つながる音楽劇 「麦ふみクーツェ」~everything is symphony!!~
シアターBRAVA!
シアターBRAVA!(大阪府)
2015/04/23 (木) ~ 2015/04/26 (日)公演終了
満足度★★★★
麦にいいもわるいもない。
千秋楽は、音を鳴らす気満々のお客さんばっかりだったので、かなり盛り上がりました。
とはいえ、ただ楽しいだけじゃなく、終わったあとはなんとも言えない余韻を残してくれたと思います。
ねこと一緒に色んなひと、色んな境遇のひとが出てくるけど、けっきょく・・・
麦にいいもわるいもない
・・・そういうことなんだと思うし、そういう色んなひとたちと音楽を軸に一緒に繋がっていこう・・・っていうことだったのかなと。。
舞台装置、音楽は素晴らしかったです。
2幕に分かれて時間が長い分、全体が少し間延びした感じではあるけど、その反対に上演時間が短いと観客全員で楽しむ時間をつくる‥っていうのが難しいだろうし、その部分はしょうがないのかな。。
エッグ
NODA・MAP
J:COM北九州芸術劇場 大ホール(福岡県)
2015/04/16 (木) ~ 2015/04/19 (日)公演終了
満足度★★★★★
現在(いま)がこうならなきゃ…良いね。
こういう話しだったんだね。。
自分の思ってたのと全然違ってた。
面白かったというより、色んなものを感じさせてくれた。
観てる間にいつのまにか少しずつ目の前の景色が変わっていくんだけど、現在(いま)が舞台のようにならなきゃ…良いな…
っていう感じだよ。。。ほんと。
「オイル」のときは、どちらかというと過去のものとして観てる自分がいたんだけど、「エッグ」は今の時代に重ねながら観てる自分がいた。。
初演の頃に現在(いま)のような危ない匂いを感じさせる何かがもうあったのかな。
もちろん舞台も素晴らしかった。
FRIEND~踊る戯曲1~
CHAiroiPLIN
JMSアステールプラザ 多目的スタジオ(広島県)
2015/04/15 (水) ~ 2015/04/17 (金)公演終了
満足度★★★★
ぐるぐるぐるぐる家族・・・。
おなじ安部公房を扱ったこのしたPosition!!「人間そっくり」を観たときにも感じたことだけど、こういった不条理ものを題材にした舞台を観ていると、ある瞬間から頭が理解不能になるのか、そのままある世界に迷い込んでしまい、そのままその世界から抜け出せない自分がいるというかぁ。。なんか不思議な感覚。
ぐるぐるぐるぐる家族を観ながら、自分の頭のなかがぐるぐるぐる。。
ダンスも演出も洒落ててカッコ良かったです。
飛ぶひと
はえぎわ
ザ・スズナリ(東京都)
2015/04/03 (金) ~ 2015/04/12 (日)公演終了
満足度★★★★★
飛ぶひと・・・への応援歌と思いたい。
広島での初演、楽日を観て、その後、はえぎわさんの楽日は3回目となるのですが。。。
3回目でお話が分かってるのにもかかわらず、なぜか広島ではじめて観たとき以上の新鮮さ、面白さを感じました。
特にはえぎわさんの場合は、お話+役者さんひとりひとりの演技を楽しんで観てた時間も圧倒的に多かったように思います。
なので、はえぎわ版大満足です。
今から飛ぼうとするひと・・・への応援歌と思いたいです。
結びの庭
森崎事務所M&Oplays
JMSアステールプラザ 大ホール(広島県)
2015/04/02 (木) ~ 2015/04/02 (木)公演終了
満足度★★★★
クドカンと麻生久美子に注目していたが・・・。
クドカンと麻生久美子に注目して舞台を観ていたのだが・・・。
意外に一番の主役は安藤玉恵さんだったのではないかと。。。
今回は麻生久美子さんも良かったけど、
