝居を貫いてほしかった。
B.LET'Sは、シャレたセリフの応酬が真骨頂。それが本公演では中途半端に終わった。
勿論、本公演も面白いが、レベルの高い芝居を続けているだけに過去公演と比較した感想である。

今後も素晴らしい公演を期待しております。
とけない鎖

とけない鎖

劇26.25団

OFF・OFFシアター(東京都)

2014/11/19 (水) ~ 2014/11/23 (日)公演終了

満足度★★★★

もつれた愛
加害者家族の深く悲しい物語。と、同時に一人の人間として自分の心を本当に開放できないもどかしさ。それを他人ではなく家族の中で感じる苦しさ、虚しさが伝わる公演だった。

(後日追記)

海のてっぺん

海のてっぺん

ワンツーワークス

吉祥寺シアター(東京都)

2014/11/20 (木) ~ 2014/11/30 (日)公演終了

満足度★★★★★

いつも新鮮な驚きが…
ワンツーワークスの公演は、いつも優しく心を和ませてくれるとともに、社会性をチラッと垣間見せる。もしくは、その逆で社会性の中に人の喜怒哀楽を盛り込むという贅沢な芝居だ。今回はどちらかと言えば前者の部類に入るだろう。
さて、舞台全体に建築途中の家が…見た目はこのまま続ければ本当に住めるのではないかと思わせる出来栄えであった。そして木の香漂うには、仕掛けがあった様だが…。
説明文では、嫁・姑問題のようだが、本筋はもっと深く悲しい。そして現在の日本の姿が浮かび上がる、という秀逸な作品であった。

ネタバレBOX

2001年(阪神・淡路大震災から6年後)が時代背景。
海が一望できる高台に「家」を建てる…そして 骨組みができあがりつつある、そんな建築現場に結婚を約束した二人が下見に来る。その現場で働く大工達との会話は笑いを誘う。一方、新婦になる女性は、実家が旅館を営んでいたが、震災で倒壊し働いていた仲居が皆亡くなったという辛く悲しい過去を持つ。
この現場(実は、住宅は二世帯を前提に建築していた)と過去の旅館の情景をオーバーラップさせ、笑わせた分だけ余計に悲しさを倍加させる。だから心が揺さぶられ印象深い公演になった。
当然、”海が見える”、というシチュエーションは東日本大震災を想起させていることだろう。見事な演出手腕である。
木の香りの秘密を書くと興ざめするので、「ネタバレ」にも記載しないでおく。

今後の公演も楽しみにしております。
橋を渡ったら泣け

橋を渡ったら泣け

劇団CANプロ

銀座みゆき館劇場(東京都)

2014/11/21 (金) ~ 2014/11/24 (月)公演終了

満足度★★★★

厄介な自分心理
極限状態に置かれた人間の心理。状況設定はよくあるが、面白く描いていた。
説明文から小松左京の小説「日本沈没」を想像した。本公演も時代背景やラストのセリフはそれを彷彿させるようであった。

ネタバレBOX

さて「日本沈没」は小説、映画ともに読み、そして観た。書き下ろされた1973年は、高度成長期が終焉を迎え、インフレーション、オイルショックなど社会不安が背景としてあった。翻って現在は、東日本大震災以降の地震・火山噴火・大型台風等の自然災害、そして経済の閉塞感が漂う。多少こじつけかもしれないが、共通して言えるのは、「日本人が国を失い放浪の民族になったらどうなるのか」をテーマに据えた点であろう。
今作品も状況設定は同じようであるが、一人間の行動心理、集団心理という内面を掘り下げたところに面白さがあった。
特に、登場人物の性格・立場をそれぞれの視点で捉えているから、ミニマムの社会性が上手く表現できていた(とにかくリーダーになりたい、逆に無責任な追随主義者など)。
この公演は極限状態における人間を通して、醜さ、浅ましさという暗部を描きつつ、最後にはそれを乗り越え未来を見た、ところに救いというか安心感を覚えた。自分としては、少し予定調和なような印象が残ったのが残念であったが…。

今後の公演も楽しみにしております。
はなはどこへいった

はなはどこへいった

榴華殿(RUKADEN)

タイニイアリス(東京都)

