朝食まで居たら?
劇団青年座
俳優座劇場(東京都)
2016/09/08 (木) ~ 2016/09/11 (日)公演終了
満足度★★★★★
想像通りの…
青年座の舞台を観たのは久しぶり。ただでさえ増えすぎている舞台。抑えなければ…でも、予想通りの良い舞台だった。津嘉山正種を初めて観たのは、新国立劇場の『野望と夏草』、存在感に圧倒された。今日は全く異なるキャラクターだったが、さすがの俳優。立派な舞台装置の中での卓越した演技の3人芝居、2時間半、十分、楽しめた。
POP −Piece of Paper−
Theatrical Magic Project
上野ストアハウス(東京都)
2018/06/12 (火) ~ 2018/06/17 (日)公演終了
満足度★★★★★
「シアトリカルマジックライブ」、楽しめました。マジックが一流。それに観客が参加する即興劇が融合する。毎日違うんだ。面白い。なぜか私が舞台に上げられ、マジックショーのお手伝い。映像も使い、後方の観客にも見やすい。只、19:30の開演で、終演が21:30過ぎ。その後のトークショーはちょっと遅いのでは。。。
明日は風のない日
劇団文化座
文化座アトリエ(東京都)
2014/04/26 (土) ~ 2014/04/30 (水)公演終了
満足度★★★★★
何て素晴らしい舞台なのだろう!
松田正隆作「明日は風のない日」劇団文化座アトリエ公演。
本公演でなくても決して手を抜かない劇団。舞台のセットもしっかりしている。
地味な俳優が多い中、最近、Project Nyx「宝島」に客演した小谷佳加がいる。「宝島」では海坊主キムで、個性的というか、美人さんにはもったいない。
この舞台では原爆症の不安で結婚を躊躇う難しい役どころ。とても同一人物には思えない演技力。小さな舞台だが、心に響く芝居だった。劇団文化座、佐々木愛さんだけでなく、素晴らしいアーティストがたくさんいる劇団です。
さよなら、先生
おおのの
シアター711(東京都)
2016/04/20 (水) ~ 2016/04/24 (日)公演終了
満足度★★★★★
お薦めです!
「さよなら、先生」とは、未完の小説『グッド・バイ』の話と太宰治の生き方を重ね合わせた舞台です。個性溢れる俳優を、90分の中で生き生きと活躍させる演出も見事。「I Love ダザイ」と言うか、「I miss you, ダザイ」というか、太宰「愛」を感じる作品でした。
星の王子さま
Project Nyx
東京芸術劇場 シアターウエスト(東京都)
2018/09/16 (日) ~ 2018/09/21 (金)公演終了
満足度★★★★★
金守珍演出、サン=テグジュペリの原作を大切にしながら、寺山修司の世界を再現。人形劇はとても美しく原作を描いていました。
Project Nyxは、私がひとつの公演を複数回観に行く団体の1つです。「アングラ宝塚」と言うよりも、今回は「エロスのごった煮」という感じ。「白波五人男」をもじった5人の星たちのアンサンブル、芸劇で観ることが出来るパフォーマンスではないでしょう。最近のProject Nyxの傾向は、饒舌な佐藤梟の「狂言回し」が楽しい、傳田圭菜の美しい「人魚」の復活も嬉しい。勿論、黒色すみれ、そのテーマソングとも言える『永久に麗しく、すみれの花よ』、そして数々のオリジナル曲が、この『星の王子さま』の舞台を最高に盛り上げています。
黒色すみれの歌は寺山修司とも、サン=テグジュペリとも無関係な歌詞なのに、この舞台にぴったりはまるのはなぜなのでしょうか。そして終幕の天井から吊された布を使っての若林美保のエアリアルとのコラボが素晴らしい。前回の『奴婢訓』で度肝を抜いた若林美保のパフォーマンスの再現でした。
ドキュメンタリー
劇団チョコレートケーキ
小劇場 楽園(東京都)
2018/09/26 (水) ~ 2018/09/30 (日)公演終了
満足度★★★★★
緊迫の3人芝居。731部隊の話に繋がるのです。それは戦時中の話ではない。日本軍の残虐行為が、現在の製薬会社にも受け継がれていることが語られます。決して新しいテーマとは言いませんが、「チョコレートケーキ」らしい仕上がり。秋の『遺産』に期待が膨らみます。
『ラクゴ萌エ』
ラチェットレンチ