とにかく安藤玉恵さんの可愛さが目立ったかなぁ。。
1回観たぐらいじゃ、ここに出てくる人たちの気持ち、心の動きはほんと分からないし、なかなか掴みにくいお話しではあるけど、
だからと言って繰り返し観たら分かるかと言えばそうでもないし、
そういうはっきり分かった言えないのが人間だと思うし、
そういうところが岩松了さんの面白さかなぁ・・・と思う。
楽しめましたぁ。
ベター・ハーフ
ニッポン放送/サードステージ
本多劇場(東京都)
2015/04/03 (金) ~ 2015/04/20 (月)公演終了
満足度★★★
なんか浅くて一方的かな。。。
う~ん、ほんとに普通というか。。
ひと昔前のトレンディードラマのような・・・、
浅くて一方的というか。。。
わざわざ下北沢で観る舞台でもなかったかなぁ。
まあ、でも演出とか面白いし物語も分かりやすいし、
役者さんも上手いし
舞台はじめてな感じのひとには良いかも。
まあ、こちらが求めすぎたのかな。
頭の鉢
張ち切れパンダ
OFF OFFシアター(東京都)
2015/04/08 (水) ~ 2015/04/13 (月)公演終了
満足度★★★★
リアルに切ない。。
途中から薄々あれはあれなんだろうなぁ……
っていうのが分かってきて、
物語の流れも終わりも薄々読めるのだけど
読めるから泣けてくるというか。。
まぁ、あれの使い方が贅沢で上手かったし、
ラストも良かったし、リアルに切なかったです。
ベタなんだけど、ひとの気持の動きを
しっかり押さえてるからか、
泣きながら楽しく観させていただきました。はい。
我々のある風景
Dr.MaDBOY
王子小劇場(東京都)
2015/04/09 (木) ~ 2015/04/12 (日)公演終了
満足度★★★
もうひと捻りあった方が・・・。
好きなタイプの舞台ではあるけど、
どうせここまでやるのなら、
もっと分からない方へ、
もうひと捻り持って行った方が、個人的には好きかなぁ。
良い雰囲気の役者さんが多くて、
お芝居については楽しめました。
大失敗。
モモンガ・コンプレックス
JMSアステールプラザ 多目的スタジオ(広島県)
2015/03/21 (土) ~ 2015/03/22 (日)公演終了
満足度★★★★
ネガティヴをエネルギーに。。。
ネガティヴなエネルギーを、
ダンスパフォーマンスにして、
楽しましてくれるあたりが、
自分の性に合っててすごく楽しめました。
音楽の使い方も面白くて、楽しめるツボもたくさんです。
こういうのは好きです。
ザ・ブルーマリッジ
シアターユニット抹茶ウーロン
広島市東区民文化センター・ホール(広島県)
2015/03/14 (土) ~ 2015/03/15 (日)公演終了
満足度★★★★
そっちかい。。(笑)
ある意味チラシに惑わされたというか。。。
ラストが強烈に記憶に残ってます(笑)
ロシアの劇作家の作品っていうことで、やはり独特の雰囲気があるんですけど、それを丁寧に派手すぎず楽しく芝居にされてたと思います。
脇の人たちも良いけど、主役の二人がすらっとして見栄えが良く、それだけで良い感じです。
どちらかというと、観客さんたちも、もっとリラックスして、もっと笑って楽しめばいいのになァ・・・・って、そんなことをふと。。。
Equal-イコール-
赤星マサノリ×坂口修一
JMSアステールプラザ 多目的スタジオ(広島県)
2015/03/07 (土) ~ 2015/03/08 (日)公演終了
満足度★★★★
お芝居の迷宮に迷い込む。。
赤星さんと坂口さんの軽妙な芝居を楽しんでるうちに、
いつの間にかお芝居の迷宮に迷い込み、
「えっ、どういうこと?」って
わけが分からないまま戸惑いながら観ていくと、
「えっ、そういうことなの。。!!」