2014/11/21 (金) ~ 2014/11/24 (月)公演終了

満足度★★★★

珠玉…
この種の公演は好き。
説明文には「老女」「徘徊」「追憶」と少し寂しい言葉が出ていたが、お茶目な老女のシャレた会話が魅力的だ。最後は悲しいが、長い人生における心の「彷徨」は見事だった。そしてラストシーンは美しく印象的に仕上げた。

ネタバレBOX

ほぼ素舞台…老女が懐かしき旅先で巻き起こす出来事のたび、小物・衣装が持ち込まれ、彩りが添えられる。そして、それらを手に取りはしゃぐ姿は愛らしい。
失踪した老女を探す旅にでた4老女(久保庭尚子、森田小夜子、かやべせいこ、小澤凌)…長い年月を歩んできた友達同士の辛辣なセリフも味わい深い。失踪した老女(はなさん)は、15歳の時に事故死。しかし、本当は4老女のほうが亡くなっていた。
物語は”はな(西村博子<特別出演>)”さんの追憶であり、心魂の彷徨であった。その旅立ちは美しいお花畑へ…素晴らしいラストシーンに感動した。

今後の公演も期待しております。
バスに乗る天使たち

バスに乗る天使たち

ナマイキコゾウ

「劇」小劇場(東京都)

2014/11/19 (水) ~ 2014/11/23 (日)公演終了

満足度★★★★★

ファイナル公演…残念!
劇団ナマイキコゾウ…素晴らしいファイナル公演ありがとうございます。
そして残念です。今年は多くの旗揚げ公演を観たが、一方ファイナル公演もいくつか拝見した。

(公演については、後日追記)

言の葉の散りぬるを

言の葉の散りぬるを

wordleafproject

高田馬場ラビネスト(東京都)

2014/11/21 (金) ~ 2014/11/24 (月)公演終了

満足度★★★★

見応えあり
まず、テーマの着想が面白い。ストーリーも推理小説のように二転三転させて飽きさせない工夫が施されている。演出も幻想的な導入によって観客を舞台に集中させる手法は成功した。脚本・演出は優れていると感じたが、それを体現する演技力が足りないと思う。せっかくの主張が十分伝えきれないから、見ている方も感情移入出来ない。
(後日追記)

月闇の詩 -竹取の調べ-

月闇の詩 -竹取の調べ-

劇団 夢神楽

d-倉庫(東京都)

2014/11/19 (水) ~ 2014/11/24 (月)公演終了

満足度★★★★

丁寧だが…
結構な長編小説を読んだ気分である。満足感はあるが、途中のふざけた部分も含め不要な場面も多々あったと思う。それゆえ、序盤の登場人物の立場・関係性を説明する重要な場面の印象が薄れてしまった。せっかくストーリーは単なる予定調和へ導くことなく、最後まで観せてくれただけに残念に思えた。エンターテイメント作品…キャストは、役者・ダンサーが同一舞台に立っていたようで、それぞれの得意分野が際だちレベルアップを図っている所は好意を持ったが、一方アンバランスにも観えた。少なくとも、群舞はある程度レベル(高次での)合わせが欲しい。
(後日追記)

ぼくたちの学校

ぼくたちの学校

演劇企画ハッピー圏外

TACCS1179(東京都)

2014/11/19 (水) ~ 2014/11/24 (月)公演終了

満足度★★★★

そういえば学生運動が…
自分より先輩たちの世代で盛んだったようだ。そして学生寮に入寮した経験がないから、”そうだったんだ”という追体験もしくは俯瞰した見方になった。それでも1972年当時のノンポリ大学生を通してみた学生運動の雰囲気は出ていたと思う。その緊迫状況は、終盤になって発揮される。惜しむらくは、その表現が状況ではなく、セリフ(アジテーション)による説明になっていたこと。
もう一方のテーマ…上京した純情大学生の恋愛、女性同士の嫉妬・裏切りを交えた生身の人間像のあぶり出しが見物であった。
その演出には、「演劇企画ハッピー圏外」らしさが…
(後日追記)

通る夜・仰げば尊し

通る夜・仰げば尊し

劇団芝居屋

ザ・ポケット(東京都)