d-倉庫(東京都)
2017/04/13 (木) ~ 2017/04/16 (日)公演終了
満足度★★★★★
『ラクゴ萌エ』、タイトルから「落語家を志す少女の面白可笑しい話」程度に考えて観に行きました。前説で、普段はサスペンスをやる劇団、ふと不安が…、落語を上手く出来るのかなあ? いや不安に反して、面白かった。内容もあった。話の落ちは述べませんが、最後の桜舞うエンディングまで十分楽しませてもらいました。落語のしゃべりをすべて落語としてやるのでは無く、複数の役者が立体的に演じるのが上手くいった理由の1つだと思います。勿論その場合も、扇子と手拭いを小道具として使ってました。それにしても俳優さんが良い。特に、「だんまり」役の井上賢吏さんの身体を張った熱演が印象に残りました。
その恋、覚え無し
劇団桟敷童子
すみだパークスタジオ倉(そう) | THEATER-SO(東京都)
2018/11/27 (火) ~ 2018/12/09 (日)公演終了
満足度★★★★★
今日も座席はもちろん最前席センター。舞台は林の中。池があります。水が流れています。本水を使った迫力の舞台が始まりました。映画やテレビだとストーリーの大きな流れの中で画面に映る人だけがスポットを浴び、他の人の動きは写りませんし、その演技はありません。しかし演劇は俳優が舞台上にいれば、(台詞が無くても)必ず演技をしているのです。それが何回観ても面白く、新たな発見に繋がります。4人の祈祷師が山の中を歩いてやってくる印象的な最初のシーン。そして最後は舞台全体に美しく染まった紅葉の中、その村を去って行く3人。「その恋」はどこに。。。彼らの運命なのか、心に響くものがありました。そして場面場面が美しい、あるいは恐ろしい絵になる舞台でした。
花火鳴らそか ひらひら振ろか
劇団銅鑼
あうるすぽっと(東京都)
2019/02/15 (金) ~ 2019/02/21 (木)公演終了
満足度★★★★★
なぜ今のこの時期にやるの? 真冬でなく、お盆に観たい。そんな穏やかな気持ちにさせてくれる芝居でした。舞台上にも余計な物がなく、サッパリしていて美しい。何よりも俳優が上手い。松本祐子の台本・演出も冴えています。安心して観ることが出来ました。
バンブー・サマー
アナログスイッチ
駅前劇場(東京都)
2019/05/15 (水) ~ 2019/05/19 (日)公演終了
満足度★★★★★
いや、面白かった。『竹取物語』をベースにしたと言っていますが、物語の謎解きを考えながら大いに笑えました。終わってみれば、何も無かったような夏休みの出来事。さえない男子高校生達の妄想だったのかも知れませんね。
キャッシュ・オン・デリバリー ~Cash on Delivery~
ファルスシアター
駅前劇場(東京都)
2016/06/24 (金) ~ 2016/06/28 (火)公演終了
満足度★★★★★
「ドア」がポイント
面白かった。原作が良い! 翻訳が良い! 演出が良い! 俳優が良い! この作品は「ドア」がポイント。登場人物がドアから現れたり消えたりして、嘘と勘違い、すれ違いが積み重なる。舞台だからこそ味わえる面白さ。イギリスらしいウィットと日本語のジョークが重なり、脚本と演出の力を感じました。気絶した人を死体と勘違いし葬儀屋を呼ぶなど現実離れの場面も多々ありますが、そんな不自然さより展開の面白さが圧倒的に超えていました。こんな犯罪ストーリーを最後はハッピィーエンド、うまくまとめました。
morning sun 晩夏/初春
第27班
テアトルBONBON(東京都)
2017/05/10 (水) ~ 2017/05/14 (日)公演終了
満足度★★★★★
大学4年の春。まもなく卒業。色々なことがあった。様々な大学生の生活を描いた恋愛群像劇でした。先ずは舞台セットが面白い。それほど大きいとは言えない舞台に、いろいろな「場所」が丁寧に作られている。従って場面転換が速い。数カ所の出来事がライトの当て方で替わる。上手い、上手すぎる。話は非現実的ものもあるが、面白い。2時間を超える舞台だが、中間部の擬人化した動植物の話、脚本のバランス感覚が素晴らしい。
優しい嘘
劇団俳協
TACCS1179(東京都)
2016/05/26 (木) ~ 2016/05/29 (日)公演終了