って、同じ時間の流れで一緒に芝居を楽しんでる自分と
過去の伏線を思い出し確認しながら芝居を楽しんでる自分と
ふたり出てきて、
「あぁ、わけが分からない、いや、分かる、あっ、そうか、えっ、なんだ?」
色んな気持ちがごちゃごちゃごちゃごちゃ、
いや~、面白かった。
DVDを予約しとけば良かったと後悔。
ぶた草の庭
MONO
J:COM北九州芸術劇場 小劇場(福岡県)
2015/03/07 (土) ~ 2015/03/08 (日)公演終了
満足度★★★★
終わる時間の切なさ。。
笑いの中に溶け込む、
終わる時間の切なさ・・・
というか。。やるせなさというか。。
土田さんの書くお話って、
ネガティヴの連鎖が悲しくならずに、
力の入らない妙な笑いになっちゃうというか。。。
どんな状況になっても
変わらず、ひとでいたいです。
そんなことをふと。。
逆しら
黄金山アタック
広島市東区民文化センター・ホール(広島県)
2015/03/05 (木) ~ 2015/03/08 (日)公演終了
満足度★★★★
妙な懐かしさ。。。
ジブンだけかもしんないけど、
観てるうちに、妙な懐かしさを感じたんですよね。
懐かしい心地良さというか。
生理的に好きです、この舞台。
初日に観たのですけど、
個人的には全体の雰囲気から、なんか浮いてるような個所も
ポツリ感じられ、それが変わるのか変わらないのか・・・、
三重公演も興味あるんですけどね。
ブラッシュアップもするんでしょうし。。
柳沼さんは目とか表情が面白く、
梶田さんはゆるゆるな感じが良くて、
芦田さんは樹木希林なみの存在感で・・・。
中島さんを観てると、ダンスをやってるからこそ、
他のひととは何か違う伝えられるものがあるんやろな・・・
って思ってしまいます。
「初心者にお薦め!」っていうマークを付けてるものの、
決して分かりやすいということではなく、一度観て欲しい・・・
という思いです。
飛ぶひと
公益財団法人広島市文化財団 アステールプラザ
JMSアステールプラザ 多目的スタジオ(広島県)
2015/02/19 (木) ~ 2015/02/22 (日)公演終了
満足度★★★★★
すっと心に入る群像劇
群像劇も色々観てますが、最初からすべてのひとたちが
分かりやすく、すっと心のなかに入ってくるのも珍しいです。
芝居を観ながら、共感できるひともあり、
身につまされることもあり、
色々考えさせられることもあり。。。。
遠くから眺める風景のようでもあり、
自分を映し出す鏡のようでもあり、
過去の記憶のようでもあり。。。
とはいえ、笑いのツボもあったけど(笑)
変幻自在、瞬間瞬間ごと、
色んな気持ちや思いを楽しめた舞台かなと。。
役者さんはみんな生き生きしてました。
窯ん、ベイビー
演劇企画室ベクトル
広島市東区民文化センター・ホール(広島県)
2015/02/07 (土) ~ 2015/02/08 (日)公演終了
満足度★★★★
謎に向かって進むおはなし
末田晴さんは舞台をやってた頃は観てなくて
脚本をされてた映画「横川サスペンス」だけ観たことがある。
それも、今回と同じように謎が物語の先にあって、
伏線がぽつりぽつりと落ちていくのを横目で見ながら物語が進んでいき、
物語に出てくるひと達が描かれながら、
最後に伏線が少しずつ拾われ解決する。
ほかのも、こんな感じなんだろうか。。。
やはり、舞台の行き先が見えてるので物足りない部分は少しあるのだけど、今回は森木さんが演じる次女のキャラがお話にすごくぴったりで生き生きしてて、そんな感じで、そのほかの役者さんも良い味が出てたかなと思う。
物語を楽しんだというより、その舞台にいる役者さんたちの芝居を楽しんだという感じ。