2014/11/19 (水) ~ 2014/11/24 (月)公演終了

満足度★★★★★

覗かれる人生芝居の味わい
今回公演…消滅危惧地域となっている北国の辺鄙な地ホタムイが舞台になっている。わが故郷も山間部の豪雪地帯だった。懐かしさとともに、現在の境遇(都市部には演劇、映画、音楽等の文化に触れやすい環境下にある)は恵まれていることを痛感した。
僻地教育に情熱を燃やした教師の通夜、卒業生の想いは分かるような気がする。さらに地域が家族そのもののような絆の強さがあり、見方によっては過干渉かもしれない(笑)。
さて、芝居屋の公演が好きなところは、演技がしっかりしているところ。もちろん脚本・演出は秀逸である。今回、脚本・演出を行っている増田再起氏の出番が少ない。そして、本公演はオーディション(1名)以外は、劇団員だけで上演しているという。当日配布の「芝居屋とは」からその趣旨は読み取れた…
(後日追記)

「螺旋戦車PART20 virus hospital-pandemic-」

「螺旋戦車PART20 virus hospital-pandemic-」

SPIRAL CHARIOTS

ステージカフェ下北沢亭(東京都)

2014/11/16 (日) ~ 2014/11/16 (日)公演終了

満足度★★

呆気ない
あまりに呆気なさすぎて物足りない、というのが第一印象である。
観客参加型のゲーム演劇で、今年は4公演目であったが、こんなに早く解決してしまっては劇になっていないと思う。
本公演では、病院が舞台で「ウィルス」「感染ウィルス」を駆除するものだが、ほとんど推理することもなく、観客はほとんど正答した(わざと不正解に…大人の対応をした方3名)。
前説でもあったが、エピローグ、プロローグ以外はアドリブだからやむを得ないのだろうが…。

次回公演を期待しております。

音楽劇・聖なるかな

音楽劇・聖なるかな

海千山千プロデュース

OFFOFFシアター(東京都)

2014/11/12 (水) ~ 2014/11/16 (日)公演終了

満足度★★★★★

お見事!
素晴らしいコメディ音楽劇…ストライクゾーンに速球が来た感じである。良質な笑いを誘いながらも、しっかり社会批判を込める。それも正面から堂々(シニカルではない)と行うから誰にも分かる。本当に10年後には現実になっていそうな物語である。
舞台は、宗教(修道院)…そこに政治的な話題(寄付金に課税)を取り上げ、さらに修道士達の人間としての苦悩が…どちらかと言えば避けてしまいがちな設定であるが、上手く描いていた。
また、音楽劇…専門家ではないキャストの味わい深い歌声は、温かみがあり印象に残る。なにより歌詞が、劇中のセリフとして生きている。
今「音楽劇・聖なるかな」は、4年前の男性版として上演しているが、更に条件・状況を変えて再演してほしいものである。
全てにおいて満足した公演でした。

ブルドッグは支配できないⅡ

ブルドッグは支配できないⅡ

湾岸ビルダーズ

ワーサルシアター(東京都)

2014/11/15 (土) ~ 2014/11/17 (月)公演終了

満足度★★

残念ながら…
自分はあまり好きな公演ではなかった。何を表現したかったのか、が分からない。脚本家・演出家が描きたい思いは大切だが、観客(自分)はついて行けなかった。もう少し観客を意識した目線がほしい。芝居は虚構の世界だが、それにしても、もう少し現実性を持たせないと感情移入出来ない。最後は、ハートフルコメディのような結末だが、印象に残らない。

ネタバレBOX

間違えられて捕まった男(桐島)を中心に、留置所に拘留された人間達が起こす、笑いあり涙ありの人間ドラマ…という謳い文句であった。
確かに、舞台設定はそうなのだが、留置所にしてはあまりに自由すぎて、その拘束感がない。また看守があまりに丁寧な対応で、サービス業における接客のようだ。
なにより留置所4号棟には幽霊が出るという噂があり、その通りに出没する。その幽霊は誰にも見えてしまい、生身の人間として行動しているのが不思議だ。もっと幽霊を登場させている理由付けを考え、その存在?をどう芝居に活かすか。

公演全体を通じてドタバタコメディ風で、メリハリが薄くなった分だけ、最後のハートフルな想いは飛んでしまった。

もう少し描きたい内容を整理・構成すれば、面白いと思う。
次回公演に期待しております。
巨人伝説

巨人伝説

劇団俳優座

俳優座劇場(東京都)

2014/11/06 (木) ~ 2014/11/16 (日)公演終了

満足度★★★★★

虚人伝説
人間の生に対する執着…究極には、見栄や外聞もなく虚勢を張ってでも生き抜く。その魂胆が見て取れる秀作だと思う。
あまり書き過ぎると、自分が透けて見えるようで恥ずかしく、また怖い。