満足度★★★★★
面白い!今日までですよ・・・
良い芝居でした。舞台は小さなカラオケスナック、そこのママの3姉妹を中心に、スナックに集まるダメな男や女の話です。本日まで上演ですので、「ネタバレ」はしません。何と言っても青田ひできの脚本が良い。カラオケで始まりカラオケで終わる。芝居ですから、多少の誇張表現があるにしろ、登場人物が面白い。最終的には穏やかな話になるのですが、私の好きな「笑わせ、泣かせ、考えさせる」舞台でした。もちろん俳優さんも熱演、近所にいるような人物をうまく描いていて、とても楽しい芝居でした。優しい嘘、必要ですね。
ミュージカル『高松心中』
片肌☆倶利伽羅紋紋一座「ざ☆くりもん」
シアターグリーン BOX in BOX THEATER(東京都)
2017/08/09 (水) ~ 2017/08/13 (日)公演終了
満足度★★★★★
久々によく出来た和製ミュージカル。最初の15分で引き込まれました。何より、7人のダンサーが生きている。たまに見かける「ラジオ体操」のような振り付けで全員で踊るのは勘弁してほしい。今日は歌もダンスも上手いし、「本」もしっかりしていた。「人は幸せになるために生まれてきた」「終わりの無い旅」など、説得力ある台詞も多く、笑わせるだけで無く、考えさせる芝居であることも良かった。
泳ぐ機関車
劇団桟敷童子
すみだパークスタジオ倉(そう) | THEATER-SO(東京都)
2015/12/05 (土) ~ 2015/12/15 (火)公演終了
満足度★★★★★
期待通り!
良かった!
炭鉱の町の少年の成長物語。炭鉱?明るい話の筈はない。でも、笑わせ、悲しませ、考えさせる。脚本、演技、美術、演出、全てが良い。
テーマ音楽のユーモレスク、とても切なく心に響くメロディだ。
イチエフ・プレイズ
ワンツーワークス
ザ・ポケット(東京都)
2015/07/17 (金) ~ 2015/07/26 (日)公演終了
満足度★★★★★
【恐怖が始まる】を観ました!
良い芝居でした。家族の会話の中で、ストレートに原発の恐ろしさが伝わってきました。と言っても、笑いもあるのです。そこが脚本のうまさなのでしょう。俳優陣も素晴らしかったです。
死神と9月のベランダ
東京カンカンブラザーズ
ザ・ポケット(東京都)
2017/10/11 (水) ~ 2017/10/15 (日)公演終了
満足度★★★★★
1997年から現在まで時代が進みます。スーパーマーケットの娘・若葉が、幼稚園生から大人になるまでの物語。舞台セットも素晴らしく、きちんと練られた脚本。人生を感じるドラマでした。笑いを散りばめらながら、愛情溢れる展開、この劇団のファンになりました。
レンジャー
ミュージカル座
光が丘IMAホール(東京都)
2017/12/07 (木) ~ 2017/12/10 (日)公演終了
満足度★★★★★
1970年代の、とある特撮番組の制作舞台裏。いきなり「ゴレンジャー」のアクションシーン。「子供番組」の話? そんな雰囲気から始まりました。主役俳優が降板されるあたりから話が面白くなります。スタッフ・俳優たちの人生がその作品のストーリーと重なり合うのです。オリジナルミュージカル、やりますね。藤倉梓作品、期待通りでした。
首のないカマキリ
劇団俳優座
俳優座スタジオ(東京都)
2018/05/18 (金) ~ 2018/06/03 (日)公演終了
満足度★★★★★
とにかく良い作品です。脚本が秀逸。こんなに言葉に魅了される芝居は、鈍感な私には珍しいのです。また劇団俳優座の俳優陣が魅力的。久々にお会いできた岩崎加根子。俳優座劇場プロデュース『十二人の怒れる男』に出演の塩山誠司。On7(オンナナ)の保亜美。内面の気持ちをにじみ出す清水直子ほか、誰もが素晴らしい演技なのです。そして、まだ準座員の後藤佑里奈の頑張りがとても面白かった。生きることを真面目に真正面から考えさせる舞台。しかし堅苦しくならず、時々笑いを誘う芝居づくりが上手い。今年観た舞台の中でも、トップレベルであることは間違いありません。
君恋し
劇団昴
東京芸術劇場 シアターウエスト(東京都)
2019/09/19 (木) ~ 2019/09/26 (木)公演終了