全体的に少しゆるい感じはしたけど面白かった。
「書く女」
北九州芸術劇場
J:COM北九州芸術劇場 小劇場(福岡県)
2015/02/14 (土) ~ 2015/02/16 (月)公演終了
満足度★★★★
緊張感ある心地よいリーディングS
緊張感のある心地よいリーディングセッションでした。
演出もただのリーディングに終わらない工夫もされてたし。
ピアノの演奏もソロコンサートのような雰囲気を醸し出すも、芝居を盛り上げ、芝居に良く馴染んでいました。
舞台と言う静かでピンと張りつめた水面に、
それぞれの役者たちが芝居をするたび、台詞を言うたび、
色んな波紋、たくさんの波紋を起し、
それがぶつかったり、大きくなったり、小さくなったり。。。
ロマンチックな舞台でもありました。
みんな良かったし、それぞれに見せ場もありましたが
やはり今回は、多田さんの熱演と木村さんの存在感が光ってたかと思います。
水と油
不思議少年
J:COM北九州芸術劇場 小劇場(福岡県)
2015/02/06 (金) ~ 2015/02/08 (日)公演終了
満足度★★★★
最後に観えてた風景が変わる。
5人の勢いのある芝居に引き込まれるも、
途中から、・・?・・
この舞台の行き着く先は?
と少し途方に暮れるも、
最後に今まで観ていた風景がガラッと変わり、
物語は最後の最後を目指すも、
わたしの心はそこに無く、最初に向かって遡っていく。。
2回目だと違う風景が見えてたかも。
悲しみよ、消えないでくれ
モダンスイマーズ
東京芸術劇場 シアターイースト(東京都)
2015/01/23 (金) ~ 2015/02/01 (日)公演終了
満足度★★★★
もう、言わんこっちゃない。。。
舞台を観ていくうちに、きっと誰か爆発するんやろな・・・・
って思ってたら、もう、言わんこっちゃない、
こんなありさまだよ。。。
でも、人間だから、みんな悪いし、みんな悪くない。
できれば、この舞台にいた登場人物たちが、
ここから時計を動かし始めて、しっかりと生きて欲しいと祈るばかり。。。
‥というように、
観たひとの記憶にだけ残って消えていく舞台が、
なんとも名残惜しいというか
……楽日なら、尚更なんだろうけど……
この舞台は、特に強く感じました。。。
でんでんさんが、すごく良くて
ラストのでんでんさんを観るには、ほんとベストポジションでした。
海をゆく者
パルコ・プロデュース
JMSアステールプラザ 大ホール(広島県)
2015/01/28 (水) ~ 2015/01/28 (水)公演終了
満足度★★★★★
役者の素晴らしい演技につきるかな。。
会場に入った瞬間、休憩1回3時間弱の舞台。
あちゃ~、こりゃ長いなぁ・・・と思ったものの。。
あまり馴染みのなかったアイルランドの劇作家の舞台を、演出家さんが上手く料理して、役者さんの演技が地に足がついたものとして、この舞台を観客へきちんと届けてくれたというか・・・ほんと楽しい充実した時間でした。
時々見え隠れする些細な伏線を最後しっかり拾ってくれたので、ヘビーな内容ではあるものの、後味も良かったです。。。
刻印
innocentsphere
JMSアステールプラザ 多目的スタジオ(広島県)
2015/01/24 (土) ~ 2015/01/25 (日)公演終了
満足度★★★★
観た舞台が血となり肉となる。
これって舞台とはいえ、やって良いの?
…っていう、かなり重い題材を、
かといって、偏ったメッセージ性というものでもなく、
観てる側が、その思い、考え、経験等々の中でそれぞれ昇華していき、
それでも多分答えは見つからなくて、
でも、観た芝居の記憶は、
それを観たひとのひとつの細胞として、
血となり肉となり残っていくのではないかと・・・・ふと思う。