全てにおいて印象深い公演でした。

Antique

Antique

Project ONE&ONLY

「劇」小劇場(東京都)

2014/11/12 (水) ~ 2014/11/16 (日)公演終了

満足度★★★★

懐かしい雰囲気
優しい空気がゆっくり、また時として激しく流れる感覚が心地良い。小さな場内に大きな想いが詰まった不思議な空間を創り上げた。
アンティークショップの雰囲気は出ていたが、よく見ると不自然な(古美術品、骨董品というものから外れた)物も置かれていた。そこはご愛嬌だろう。想いが込めれた品々は、その想いが既にアンティークという解釈なのだから…。

ネタバレBOX

ストーリーは、店内のアンティークを巡る、店主(老女)と客(男)の会話によって展開する。その会話は「主語は?」がセリフの接頭語のようになっており、“誰の想い”、または”誰への想い“を感じ取ると、劇中の回想シーンが面白い。多少くどいと思うが、会話の主導権を転換させるには効果的だったと思う。
公演全体を貫いた思いは、表面的には攻撃的なセリフの応酬だが、底流には思いやりが…。

今後の公演も楽しみにしております。



マッチ売りの少女

マッチ売りの少女

CHAiroiPLIN

d-倉庫(東京都)

2014/11/06 (木) ~ 2014/11/09 (日)公演終了

満足度★★★★

マッチ売りの少女の…
交響曲(シンフォニー)のようだった。
「死」を連想させる原作に比べ、本公演は「生」を感じた。



ネタバレBOX

原作は大晦日の夜、少女が寒空の下でマッチを売っていた。なかなか売れず、あまりの寒さに、少女は少しでも暖めようとマッチに火を付けた。その時流れ星が流れた。祖母が「流れ星は、消えようとしている誰かの命なんだよ」と言っていたのを思い出す。最後のマッチに火を付けた。その時、祖母が現れ、少女を優しく抱きしめて空へ昇っていった。新年を迎えた翌朝、少女はマッチの燃えかすを抱えて、幸せそうに微笑みながら死んでいた。

本公演は、逆に希望の火(灯)が見えたかも…。戯曲をダンス表現で観(魅)せてくれた。
自分のイメージは、スズキ拓朗氏の太いマッチ棒(独舞)は擦らない。精神的支柱のようで、いくら弄ばれても揺らがない。一方、少女マッチの群舞は、紅蓮のようであるが、その先は儚さを感じてしまう。同一場面において、「独舞」「群舞」は交わることはないが、常に対比させるような印象を持たせる。そして、群舞のマッチ棒は静かにマッチ箱へ…不条理を逆手に取った逞しい公演に感じた。
今後もすばらしい公演を期待しております。
爆弾魔メグる

爆弾魔メグる

あたらしい数字

インディペンデントシアターOji(東京都)

2014/11/07 (金) ~ 2014/11/10 (月)公演終了

満足度★★★

坦々と…
進展する普通の恋愛劇だった。
自分の中に爆弾は膨らんでこなかった。黒い風船という比喩爆弾は膨らませた大きさは変わらないのだろうか。私(めぐる=女子高生)にくれたときから、20歳代前半までの状況の変化に応じた爆弾のあり様は…

旗揚げ公演で爆弾とくれば、もっと刺激的な内容かと思ったが、誰もが澱のように沈澱させる嫌な気持ち。その爆発する限界点の描き方が弱かったようだ。もっと良い子が内に溜め込んでいく様をデフォルメして表現してもよかった。

ネタバレBOX

私の爆弾はもちろん、高校時代の友達やアイドルが抱えた爆弾も描いた。登場した女性の爆弾を描いたことから、相対的に私の抱えた爆弾の威力(印象)が弱くなったように思う。他の人のエピソードをすべて自分に向けて溜め込む、そんなイメージを持たせたら、威力は違ったと思う。

舞台の観せ方は上手い。最小限の動きで場面転換を図っている、一方、暗転した場合はその時間が長く、観客の集中力を欠く。

演技は平均しておりバランスが良い。若い女性の本音的なことがチラッと見え隠れするところは面白かった。

全体的には面白い視点と舞台構成は確か。
今後が楽しみな劇団だと思いました。

かなたから

かなたから

アンティークス

「劇」小劇場(東京都)

2014/11/06 (木) ~ 2014/11/09 (日)公演終了

満足度★★★★

真面目な…
公演スタイル。伏線を施した内容は回収・説明していた。
また、”かなたから”にあえて繋げなくても十分面白い。逆にSF風にすることで現実の社会性や人間性という身近な問題を回避したようで表層的な印象になった。また、演出として20数年間という経過を描いているので、その状況の変化はキャストの演技力に負うことになった。しかし、基本的には幼子時代から成人までを演じたが、途中回想シーンも取り入れながら違和感なく最後まで観ることができた。

ネタバレBOX

結末は、少女はエイリアン?不妊夫婦に拾われ、その子として育てられるが、母親がカルト教団に入信し、その団体に懐疑的な父親と夫婦喧嘩が高じて…父親が母親を含む親族を殺してしまう。父親は無実を訴え20年に亘る再審請求で無罪を勝ち取る。実は少女の親友の母親(教団信者)が犯人という結末。
長い年月を描いているが、全体として少女の成長記録のようで、裁判等(再審請求の署名活動は、少女およびその友達の活動的側面のようだ)はその一部の出来事として捉えている。ストーリーは伏線をはり、それを丁寧に解いていく親切さ(前述済み)。
好感の持てる公演であるが、最後は100歳まで生き邂逅したような件があったが必要だろうか。
今後の公演にも期待しております。
IN/GO rewrite

IN/GO rewrite

EgofiLter

ワーサルシアター(東京都)

2014/11/06 (木) ~ 2014/11/10 (月)公演終了

満足度★★★★

ザワザワする不思議な感じ
サイコ・サスペンス風な展開だが、宗教・民俗学的な背景を取り込み、重層的な観せ方にしていた。
少し気になるところが…

ネタバレBOX

ストーリーは、母親の葬儀のため、久し振りに実家に帰ってきた次女と近所の人たちや葬儀社係員との人間関係を中心に展開する。母親を嫌悪して長いこと帰らなかった理由とは・・・ここから謎解きが始まる。

気になる点は次のこと。
1.ストーリー構成にメリハリが乏しく、また見せ場のような印象に残る場面が少なかったと思う。
2.暗転時間が長く、集中力を欠いてしまう。
3.濃密な会話劇があるが、演技力(キャラの濃淡?)に差があるようで、バランスを欠いたような違和感を覚えた。

それでも全体的な仕上がりは面白く、妖しげな雰囲気は出ており見応えがあった。また、舞台セットは見事に作り込んでおり、覗き見しているようなワクワク、ドキドキ感を持てた。

今後の公演にも期待しております。
The Wonderful World ~サヨナラ愛しき世界~

The Wonderful World ~サヨナラ愛しき世界~

ネオゼネレイター・プロジェクト

小劇場B1(東京都)

2014/11/06 (木) ~ 2014/11/11 (火)公演終了

満足度★★★★

不気味さあり
オドロ怪しい雰囲気が漂う舞台セット。場内に入った途端、異空間を思わせる素晴らしさ。薄暗い室内は時間感覚が定かではなく、これから起こる不思議な出来事を考えると、”逢魔が時“か。

ネタバレBOX

廃墟と化したビルの地下、そこに不思議な機械が設置されており…。現在と近未来の時空間を往来し、退廃・破壊的な状況からの打開を図る、そんな明日を信じる物語である。
事象に時空間移動、医師を思わせる白衣、意味不明な言葉の羅列…芝居によく使用される妄想・幻覚治療…覚醒したら精神科病院だった、というオチかと思った。しかし、あくまで現実社会として描いていた。ストーリーが混沌、漂流したようで一見破綻したように思った。
演出は、時空間移動する際、暗転させるがその時間が長く、また場面転換後のテンポが緩慢になり、見ていて集中力を欠いてしまう。確かに状況が違う設定になるが、そこはセットの一部(機械or部屋番号)が変更するのみ。全体の流れを大切にしてほしかった。出来れば素晴らしいセットに見合った緊張感ある演出を保ってほしかった。

とはいえ、得体のしれない恐怖のようなものは十分感じられるし、迫力もあった。女優陣のキャラ・特技などは明確に表しており、その演技は見応えがあった。

今後の公演も楽しみにしております。

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